感想メモ:アインシュタイン・ファクター

アインシュタイン・ファクター
アインシュタイン・ファクター
  • 発売元: きこ書房
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2009/05/25

★★★★☆

天才は生まれた時から天才なのではなく、なっていくもの。
では、どうやったら天才に近づくことができるのだろうか?
天才と言われる人たちは、どんなことをしていたのだろうか?
ポイントは、潜在意識や右脳の力を使うこと、であるようだ。

電磁気のファラデーの法則で有名なファラデーは、
驚いたことに、数学をあまり理解していなかったらしい。
彼のノートを研究した学者のたどり着いた結論は、
散歩に行った景色について書かれていたりして困ったという。
彼がたどり着いた結論は以下の通り。

ただ単に頭に浮かんだことを認知していっただけです。
彼のアイディアは、筋道立てて生み出されたものではなく、
彼自身の経験から無秩序に湧き出てきたものだったのです。

かのアインシュタインも、こう言っているらしい。

私は数学的な法則を使う代わりに、主に視覚的なイメージや
感情で物事を考えている

ベンゼン環、夢で出てきた蛇のイメージから見出されたという。
新しいものを生み出すような作業の場合、
左脳的な分析よりも右脳的なイメージの方が相性がよいのだろう。

では、右脳の力を使うといっても、どうすればいいのだろうか。
ここでは、様々な方法が紹介されている。

  • イメージ・ストリーミング
  • イメージの解釈
  • 夢を
  • 天才になりきる
  • フォトリーディング

イメージ・ストリーミングというのが、この本の中で
大きなポイントになっているテクニックなので、復習がてら引用する。

  1. 頭の中に浮かんだイメージは、大きな声で、ほかの人、
    あるいはボイスレコーダーに向かって説明しなければならない。
    小さな声では、効果がない。
  2. 説明するときには、体中の全五感を使わなければならない。
    例えば、雪の積もった山を見たら、外見だけでなく、
    雪を口に入れたらどんな味がするか、手触りや匂いはどうか、
    山頂を吹く風の音はどうかなどについても説明することが必要。
  3. 説明は、全て現在形で話さなければならない。

声を出すのは、自分が説明している声を聞くことで、
見ているイメージが明確になるというフィードバックがかかる、
ということらしい。
説明することで理解が深まる、というのは体験からも頷ける。

遺伝や外部からの刺激ではなく、むしろ私たち自身の自発的な表現行動が
フィードバックの輪を作り、これこそが私たちの脳の大部分を発達させる
ものであるということです。

まとめる。
天才は、右脳でイメージし、それを解釈するということを行っているようだ。
普通の人は頭の中でイメージする、ということはあまりしない。
しかしこれは、訓練次第でできるようになる。
それがイメージ・ストリーミング。
このイメージを解釈する訓練をすることで、
問題解決や新しいものを生み出すことに役立つ。

神田昌典氏の全脳思考がこの方法を参考にしているので、
参考にするとよいかもしれない。
オススメ度は★4つです。おもしろかったです。

アインシュタイン・ファクター
アインシュタイン・ファクター
  • 発売元: きこ書房
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2009/05/25

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です