感想メモ:自己プロデュース力

自己プロデュース力
自己プロデュース力
  • 発売元: ワニブックス
  • 価格: ¥ 880
  • 発売日: 2009/09/01

★★★★☆

島田紳助は賢い人らしい。
と聞いて、興味を持ったので読んでみた。
内容は、NSC(吉本総合芸能学院)で若手に講演をしたときのもの。

読んでみて、彼はとても戦略的な人なのだということがわかった。

勝負に勝つには、自分の強みを徹底的に活かす。
相手の土俵では勝負しない。
負ける勝負はリスクを負ってでも避ける。
自分をどう見せるといいのか。
どうやったら売れるのか。

そんなことを、ずっと考え続けている人なのだ。
そして、その目標を達成するための努力は惜しまない。
だからこそ、漫才、テレビ、ビジネスと様々な分野で
成功することができたのだろう。

そんな彼が語るのは、「X+Y」で考えろということ。
Xは自分の能力。ただ、それだけではダメ。
Y、世の中の流れを掴まなくてはいけない。
どちらかだけだと続かない。

この考え方はシンプルなだけに、いろいろな世界で通用すると思う。
ビジネスにおいても、時代に即しているかは重要なポイントだが、
時代の流れを重視しすぎて、それ自身の魅力が少ないものは
長いヒットにはならない。

  • 知っていることが一分野でも一箇所でも、人より深かったら、
    「何でも知っている」と人は勝手に思ってくれる。これがポイントなんです。
  • 「老若男女を笑わせようとするのはもう古い。
    僕たちは一部に強く支持される漫才をしよう」と。
  • 誰でもできることは誰かに頼んだらいい。
    僕たちは誰にもできないことをしないといけないんです。

ただ一生懸命やればいいというのではなく、
自分はどこで、誰に向かって、何で勝負したいのか。
そのためには何をしていくのか。
そういったことを考え続けることが重要なのだと学んだ。
自分という商品を売り込むためのマーケティングの本としても読める。

軽く読めるが学ぶ点は多かった。オススメ度は★4つ。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

「感想メモ:自己プロデュース力」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です