ホトトギスだよ

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いくら携帯電話の漢字変換だからといって、 許せるものと許せないものがあるわけです。

例えば「飲み会」と入力したいとする。
「のみかい」を変換して・・・「能美海」(第一候補) はい?
ちなみに能美海は石川県富山県にあるようなのだが、 「のみかい」が「能美海」を示していることは、 石川県富山県以外では非常にまれであろう。

そのくせ「心太」(○ところてん×しんた)とかは一発で出てくるし、 ホトトギスなんて「不如帰」も「時鳥」も、はたまた「子規」なんてのも出てくる。 ちなみに調べてみたところ、ホトトギスの異称は30個以上もあるそうだ。

ちなみにこの中で、私が最も心ひかれたのは「死出の田長(しでのたおさ)」だ。 「拘枳羅(くきら)」も不思議な語感を持っている。 どちらも初めて聞いたらさっぱり意味がわからないところがいい感じだ。 「しでのたおさ」なんて、漢字を見ると閻魔大王か?と思ってしまう。

ということで、これらの単語をさりげなく使いこなしてみよう。

「パパ!しでのたおさってなに?」
「え?あ、ああ、アレね。しでのたおさね。よく知ってるぞー。
昔はこの辺りにもな、よくしでのたおさを見かけたもんさ。 パパもよくしでのたおさを捕まえたもんだよ。」
「へー!すごいねパパ!どうやって捕まえるの?」
「それはね、しでのたおさの好物を使うんだ。」
「好物って何?」
「それはね・・・たかしみたいな子供の目玉さー!!!ひゃーっひゃっひゃっひゃー!」
「わー!パパくれいじー!」

というように、「しでのたおさ」を知らないことが原因で、 親としての威厳を失うことも十分考えられるのだ。

で、何の話だったっけ?