感想メモ:カップヌードルをぶっつぶせ!

カップヌードルをぶっつぶせ! - 創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀
カップヌードルをぶっつぶせ! – 創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2009/10/11

★★★★☆

日清食品創業者、安藤百福(あんどうももふく)氏の息子であり、
2代目社長安藤宏基氏。
副題は「創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀」。

日清といえば、カップヌードル。年間15億食というからすさまじい。
チキンラーメンも年間2億食弱というからこれまたすごい。
この世界の胃袋を支えるブランドを2つもこしらえた創業者というのは、
やはり普通の人ではないようだ。

私に言わせれば、創業者とは普通の人間ではない。
異能の人である。
一方、創業者の事業を引き継いだ後継者は、
私も含めて、だいたいが普通の人である。

本田宗一郎にしてもSteeve Jobsにしても、普通ではない。
それだけの偉大な創業者がいると、
後を託された経営者の苦労というのもひとしおだろう。
様々な苦労が伝わってくる本だった。

偉大なブランドを乗り越えるにはどうすればよいのか、
やはりその悩みが一番大きいようだった。

いま、日清食品内の”奇人変人比率”は一割くらいだろう。
私の理想は全社内で二割、研究スタッフに限れば三割は欲しい。
全社内で三割を超えると、逆に経営が成り立たなくなるかもしれない。

身近な商品だけに、裏側の話も面白く読めた。
オススメ度は★4つです。

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