感想メモ:おもてなしの経営学

おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書)
おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書)
  • 発売元: アスキー
  • 価格: ¥ 790
  • 発売日: 2008/03/10
  • おすすめ度 3.5

★★★★☆

 「Life is beautiful」の中島聡氏の本。

 Appleの強みは、ハード・ソフト面での徹底的なUesr Experienceの設計(=おもてなし)にある、という話が最初。次は月刊アスキーでの連載内容の再掲。ここまでで前半2/3。残りは西村博之、古川享氏(マイクロソフト日本法人元会長)、梅田望夫氏との対談。ここは読み物。

 中島氏がすごいhackerであるということは知っていたが、古川氏との対談でかつてのASCII、Microsoftの内情が語られている中で、WindowsやExplorerのインターフェースの開発に関わった凄腕であることを、この本を読んで初めて知った。

 「パラダイス鎖国」と同時期に読んだのだが、個人的には技術的な話が多い本書の方がおもしろく読めた。Microsoftにいた氏であるだけに、MicrosoftとAppleの対比の説明には、説得力がある。ビル・ゲイツはGeekと見られているが、彼の強みはむしろスーツ族としてのビジネスの進め方にある、という話もおもしろい。

 ITが好きな人には★4つ。好きでない人には3つかな。

ちなみに中島氏は最近iphone向けのソフトを開発しで、会社を立ち上げてリリースしている。
その経過がサイトに書かれていて、おもしろい。

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