ほめたが最後マン

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わぁー!怪獣が町を襲っている!このままじゃ町がボロボロにされちゃうよ!どうしよう!

突然ですがここで、"ほめたが最後マン"、今ここに参上!

やった!"ほめたが最後マン"が来てくれた!カッコいい!

え?どのへんがカッコいいの

え!?ボク答えるの?…んと…その異常に逆立ったトサカみたいなとこかな…?

ふーん!そっかそっかー!ここがねー!こういうのがウケるのかー!
で、どのくらいカッコいいの?

どのくらいって…うーん、腰が抜けるくらい、かなー

それはすごい!幼い子供の腰を抜かせてしまうとは、罪深いカッコよさだな!私は!(←うれしそう)
他に何か感想は?

え?まだ戦わないの?怪獣暴れてるよ?

うるさいな、命を賭して戦う勇敢な私のモチベーションを高めよい戦いをするために必要な、大事なことなんだよ!しかし命を賭して戦うとはさすが私、勇敢すぎて恐いくらいだな…

自分の言葉でもいいのか…ねぇ?怪獣が暴れまくってるってば! やっつけてくれないなら来た意味ないよ!

なんだと!何をいうか!この私の実力その目にしかと焼き付けるがよいわ!

なんか悪役みたいだよ、ほめたが最後マン…でもすごい勢いで怪獣倒してる…もしかして叩かれて伸びるタイプ?


その後市民の皆様は、ほめたが最後マンをけなすことで奮起を図るという方針を取った。 はじめのうちは、この方法はうまく機能していた。

しかし何よりもほめられることが好きなほめたが最後マンは、強烈にほめて伸ばされたいタイプなため、けなされるだけの地球での活動に徐々にモチベーションを失っていき、 やがて地球には姿を見せなくなった。

微妙な特徴を持つヒーローとはいえ、怪獣と戦う力を持つヒーローであることに変わりはないので、彼の内面を考慮しつつ力を引き出すべきだったと反省に暮れる地球の皆様だった。

〜完〜