感想メモ:ペスタロッチ伝―その思想と事業

★★★☆☆

森信三さんの本で「読むべき」と言われていたので、
読んでみた一冊。

ペスタロッチが、自身の子供、そして孤児院、学校での
教育を通して得た知見は、普遍的で、育児に関わる上では、
知っておきたいことが多い。

知慧をもって調整された自由は、
子供の目を広くし耳を注意深くさせる。
それは彼の心に平穏、喜悦、均衡の取れた気分を弘める(p56)

彼自身が見聴き、発見し、出会い起ち直り、誤るようにせしめよ。
可能な限り言葉ではなしに行為をもってせよ!
彼が自分自身でなし得ることを、
それを彼はすればよいのである! (p57)

彼は常に何かしており、常に能動的にあるように、
そして何時が彼を束縛しない時間が
少年時代の最大部分をしめるように!(p57)

汝がよくないと考えているものを何か彼が欲する時には、
彼にその結果を告げ、彼の自由を彼に委ねよ。
併しその結果が彼を傷つけるようにしておけ。
彼に常によき道を示せ(p57)

彼は、悪が慈善によっても、立法によっても、説教によっても
克服されないことを認めていた。
教育が彼にとってはその唯一の救済法と考えられた(p116)

生涯を教育に捧げたペスタロッチ。
その人生は、本人にとっても家族にとっても、
多大なる苦難の道だった。

ということで、
教育に生涯を捧げた偉人がいた、
ということを知ることができた。

1963年出版の本で、言葉遣いが古いこともあり、かなり読みづらい。
教育関係の人にとっては、必ずや得るものがあるだろうが、
一般の人が読むのは、かなりしんどいかもしれない。
森信三さんの本、例えば「人生二度なし」「修身教授録」
が良いと思う。