感想メモ:失われた「売り上げ」を探せ!

失われた「売り上げ」を探せ!―商売繁盛の大冒険
失われた「売り上げ」を探せ!―商売繁盛の大冒険
  • 著者: 小阪 裕司
  • 発売元: フォレスト出版
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2001/10/01

★★★★☆

「不況だから売れない」
「値段を下げないと売れない」
「ニーズを把握し、合ったものを出さないと売れない」
「商品の売り方をきちんと考えないと売れない」

どれももっともに聞こえるが、
それらに対して異を唱えるのが、
小阪氏のワクワク系マーケティング。

売れないのは不況だからじゃなくて、
動機付けができていないから!
不景気も好景気も関係なく、問題は
お客に対して動機付けができているかどうかなのです。
実は、お客のニーズに対応するビジネスは、
お客を感動させられないのです。
お客は商品が欲しいのではない。
ワクワクする毎日が欲しいのです。

いわゆる一般的な、ビジネスのあり方からは外れた考え方。
だからこそ、大きな可能性がある。
何より、直感的にこれは何かあると、
私のゴーストがささやいているのだ。
だから私は、小阪氏の本を色々と読んでみている。

★お客に教えるという考え方

でもその反面でお客は、自分の金を
何に使ったらいいか、よくわかんないんですよ。
お客は「教えてくれませんか?」そう言っているんです。
お客が欲しいものはこの問いへの答えです。
重要なのは、「売る」ということは、
「教える」ことだということです。
お客に動機付けするのは、あなた…
すなわち「教える人」なのです。
いってみれば本来、商売とはすべて
マスタービジネスなのです。
お客様は神様ではなく、弟子です。

これが商売のありかたの全てだとは言わないが、
こういうビジネスの可能性を、とても魅力的だと感じる。

★3つのポイント

このマスタービジネスを成功させる上でのポイントは、以下の3つ。
「ネーミング」「メッセージ」「コミュニティ」

詳細は省くが、ネーミングは魔法、メッセージは武器、
そしてコミュニティは魔法のランプ、と例えている。

小阪氏の本の中では、ワクワク系というものの
あり方の全体像が示されているタイプ。
毎日お客が来たくなるマーケティング実践術に近いが、
こちらの方がより中身を掘り下げた感じで、オススメ。
ビジネスのあり方についてという意味では、自分らしく稼ぐ。にも近い。

読んでいてとてもワクワクする、刺激的な本でした。
オススメ度は★4つです。

失われた「売り上げ」を探せ!―商売繁盛の大冒険
失われた「売り上げ」を探せ!―商売繁盛の大冒険
  • 著者: 小阪 裕司
  • 発売元: フォレスト出版
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2001/10/01

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