感想メモ:裸でも生きる

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)
裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2007/09/22

★★★★★

著者の山口絵里子さんの半生を描いた本。
というと月並みだが、この山口さんの生き方は、
とにかく人並み外れている。

本人は「私なんか」と語るが、なんかどころではなく、
本当にすごい。尊敬する。
引き込まれるように読んでしまった。

  • 小学校でイジメにあう
  • 強くなりたいという思いから、高校は有数の強豪校の「男子」柔道部に入部。
    文字通り血を吐くような練習に耐え、全国7位に
  • その後教育を変えたいという思いから政治家を志す。偏差値40から3ヶ月で慶応へ
  • 途上国の姿が自分の目で見たいからと、
    最貧国単身バングラデシュへ。一人で2年暮らす。
  • バングラデシュの大学院へ

これで前半くらい。
とにかく、行動力が半端ではない。
ツテもないのに一人でバングラデシュに行って暮らす?
当然何度も痛い目に遭っている。
それでもやり遂げてしまう。

こういった人になるには、ある種の飢餓感が必要であるように思える。
普通に不自由なく暮らせる日本では、
こういった人はなかなかいな出てきにくい。
彼女を彼女たらしめているそ情熱を支えるものは、
一体何なのだろう?

ちょっと長いが引用。

ただ、そんな周りの声の中、私が拠り所にしたことは、
たとえば尊敬する人の言葉でも、すばらしい本でも何でもなく、
自分自身だった。

自分は一体何をしてきたんだ。
他人と比べて一番になるなんてそんなちっぽけなことに全力を注ぎ、
泣いたり笑ったり。
こんな幸福な星の下に生まれておいて、
周りを気にして自分ができることにも挑戦せず、したいことも我慢して、
色んな制約条件を自分自身の中だけでつくりだし、自分の心の声から無意識に
耳を背け、時間とともに流れていく。
バングラデシュのみんなに比べて山ほど選択肢が広がっている私の人生の中、
自分が彼らにできることはなんだろう。
それは、まず自分自身が信じる道を生きることだった。

頭では納得できても、それを行動に移せる人というのは
ほんの一握りで、だからこそその生き方は心を打つのだろう。
ぜひ読むべき。刺激を受けること請け合い。
ということでオススメの★5つ!

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