コールドプロセス法
〜how to make handcraft soap〜
 道具の準備はできましたか? 水酸化ナトリウムの扱いをご理解頂けましたか? では、石鹸のつくり方を紹介します。なお、ここの情報を参考に作製された場合のいかなる事故についても責任を負いかねます。自己責任にてお願い致します。

※手袋・防護メガネ着用、机のメバリを推奨します。
※様々な疑問点やコツなどが「
Q&A」にあります。参照してください。
油脂。これらで作ったわけじゃないんですが、、。 油脂の種類と量を決め、必要な水と水酸化ナトリウムの量を計算します。
・油脂の種類によってできる石鹸の質感が変わります。油脂は少量だとよくないので、合計で500g以上にします。
・水は油脂の35%が標準。水酸化ナトリウムは、油脂の鹸化に必要な量より10%程度減らします(ディスカウント)。
・油脂の種類と量が決まったら、水とアルカリの量をここで計算します。
油脂を秤で量るの図。 油脂をはかりとります。
・パーム油やココナツ油などは、融点が低いために室温だと固まっていますので、湯煎して溶かしてから量ります。
・油脂の比重(1mlあたりグラム数)は、種類によって異なり、通常1ではありません。
水を秤で量るの図。 水をはかりとります。
・水は、比重が1(1ml=1g)ですので、計量カップで計量することもできますが、秤を使用した方が精確にはかれます。
・硬度の高い井戸水などを使用している人や、水道水に含まれるトリハロメタンなどの不純物がイヤな人は精製水を使うとよいと思います。
水酸化ナトリウムを秤で量るの図。 水酸化ナトリウムをはかりとります。
・局方のフレーク状を使用する場合は、スプーン必須です。試薬のペレット状だとこんなに扱いやすいのです。(もちろんペレット状でも初心者はスプーンを使った方がいいです)
・水酸化ナトリウムは、潮解(空気中の水分を吸収して溶けてくる)するので手早く作業します。
水酸化ナトリウムを水に投入するの図。 水に水酸化ナトリウムを投入します。
・水酸化ナトリウムは水に溶けるとき熱を発生し、100℃近くなることもありますので耐熱耐アルカリ素材の容器を使います。また気体が発生してむせるので、換気の良い場所で。
・早く冷やしたいときは、水をはった容器につけます。氷水で冷やさないように(耐熱ガラスでも割れます!)。
・水の中に水酸化ナトリウムを投入します。逆(水酸化ナトリウムに水を加える)はダメ!投入後は溶けるまで混ぜます。
油脂を湯煎するの図。 油脂をボールに入れて湯煎にかけ、温度を上げておきます。
・必須の作業ではありませんが、こうした方が反応が早く進むのでうれしいのです。40〜60℃くらいにします。高すぎると今度は生地がマッシュポテト状になるので、よくないです。
・蜜蝋は温度が下がるとすぐ固まるので、蜜蝋が入っている場合は60℃以上にします。
水酸化ナトリウム水溶液を油脂に投入するの図。 油脂と水酸化ナトリウム溶液を混ぜる。
・水酸化ナトリウム溶液が60℃を切ったら、油脂に投入します。ゆっくり加える必要はありませんが、こぼさないように!
・液だれ防止のため、注ぐ前にペーパータオルなどを用意し、注ぎ終わったら即拭き取ります。
泡立て器でかき混ぜるの図。 泡だて器で混ぜる。
・所要時間は油脂の種類によります(数十分〜1日)。オリーブオイル100%だと1日かかりますが、通常1時間以内です。
・40℃くらいになるように、湯煎で時々温めながらやると早いです。くれぐれも加熱し過ぎないように。
・初め20分くらい混ぜた後は、かかりきりになる必要はありません。様子をみながら、適当に混ぜます。
生地を型に流すの図。 トレースが出たら、型に移す。
・「トレース」とは、生地がもったりして、泡だて器で持ち上げて、たらすと跡が残ることをいいます。
・ここで好みに応じ、オプション(米ぬか、蜂蜜、香料、着色料など)を加えます。蜂蜜などの糖類を加えるときは、電子レンジなどで温めてから、着色料やクレイなどの混ざりにくいものは、生地を少し取り分けてよく混ぜ、それを生地に戻します。
・プラスチック製の型を使用するときは、型にワセリンや鹸化しにくい油脂(ホホバ油など)を塗っておくと、型出しが楽です。
10 保温するの図。 保温箱(発泡スチロール箱)に入れて、24時間放置する。
・石鹸にはラップをかけておくと表面が白くなるのを防げます。
・箱には、熱いお湯を入れた500mlのペットボトルを一緒に入れておくと保温がよいです。
・こうして保温するとジェル化し、できる石鹸の質感が変わります。ジェル化させたくない場合は室温に放置します。
11 保温箱から出し、固まるまで(1〜7日ほど)室温で放置する。
・型から出せる固さになっていれば、保温箱から出した直後に型出ししても構いません。
・ラップは取って、通気をよくしつつ遮光できる環境がよいです。
・使用した油脂の種類やオプションの種類によって、型出しまでの時間はまちまちです。
12 石鹸を切るの図。 型から出し、必要に応じて切る。
・型から出す前に、冷凍庫で3時間以上凍らせておくと、出しやすいです。
・石鹸の切断には、包丁のほか細い糸(ピアノ線や釣り糸)、針金を使用する方法もあるようです。
13 乾燥させるの図。 乾燥させる(4〜6週間)
・風通しのよい冷暗所で保存します。光や高温は油脂の劣化を進めるので避けましょう。また新聞紙や広告の紙を敷くと、インクが移るのでアルミホイルなどの方がいいです。
・寝かし期間よりも前に使うと、キツイ感じになり、人によってはぴりぴりするなどの異常を感じることもあるようです。きちんと待ちましょう^^
・6ヶ月など長期間寝かした方が、いい味の石鹸になることもあります。いくつかはとっておくといいかも、、?

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