腕のスイングを考える(野球・テニス) 2

前回は、 腕のスイングを速くするには、筋肉を鍛えるよりも先に効率の良い体の動かし方を身に付ける方がいい、 その動きには回内(プロネーション)という動きが必要だ、といったことを書いた。 ということで引き続き今回は、その回内について考えてみる。 これまた興味がない人には退屈なので注意。

腕をスイングするときに肘を伸ばそうとしない

「肘を伸ばす力」に意識を置いて投げている人が多い(私はそうだった)。 しかし肘を伸ばす筋肉は小さく、小さい力しか出ない。 これは肘を固定してダーツのようにボールを投げてみれば、全然飛ばないことからもわかるだろう。 つまり、ボールを投げたり打ったりするときに「肘を伸ばす力」を意識することは、 球は速くならない上に故障につながりがちなので、むしろ有害なことなのである。

確かに腕がスイングされるときに、肘は伸びて行く。 しかしこれは、肘を支点としたテコの動きで伸びて行くのではなく、 肘を中心として手先が回転しているのだ。 肘の役割は、手先の部分が振り回される中心点なのであり、テコの動きの支点ではない。 もしテコの動きだったら、肘が伸びきったら動作は終わりになるはずだ。 しかしピッチャーの動きに見られるように、ボールを投げた後には、 肘や手のひらが体の外側を向くような形に捻られつつ、再び曲がって行く (参考:理想のPitchingフォーム。 リリース後の手のひらの向きに注目)。 ダーツでは、このような動きはあり得ない。

以上のように、ボールを投げる動きでは「内向き→外向き」への腕の捻りが必ず起きる。これが回内(プロネーション)だ。 このあたりは手塚一志氏の著作に詳しい(「ピッチングの正体」)。

手先を意識せずに肘の内側の骨を意識する

ではどうすれば、回内を自然に行うことができるのだろうか。

回内には、肘から先を内側や外側に回転させる動きを伴うが、 この動きは肘の内側の骨(ぶつけるとしびれるところ)を中心にして起きる (参考:「音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと—アレクサンダー・テクニークとボディ・マッピング」)。 そこで、上腕三頭筋(二の腕の、肘の外側の筋肉。力こぶではない側。)を使って腕を伸ばすのではなく、 肘内側の骨を意識しつつ肘を進めていけば、 手先は勝手に回って回内が起こる。 その上で、上に挙げた分解写真の9番のように、 手のひらが外側を向けて振り抜いたイメージを持てばいいだろう。

回内を用いると、用いない場合よりもスイングスピードが上がる上に、 上腕三頭筋を酷使することがないので、肘を痛めることも少なくなる。

まとめ

回内はボールを投げたりサーブを打ったりする時にぜひとも行うべき動きだが、今一つ認知度が低い。 腕のスイング動作の基本としてどんどん行っていくべきである。 実際のスイング動作で、回内を引き出すためのポイントは以下の二つ。

・腕をスイングするときに肘を伸ばそうとしない
・手先を意識せずに肘の内側の骨を意識する
・フォローで手のひらが外側を向くイメージを持つ
・あるいは親指から入り小指から抜くイメージ

回内を用いたスイングは、伴わないスイングよりも速く、かつ肘の故障も起こりにくい。 どんどん回内していきましょう。

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このページは、2006年2月 5日 18:24に書かれたブログ記事です。

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