打ち水大作戦

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

先日大江戸打ち水大作戦という催しがあったそうだ。

みんな(100万人くらい)で打ち水をすると気温が2℃くらいさがると思うので、 実際にみんなでやってみましょうよという企画で、 34万人くらいの人が打ち水した結果0.5℃〜1℃くらい気温が下がりました!というものである。

これは理科で習う所の「水が液体から気体に変わる際に周りの熱を奪う」という気化熱のなせるわざである。 風呂上がりに水が皮膚に付着した状態で扇風機の風を浴びるとヒヤッとしたり、 注射の前に消毒のエタノールを塗られた際にヒヤッとしたりするのと同じである。 とても高くて一歩踏み出すと人生に幕を閉じちゃうようなところで下を見てみたり、 電車の中でバランスを崩して知らない人の頭に触れてしまったら、 実はヅラでしかもダイナミックにずれちゃったりしてヒヤッとしたりするのとは別物である。

さてこのプロジェクトの結果から敷衍すると、 100万人打ち水すると1.5℃から3℃、 1000万人(東京都民全員くらい)が打ち水すると15℃から30℃ぐらい温度が下がり、 夏でも氷点下に気温が下がってしまう可能性がある。 その結果夏服の売れ行きさっぱり、海やプールは閑古鳥、農作物全滅、おでん万歳、 南の国大ブームといったことが予想される。(大ウソ)

逆に、冬に氷点下以下に気温が下がった日に打ち水をして、 水を氷にする際に放出される凝固熱を利用してやれば、 気温が上がることが予想される。 北海道辺りでやるといいかもしれないと思ったが、 その後に道が凍りまくって始末に負えないよどうしてくれるんだよ、 といった弊害が予想されるのでやめた方がいいと思った。

要するに、何事もほどほどに、中庸がいいねということです。

問・以上の文章における論理的な間違いを指摘し、的確なツッコミを入れなさい(15点)