ファイルやスクリプトも開けるMacのショートカット設定法〜AlfredとBetterTouchToolの活用法〜

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  • よく使うアプリを素早く開きたい
  • 色々なサイトで検索する
  • 色々なショートカットを覚えるのはめんどくさい
  • でも特に頻繁に使うものはキーボードショートカット一発で開きたい(アプリもファイルも)
  • できれば無料で環境構築したい

というような人欲張りなあなたのために、
こういうの大好きな私が色々と調べた結果をお届けします。

0.ツールの選択

結論:AlfredとBetterTouchToolの2つに決定しました。

以下、選択の理由です。
急いでいる人は飛ばして、本編に進んでください。

以下が、他の候補たちです。

Quicksilver

○長い実績。愛好者多い
△日本語入力が弱い
△開発が終了してしまっている

Butler

○アプリ、ファイル、スクリプトも開ける
○ショートカットの設定が可能
○検索エンジンの登録が可能
○iTunesのプレイリストも開ける
○日本語も通る
△ver5からシェアウェア化($20)

私、元々Butler大好きで、相当使い込んでいたのでちょっと残念です。

Butlerを試してみた - うむらうす
ButlerでSizzling Keysっぽい動作をする - うむらうす
iTunesのプレイリストをショートカット一発で呼び出す - うむらうす

Launchpad

Lionから出てきた、Apple純正のランチャーです。

が、アプリを開くものなので、ファイルが開けないので困りました。
(と思っていたら、後で説明する細工でファイルも開けます)
ただ、webで検索するとかはできません。

Alfred

そこで出てきたのが、Alfredです。

良い点は、以下の通り。

○日本語が通る
○開発終わってない
○無料(有料機能拡張パックあり)
○ファイルもスクリプトも開ける
○検索エンジンも登録可能

Alfredの概要については、以下のサイトが参考になります。

さらばQuicksilver!これからはAlfredの時代だ!! | minimalab
Alfred の基本的な環境設定 | Macとかの雑記帳

Alfredは、AppleのApp Storeからもダウンロードできます。
しかしこの場合、後で有料のPowerpackを適用することができません。

Powerpack適用するかも、という場合は、
↓このサイトからダウンロードしましょう。
Alfred

何があっても無料で行くぜ!
という気合い十分な人は、App StoreからでOKです。

ということで、今までButlerでやっていた以下の機能を、
AlfredとBetterTouchTool(BTT)へと移行しました。

  1. 名前を入力してアプリを開く(Alfred)
  2. 名前を入力してファイルやスクリプトを開く(Alfred)
  3. ファイルやアプリにキーボードショートカットを割り当てる(BetterTouchTool)
  4. 様々な検索エンジンを登録し、検索ワードを投げる検索窓(Alfred )
  5. (おまけ)他にもいろんなことのショートカットを設定

結構あるなぁ。
ということで、1つずつ行きます。


1.名前を入力してアプリを開く(Alfred

ランチャーの一般的な機能ですね。
Alfredの検索窓に、アプリ名を入力します。

Alfred0.png

途中まで入力すると、候補が下に出てきます。

検索窓を呼び出すキーは、ここで設定できます。

Alfred2.png

私は速度優先で、今までButlerさんに割り当てていた
Control + Space をあげました。
Butlerさん、さようなら...

アプリの呼び出しだけなら、
Apple純正のLaunchpadを使ってもいいですね。
Launchpadは、さすが純正だけあって、
「アプリケーション」フォルダ内であれば、
変更はすぐに反映されます。

でも、ここでは後のこともあるので、
Alfredを使ってみましょう。

使い方については以下のサイトが参考になります。
Macのランチャーアプリ「Alfred」の便利さに、今さらながら気がついた。 / 旧:あなたのスイッチを押すブログ 
Alfred の無料版でつかえる機能の使い方と設定 | Macとかの雑記帳


2.名前を入力してファイルやスクリプトを開く(Alfred)

ここです。ここからキモです。

まずAlfredの設定で、AppleScriptにチェックが入っているのを確認します。

Alfred1.png
↑ここにチェック。デフォルトがどうだったか忘れました。

ここにおもむろに、たった一行のAppleScriptを作成します。

do shell script "open 【開きたいファイルのパス】"

"" の間に、
open半角スペース【開きたいファイルのパス】
と書くのです。

やり方は、簡単。
開きたいファイルを "open " の間に、
マウスをプルプルさせながらドラッグアンドドロップすればOKです。

以下のように、勝手にパスが表示されます。

alfred11.png
こんな感じになります。

openとパスの間に半角スペースがあることを確認してください。
"open "【開きたいファイルのパス】
みたいになっては動きませんので、注意しましょう。

できましたら、「アプリケーション」形式
ユーザースクリプトフォルダあたりに保存しましょう。
ホーム/Library/Scripts
です。

AppleScriptをアプリケーション形式で保存する方法は、
こちらを参考にしてください。
シェルスクリプトを Mac OS X 方式の .app にする方法 [簡単 2 ステップ] -
うむらうす

さぁ、準備は完了。

それでは、Alfredの窓を出してファイル名を入力していくと...

Alfred14.png

ちゃんと候補に出てきます。そしてreturnを押すと...

Alfred15.png

見事ファイルが開きました!!
(指定されているデフォルトのアプリで開きます)

【開きたいファイルのパス】
のところを変えたスクリプトを作れば、
いろんなファイルをAlfredから開けますよ!


3. ファイルやアプリにキーボードショートカットを割り当てる(BetterTouchTool)

アプリだけでなく、ある特定のファイルやAppleScriptを何回も使う
というケースはよくあることでしょう。

そういう場合、
「アプリ(だけ)を開くためのランチャー」では、
ファイルを開くことができません。

こんなとき、
ファイルにキーボードショートカットを割り当てておくと、
ものすごく速くファイルを開ける
のです。

BetterTouchTool(BTT)は、いわゆるランチャーではないので、
ちょっと意外な感じがします。しかしBTTには

「open application / file / script...」

という項目があり、ここで登録すれば、
アプリケーション、ファイル、スクリプト、
どれでもショートカットやジェスチャーを
一発で開くことができるのです。

やり方は以下を参照下さい。

アプリをキーボードから一発起動するショートカットを作成できる。そう、BetterTouchToolならね。 / 旧:あなたのスイッチを押すブログ 
Mac必須!トラックパッドを更に便利にするアプリ「BetterTouchTool」 - nori510.com
[mac神アプリ]トラックパッドが神の手になる「BetterTouchTool」の設定方法と設定値 - nori510.com

BTTを前から使っている私としては、
扱い慣れているのでよかったです。


4.様々な検索エンジンを登録し、検索ワードを投げる検索窓(Alfred )

「登録語+半角スペース」としてから検索したい言葉を打ち込むと、
様々な検索エンジンでの検索ができます。

私は、
Google Mapなら「gm」、
Google Imagesなら「gi」、
Amazonなら「amz」
とか、
デフォルトの登録語の設定から更に短くしてます。

Alfred3.png

どんだけめんどくさがりなんだという感じです。

検索エンジン以外にも、あるブログの検索窓、とかも登録できたりします
ここがポイントです。

Alfred6.png

こんな風に登録します。

私の場合、自分が昔に何を書いたか忘れているので、
このブログの検索ができるようにしています。

Alfred4.png

やり方はこちらで詳しく説明されていますので、参照ください。
Alfred の無料版でつかえる機能の使い方と設定 | Macとかの雑記帳


この設定は、していない人が多いかと思いますが、
慣れてしまうと相当便利です。
一度設定すると、その後何百回何千回と楽ができるので、
5分取って試してみることをオススメします。


5.(おまけ)他にもいろんなことのショートカットを設定

「AppleScriptをAlfredで呼び出せる」ということは、
「AppleScriptでできることは何でもAlfredの窓から発動できる」
ということになります。

一例として、
「Alfredの窓からiTunesのプレイリストを再生」
できるようにしてみます。

iTunesでプレイリストの再生

以下のような3行のAppleScriptを作ります。

tell application "iTunes"
play playlist "--トップレート"
end tell

これを上と同じように、
・アプリケーション形式で
・ユーザースクリプトフォルダに保存

することで、Alfredの窓から呼び出すことができます。

Alfred10.png

AppleScriptでiTunesを操作する方法は、以下が参考になります。
iTunes for Mac まとめ - AppleScript

実は、Alfredには有料のPowerpackという機能拡張パックがあり、
これを入れるとiTunesのミニプレイヤーが使えるようになったりします。
(参考:
Alfred の Powerpack でつかえる機能の使い方と設定 | Macとかの雑記帳
超絶便利なランチャアプリ Alfred 本体と Powerpack をインストールしてみる | MacBook Air とWordPressでこうなった

お値段は€15です。
$20ケチって€15払うのもアホらしいので、
なしでがんばりました。本末転倒?

他にもいろんなことができる

Alfredからは、iTunes以外にも、
「スリープ」「スクリーンセーバー」「システム終了」なども
呼び出せるようです。

Alfred7.png

BTTも負けてませんね。

BTT_shortcut.png

できること多すぎ(笑)


まとめ

ということで、大事な点は2つあります。

・AppleScriptをユーザースクリプトフォルダに保存してAlfredで呼び出す

これで、アプリやスクリプトだけじゃなく、
どのファイルであってもAlfredから一発で開けます
(デフォルトのアプリで開きます)

(Alfredはファイルも検索できることになっていますが、
外付けHDDに置いたファイルが引っかかってきません。
ユーザーフォルダとアプリケーションフォルダ以外は
見に行かないのでしょうか?)

それだけでなく、
AppleScriptでできる様々なことがAlfredから一発で呼び出せます

なんでもできそうです。
色々活用できますね〜。

・BetterTouchToolを使ったキーボードショートカットの設定

長らく、キーボードショートカットの設定を何でするか迷っていましたが、
私の中ではこれが決定版になりそうです。

システム環境設定からもキーボードショートカットを設定できますが、
これはアプリケーションのメニューに対する割り当てで、
特定のファイルに対しての割り当てはできません(たぶん)。

あなたのMacライフのお役に立てばうれしいです。

参考:
さらばQuicksilver!これからはAlfredの時代だ!! | minimalab
Alfred の基本的な環境設定 | Macとかの雑記帳
Macのランチャーアプリ「Alfred」の便利さに、今さらながら気がついた。 / 旧:あなたのスイッチを押すブログ 
Alfred の無料版でつかえる機能の使い方と設定 | Macとかの雑記帳
アプリをキーボードから一発起動するショートカットを作成できる。そう、BetterTouchToolならね。 / 旧:あなたのスイッチを押すブログ 
Mac必須!トラックパッドを更に便利にするアプリ「BetterTouchTool」 - nori510.com
[mac神アプリ]トラックパッドが神の手になる「BetterTouchTool」の設定方法と設定値 - nori510.com
Alfred の Powerpack でつかえる機能の使い方と設定 | Macとかの雑記帳
超絶便利なランチャアプリ Alfred 本体と Powerpack をインストールしてみる | MacBook Air とWordPressでこうなった