準備するもの
〜tools & materials to make soap!〜
　　石鹸作りに必要な道具をまとめて紹介します。絶対に必要なものはそれほど多くはありません。ただし、好みに合わせて色、形、香りなどのバリエーションを増やしていくと、それこそ限りなく増殖していく、かもしれません＾＾。まとまった購入先は、こちらで紹介しています。


１．<必要度A>石鹸づくりに欠かせないもの

　 価格 入手先 備考
油脂 50円〜／500ml スーパー、輸入食品店、ネット通販 ソフトオイルとハードファットを組み合わせて配合するのが、一般的。ソフトオイルのみ、またはハードファットのみ、というレシピは、少なくとも初めはお奨めできません。ソフトオイルとして代表的なものは、 オリーブ油、 なたね油(キャノーラ油)、 アボカドオイル、 紅花油、 椿油、 アーモンドオイル などです。ハードファットは、 ココナッツオイル、 パーム油 などがポピュラーでしょうか。自然な色をつけるために、 グレープシードオイル（緑）、 カロチーノプレミアム（赤）を使ったり、固さを調節し、独特の使用感を出すために、 ココアバター、 マンゴバター、 シアバターなどのバター類や、 蜜蝋、 カルナウバワックス、 キャンデリラワックスなどのワックス類、 ホホバ油、 ローズヒップオイル、 などを適当量、配合することもあります。特徴が際立っているので比較的少量配合する油脂として、 小麦胚芽油、 キャロットオイルなどがある。またソフトオイルにハーブを漬け込んだ セントジョーンズワートオイルや カレンデュラオイルもソフトオイルに代替して使うこともあります。
油脂に反応する水酸化ナトリウムの分量を計算するため、油脂の内容は知っている必要があります。「オリーブ油100%」などの表示を確認してください。複数の油脂が混合している場合は、混合比率がわかっていないと正確には計算できないので注意が必要です。石鹸によい油脂の種類に関しては、レシピを参照ください。
水酸化ナトリウム（苛性ソーダ） 300〜700円／500g 薬局 局方の「フレーク状」と、試薬の「粒状、ペレット状」があるが、できれば扱いやすい後者を選ぶとよい。購入時には、印鑑が必要。
水 タダ〜150円／500cc 薬局、蛇口 水道水でもよいが、地域によってはミネラル含有量が多いので、 コンタクトレンズ用 精製水を使うと失敗がないでしょう。欧米産のミネラル・ウォーターは硬度が高いことが多いので、石鹸作りには適しません。 ローズ、 月桃、 カモミール、 オレンジフラワー、 ネロリ などのフローラルウォーター（精油を作るときの副産物で、精油の芳香成分が溶け込んだ水）を使う人もいる。（個人的には、化粧水に使ったほうが香りが残ると思います）。
はかり 800〜5000円 スーパーなど 1g単位で秤量できるデジタル秤 が必要です。
ボール 100〜2000円 食器売場 水酸化ナトリウム溶液（強アルカリ）に耐える、ガラス製 かステンレス製 （泡立て器とこすれてイヤな音がするかも？）のものを用意すること。
泡だて器 100〜500円 食器売場 ステンレス製 を使用すること。
石鹸型 タダ〜1000円 お菓子材料店、ネット通販 牛乳パック ２つを組み合わせてつくるのが有名。プリングルス の空き筒やお菓子用型、ポリプロピレン製のタッパも使える。海外通販では木製、PVC製のものが購入できる。
耐熱耐アルカリ容器 200〜500円 食器売場 水酸化ナトリウムを溶解させるときの500ml容程度の耐熱耐アルカリ 。耐熱耐アルカリの素材であること。
耐熱耐アルカリ棒 買わなくてよい − 水酸化ナトリウムを溶解するときに、かき混ぜるもの。ステンレス製のスプーン など。


２．＜必要度B＞なくても製作できるが、あった方がよいもの

　 価格 入手先 備考
発泡スチロールの箱 タダ − 石鹸を保温することでジェル化した石鹸を作れる。きっちり蓋のできるものをそのへんでもらってくるとよい。ただし、魚系が入っていたものでない方がよいでしょう、、。
温度計 500円程度 東急ハンズ 0〜100℃程度を測れるもの を。油と水酸化ナトリウムを混合するときの温度管理に使用する。初心者にはあった方がいいかもしれない。
計量カップ 100〜1000円 食器売場など 水や油脂を量るのに便利。パイレックスなどの耐熱のものかステンレス製がよい。ただし、計量は必ず秤で。
防護メガネ 1000円前後〜 東急ハンズ 安全確保用。水酸化ナトリウム溶液は、目に入ると失明するので、その防護をする器具 。普通の眼鏡や明るい色のサングラスで代用しても？
ゴム手袋 100〜500円 食器売場など 安全確保用。洗い場用のゴム手袋がいいのでは。水酸化ナトリウムで腐食しますが、皮膚は防護できます。でも、作業はしにくい、、。
エプロン - 雑貨屋さんなど 安全確保用。エプロンを着用しなさい、というより水酸化ナトリウムがかかってダメになってもいい服装をしましょう、という意味です。


３．＜必要度C＞オプション（自分の好きな石鹸をつくるために必要なもの）

　 価格 入手先 備考
香料 100〜円／15ml 東急ハンズ、アロマテラピー店、ネット通販 エッセンシャルオイル（天然精油）、フレグランスオイル（合成香料）は、国内外価格差が激しいので、送料をかけても海外サイトから購入した方がお得。もしも１種類か2種類買うなら、香りの持ちが良くて万人受けし、かつ比較的安価な ラベンダーや ペパーミントあたりがよいかと思います。 グレープフルーツや オレンジなどのシトラス系の香りは、揮発しやすいです。香料は、意外に量が必要なので、1mlのセットなどでは足りないと思います。
米ぬか タダ〜 米屋 しっとりした石鹸をつくる。
黒砂糖、蜂蜜 100円〜 スーパーなど しっとりした石鹸をつくる。糖分は石鹸を柔らかくする。
蜜蝋 400円程度／100g 輸入食品店 石鹸に固さを増す。スキンケア効果はない。リップクリームなども自作できる。
オートミール 200円程度／100g 食料品店 スクラブとして使う。
ハーブ 100円〜／100g 東急ハンズ、アロマテラピー店 着色やハーブの効果（実際に残るかどうかは疑問との声もある）を期待して添加する。ハーブ茶を水酸化ナトリウムを溶かす水として使用したり、ミルで細かくして、トレース時に加えるなどする。海外通販が安く、種類も豊富。
クレイ 300円〜／50g ネット通販 さっぱりした石鹸をつくる。天然着色料としても使える。
スパイス 100円〜／50g 食料品店 色や香りをつける。ターメリック、シナモン、クローブ、パプリカなど。
牛乳 200円／１リットル 食料品店 しっとりした石鹸をつくる。水分を含むので、牛乳を加えるときは、その分だけ水酸化ナトリウムを溶かす水の量を減らす。 トレース時に加える方がよい。粉ミルクも可。
野菜・果物ジュース 100円程度／200ml 食料品店 着色する。ジュースは100％のものを使用する。ジュースを加えるときは、 その分だけ水酸化ナトリウムを溶かす水の量を減らす。アルカリと変化して、変な匂いになることが多い気がします。

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