銭湯物語

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数年振りに銭湯に行ってみたりした。

誰しもふと発作的に「あ、銭湯に行きたくなってきた!」と思うことがあるはずです。 すると次に気になるのが、ではどこに行けば銭湯があるか、という情報です。 しかし時代はIT時代。 なんと、銭湯がどこにあるかネットで検索できるのです!
 →駅前探険倶楽部 銭湯なび

このサイトでは、最寄り駅を入力することで、その駅の周辺の銭湯の情報がわかってしまうのです。 いやー、時代は便利になったものです。 「ネット銭湯」が出現する日もそう遠くないことでしょう。 どんなものさっぱりわかりませんが。

さて、そんなわけでひさびさの銭湯タイムを満喫したわけですが、そこは人種のるつぼ、銭湯。 様々な人種が生息していました。 今日は特に目を引いた人物について紹介したいと思います。


1・恐怖!腹を剃るおじさん

銭湯にカミソリを持って行くことはよくあることです。 通常、顔を洗うついでにヒゲを剃るわけですね。
しかしそのおじさんは違いました。
私が湯舟につかってくつろいでいると、 ちょうど正面で目に入る位置にいたおじさんは、 見事に割れた三段腹の一番下の段をおもむろにつかみ、 その段(特に段の下側、自分から見えない部分)にカミソリを滑らせはじめたのです。 しかも超念入りに。

なぜ?何か腹に毛が生えていてはいけない事情があるのでしょうか。 さては腹タレか?(手タレの仲間)


2・恐怖?直立して体を洗う男

通常銭湯には、プラスチックか木のイスがあります。 それを持ってカランの前に座り、頭や体を洗うのがノーマルなやりかたです。 しかし、問題のその男は。 進化の過程で手に入れた二本歩行能力を誇るかのように。
直立していました。
体を洗うときも。頭を洗うときも。 見ていなかったのですが、足の裏を洗うときもきっと逆の足一本で直立していたのでしょう。

ではなぜかということですが、これは間違いなくゲンかつぎです。 彼は子供の頃から、イスに座ることなく体を洗っていました。 家でお風呂に入っている分には誰にも何も言われることはないのですが、 修学旅行などに行ったときに、自分の流儀が普通ではないことを知ったのです。 そして当時は日本人スピリッツを持っていた彼は、信念を曲げてイスに腰掛け、体を洗ったーーー

そして次の日交通事故にあった彼は、その原因を前日イスに座ったことに求めたのでした。 それ以来、彼は「イスに座って体を洗うことは二度とすまい」こう心に誓ったのです。


というストーリーが、シャワーを浴びている私の頭に思い浮かびました。 そのとき視界がにじんだのは、あるいはシャンプーが目に入ったからだったのか。

シャンプー持ってなかったですが。