もういいの

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小さいお子さんを連れた家族が歩いてきた。

子供にからまれやすい私のことだ、すかさずお子様が「バイバイ」と手を振ってきた。

会って間もないのにバイバイとはどういう見当だ!と説教するという案も浮かんだが、 私ももうオトナなのでここは無難に「バイバイ」と複雑な笑顔で返してみた。 お子さんは、自分の思い通りに世界を動かすことができた満足感にあふれた表情で、 通過して行った。

少ししたら、また彼らが私の側を通過するルートに入った。

かのお子さんは、私の方を見据えてここぞとばかりに「バイバイ」と言ってきた。 ここまでは全然想定の範囲内だ。しかしここから想定外のことが起きた。

驚いたことに、お父さんが子供に向かって「もういいの!」と言ったのだ(!) ←このビックリマークの表現キライ←だったらするな

せっかく全身全霊の一部を傾けてお子さんに相手をしてもらっているというのに、 「もういいの」とはどういう了見だ!暴れるぞ!と断固講義するという案も浮かんだが、 小心者なので無難になかったことにして「バイバイ」と返した。

ということでこの「もういいの」はどういう意味か自虐的に考えてみる。

1.あのお兄ちゃんはもう一回相手してあげたでしょ!あんまり相手にすると調子に乗るよ!
2.あのお兄ちゃんは、もう飯野
3.あのね、お兄ちゃんはね、もう、バイバイってできないの・・・  もう、飯野よ・・・(←気に入ったらしい)

私が言いたかったのは、なんか私がアホみたいだったという話である。 実際アホであるかは話が別だ。