感想メモ:まず、ルールを破れ

まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う
まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う
  • 発売元: 日本経済新聞社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2000/10/20

★★★★☆

8万人の調査結果に基づく「すぐれたマネージャー」とは?

 調査会社のギャラップによる、8万人のマネージャーと
100万人の従業員に対して行った調査結果。
そこから導き出されたすぐれたマネージャー像は、
以下の言葉に集約されている。

「人はそんなに変わりようがない
 足りないものを植えつけようとして時間を無駄にするな
 そのなかにあるものを引き出す努力をしろ
 これこそ本当に難しい」

 つまり、「弱点を補う」のではなく「長所を引き出し、
適材適所で働いてもらう」ということだ。
理屈ではわかっても、なかなかできることではないのが難しいところ。
多くの組織で、いまだ「いかに弱点を補強するか」に
焦点を当てた研修が組まれているのではないだろうか。

 長所を引き出すには、その人の才能を知ることが必要となる。
このあたりについては、続編である「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」に
より詳細な説明がある。

 ちなみにこの本では、マネージャーはリーダーの延長線上にあると見ている。
一方で、リーダーシップとマネージメントは異なるというのも一つの見方。

 組織は結局人である。
その人の扱い方について、理論は多くあるが、完璧な答えはない。
何を信じるかはそれぞれだが、知らないものを信じることはできない。
いろいろと学んでいるうちに、共通した部分が見えてくるのではないか。
ということで、知っていてもよいと思う。★4つ。

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