油脂の平均分子量(M)=脂肪酸の平均分子量(m)*3+38
なので、「茶の実油」では、 茶の実油の平均分子量(M)=280*3+38
=878
油脂1分子に対し、水酸化ナトリウムは3分子(40*3=120)反応するので、
油脂の鹸化価(水酸化ナトリウム)=120/油脂の平均分子量(M)
水酸化カリウムの場合は、上式の120を168に換えて計算します。
茶の実油の鹸化価(水酸化ナトリウム)=120/878
=0.13667.......
≒0.137
不鹸化物含有が高い場合は、それを考慮しなくてはなりませんが、この油脂に関しては必要ないと思われます。めでたく、鹸化価が計算されました! オリーブ油の値は0.134ですから、まずまず近い値と言えるので、合っていそうです。
水酸化ナトリウムに対する鹸化価は、一般に0.13前後であり、ラノリン、ホホバ油などの例外を除けば0.1〜0.2の間に収まるのが普通です。もしこれから外れていれば計算ミスをしている可能性があるので、もう一度チェックしてみて下さい。
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