感想メモ:ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

★★★☆☆

ご存知ホリエモンのベストセラー。
やっと読んでみた。

理屈で正しいと思えることも、
受け入れられるかどうかとは別問題である。

という事実を身をもって味わったホリエモンが、
メディアのバイアスを通してしか、
接することがなかったであろう人々に対して、
直接意見を発信し、理解してもらう。
そういう目的で書かれた本だと感じた。

内容としては、ホリエモンの生い立ちや内面が、
エピソードとともに語られている。
自身は「天才ではない普通の人」と評するが、
やっぱり普通ではない。

言葉の端々から、
ビジネスで人並外れた結果を出す理由が、
感じられた。

歯を食いしばって努力したところで
大した成果は得られない。
努力するのではなく、その作業に
「ハマる」こと。なにもかも
忘れるくらいに没頭すること。
それさえできれば、英単語の丸暗記だって
楽しくなってくる。

なにかを待つのではなく、
自らが小さな勇気を振り絞り、
自らの意思で一歩前に踏み出すこと。
経験とは、経過した時間ではなく、
自らが足を踏み出した歩数によって
カウントされていくのである。て

チャンスを見極める目なんて、必要ないのだ。
少しでもおもしろいと思ったら、
躊躇せず飛び込む。
そうしないと、せっかくやってきた
チャンスは流れる桃のように過ぎ去ってしまう。

人生の中で、仕事はもっとも多くの時間を
投じるものの一つだ.
そこを我慢の時間にしてしまうのは、
どう考えても間違っている。

その、仕事に対する姿勢や考え方に、
多くの人が見習うべき点があるように感じた。