感想メモ:「場回し」の技術

「場回し」の技術 (光文社ペーパーバックスBusiness)
「場回し」の技術 (光文社ペーパーバックスBusiness)
  • 発売元: 光文社
  • 価格: ¥ 1,000
  • 発売日: 2009/07/18

★★★★☆

会議、飲み会、チームでの仕事など、複数の人の力をうまく引き出す。
そんなスキルは、ビジネスに限らず様々な場面でとっても重要だ。
では、そのスキルは、先天的なセンスのようなものなのだろうか?

著者は、様々な業界の優れた「場回しの達人」へのインタビューや、
実際に彼らがコーディネートする場を体験することで、
学ぶことのできるスキルとしてまとめてくれている。

  • それは……「”人”と”情報”がたくさん集まる状態をキープしている」という点だ。
  • 「場回し」をうまくやるには、例えば以下のようなものは必要ない。
    非凡な才能、カリスマ性やオーラ、財力
    必要なのは、やさしさ、気遣い、その方法をやり続ける粘り強さ、くらいである。
  • 彼は、その場にいる全員の気持ちを「ON」にすることに意識を集中し、
    うまく「回して」いるのだ。
  • 新しいことを始めようとすると、最初は7〜8割が反対します。
  • 北原照久さんは、自著の中で、夢をかなえる秘訣の1つをこう書いている。
    「夢を、楽しそうに、うれしそうに、情熱的に語る」こと。

この本のおもしろいところは、スキルの紹介だけに留まらず、
著者が紹介されている技術を試し、その感想を書いているところ。
実際に試したらどういうところが難しいのか、読者も疑似体験ができる。

モデレーターをする機会があったら、いくつか良さそうなものを試してみて、
うまくいったら身につける、というような使い方が良いのではないかと思う。
個人的には、飲み会と会議のやり方にヒントを得た。
「ウケる技術」と共に、とても実用的な本だと思う。★4つ。

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