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書評サイトを別館に分離させた

前から薄々気付いていたのだが、当サイトの記事は、内容に統一性がない。

メインは弱電波発信記事で、これは動かしようがない。 そしてときどきMac系の記事を書いたりしているのだが、こっちの方が世間様からのニーズは高く、当サイトのアクセス上位はMac系の記事ばかりである。 例外は真向法の記事で、Google先生に「真向法」と聞くと、本家の次になぜかウチが現れるということになっている。Wikipediaよりも上。これまた意味不明だ。

最近書評を書き始めてその支離滅裂感は更に加速し、自分でも何のサイトなんだか訳がわからなくなってきた。

そこで、サイトを分けようと考えた。

問題は、何を分離させるかである。 「浮いているのは弱電波では?」という意見は、もっともらしいが全くの筋違いなので超門前払い。いいの!好きで書いてるんだから!

結論として、一番浮いてるのが書評なのは明らかである。(ヒント:新参者だから) という流れで、書評を独立サイトにしてしまうことにした。
こちら→うむらうす-annex

こちらはMovable TypeではなくWordpressを入れている。 特に意味はなく、多分Wordpressって言ってみたかっただけ。 そのうちWordpressの記事が出てくるのだろう。

ちなみにこのannex、実は結構前からひっそりと存在していたのだが、ようやく日の目を見た。よかったよかった。

で、これまでに書いた書評は全てannexにインポートしてあるが、本体に載せた方も特に消さない。ただし、今後はannexの方のみ更新されていくという方針。 (おもしろい本があったら本体にも流すかも)

問題はないのかというと、ある。 圧倒的に人の目に触れなくなるという懸念で、おそらく正しい。 おかげさまで、アフィリエイトでなんとかサイトの年会費ぐらいは賄えていたのだが、それをも削ってしまう方向へ進むという暴挙(自業自得)。

そこで小細工として、本体と書評を同じ一本のRSSでフィードすることにする。 RSSをもうひとつ登録するのよりも、余計なフィードを読み飛ばしてもらう方が楽な気がするので。

今更取り返しはつかないが、ご意見等あればお待ちしております。

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日本でいちばん大切にしたい会社
日本でいちばん大切にしたい会社
  • 発売元: あさ出版
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2008/03/21

★★★★★

 「この会社を大切にしたい」確かにそう思わせる会社が紹介されている本

 社員の7割が障害者の日本理化学工業、48年増収増益を続けた寒天メーカーの伊那食品工業、義肢メーカーの日本ブレイス、地域に生きるお菓子メーカー柳月、全国からお客様がやってくる家族経営の杉山フルーツ。どの会社にも共通することは、お客様だけを見ているのではないということ。そのことを、著者は「五人に対する使命と責任」という言葉で表現している。

 五人とは1.社員とその家族、2.外注先・下請け企業の社員、3.顧客、4.地域社会、5.株主である。中でも、上に挙げた会社に共通しているのは、顧客だけでなくまず社員を大事にしていること、だからこと社員がその会社で働いていることに感謝と誇りを持っていることである。このことこそが、これらの会社を業績面でも光らせていることなのだろう。

 しかしそれが、難しい。周りを見回してみて、社員が感謝と誇りを持ってイキイキと働いている会社がいくつ思い浮かぶだろうか。残念ながらそのような会社は多くないというのが現状だろう。

 どの会社の紹介も感動的な話が多いのだが、それだけでなく働くということについても考えさせられる本。万人にオススメできる良著。★5つ。

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「食糧危機」をあおってはいけない (Bunshun Paperbacks)
「食糧危機」をあおってはいけない (Bunshun Paperbacks)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,150
  • 発売日: 2009/03/26

★★★★★

 データに基づいた説得力のある議論

 人口増加。資源の枯渇。低い食糧自給率。食糧危機を煽る風説は、世間に一定の理解を得ている。しかしその内容は正しいのか?と聞かれれば、「知らない」というのが普通の人の答えだろう。一方、その問いに「否」と答えるのが本書である。

 著者は農水省で世界の食料生産見通しなどの研究を行い、現在東大農学部の助教授をしている識者。タイトルは軽いが、しっかりとデータに基づいた議論がなされていて説得力がある。

  • 中国、インドなどの経済成長での食糧消費増加で食糧危機?→NO
    →肉を食べる量が増えるという仮定に基づいている。中国の飼育用食糧はブラジル産大豆のしぼりかすで賄われた。インドは肉を食べない。
  • 人口爆発で食糧危機?→NO
    →アジア主要国の出生率は既に2以下。
  • 食糧生産量は限界?→NO
    →世界に休耕地は多い。生産効率化も進んでいる地域の方が少ない。食糧生産量は需要に合わせられているだけ。
  • バイオ燃料で今後食糧不足に?
    →NO。アメリカのバイオ燃料施策は農業保護。トウモロコシはブラジルのサトウキビに価格競争力で勝ち目がない。
  • 食糧自給率はカロリーベース。肉の消費量が増えると、飼料が輸入に頼っているため計算上自給率が下がるという寸法。

 まとめると、食糧は余っている。買ってくれるところがないから作らないだけ。生産余力は十分ある。食糧の入手先は多様。全ての国が同時に輸出を禁じることは考えられない。よって食糧危機は来ない。

 あらまぁ。食糧危機説って農水省のプロパガンダなの?

 ということでおもしろかった。良著。オススメの★5つ。


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生きるための経済学—“選択の自由”からの脱却 (NHKブックス)
生きるための経済学—“選択の自由”からの脱却 (NHKブックス)
  • 発売元: 日本放送出版協会
  • 価格: ¥ 1,019
  • 発売日: 2008/03

★★★★☆

 トピックはおもしろいのだが、残念ながら議論が拡散しすぎている印象。

 経済学の前提である「最適化原理」(人は皆あらゆる選択肢の中から最適なものを選ぶ)と「均衡原理」(価格は需要と供給の均衡する点になり、そこに至るまでの時間は考えない)が非現実的というのは理解できる。そして、可能なあらゆる選択肢を考慮することは非現実的なので、「選択の自由」が現実的でないという点も同意する。そしてその後「選択」に代わる「創発」という概念、それに基づく議論が続くのだが、議論がどこに向かっているのかわからずついていけなくなった。

 そんな中で私が興味を持った点は、ワーカホリックとアルコール依存の話題だった。著者はワーカホリックであるようだが、その背後にあるプライベートな問題についても赤裸々に語っていて興味深かった。アルコール依存とワーカホリックは、かたや病気方や社会的にはOKと扱われ方が異なるが、対象が異なるだけで基本的には同じ構造だというのはその通りだと気付いた。

 というようにおもしろい点もあったのだが、今一つ自分の中で整合が取れなかったので★3つ。時間が取りにくい場合は、経済学のおかしさについて、第一章だけ読むのもよいと思う。

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読書メモ:記憶力をのばしたい!

記憶力をのばしたい!
記憶力をのばしたい!
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2008/07/08

 昔は覚えてられたことが覚えられなくなってきた・・・よく知っている人の名前をど忘れする・・・何をしにきたのか忘れてしまう・・・

 そんな悩みを感じ始めたジャーナリストである著者が、薬品、サプリメント、トレーニングなどなど記憶力を取り戻せる可能性の数々に体当たりチャレンジした様子を描いている本。

 記憶が落ちてくるといっても、正常な範囲からアルツハイマー、脳の外傷まで様々なパターンがある。著者は自身がアルツハイマーかとおびえながらも、 MRIなど数々の検査を受けたり、複数の医者による脳の機能テストを受けたり。幸いアルツハイマーではなかったものの、別の問題が生じていることが発見した。そして、数々の体当たりチャレンジの結果、ある程度の効果を得ることができた。

 著者が脳科学の専門家ではなくジャーナリストであるため、一般の人にも楽しめる内容になっている点は「脳は眠らない」と共通している。そして「物忘れが増えてきて心配」という普遍性のあるトピックであるため、多くの人が興味深く読めるだろう。おもしろいだけでなく、実用的。★4つ。

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「なぜか、仕事が速い人」の時間管理術 (アスキー新書 028)
「なぜか、仕事が速い人」の時間管理術 (アスキー新書 028)
  • 発売元: アスキー
  • 価格: ¥ 760
  • 発売日: 2007/09/10

★★☆☆☆

 いわゆる時間管理本。読んだことがあるような内容が多く、個人的にはあまり特筆すべき点がなかった。同じジャンルの本としては、以下の本の方がおもしろく読めた。★2つ。


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できる子はノートがちがう!—親子ではじめるマインドマップ
できる子はノートがちがう!—親子ではじめるマインドマップ
  • 発売元: 小学館
  • 価格: ¥ 1,050
  • 発売日: 2008/12/06

★★★★☆

 子供がマインドマップを使うことで、勉強にやる気が出て成績も良くなるかも、という本。

 マインドマップを勉強に使うことは効果があると思うし、よいことだと思う。ノートを取るよりもマインドマップを描く方が子供も楽しいと思うので、どんどん広まるといいと思う。

 一方、本の後半で「子供がサッカー選手になりたいと言っています」とか「子供が言うことを聞きません」というようなことに対しても、マインドマップを描けばうまくいきますよ的な雰囲気になっているのはいかがなものかと感じた。

 うまくいくこともあるのかもしれないが、打ち出の小づち的に祭り上げてしまうのは良くない。あくまで発想を広げるためのツールとしての捉え方で良いのではないか。

 「子供の学習にマインドマップを使おう」という主旨自体には共感するので、★4つ。

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野村監督に教わったこと—僕が38歳で二冠王になれた秘密—
野村監督に教わったこと—僕が38歳で二冠王になれた秘密—
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2008/02/27

★★★★☆

 元中日の山崎武司が、楽天移籍後に野村監督に受けた教えについて書いている本。

 野村監督というと、ID野球で緻密な理論を優先する頭脳派監督という印象だが、楽天での教えは「野球選手以前に人間としてどうあるべきか」というものだったらしい。

 プロ野球選手というのは抜群に運動神経がよく、特に頭を使わずとも勝ってこれたという人も多い。従って、プロになっても頭を使わない人も多いという。しかし野村監督は、だからこそ頭を使えばまだまだチャンスがあると山崎に伝えた。その結果が38歳での2冠王である。

 野村監督には色々な見方があるだろうが、チームの再建の手腕は実績からも明らかだ。そしてこの本によれば、楽天に入ってからはかなり選手に気を使った采配を取っているようだ。個人的には日本の監督の中で最も優秀だと思う。

 野球好きな人には★4つ、普通の人には★3つだが、野球好きな人しか読まないだろうから★4つ。

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読書メモ:ザ・マインドマップ

ザ・マインドマップ
ザ・マインドマップ
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2005/11/03

★★★★★

 マインドマップの元祖トニー・プザン氏による、マインドマップの公式紹介本。マインドマップの情報は溢れているので説明は省くが、非常に使えるので知っておいて損はないと思う。ただプザン氏によると「マインドマップとは呼べない、マインドマップ的なもの」も多いので、まずはこの本で本家の言う「マインドマップ」とはどういうものかを知っておくと良いだろう。

 本家のマインドマップは、色は4色以上、絵を使う、枝を自由な角度に伸ばす、など少々厳密。ただ、その方が脳へ定着しやすいということなのだろう。ただしいつでも丁寧にマインドマップを作る余裕があるとも限らないので、個人的にはわかった上で簡易版のマインドマップ的なものを描くのはありだと思う。

 試してみた感想としては、学生の時に知っていたら、ノートのとり方が全く違っていただろうし、理解の質も上がっていたろうに、と思う。勉強だけなく、様々な「考える」シチュエーションでマインドマップは非常に役に立つ。学生も社会人もとりあえず読むべき。★5つ。

 ちなみにプザン氏が認めるマインドマップ作成ソフトは「iMindmap」だけだそうだ。ただ、残念なことに、Mac版は現状使い物にならない。

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反対尋問の手法に学ぶ 嘘を見破る質問力
反対尋問の手法に学ぶ 嘘を見破る質問力
  • 発売元: 日本実業出版社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/06/19

★★★★☆

 弁護士として数多く法廷で証言をする証人を見てきた著者による、嘘をつく人への対処法を説明する本。法廷という特別なシチュエーションで培われた考察だが、普通の状況でつく嘘にも当てはまるだろう。

 おもしろいと思ったのは以下の点。

  • 嘘には、記憶違いや思い込みによるものと、意図的に作られているものがあるが、記憶違いは結構多いこと。人の記憶は影響を受けやすく、かなりあやふや
  • 記憶違いの場合は「嘘つき」呼ばわりは危険。共同作業で一緒に思い出してもらう
  • 意図的に嘘をついている人は、聞かれてもいないことを話しがち
  • ストーリーは理路整然としていても、実体験ではないのでディテールを聞かれると詰まる
  • ・女性は男性よりも嘘がうまく、嘘をつくときでも目が泳がず目を見据えることができる

 実際に明日から書かれていたことを使うかと言われると難しいが、知っていておもしろい内容だった。サラッと読むとよいと思う。★4つ。

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禁煙セラピー—読むだけで絶対やめられる (ムックセレクト)
禁煙セラピー—読むだけで絶対やめられる (ムックセレクト)
  • 発売元: ロングセラーズ
  • 価格: ¥ 945
  • 発売日: 1996/05

★★★★☆

 読むだけで禁煙できてしまう人を量産する不思議な本、らしい。

 書いてある内容は、タバコを吸わない人間からすると「当たり前じゃないか」と思うことなのだが、喫煙者はそう思わないらしい。以下まとめ。

  • 喫煙は百害あって一利なし、と「心から」納得すればやめられる
  • 逆に、納得しない状態で根性でやめるのは難しい
  • 禁煙による肉体的な禁断症状は、実はとても軽い  →依存は精神的なもの
  • 吸わないとイライラする、落ち着かない、つらくなる、という思い込みこそが、禁煙つらいものにしている

 肉体的な禁断症状は実は軽い、というのは新鮮。しかし、自分が吸わないので全く実感がなかったりする。じゃあなんで読んだんだと言われると、なんとなく、としか言いようがない。 タバコをやめたい人には★5つ、吸わない人には★3つ。平均で4つ。

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決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)
決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)
  • 発売元: 朝日新聞社
  • 価格: ¥ 756
  • 発売日: 2007/05/11

★★★★★

 なんとなく会計を勉強したい、という人にとてもオススメできる本。私が読んだ「わかりやすい会計の本」の中では最も良い。その理由は、B/S、P/L、CSを「つながり」を持って説明していることにある。

 事業の流れとしては、「お金を集め」「何かに投資し」「利益を上げる」という3つがある。これがそれぞれ「B/Sの右側」「B/Sの左側」「P/L」との「つながり」がある。「B/Sの右でお金の集め」「B/Sの左で投資し」「P/Lで利益を出す」と考えれば、とてもスッキリする。

 またこの3つが、CSの「財務CF」「投資CF」「営業CF」との「つながり」もある。そしてP/Lの「当期純利益」がB/S右下の「繰越利益余剰金」に現れるという「つながり」もある。お金を集めるには「借りる」「資本を入れてもらう」他に「自分で稼ぐ」という手があるからだ。そしてこの「繰越利益剰余金」は新しい資産としてB/S左側に現れる。

 これらの基本を説明した後に、それを踏まえて架空の事業で財務3表がどう動くかをシミュレートする。この実践例を全てこなしたら、かなり身になるだろう。知識は、意味と関連性を考えることで定着しやすくなるという良い例。

 全ての社会人にオススメ。★5つ。


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財務を制するものは企業を制す (PHP文庫 イ 6-1)
財務を制するものは企業を制す (PHP文庫 イ 6-1)
  • 発売元: PHP研究所
  • 発売日: 1986/06

★★★☆☆

 元銀行マンの著者が、数々の起業の財務改善に携わった経験と、財務改善に必要とされる心構えを説いている。

 財務改善では、支出を抑えることが必要不可欠である。支出を抑えるというと、どうも「守り」のイメージが強いが、ここで語られる支出の抑制は、知恵を出し尽くすことによる「攻め」のコストの削減であり、それは「意欲型」の財務管理者であると著者は説く。

 1986年の本ではあるが、サブプライム以降の金融危機で破綻する企業が多い今であるからこそ、目を通して損はないと思われる。ただし最も本書を必要とするのは、経営や財務に直接携わる人間だろう。そういう人には★4つ、普通の人には★3つ。


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データでわかるモノの原価
データでわかるモノの原価
  • 発売元: ソフトバンク クリエイティブ
  • 発売日: 2005/12/22

★★★☆☆

 いわゆる原価本(←そういう言葉があるのかは知らない)。

 ユニクロ、宝石、iPod、お茶、ハンバーガー、中古車、100円ショップ、大人のおもちゃ、カツラ、コンタクトレンズ、棺桶、牛乳、納豆、卵、ラーメン、チョコレート、パン、りんご、うなぎ、ビール、ケーキ、アイス、ふぐ、ワクチン。色々なものの原価が出ている。

 全部読んでもどうせ覚えちゃいられないので、興味があるところを拾い読みしていくとよいだろう。個人的にはユニクロの原価率が意外と低いこと、牛乳、納豆、卵、チョコレート、ハンバーガーの薄利多売ぶり、コンタクトレンズ、お茶、棺桶などの間接費用の高さが印象に残った。他にも、流通が複雑すぎる業界もある。もっとシンプルになるのではないか。逆に、シンプルにしてコストを下げているところこそが生き残っているとも言える。

 似たような本も色々出ているので、どれか読んでおけば良いだろう。教養ですな。★3つ。

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計画の科学—どこでも使えるPERT・CPM (ブルーバックス 35)
計画の科学—どこでも使えるPERT・CPM (ブルーバックス 35)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 861
  • 発売日: 1965/04

★★★☆☆

 プロジェクトなどの計画を行うための手法である、PERT(Program Evaluation and Review Technique)、CPM(Critical Path Method)などの紹介。1967年の本。

 事業の大規模化が進み、計画の重要性は増しているが、日本人は全体を見渡した計画を作るのが苦手であるところを、オペレーションの勤勉さカバーしている。そこで「PERTなどを使ってきちんと計画を行うといいですよ」というのが主旨。PERT+CPMは、一番時間のかかる工程やボトルネックを把握するのに便利な手法。詳しくはこの辺りを参照されたい。 http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/pert.html

 現在どの程度PERTが使われているのかは知らないが、実際に工程を動かす実務には役立っているのではないかと思われる。日常的にはガンチャートくらいしか見ないが、製造業とかだときちんとやってるのだろうか。よく知らない。

 読んだのは「計画の科学II」の方なのだが、Amazonにないのでこちらをリンクしておく。IIの方が実際のプロジェクトの計画の説明が多い実務寄り、Iの方はPERT/CPMの紹介に近いようだ。

 やや専門的なので、興味がある人には★4つ。関係ない人には★3つ。

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人生と財産—私の財産告白
人生と財産—私の財産告白
  • 発売元: 日本経営合理化協会出版局
  • 価格: ¥ 10,290
  • 発売日: 2000/01

★★★★☆

 手に取るとズシリと重い(しかもお値段約1万円)昭和25年発行の「私の財産告白」、26年発行の「私の生活流儀」、53年発行の「人生設計の秘訣」の3冊をまとめた本。正直気後れしたが、読み始めてしまえば実は随分と読みやすい本だった。

 内容については、戦前の話もあるが、仕事への取り組み方などは現代にも通じるところは多い。心に残ったことは以下の部分。

・仕事の道楽化
 これが難しい。

・人生即努力、努力即幸福
 努力が幸福につながると考えれば努力のしがいもある。

・十五〜二十年単位の人生計画

・処世九訓

  1. 常に心を快活に持すること
  2. 専心その業に励むこと
  3. 功は人に譲り、責は自ら負うこと・・・縁の下の力持ちに
  4. 善を称し悪を問わないこと・・・長所と交われば悪友なし
  5. 本業を妨げなき好機はいやしくも逸しないこと
  6. 常に普通収入の1/4と臨時収入の全部を貯えること
  7. 人から受けた恩は必ず返すこと
  8. 人事を尽くして時節を待つこと
  9. 原則として個人間に金銭貸借を行わぬこと

・全ては実行にある
 早手回し。仕事、支度、移動、、、

 偉人の人生訓を聞けるということで★4つ。

 三冊同時復刊で、合わせて3000円程度で入手できるようになったようだ。
【重要】本多静六博士の三部作、三冊同時復刊!ツイてる!

私の財産告白
私の財産告白
  • 発売元: 実業之日本社
  • 価格: ¥ 1,050
  • 発売日: 2005/07/10
私の生活流儀
私の生活流儀
  • 発売元: 実業之日本社
  • 価格: ¥ 1,050
  • 発売日: 2005/07/10
人生計画の立て方
人生計画の立て方
  • 発売元: 実業之日本社
  • 価格: ¥ 1,050
  • 発売日: 2005/07/10

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フラット化する世界 [増補改訂版] (上)
フラット化する世界 [増補改訂版] (上)
  • 発売元: 日本経済新聞出版社
  • 価格: ¥ 2,100
  • 発売日: 2008/01/19
フラット化する世界 [増補改訂版] (下)
フラット化する世界 [増補改訂版] (下)
  • 発売元: 日本経済新聞出版社
  • 価格: ¥ 2,100
  • 発売日: 2008/01/19

★★★★☆

 有名な本書だが、今ごろ読んでみた。

 内容は伝え聞いて知っていた通り。ネットの発達により世界の距離が縮まり、また距離を超えた仕事のアウトソーシングも進行している。このことを「フラット化」というキーワードで述べているわけだが、その要因を大きく3つにまとめている。

 PC1台あれば、距離を超えて世界中から情報を手に入れ、コミュニケーションを取ることができるような「場」ができたということ、その場を利用する「人」が爆発的に増えたこと、その人たちが場の新しい「使い方」を身につけ始めた、という3つである。本書ではこのこと「三重の収束」と呼んでいる。

   確かに、「場」はできた。日本はインフラも十分発達していて、ユーザーもブロガーも非常に多い。しかしこの「フラット化」を活用している人は非常に少ない。それは言語の問題があり、またフラット化の恩恵に預からなくても日々暮らしていけるという環境の要因もあるだろう。

 扉が開かれている。では、その扉はどうすれば開くのだろうか。

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読書メモ:報酬主義をこえて

報酬主義をこえて (叢書・ウニベルシタス)
報酬主義をこえて (叢書・ウニベルシタス)
  • 発売元: 法政大学出版局
  • 価格: ¥ 6,090
  • 発売日: 2001/02

★★★★★

子供が良い成績を取ったらごほうびをあげる。
企業業績と給料を連動させる。
こういった報酬による動機付けは、世の中に広く浸透している。

 報酬は、確かに短期的に人の行動をコントロールすることができる(行動主義)。
しかし、
「報酬が行うのは報酬そのものに対する欲求(外的動機付け)」
であり、
「行動そのものを行う喜び(内的動機付け)を生み出すことはない」
というのが著者の主張である。

そればかりでなく、報酬の弊害は大きい。

  • 報酬を与えられない場合、罰として作用する
  • 人間関係を破壊する:他人の足を引っ張ることが自分の利益に繋がる
  • 冒険に水をさす:求められること以上のことをするのは無駄になる

 そして報酬の最も大きい弊害は、 対象への興味を損なうことである。

私は、全ての報酬が悪だとは思わない。
子供の勉強などを思い返してみれば、
きっかけは報酬だが、やがて内的動機付けが生まれてくる、
というケースもあると思うからだ。

そして、報酬をなくすことはできそうもない。
ならば、報酬の害を最小限にするにはどうしたらいいだろうか?

  • 報酬は小さくこっそりと
  • 相対評価にしない
  • 課題と似たものに
  • もらう方に選択の余地を

つまるところ、子供や従業員が、
勉強や仕事自体を楽しむようにするには、
どうしたらよいのだろうか?

その鍵として3つのCが紹介されている。 

  • 協力(COLLABORATION):チームワーク
  • 内容(CONTENT):意味があると感じられること
  • 選択(CHOICE):やり方を自分で決められること

である。

つまるところ、人間は、
意味がないと思われることをやらされるのは嫌い
で、
意味があると思えることを、
仲間たちと、自由に(と思えるように)やれると一生懸命になる

ようだ。

なんとなくわかってはいたことだが、
理解が深まってとてもおもしろく読めた。
オススメ度は★5つです!
ちょっとお高いので、図書館などで。

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だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法
だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法
  • 発売元: ライオン社
  • 価格: ¥ 750
  • 発売日: 2001/12

★★★★☆

 池谷裕二氏による、脳科学の知見を利用した勉強法の紹介。

  • 復習は1ヶ月以内でないと忘れてしまう
  • 参考書は1冊を繰り返す
  • 一科目を得意にすると、他の科目の理解も上がる(学習の転移)
  • 知識記憶よりも経験記憶に(関連付け、語呂合わせ、人に説明、耳で覚える)
  • 知識記憶は中学生まで、高校からは経験記憶が優勢になる
  • 方法記憶(理解の仕方)は、知識を他の分野にも活かせる魔法の記憶
  • 学習の転移は累乗の効果があるので、努力の継続により急上昇する
  • 勉強を始めてから効果が現れるまで最低3ヶ月以上かかる
  • 睡眠は記憶を整理するので最低6時間の睡眠が必要
  • 繰り返しの刺激が記憶を定着させるので復習は必須
  • 興味を持つ(θ波)、感情を刺激する(扁桃体)、空腹時/寒い(生体の危機感の利用)により学習効率は高まる

 個人的には「STUDY HACKS!」など他の本で同じような内容を読んだことがあったので、復習になった。「方法記憶」はこの本で最も強調したいところだったと思うので、もう少し掘り下げて欲しかった。

 本全体として、知っていて損はない内容。近年の脳科学の発展はすばらしいと思う。★4つ。

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読書メモ:1日5分 頭がよくなる習慣

1日5分 頭がよくなる習慣
1日5分 頭がよくなる習慣
  • 発売元: 中経出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2007/12/01

★★★★☆

 25年間、子供から大学生までの勉強を見てきた著者が紹介する、「頭がよくなる習慣」の数々。それは一言で言うと、「頭」だけでなく「心」と「体」も使うということである。

 「体」について著者が見出した法則とは
「成績が良い子は体がやわらかく、芳しくない子は体が硬い」
だったそうだ。逆に、勉強前に前屈とブリッジを習慣付けることで、集中できる時間が延びたとのこと。

 鼻呼吸をすると口呼吸よりも酸素摂取量が多くなるというのは知らなかったが、そうらしい。眠くなったときにも良さそうだ。
鼻呼吸と口呼吸の違い - 教えて!goo

 脳がブドウ糖を必要とするというのは良く知られている通り。

 「心」については、勉強の目的を持つこと、穏やかな心を保つことなど。他の勉強ノウハウ本にはない内容が多かった。

 自分が体験を通じて感じていたことが書かれているところもあり、自信になる部分もあった。他の本でも見られるような内容も多いが、それだけ多くの人のお墨付きということであるので、覚えておいてもよいことだろう。

 「これはできない」と思うこともあったが、ただのノウハウ本とはちょっと違う雰囲気がおもしろかったので★4つ。

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弁護士が教える 気弱なあなたの交渉術
弁護士が教える 気弱なあなたの交渉術
  • 発売元: 日本実業出版社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2008/08/28

★★★★☆

 交渉において言ってははいけないことややってはいけないこと、言うといいことややるといいことを、弁護士である著者が具体例を挙げて紹介している本。

 交渉は相手に合わせすぎても我を通しすぎても、理性に頼りすぎても実地ではうまくいかない。感情と理性のバランスをとることで初めて、通用する交渉ができるようになったとのこと。感情の部分について、「影響力の武器」という本が紹介されている。

 次に、交渉におけるテクニックが紹介されている。

  • まず聞くことで相手に聞く耳を持たせる
  • 限定する
  • 質問で要求
  • 「仮に」で展開をコントロール
  • 「YES BUT」ではなく「YES そして」

 他にも、相手のタイプ別の対処法や、断るときのコツなどが紹介されている。交渉は相手がある話であり、心理学が有効に活用できる。その意味で、コールドリーディングの本と重なる部分が多かった。

 さすがに、本書を読んでいきなり交渉がうまくなることはないだろう。実際の交渉にあたり「こういうやり方があったな・・・」と思い出せればそれでよいだろう。それには復習が大事。一読しただけでは身に付くまい。知っていると良いことが多かったと感じたので★4つ。

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考具—考えるための道具、持っていますか?
考具—考えるための道具、持っていますか?
  • 発売元: 阪急コミュニケーションズ
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2003/03

★★★★☆

 考えてアイデアを生み出し、企画としてまとめる。博報堂の企画屋である著者が、培ったノウハウを教えてくれる本。考具とは「考えるためのツール」という意味。

 本書は企画屋さんの本らしく、インプット→展開(アイデア)→収束(企画) というように企画としてまとめる流れと、その各ステップに用いるツールを紹介している。ツールは、心構えや習慣から筆記用具、PCの使い方まで幅広い。

 しかし本書で教える最も大切なことは「アイデアを考える習慣をつける」ということだろう。どの道でも、継続は力なり。逆に言えば、読んで「ふーん」と思うだけでは、いくら良い本であっても意味がない。その習慣をつけるための方法が書いてある本として、「脳が教える! 1つの習慣」がオススメ。★4つ。

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読書メモ:脳が教える! 1つの習慣

脳が教える! 1つの習慣
脳が教える! 1つの習慣
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2008/07/05

★★★★★

 目標を達成したい。何かを成し遂げたい。そのときに効果を発揮する「1つの習慣」が、「小さなことから始める」ということだ。

 なぜだろう?脳は、大きな変化を恐れるようにできている。大きな変化を必要とする大きな目標を立ててると、脳は難しく感じて抵抗する「ようにできている」のだ。しかし「ダイエットする」という大きな目標を、「珈琲に入れる砂糖の最初の一杯を少なくする」というような小さな目標から始めれば、楽に一歩目が踏み出せる。

 この「一歩踏み出す」ことが大事なのだ。一歩出てしまえば、二歩目を出すのは一歩目よりもずっと簡単。そして三歩、四歩と続けていくのも、難しいことではないのは誰しも経験があることだろう。つまり、0歩目から1歩目をいかに超えるかが肝心なので、そのためには1歩目を小さくすることが非常に有効なのだ。

 他にも
「自分に小さな質問をする」
「脳はイメージと行動を区別できない」
「小さな行動を起こす」
「小さなごほうびを与える」
 など、おもしろい内容が続く。

 「目標の最初の一歩は小さく」と覚えておくだけで、自分をコントロールする上でもとても実用的。「小さなことからコツコツと」は脳科学的にも正しいことだったのだ。オススメの★5つ。

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★★★★☆

 世界に50億と言われる貧困層(BOP:Bottom of Piramid)だが、彼らを対象としたビジネスは可能であり、そのためは何が必要かを説明し、実際に運用されている事例を紹介している本。本書の前半は理論的な部分、後半は事例の紹介。

 このような話では、グラミン銀行のマイクロファイナンシャルが有名だが、他にも途上国でのビジネスを成功させている例はあるのだ。例えばヨード欠乏症を防ぐ、ヨード添加塩の販売。下痢による感染の蔓延を防ぐために、手洗い習慣を推進する石鹸販売、他にも義足の販売、信用販売、住宅供給など成功例は多い。貧困層をターゲットとしたビジネスは不可能ではないのだ。

 ただし、それが簡単でないのも事実。例えば、嗜好品を売ろうと思ってもうまく行かないのは明白だ。従って、成功にはいくつもの条件が必要とされる。それを文中では「イノベーション12の原則」として紹介している。

 ★4つだが、堅い本なのできちんと全部読もうとすると、かなり時間がかかるので注意。付属のCD-ROM(英語)には、本に書かれている事例についての映像での説明がある。また、本に書かれていない追加の事例紹介もあり。

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まぐれ—投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
まぐれ—投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 2,100
  • 発売日: 2008/02/01

★★★★☆

 人間はランダム性を正しく認識できないということを、投資を舞台に語っている本。「行動経済学入門」と重なる部分が多いが、「投資家のほとんどの成功は運による要素が多いが、実力と勘違いしている場合が多い」と容赦ない。

 著者によれば、ある状況で高いパフォーマンスを出す投資家は、状況に過剰適応している可能性が高く、大暴落などの状況では、全てを吹き飛ばすような大損をすることになる。日頃は高いリターンを得られないが、堅実な運用をしている人の方が長い目で見れば大きなリターンを得る(ロバストネスのトレードオフ)。果たして、投資の世界には前者のような人たちがほとんどだったということが、今回の金融危機で証明されたことになる。

 著者はというと、ロングのオプションしか取らないという変わったスタンスである。彼のアドバイスに従った投資家は、今回の金融危機でも非常に高いパフォーマンスを上げたということで注目を浴びた。
「ブラックスワン」の助言、プラス50%超の運用成績生む−大暴落でも - Bloomberg.com

 難点は、読みにくいこと。「目次で内容がわかるような本は嫌いだ」と語る通り、目次を見ても内容がわからない。意図的なのだろう。

 投資に興味がある人には★5つ。ない人には★3つ。「The Black Swan」という続編あり。

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★★★★☆

「ブランド人になれ!」に続く、トム・ピーターズの「サラリーマン大逆襲作戦」の2冊目。メッセージは「仕事をするなら、イヤイヤつまらないことをするよりも、興奮して打ち込めるようなプロジェクトをしよう!」ということ。これが「セクシープロジェクト」である。

 メッセージには、とても共感できる。人が大きなことを達成するためには、情熱が必要不可欠である。そして同じ仕事をするのでも、つまらないと思ってやっているのと、興味を持ってワクワクとするのでは全く結果が異なるだろう。問題は、「どうすれば情熱を持てるの?」ということだ。答えとしては、「どんなつまらない仕事でも、チャンスと思って楽しくしてやるというスタンスで臨もう」ということである。

 どうせ長い時間仕事をするのなら、確かにワクワクできることをしたいものだ。「でも」とできない理由をならべるよりも、ポジティブなメッセージとして受け取るのが、「セクシープロジェクト」への第一歩だろう。★4つ。


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KJ法—渾沌をして語らしめる
  • 発売元: 中央公論社
  • 発売日: 1986/11

★★★★☆

KJ法の決定版

 KJ法について書かれた「発想法」「続・発想法」が1970年ぐらいに発刊されたが、この「KJ法は」1986年に発刊された、約580ページ+図表5枚の堂々たるボリュームの決定版(お値段6800円)。

 kJ法のやり方や精神については、前著の2冊の内容とほぼ同じだが、より発展させた形。KJ法の会議への適用やグループKJ法について、他にも取材方法としてKJ法と逆に発散志向のメモ+まとめ方法である、マインドマップに似た「探索ネット(通称花火)」など色々な内容がたっぷり書かれている。

 説明は尽くされている感があり、図表もふんだんに示されているため、KJ法の全容をつかむことができる。難点は手に取るのをためらわれるボリュームと、立派な価格か。KJ法を学ぶ必要がある人にとっては非常に価値があり、★5つ。普通の人には値が張りすぎるので★3つ。図書館で借りられるなら★4つ。

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読書メモ:発想法、続・発想法

 
発想法—創造性開発のために (中公新書 (136))
発想法—創造性開発のために (中公新書 (136))
  • 発売元: 中央公論社
  • 価格: ¥ 693
  • 発売日: 1967/06
続・発想法 中公新書 (210)
続・発想法 中公新書 (210)
  • 発売元: 中央公論社
  • 価格: ¥ 861
  • 発売日: 1970/02

★★★★☆

KJ法の入門書

著者川喜田氏考案のKJ法について、その目的や意義、手法などを説明した本。KJ法は、データの収集と仮説を立てる間にあるプロセスで用いる、創造的発想法という位置づけである。簡単に言えば「多くのデータをまとめ意味を抽出する」作業である。

 KJ法というと、思い付くことをたくさんの紙片に書きつけて、関連のあるものをグルーピングする、という印象がある。しかし本家はもっと奥深く、厳密だった。例えば、このグルーピングは理屈で考えたものではなく、心を空っぽにして「なんとなく親しみを感じる」というような感性で行うとのこと。また、グルーピングは小→大というボトムアップで行い、決してトップダウンで行ってはいけないとのこと。 

 「KJ法」と言ってみたい人は、「発想法」「続・発想法」のどちらか一冊を読んでおいた方がよいだろう。「続」の方がKJ法を実践する手法の説明に重きが置かれ、手順の説明や、実際に作られた図が多く示されているので、「続」の方がよいかな。ただ実際に身につけたいと思ったら、研修会に出るか別の本を読んだ方がいい気がする。

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読書メモ:銃・病原菌・鉄

銃・病原菌・鉄〈上巻〉—1万3000年にわたる人類史の謎
銃・病原菌・鉄〈上巻〉—1万3000年にわたる人類史の謎
  • 発売元: 草思社
  • 価格: ¥ 1,995
  • 発売日: 2000/09
銃・病原菌・鉄〈下巻〉—1万3000年にわたる人類史の謎
銃・病原菌・鉄〈下巻〉—1万3000年にわたる人類史の謎
  • 発売元: 草思社
  • 価格: ¥ 1,995
  • 発売日: 2000/09

★★★★☆

 「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」の「この本がスゴい2008」経由で。

 ヨーロッパが世界を植民地にできた理由が「銃・病原菌・鉄」であるが、それがなぜヨーロッパで栄えたのか。それは必然なのか、偶然なのか。という壮大なテーマについて。内容については、上記サイトの書評を読んでもらえれば。 →わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: Google Earth のような人類史「銃・病原菌・鉄」

 確かに興味深いテーマで、提示されている仮説も説得力があって、とてもおもしろい。しかし、ページをめくる私の手は、重かった。なぜかというと、読みにくいのだ。これが著者との相性なのか、翻訳のせいなのかはわからない。理系の子だからか?と思ったが、そうでもなさそう。これでもっと取っ掛かりやすければ、と思ってやまない。

 歴史好きには★5つ、普通の人には★3〜4か。読みやすければ文句なしの★5。

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問題発見プロフェッショナル—「構想力と分析力」
問題発見プロフェッショナル—「構想力と分析力」
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 2,520
  • 発売日: 2001/12

★★★☆☆

 『問題解決プロフェッショナル「思考と技術」』の続編。解決以前に、適切に問題を発見するところに焦点を当てている。以下内容。

 ・問題は「あるべき姿」と「現状」の「ギャップ」。うまく問題を発見できないのは、「あるべき姿」を描けなない、「現状」の把握が正確でない、「ギャップ」の構造がわからない、解決策を「現状できること」ベースで考えている、などのケース。

 ・現状ベースではなく、ゼロベースで「あるべき姿」を考える。ツールとして4P。Purpose:何のために、Position:誰にとって、Perspective:どの範囲で、Period:どの時点で、の問題かを考える。

 ・問題の「拡がり」分析→重要因子抽出。MECE、トレンド、+/-差異、集中・分散、コスト、CS/CE(バリュー分析)

 ・問題の「深さ」分析→問題具体化。ロジック、ユーザビリティ、相関、シェア。

 ・問題の「重さ」分析→優先順位付け。感度、パレート、ABC、ピーク、リスク・期待値。

 「問題解決プロフェッショナル」と合わせて、コンサルタントの問題発見→解決の手法が教科書的に概観できる。ただし、現実の問題に大して、手を動かして使ってみないと身に付かないことは容易に想像できる。知識として知っていてもよいと思う。★3つ。

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問題解決プロフェッショナル「思考と技術」
問題解決プロフェッショナル「思考と技術」
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 2,447
  • 発売日: 1997/01

★★★★☆

 コンサルタントが問題解決に使う考え方の基礎を学ぶことができる本。

 主に紹介されているのは以下のもの。

  • ゼロベース思考
  • 仮説思考
  • MECE
  • ロジックツリー
  • ソリューションシステム

 最後のソリューションシステムが聞き慣れないが、前の4つを駆使した問題解決のプロセス、とのことだ。

 コンサルタントだけではなく、社会人、学生、主婦、職業に関わらずすべての人が少なからず問題を抱えて生きているわけで、その解決に役立つ考え方を知るのは良いことに違いない。にも関わらず、こういった考え方がビジネス以外の場で使われているかというと、そんなことはないように思える。

 しかし、個人がこういった本で勉強をして、自分の問題解決に活用するのは自由だし、本書もそういった意図で書かれていることだろう。ただ、独学で身につけた知識がどこまで実用に堪えるかは別問題で、ここが独学のつらいところではある。

 この本をは、問題解決の基礎となる知識を絞って紹介してあるので、一つでも実際の生活に活かそうとすると良いと思われる。逆に言えば、実生活に活かさなければ何の意味もないが、それは読み手の問題である。★4つ。

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ライト、ついてますか—問題発見の人間学
ライト、ついてますか—問題発見の人間学
  • 発売元: 共立出版
  • 価格: ¥ 2,100
  • 発売日: 1987/10

★★★★☆

 問題を解決するのは簡単ではないな、と心底思える本。

 問題を解決するには、まず「そもそも問題が何なのか」を理解する必要がある。

 そしてその問題が、誰にとっての問題なのか?誰がそれを解決したがっているのか?を考える必要もある。

 問題を把握した、と思えたとしても、それは幻かもしれない。

 それを子どもや外国人にも説明できなければ、問題を把握できていないのかもしれない。

 また、問題解決を依頼する人自身が問題の原因なのかもしれない。

 人には問題があると、それを解決したいという欲求があるが、やっと問題を解決してから、その問題を解いて欲しかった人があまりいなかったことがわかることもある。

   というように、内容としては示唆に富むのだが、ちょっと読みにくい。目次が疑問文になっていることが多く、目次から内容の構成を予期できない。また、章同士にあまり関連がない場合も多く、ざっと読んでいても流れが頭に入ってこないので困った。もったいない感じ。読みにくさを考えると★3つかもしれない。

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読書メモ:ダメな議論

ダメな議論—論理思考で見抜く (ちくま新書)
ダメな議論—論理思考で見抜く (ちくま新書)
  • 発売元: 筑摩書房
  • 価格: ¥ 714
  • 発売日: 2006/11

★★★☆☆

 巷に溢れる怪しい議論を見抜くための5つのチェックポイントの紹介と、ダメな反論のしかたについての説明。後半は、ニート問題、食糧安保論、日本の財政問題などの現実の話題を例にあげ、ダメな議論のチェックをしていく。

 そのチェックポイントとは以下の5つ。

  1. 定義がおかしくないか
  2. 反証不可能/無内容でないか
  3. 根拠が例え話
  4. 理論の応用がおかしくないか
  5. 単純なデータで否定されないか

 「構造改革」「国際競争力」「夢」などは1にひっかかりやすい。「大変な事態になる」など抽象的な主張は2にひっかかる。「近年の凶悪犯罪の増加」などは5.で否定される。

 しかし、私がこの本で最も興味深かったのは、日本の財政問題に関する記述だったりする。日本国債の保有者は6割が政府系金融機関、3割が民間金融機関で、結局はほとんど家計が保持しているとのこと。対外債務は5%程度なので、「日本の借金」ではないのだ。

 全体としては、やや読みにくい。目次を見ても内容が思い出しにくかったり、今一つすっきり入ってこなかった。もっとおもしろくなれる本だと思う。もったいないので★3つ。

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読書メモ:道は開ける

道は開ける 新装版
道は開ける 新装版
  • 発売元: 創元社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 1999/10

★★★★★

 デール・カーネギーの名著。タイトルからは「成功のための秘訣が書いてあるのか?」と思うが、そうではない。「悩みをどうコントロールするか」という本。「悩み」をストレスと言い換えて、ストレスマネージメントについての本と言っても良いかもしれない。

 悩みは想像以上に健康に大きな悪影響を及ぼす。ストレスと胃潰瘍の関係は言うまでもなく、心臓病や高血圧、その他様々な形で体をむしばんでいく。一方、笑いが免疫を強めるなど、良い影響という形でも精神と健康の関係は示されている。本書が語ることは、悩みの原因を分析し、悩みを断ち、平和な精神状態を手に入れようということだ。

 第7部では、疲れを予防する方法についても書かれている。疲労の多くの部分は精神的なものが原因で、悩み、緊張、混乱なのだそうだ。そして疲労を抑制すれば、一日の中での活動時間も延びる。時々短時間睡眠について話題になったりするが、私は本書に書かれていることが一番有用だと感じた。

 本書は、日々の生活の助けになるlifehack本の元祖とも言える。1984年の本だが、精神的な疲れがたまりがちな現代にも十分通用する内容だ。

 悩みと無縁な人などいないだろうから★5つ。確かに、読んでおいて損はない名著。

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短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント
短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2007/09/29

★★★★★

 禁煙やダイエットは体に良いとわかっているのに続かない。成果主義が従業員のモチベーションアップに繋がらない。これらの理由と、どうすれば解決できるかを分かりやすく教えてくれる本。

 行動科学では、「人のやる気はフィードバックで左右される」と教える。フィードバックのやり方次第で、モチベーションを高めることができるのだ。この方法は、他人だけではなく自分のやる気の管理にも有効だ。

 やる気を高めるフィードバックの鍵は「PST」(Positive , 即時 , 確か)である。禁煙やダイエットは「Positive」な結果が「確か」に得られるが、はるか未来のことなのでモチベーションを喚起しない。成果主義でも仕事に対するフィードバックが「即時」ではないので、これまたフィードバックに繋がりにくい。

 逆に「PST」が満たされていれば、フィードバックは高価なものである必要はない。皆の前で賞状をもらえるとか、上司が一声掛けるとかでも構わない。子供がご褒美としてシールを喜ぶのも、PSTを満たしているからなのだろう。

 「組織を変えるマネジメント」ということだが、それ以上に自分のモチベーションの管理にも使える。今後はこの方法を使っていこうと思った。オススメの★5つ。

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★★★★☆

  潜在意識に訴えかけるコールドリーディングの手法をビジネスでも活用すれば、チームマネージメントがうまく行くに違いない、という本。以下まとめ。

  1. 人を動かすカリスマ性を持つには「何ができるか」より「どういう人か」
  2. カリスマ性を持つ人になるには自信は持つこと
  3. 自信を持つには最初は「なりきる」
  4. 「はったり」も続ければ「本物」に
  5. カリスマ性を感じさせるテクニックの紹介
  6. 部下を叱るときはポイントで、褒めるときは拡大解釈で
  7. 性格分析はMeタイプとWeタイプの2つだけで十分

 5.は、人に安心感を与えるコツというようなもので、他のコールドリーディングの本でも詳しく述べられている。知識として知っておくとよいかと思う。1.〜4.については、コーチングの本(例えばアンソニー・ロビンズ)と共通する部分がある。

 テクニックを学んだからといって、すぐに信頼を得られるわけではないが、人はどういう人を信頼しやすいのかという知識は、知っておいて損はない。★4つ。

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読書メモ:誰のためのデザイン?

誰のためのデザイン?—認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)
誰のためのデザイン?—認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)
  • 発売元: 新曜社
  • 価格: ¥ 3,465
  • 発売日: 1990/02

★★★★☆

 身の回りには理不尽なデザインであふれている。

 押すのか引くのかわからないドア。どのツマミでどこの火がつくのかわからないコンロ。膨大な数のボタンがあるリモコン。機能が多いが使い方がわからない電話。こういったものに出会ったとき、ユーザーは自分のせいだとあきらめてしまいがちだ。

 しかしそうではない、使いにくいのはデザインが悪いのだと声を上げるべき、というのが著者の主張。実際問題、ちょっと改良すれば使い方をまちがえることがなくなった、という例も多いからだ。

 デザインは、見栄えだけでなく、ユーザーの使い勝手も規定する。しかしそこまできちんと考えられたデザインを持つ商品は、残念ながらそれほど多くない。まだまだ発掘されていないものは多く、大きな可能性が残されていると言える。

 そんな世の中を変えるにはどうしたらいいだろう?手始めに、身の回りでどうも使いにくい、というものがあったら、どうしたら使いやすくなるかを考えてみるのもいいかもしれない。

 頷かされる部分が多かった。★4つ。

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読書メモ:隷属国家 日本の岐路

隷属国家 日本の岐路—今度は中国の天領になるのか?
隷属国家 日本の岐路—今度は中国の天領になるのか?
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/09/04

★★★★★

 著者はメルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」の著者北野氏。ニュースを追っているだけではわかりにくい国際問題について、考え方を与えてくれる本。

 日本の財政、外交、食料、エネルギーなどの各トピックについて、現状の問題点の指摘だけでなく、今後取るべき方策の提言まで踏み込んで行っている。その現実性についても、過去の他国の実例を引いているため、説得力がある。

 メルマガの方では、時事問題のに見方をリアルタイムで知ることができる。イラク戦争やグルジア問題などについて様々な予言をしていたが、かなり的中していた。こちらも合わせてオススメ。

 本もメルマガもかなり読みやすく書かれているため、お手軽に楽しんで国際感覚を養うことができる。しかし決して内容的が薄いということはない。多くの人に読んでもらって損はない、と思える数少ない本。★5つ。

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読書メモ:理科系の作文技術

理科系の作文技術 (中公新書 (624))
理科系の作文技術 (中公新書 (624))
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 1981/01

★★★☆☆

 理系の文章は、内容を間違いなく読み手に伝えることが目的である。そのためには、どのような点に気をつけて文章を書くかということを、例を挙げて詳細に説明している本。

 「起承転結」といった日本的な文章は、理系の、特に英語の学術論文では通用しない。1つの文章で1つの主題、文章は簡潔に、読み手を考えて、といった要点は理系以外の文章にも共通する事柄だろう。仕事で作る資料にも、まさにあてはまる。

 何気なくダラダラと文章を書くと、ほぼ確実にぜい肉が付いている。しかし、書いた文章を徹底的に添削してもらう機会というのもなかなか多くはないので、何が無駄なのか自分では気付きにくいもの。自分が書く文章の質について意識的になるきっかけとするにはいいかもしれないが、やっぱり理系の人向けの本。万人向けではないので★3つ。理系の学生なら★4つか。

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上司は思いつきでものを言う (集英社新書)
上司は思いつきでものを言う (集英社新書)
  • 発売元: 集英社
  • 価格: ¥ 693
  • 発売日: 2004/04

★★★☆☆

 ここで言う「上司が思いつきでものを言う」のは、「景気が悪いときに」「部下が建設的な提案をした」ケース、とされている。

 景気が良いときは、そのまま方針維持でやっていれば特に問題ない。しかし景気が悪くなると、やり方を変える必要が出てくる。その時に部下から建設的な提案が出てくると、上司はそれを今までのやり方の否定と受け取る。

 現場に戻れない上司が、今の現場をよく理解している部下への嫉妬をするという要素もある。そして、自分の優位性が脅かされた上司は、イチャモンをつけずにいられなくなる。と書かれていると読んだ。

 が、正直わかりにくかった。タイトルがキャッチーで、要素要素にはおもしろい考え方も書かれている。しかし話があっちこっちに行ったり来たりして、さっと目を通しただけでは筋道が追いにくい。ので★3つ。

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マッキンゼー流図解の技術
マッキンゼー流図解の技術
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2004/08/20

★★★★★

  プレゼンでチャートを作ることがある全ての人にとって、読んでおいて損はない本。

 チャートは理解を助けるための強力なツールだが、使用法を誤るとその効果が得られず、更には見る側のの理解を妨げることになってしまう。この本では、効果的な図を作るための3つのステップが説明されている。その3つのステップとは

  1. 1.伝えるメッセージを決める
  2. 2.比較方法を見極める
  3. 3.チャートフォームを選択する

の3つ。

 データの比較方法は大まかに5つしかなく、それぞれのケースでどのチャートを使うとよいかが説明されている。

 こう書くとややこしそうだが、読んでみるとシンプルに説明されており、とてもわかりやすい。演習問題や実例も多く載っているので、実際に適切なチャートを作る力もつくだろう。

 チャートはExcelからなんとなく作ってしまいがちだが、その作業をあらためて見直す良い機会になった。プレゼンをする全ての人にオススメ。★5つ。

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「経験知」を伝える技術 ディープスマートの本質 (Harvard business school press)
「経験知」を伝える技術 ディープスマートの本質 (Harvard business school press)
  • 発売元: ランダムハウス講談社
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2005/06/23

★★★★☆

  「ディープスマート」とか言われると意味がわからないが、要するに「上級者・熟練者が身につけている、経験に基づいて養われた経験知」みたいなことらしい。だからこそ伝達が難しい、ということ。文化や価値観(ここでは「信念」と呼ばれている)が異なる場合は、特に難しい。

 で、じゃあどうすれば伝えられるのよ、ということだが、結局「良いコーチと共に、実際に体験することで効率良く伝えられますよ」となっている。そりゃそうだが・・・

 こういうお題で思い浮かぶのが野中郁次郎氏の「暗黙知」だが、彼の「SECIモデル」の「S(Socialization:共同化)」について詳しく述べた感じだろうか。(野中氏の暗黙知やSETIモデルについては以下がわかりやすい。 イノベーター育成(pdf))

 とりあえず、ディープスマートという言葉の意味がつかめたことが収穫か。★4つ。

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成功の教科書 熱血!原田塾のすべて
成功の教科書 熱血!原田塾のすべて
  • 発売元: 小学館
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2005/02/26

★★★★☆

 著者は高校の先生で、生徒に目標管理をさせることで、部活で驚異的な結果を残すことに成功している。その手法と考え方を紹介しているという本。なまじ社会人がやっている目標管理よりずっと真剣。結果が出るのも頷ける。

 説明も具体的で参考になる部分が多かった。

・成功すると決める
成功している状態を、より具体的に鮮明にイメージする。そこからの逆算でやることを決める。「目標」は与えられるのではなく「本人にとって本当に価値のある目標」にする。

・目標設定
二週間先から。「最高」「絶対できる」「中間」の3つのレベルで設定。ノルマ(何件達成)にしない。感情を目標にしない。できることを達成し続けることで、自信に繋がり心が強くなる。立派な大きな目標にしすぎない。

・過去の分析
最高の自分と最低の自分を把握し、日々の生活から最高の自分に近づくようにする。成功する人はよく準備し、最高の自分の状態に置くことがうまい人。

・継続するために
目標を目につくところに。他人に伝える。成功イメージを口に出す。元気が出る動作、言葉を決める。達成した自分へのごほうび(利益)を考えておく。物心両方。

・成功する人は「真面目・素直・一生懸命」。

 参考になる部分が多かった。★4つ。

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タクシー王子、東京を往く。—日本交通・三代目若社長「新人ドライバー日誌」
タクシー王子、東京を往く。—日本交通・三代目若社長「新人ドライバー日誌」
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,418
  • 発売日: 2008/05

★★★★☆

 タクシー会社日本交通の3代目社長川鍋一朗氏が、1ヶ月社長業務を休んでタクシー業務を行った際の体験記。川鍋氏は小さい頃から日本交通の社長になるものと考え、いかに良い経営者になるかという視点でキャリアを築いてきたというから驚きだ。

 日本交通と言えば、黒タクやドアサービスなど独自のサービスで有名だが、それ以外にも無線GPSの全車導入による配車効率の向上や、六本木ヒルズやリッツカールトン、ミッドシティなどに黒タク専用乗り場の設置も行っているそうだ。こういった新しい方策の策定や業務改善の源として現場の経験が必要、と決意し、周囲の様々な反応を押しきって実行したそうだ。

 体験記形式なのでサラッと読めるのだが、随所にタクシー業務のトリビアがちりばめられており(平均日収、乗車回数、走行距離、一日の業務の流れなど)、その辺りもおもしろく読めた。★4つ。

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読書メモ:禁煙セラピー

禁煙セラピー—読むだけで絶対やめられる (ムックセレクト)
禁煙セラピー—読むだけで絶対やめられる (ムックセレクト)
  • 発売元: ロングセラーズ
  • 価格: ¥ 945
  • 発売日: 1996/05

★★★★☆

 読むだけで禁煙できてしまう人を量産する不思議な本、らしい。

 書いてある内容は、タバコを吸わない人間からすると「当たり前じゃないか」と思うことなのだが、喫煙者はそう思わないらしい。以下まとめ。

・喫煙は百害あって一利なし、と「心から」納得すればやめられる ・逆に、納得しない状態で根性でやめるのは難しい ・禁煙による肉体的な禁断症状は、実はとても軽い  →依存は精神的なもの ・吸わないとイライラする、落ち着かない、つらくなる、という思い込みこそが、禁煙つらいものにしている

 肉体的な禁断症状は実は軽い、というのは新鮮。しかし、自分が吸わないので全く実感がなかったりする。じゃあなんで読んだんだと言われると、なんとなく、としか言いようがない。 タバコをやめたい人には★5つ、吸わない人には★3つ。平均で4つ。

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60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法
60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2002/12/07

★★★★☆

 中小企業向けの戦略を、60分間で立てられるようになりますよ、という本。

 MBAホルダーという肩書きからすると市場分析やらマーケティングやらして戦略を立てるのかと思いきや、それじゃ60分じゃ出来ないので切り口は違っている。ライフサイクルから考えて、成長していくものに乗るという判断基準や、顧客の心理的な障害を取り除いていくという観点から、システマティックに売るシナリオを考えていくというもの。

 ホントかよ、と疑うのも当然だが、紹介されていく流れに沿って考えていくことで、顧客の心理を考えた売り方が考えられるようになっているのは確か。ただし、パッと考えた方針をすぐに採用できるような小さい会社でこそ、この方法が活かせる。逆に大きな会社では、慣性モーメントが大きく方針の転換には手間と労力がかかるので、パッと立てた戦略をスピーディーに利用するのが難しいかもしれない。

 読みやすいので、物を売る仕事に関わっている人は一読するとよいと思う。顧客の心理を考えた売り方については、「感性」のマーケティングもオススメ。★4つ。


関連エントリー:
読書メモ:「感性」のマーケティング

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マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男
マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男
  • 発売元: ランダムハウス講談社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2004/03/18

★★★★☆

 日本では巨人が金満球団だが、メジャーリーグではヤンキースがそれにあたる。しかし一方でアスレチックスは、年俸総額がヤンキースの1/3にも関わらず、プレーオフ常連というコストパフォーマンスの良さを見せている。その理由は、ベテランスカウトの経験に勘に頼ったドラフトをバッサリ改め、他球団が見向きもしない選手をデータに基づきお買い得に手に入れる方針が成功したから、という。

 そのデータ基づく方針もドラフト以外にもいろいろあるのだが、これがおもしろい。「出塁率重視 ≒ 四球重視」「盗塁は禁止」「バントやエンドランもしない」「守備は対して影響がないので攻撃重視」などなど。精神的な要素を排除していて、それがどの程度範囲まで確かなのかはわからない。しかしこの方針変更をしてから強くなっているようなので、かなり有効なのだろう。

 データ好きなアメリカ人の面目躍如だが、これはアメリカの中でも主流ではないと思われる。メジャーの解説を聞いていても、あまりこういう話は聞かないので。

 野球好きの人なら、楽しんで読めるだろうから★4つ。それ以外の人には、ほどほどだろうということで★3つ。


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徹底予測 これが新成長ビジネスだ!—日本をリードする55のフロンティア
徹底予測 これが新成長ビジネスだ!—日本をリードする55のフロンティア
  • 発売元: 日本経済新聞出版社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2007/05

★★★☆☆

 日本で、今後10年GDPを1%成長させる可能性を秘める先端技術を紹介している本。IT・ライフサイエンス・ナノテクなどの技術を、社会面・生活面での成長ビジネスにするための、筋道を紹介している本とも言える。

  「大予測 日本の3年後、5年後、10年後」「2015年の日本—新たな「開国」の時代へ」など、同じ日本の将来について政策的な面も語っている本とは毛色が異なり、技術トレンドの紹介にフォーカスを当てている点が特徴。

 基本的にどの項目も、先端技術とその応用についての紹介なのだが、現状その技術がどの程度の実力であるかについては詳しく書かれておらず、描かれている未来における実現可能性がよくわからない。

 小項目いっぱい本によくあるように、項目ごとの関連がないため、流して読むだけでは頭に残りにくい。ああ、こういう技術が育ちつつあるのだな、という感想を持てればよいのではないか。★3つ。


読書メモ:大予測 日本の3年後、5年後、10年後
読書メモ:2015年の日本—新たな「開国」の時代へ

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2015年の日本—新たな「開国」の時代へ
2015年の日本—新たな「開国」の時代へ
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2007/12

★★★★☆

 似たテーマの本として「大予測 日本の3年後、5年後、10年後」を以前読んだが、今回のこちらの本の方が頭に入りやすかった。その理由としては、全編の内容が関連しあっている(互いに言及もある)こと、章毎のまとめがあること(結構大事)、一つの項目についての説明が豊富で具体的であることが挙げられる。

 内容は、1〜2章で日本の現状と今後の説明、3章で日本と似た境遇だが成長を続けているイギリスの事例紹介、4章以降は「新たな開国」の提言。

 主張はクリアで、これまでの日本は1億人という均質な市場のみを見ていても成長してこれたが、今後は労働人口も総人口も減っていくため、成長を見込むことはできない。非製造業もグローバル化を考えないといけませんよ(第三の開国をしましょう)、ということ。

 データも豊富で、国際競争力を持つ人材育成のために大学を強化すべき、外国観光客の地域へ直接誘致を伸ばすべきなどの主張にも説得力がある。

 ただし、金融危機以前の本なので、かなり前提条件が変わってしまった。イギリスは大きく沈み込み、「イギリスを見習おう」とは言いにくい状況になった。日本の強みとは何なのか、考え直す材料ともできるだろう。

 全体を通じて、読む価値はある。★4つ。


関連エントリー:

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大予測 日本の3年後、5年後、10年後
大予測 日本の3年後、5年後、10年後
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2006/10/31

★★☆☆☆

 日本の政治・経済・医療・教育などについて、識者たちが将来を予想している本。1項目につき2〜3ページずつ。

 「そうだろうな」と思う項目もあれば、「それはどうかな」と思う項目もあるのだが、説明が短いので妥当か判断できない。また章によって執筆者が違うことから、微妙にテイストも異なっていて一貫性に欠け読みにくかった。結局のところ、疑問を持ったという記憶は残ったのだが、内容はあまり記憶に残っていない。

 個人的な印象だが、こういう「項目+短い説明」が多く並んでいる概論タイプの本は、頭に残りにくい。むしろ薄くても、一つのトピックについてストーリーを伴って説明している本を読む方が、最終的には理解が早かったりする。

 ということで★2つ。


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読書メモ:適当日記

適当日記
適当日記
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,000
  • 発売日: 2008/02/01

★★★★☆

 「適当日記」だけあって、さすがの適当さだ。まだ読んでないけどさ。
↑といった感じの適当な文章が踊る本。(ちゃんと読みましたよ)

 文字になっていても十分おもしろいですな。強いて言えば、フォントいじりが逆効果だと思った。いじらなくても落とし所がわかるにに、ここで笑え!と強制されているようで微妙だった。

 他にも「適当」シリーズはいろいろ出ているらしいのだが、「適当手帳」は使用がためらわれるネーミングだ。「適当必勝祈願御守り」とか「適当定規」とかも、あったら相当手に取ることをためらわれることだろう。

 ざーっと羽毛のように軽く読めるので、重い本を読む気分じゃないときにでも。


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2008年紹介した本の売上ランキング

2008年から本の紹介を始めてみた。数えてみたら43冊くらい。 で、どれくらい紹介した本を買ってもらえたのかを調べてみたところ、結果が予想外だったのでおもむろにランキングを発表だ!

1位 決定版 真向法—3分間4つの体操で生涯健康 (健康双書)

決定版 真向法—3分間4つの体操で生涯健康 (健康双書)
決定版 真向法—3分間4つの体操で生涯健康 (健康双書)
  • 発売元: 農山漁村文化協会
  • 価格: ¥ 1,200
  • 発売日: 2004/11

堂々の1位。真向法万歳!!
なんで?ウチって真向法サイト? 確かに、真向法について書いたのだが、激しく予想外と言えよう。
体を柔らかくするコツ(真向法すごいよ)

2位 股関節のチカラ 真向法でからだ革命

股関節のチカラ 真向法でからだ革命
股関節のチカラ 真向法でからだ革命
  • 発売元: ベースボール・マガジン社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/06/20

なんとのワンツーフィニッシュ。なんで?ウチって以下略
ニーズがあるなら続編書こうかしら。

3位 音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと

今度はアレクサンダー・テクニーク。何てマニアックなサイト。
読書メモ:アレクサンダー・テクニーク (うむらうす)

4位 アイデアのつくり方

アイデアのつくり方
アイデアのつくり方
  • 発売元: ティビーエス・ブリタニカ
  • 価格: ¥ 816
  • 発売日: 1988/03

やっとまともに紹介した本が出てきた。薄くいけどステキな本。
読書メモ:アイデアのつくり方 (うむらうす)

5位 STUDY HACKS!

STUDY HACKS!
STUDY HACKS!
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/02/28

次は勉強本。Lifehack系ですな。うまく使えばよろしいかと。
読書メモ:STUDY HACKS! (うむらうす)

あとは同着が多いので省略。

書評は自分の脳ミソに本の内容を刻み込むために始めたわけだが、あわよくばサーバ代払えるかな?と思ってたところ、おかげさまでサーバ代を払ってもうまい棒を10本単位で大人買いできるぐらいのお小遣いができました!ありがとうございます!

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「ほんたった」最強伝説

★★★★★

今回は本じゃなくてモノの紹介。

 本を読みながらPCで文字入力しようと思うと、
両手を使わず本を開いた状態でキープしたい。
しかし、PC周りはあまりスペースがないなので、
書見台みたいなデカイものを置きたくない。

ぼんやりとこんなニーズを持っていた私だが、
ついに「これだ!」というものに巡りあえた。

それがこの「ほんたった」だ。

 「ほんたった」名前は脱力系だが機能はきっちりしている。
左右からストッパーでページをはさんで押さえ込む形だが、
このストッパーが左右それぞれ大小2 つずつある。

大きい方で大まかにページを押さえ込み、
小さい方で行ったり来たりの細かいページ送りをするという形。
小さい方は、片手でページを差し替えたりもできる。

 今までは異常に大きなクリップを試してみたり、
重りがついた洗濯ばさみのようなものを使ったりしていたのだが、
どちらも本が平置きになるので、机の上で面積を食ってしまい、
正直ジャマだった。

「ほんたった」は、文字通り本が立つので、
机の上に占める面積が小さくなるのもうれしいところ。

 本を開いてキーボードを打つことがある人には★5つ。
ぜひ試してみて欲しい。


<追記>

この記事がNAVER まとめに載ったよ。
勉強も仕事も捗りすぎる!機能的で便利な文房具まとめ - NAVER まとめ

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読書メモ:日本の選択

日本の選択
日本の選択
  • 発売元: 講談社インターナショナル
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2007/03/01
  • おすすめ度 4.0

★★★★☆

 知日派のイギリス人2人が日本の将来について熱く語りあっている対談本。著者は「日はまた沈む」「日はまた昇る」の著者ビル・エモット氏と、ピーター・タスカ氏。

 やはり日本人とは異なる視点で語っているのが興味深い。例えば、二人ともが日本の財政に問題ないと考えている。財政赤字はほとんどが対内的なものなので気にするな。貯蓄はいずれ使われるので、財源は自然と豊かになるから、財政は現状維持で問題なし、むしろ問題は増税を示唆して消費に水を差すことの方、というのだ。自分がマスコミの情報を鵜呑みにして、あまり自分で考えていなかったと気付かされた。

 二人の意見は他にも共通点があり、例えば中国を好ましく思っておらず、日本にアジアでのリーダーシップを取って欲しいと考えていること。そして、日本が今後成長を伸ばすには、国内市場だけでなくグローバル市場を相手にしていくべきということなど。

 イギリスは、過去に栄えた国で最近は落ち込み気味、という印象があるが、実はここ10年程3%近い経済成長を続けている(金融が原動力なのでダメージもでかいが)。従って、現在の日本がイギリスから学ぶべき点があるとすれば、それは何なのか。そういう点からも読むことができる。


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「感性」のマーケティング 心と行動を読み解き、顧客をつかむ (PHPビジネス新書)
「感性」のマーケティング 心と行動を読み解き、顧客をつかむ (PHPビジネス新書)
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 840
  • 発売日: 2006/11/18
  • おすすめ度 4.0

★★★★★

 マーケティングは相手が人であるため、機能や価格だけで売れるかどうかが決まるものではない。人の「感性」を意識して訴えかけていくことで、価格競争だけでは説明できない結果を出すことができる、という本。

 いわゆるマーケティングでは、価格や機能などで競合に対して優位性を出し、セグメント化した顧客に対し広告を打っていく、というような手法をとる。しかしここでは顧客一人一人が人間であり、価格や機能以外のもの(例えば雰囲気や音など)に対しても影響を受ける存在であるという考え方は、あまりなされない。

 しかし顧客はあくまで人間である。人の感性に響くようなモノづくり、サービスを考えることで、価格競争を抜け出すことも可能となる。Appleのuser experience designは良い例だろう。

 ビジネスに関わる全ての人にオススメできる。良著。★5つ。


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ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
  • 発売元: 三笠書房
  • 価格: ¥ 1,995
  • 発売日: 2006/05/08
  • おすすめ度 4.0

★★★★☆

 略しまくると「21世紀を生き抜くためには右脳だ!」ということを大前研一訳で熱く語っている本。

 中国とかインドとかで安く代行可能だったり、機械化できるようなことをやっていると、将来的におマンマ食い上げリスクが高まってしまう。そこで、交換が利きにくいことをやりましょう、それにはデザイン、人間の感情、情報の統合、物語、感性などの右脳の分野がキーですよ、ということ。

 この主張自体は頷ける。そして右脳には左脳にはない能力があるというのも確かにその通りだと思う。しかし結局のところ、じゃあどうやって右脳の活用を仕事などの実生活に活かしていくの?というところが問題になる。皆が芸術家やデザイナーになれというのは、現実的ではない。仕事の中で、右脳の分野を活用したアウトプットを出すことを心がける、というところが現実的な線だろう。どうやって?という疑問は尽きないが。

 主旨としてはわかるので★3.5個を繰りあえげて4つ。感性の重要性についてであれば、「感性のマーケティング」の方がわかりやすい。


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読書メモ:ヤバい経済学

ヤバい経済学 [増補改訂版]
ヤバい経済学 [増補改訂版]
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 2,100
  • 発売日: 2007/04/27
  • おすすめ度 4.5

★★★★★

 アメリカで170万部販売のベストセラーの増補改訂版。原題は「Freakonomics」。

 「経済学」となっているが、対象がいわゆる「経済学」の範疇に留まっていないことから、経済学に興味がない人にもおもしろく読める内容となっている。

 例えば、相撲の千秋楽での勝率の不自然な偏りや、不動産広告の意味、犯罪率の低下には何が効いているのか、勉強ができる子の親はどんな人で何をしているか、白人と黒人の名前の変化の傾向、子どもにとっての銃とプールの危険性、などなど。読後の生活にも影響を与える本かもしれない。

 原題の「Freakonomics」と「ヤバい」の雰囲気の違いが気になるところだが、良著であることに変わりはない。オススメの★5つ。
 ブログはこちら→Opinion - Freakonomics Blog - NYTimes.com


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最短で結果が出る超勉強法 (講談社BIZ)
最短で結果が出る超勉強法 (講談社BIZ)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2007/06/26
  • おすすめ度 4.5

★★★★☆

  「中学受験偏差値72を取る効率的勉強法」の庄司雅彦氏の本。自身が東大現役合格、脱サラ後2年で司法試験合格、娘さんの受験も御三家を含む全合格・・・などの実績を元に語られている勉強法。

 内容としては、一冊の基本書を何回も繰り返す、耳も効果的に使う、勉強仲間を作る、アウトプットを重視する、など実感を伴って頷ける内容が多かった。

 回転を速くし、読んだことを忘れないうちに再び読み返す。こうすることで脳への定着を高めるのが速読だと理解している(少なくともフォトリーディングに関しては)。

 こういう勉強本も、選んだ一冊の基本書を何回も読み直すのがいいだろう。そうすれば、他の本を読んでも内容が重なっている部分や異なっている部分がすぐにわかる。勉強に速読(斜め読み)はとても役立つので、勉強する必要がある人は、ぜひ試してみると良いと思う。


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アフォーダンス-新しい認知の理論 (岩波科学ライブラリー (12))
アフォーダンス-新しい認知の理論 (岩波科学ライブラリー (12))
  • 発売元: 岩波書店
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 1994/05
  • おすすめ度 4.5

★★★★☆

 流し読みでしっかり理解できていないのだが、その範囲でざっくり内容を書く。

 大体の内容は、「アフォーダンス入門」と共通である。しかし本書の方が、アフォーダンスの開祖ギブソンが、アフォーダンス理論にたどり着くまでの流れを追って書かれているため、理解しやすかった。以下ポイント。

  • 「環境や物はそれ自体が情報を含んでいて、動物はそれを見つけ出す」という考え方≠「動物が脳で映像を処理して情報を作り出す」という考え方
  • 視覚に基づく認識は、網膜に形成された像だけでは説明がつかない
     :錯覚、脳による像の補完、対象の動きによる立体の把握、網膜で像を作る動物の方が少ないということ、など
  • 自分を取り囲む様々な光の中に様々な情報が含まれている
     :対象の距離、傾き、大きさ、早さ、自分との位置、自分に到達するまでに時間、自分の体勢、移動速度、など

 もっとゆっくり読めば理解が深まった気がする。 アフォーダンスについて知りたいなら、「アフォーダンス入門」よりもまずこちらがいいと思う。


関連エントリー:
アフォーダンス入門

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戦略的な人の超速★仕事術 (中経の文庫 に 1-2)
戦略的な人の超速★仕事術 (中経の文庫 に 1-2)
  • 発売元: 中経出版
  • 価格: ¥ 520
  • 発売日: 2008/01
  • おすすめ度 4.0

★★★☆☆

  仕事術ということで、lifehack本。内容を簡単に挙げると

  • 集中できる時間を確保する
  • 計画を立てて、きちんと見直す
  • 無駄をなくす
  • 情報収集
  • 整理整頓
  • コミュニケーションの取り方

など、基本的に読んだことがある内容が多かった。

 そんな中、この本の特徴的な所はというと、6章の企画作成について。各種雛形やプレゼンの方法などが載っていて参考になる。しかしこの本は仕事術がメインで企画作成の本ではないため、残念なことにどれも軽く流されていて、一つ一つの説明が浅くなってしまっている。個人的にはここをもっと掘り下げてもらいたかった。


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読書メモ:おもてなしの経営学

おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書)
おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書)
  • 発売元: アスキー
  • 価格: ¥ 790
  • 発売日: 2008/03/10
  • おすすめ度 3.5

★★★★☆

 「Life is beautiful」の中島聡氏の本。

 Appleの強みは、ハード・ソフト面での徹底的なUesr Experienceの設計(=おもてなし)にある、という話が最初。次は月刊アスキーでの連載内容の再掲。ここまでで前半2/3。残りは西村博之、古川享氏(マイクロソフト日本法人元会長)、梅田望夫氏との対談。ここは読み物。

 中島氏がすごいhackerであるということは知っていたが、古川氏との対談でかつてのASCII、Microsoftの内情が語られている中で、WindowsやExplorerのインターフェースの開発に関わった凄腕であることを、この本を読んで初めて知った。

 「パラダイス鎖国」と同時期に読んだのだが、個人的には技術的な話が多い本書の方がおもしろく読めた。Microsoftにいた氏であるだけに、MicrosoftとAppleの対比の説明には、説得力がある。ビル・ゲイツはGeekと見られているが、彼の強みはむしろスーツ族としてのビジネスの進め方にある、という話もおもしろい。

 ITが好きな人には★4つ。好きでない人には3つかな。

ちなみに中島氏は最近iphone向けのソフトを開発しで、会社を立ち上げてリリースしている。 その経過がサイトに書かれていて、おもしろい。


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読書メモ:TIME HACKS!

TIME HACKS!
TIME HACKS!
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2006/12/01
  • おすすめ度 4.5

★★★★☆

 80個程度のlifehackネタが提供されている。他のlifehack本同様すべてを生活に取り入れるのは現実的ではないので、気に入ったものをピックアップして試してみると使い方をするべき。

 この本でも、lifehack本に共通して出てくることは押さえられている。例えば「午前中の頭が元気な時間を有効に使う」「メールチェックは最低限にする」「しっかり計画を立てる」「全部引き受けないで自分の時間を確保する」といった類いだ。STUDY HACKS!が既読なので、結構かぶった。

 重要なのは、目的と手段を区別し、目的の方を押さえることだ。例えば「ポストイットをこうこう使う」のが重要なのではなく、「タスクをモレなく優先順位を処理する」ことが大事なわけだ。こう考えれば、「lifehackで空いた時間をlifehackに費やす」のようなことはしなくて済むはず。

 結構思想が似ていたので★4つ。


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読書メモ: パラダイス鎖国

パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)
パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)
  • 発売元: アスキー
  • 価格: ¥ 760
  • 発売日: 2008/03/10
  • おすすめ度 4.5

★★★☆☆

 Tech Mom from Silicon Valleyの海部美知さんの著書。

 日本は国内市場が大きく、サービスも住み心地も良い。国内でかなり事足りてしまうため、若者の海外志向も低下している。などの内容については他の書評に譲る。 →影薄くなってるよニッポン〜『パラダイス鎖国』

 個人的な感想としては、内容をもう少し絞っても良かったと思う。読後、「パラダイス鎖国」というキャッチーなフレーズの意味合いは、確かに頭に入った。しかし内容が、日本の貿易収支から経済の方向性についてなど多岐にわたるため、一つ一つの議論が詰め切れていない。 このことが、今一つ納得感が持てなかったという読後の感想につながっている。説明が足りないというか。

 梅田望夫氏の解説にもある通り、著者は表現が難しい状況に対してキャッチーなフレーズを作り出すのがうまい。だからこそ、一つ一つの言葉にしっかり説明をし、肉付けをして血を通わせてほしいと思った。


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「経験知」を伝える技術 ディープスマートの本質 (Harvard business school press)
「経験知」を伝える技術 ディープスマートの本質 (Harvard business school press)
  • 発売元: ランダムハウス講談社
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2005/06/23
  • おすすめ度 4.5

★★★★☆

 「ディープスマート」とか言われると意味がわからないが、要するに「上級者・熟練者が身につけている、経験に基づいて養われた経験知」みたいなことらしい。だからこそ、伝達が難しいということ。文化や価値観(ここでは「信念」と呼ばれている)が異なる場合は、特に難しい。

 で、じゃあどうすれば伝えられるのよ、ということだが、結局「良いコーチと共に、実際に体験することで効率良く伝えられますよ」となっている。こういうお題で思い浮かぶのが野中郁次郎氏の「暗黙知」だが、彼の「SECIモデル」の「S(Socialization:共同化)」について詳しく述べた感じだろうか。
(野中氏の暗黙知やSETIモデルについては以下がわかりやすい。
http://www.yuhikaku.co.jp/shosai/20c/20001201.html
http://www.cao.go.jp/innovation/action/conference/minutes/minute3/siryou2.pdf

 とりあえず、ディープスマートという言葉の意味がつかめたことが収穫か。


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読書メモ: 科学と方法

科学と方法—改訳 (岩波文庫 青 902-2)
科学と方法—改訳 (岩波文庫 青 902-2)
  • 発売元: 岩波書店
  • 価格: ¥ 798
  • 発売日: 1953/10

★★★☆☆

  1955年出版だけあって装丁も仮名遣いも超シブい。アイデアのつくり方からの孫引きで読んだのだが、著名な数学者であるポアンカレもアイデアのつくり方と共通することを述べているのを確認した。

 すなわち、数学のアイデアであっても、考え抜いて煮詰まった後に気分転換で別のことをしているふとした拍子に(コーヒーを飲み過ぎて寝れなくてウトウトしてたとき、旅行先で馬車に乗るときに踏み台に足を乗せたとき、通りを横切っているとき)突然アイデアがひらめくという経験をしているということだ。これをポアンカレは、「無意識の活動」の重要性として説明している。

 ぶっちゃけ他の部分はとっつきにくそうだったので流した。


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読書メモ: 頭をよくする私の方法

★★★☆☆

 地球惑星物理学者で東大名誉教授で、300冊もの著作を持つ著者の、生活や勉強方法の紹介。

 原稿は読み上げから文字に起こし、原稿用紙3枚程度のパーツを100本ほど組み合わせて本に仕上げているとのこと。なので、一貫したテーマがあって練り上げられた本というのではなく、様々なパーツ(アイデア)がちりばめられているという感じ。ちなみに4章の「新鮮なアイデアを生み出す法」は、「アイデアのつくり方」「アイデアのヒント」と共通する部分がとても多い。それもそのはず、確か「アイデアのヒント」の解説を書いていたと思う。

 読み込む本というより、気になった部分をピックアップして試してみるのが良いという本。しかし個人的にはあんまり試してみようと思うところがなかったので★3つ。


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本:脳科学の本いろいろ

脳科学の本をいろいろ読んだので、まとめて紹介してみる。

まずは記憶についての本から。池谷裕二のブルーバックス本。2001年出版なのでちょっと古いか。

記憶力を強くする—最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)
記憶力を強くする—最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,029
  • 発売日: 2001/01

★★★★☆

 「歳をとると記憶力が悪くなる」「歳をとると物忘れが激しくなる」 というのは良く聞かれるフレーズだ。しかし「それは誤解」と著者は言う。

 確かに歳をとると、神経細胞の総数は減っていく。しかしシナプスの数は逆に増加していくというのだ。このことは、歳をとると記憶容量は大きくなることを示している。

 ただ、年齢によって得意とする記憶の種類が変化するのだ。若いうちは、丸暗記のような記憶に適している。それが歳をとるにつれ、丸暗記の能力は下がるが、その代わり論理だった記憶能力(エピソード記憶)が発達していく。つまり年齢によって得意とする記憶の種類が変わるだけなのだ。従って、歳に応じた記憶の仕方をすることが重要だということになる。

 これだけでもかなり興味をそそられるのが、他に眠りや夢に関する記述もあり、興味深い。全体を通じては、まとめるのがうまく文章もわかりやすい。

 記憶は誰の生活にも密接に関わり、避けることができない。この記憶についての知識を持っておくことは、得にこそなれ、損になることはないだろう。



次も同じ池谷裕二による、今度は対談本。

海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス (ほぼ日ブックス)
海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス (ほぼ日ブックス)
  • 発売元: 朝日出版社
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2002/07/10

★★★★☆

 池谷裕二と糸井重里の対談本。サラッと読める。

 脳は誰もが持っている、それでいて何をするにも最も重要な器官である。その性質や仕組みについて、もっと知りたいと思って読んでみた。脳については、一般に信じられているけれども、脳科学の研究結果とは異なっているというケースがままあるようだ。例えば睡眠について。

 普通の人は、「睡眠中は脳は休んでいる」と信じて疑わない。しかし実際は、寝ているときも、脳は活発に活動しているそうな。例えば、記憶の固定だ。これは主に睡眠中に起こっているため、暗記物はきちんと睡眠を取った方が成績が良くなるそうなのだ(一夜漬けは記憶に残らないというのは本当らしいですよ)。特にレム睡眠中は、その日にインプットした情報を高速に追体験して、海馬が上方の要不要を取捨選択しているそうな。おもしろい。

 こんな「へー」的なマメ知識や、日常生活に取り入れられそうなノウハウもてんこ盛りでおもしろかった。★4つ。



次も同じ池谷裕二の本。

脳はなにかと言い訳する—人は幸せになるようにできていた!?
脳はなにかと言い訳する—人は幸せになるようにできていた!?
  • 発売元: 祥伝社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2006/09

★★★★☆

 「海馬」に続いて脳科学系読み物。今回は対談本ではなく、雑誌(VISA)での連載記事に補足を加えた形。同著者の「海馬」とかぶる内容は多い。サラッと読めるので、気になったところを軽く読むと良いだろう。「海馬」同様、おもしろい知識満載だ。

 個人的に印象に残ったのは以下の点。

  • 海馬:司るのは記憶の保存ではなく創造、環境への適応力
  • 脳細胞は減る一方ではない。新しい空間情報で脳細胞増える(旅とか)
  • ストレスは自覚的なものと自覚できない身体的なものがあり、アルコールは前者を解放するが肝心の後者は変わらない!
  • ストレスは、予測ができ、解消する手段を持っていることで軽減される
  • 「やる気」を出すにはまず手を動かす(作業興奮)
  • 睡眠は記憶を定着させるために必要。寝ないで勉強は暗記には不向き



次は夢について。

夢に迷う脳——夜ごと心はどこへ行く?
夢に迷う脳——夜ごと心はどこへ行く?
  • 発売元: 朝日出版社
  • 価格: ¥ 2,415
  • 発売日: 2007/07/18

★★★★★

 「脳は起きているときは働いていて、寝ているときは休んでいる」という一般的な考えは、実は全く違っている。寝ているとき、特に夢を見ているときの脳は、覚醒時とはモードが違うだけで、活発に活動しているのだ。

 驚くべきことに、夢を見ている時の脳の状態は、薬物などで幻覚を見ている精神錯乱状態の患者と全く同じ特徴を示すという。違いは、起きているときにもイレギュラーに発生するか(精神錯乱)、あるいは寝ているときに規則的に現れるか(正常な夢)だけだ。これらは「似ている」のではなく、脳は「同じ」状態である・・・。

 以上のような脳と心と睡眠についての説明が、睡眠に関する研究で長年第一人者であり続ける著者により、脳科学の研究成果を踏まえながらも、わかりやすく述べられている。

 睡眠時に脳はどう活動しているのか?なぜ夢は覚えていられないのか?なぜ夢は非現実的な設定なのに、その不自然さに気づかないのか?読後はこのような疑問に答えが与えられ、睡眠についての理解が深まるだろう。

 非常におもしろかったので★5つ!オススメ。



次も夢と脳について、もう少し広い内容にわたる本。

脳は眠らない 夢を生みだす脳のしくみ
脳は眠らない 夢を生みだす脳のしくみ
  • 発売元: ランダムハウス講談社
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2006/03/16

★★★★★

 脳科学の歴史と現在に至る流れを、ジャーナリストである著者が研究者たちを取材し、まとめた本。研究者が書いた本ではないので、一つの立場からの見方だけではなく、複数の考え方について紹介されており(前に紹介した「夢に迷う脳」の内容も含まれている)、意見の対立についても書かれている。例えば、古典的なフロイト心理学派の夢分析と、精神医学からの夢の見方との対立など。

 トピックとしては

  • ・夢が脳のどこから発生しているか
  • ・夢の持つ機能
  • ・明晰夢(「これは夢だ」とわかっている夢)
など。特に夢の機能については一読の価値がある。

 睡眠が、記憶の形成や学習に重要な役割を果たすのは広く知られたことだが、これは人間だけでなく動物にも当てはまるらしい。例えば、鳥は眠っているときにも歌を歌い(脳の活性で測定)、それによって上達しているらしい。人間も、音楽家やスポーツ選手は、練習の1,2日後にパフォーマンスが向上するが、これは睡眠にが関わっているらしい。夢は現実の復習やリハーサルでもあるのだ。

 睡眠が大事だというのは誰もがわかっているだろうが、なぜ大事なのか理解が深まり、また興味もわく。夢や睡眠についての本の中でも、内容も網羅的でかつ読みやすい。とてもおもしろかったので★5つ!



次は脳の機能について。

社会化した脳
社会化した脳
  • 発売元: エクスナレッジ
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2007/10

★★★☆☆

 脳には、社会的な能力を司る、特定の部位があるのだという。例えば、危険を察知する部位、人の表情を読み取る部位、信頼できるかどうかを判断する部位、人の視線を読み取る部位、などなど・・・

 こういった部位が損傷を受けた人は、これらの行動/判断がうまくできなくなってしまうということや、fMRIでの脳の活性の観察などから、これらのことが明らかになってきているとのこと。

 それでは、これらの部位の働きを効率良く調整、あるいはトレーニングする方法がわかれば、社会的なスキルの改善への効果的な対策となる・・・のかな?


ということで、記憶、夢、脳の機能などについて書かれた本をまとめてみた。 そもそもは「睡眠時間を短くすることはできないか?」と思って調べ始めたのだが、読んでみた感触としては
「必要な睡眠時間はは遺伝で決まってるっぽい」
「むしろ睡眠は記憶の定着に重要。ちゃんと寝ろ」
という感じだった。残念。

その代わりに、脳の働きについてはマメ知識をいっぱい仕込むことができて大満足。 特に夢と睡眠についての2冊はとてもおもしろかった。

今後も関連の本も読んだら、適宜追加していこうと思う。 もし他に良い本があったら、紹介は大歓迎です。



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★★★☆☆

 「地面」という単語は物質名ではない。その上に立ったり、物を支えることができる機能を持つ物体や場所を、こう称している。

 このような考え方を一歩進め、主体を「我々」ではなく「物」に置き、「物」がそういった様々な用途を持つ(アフォーダンスがある)、という考え方をするのがアフォーダンスという概念の特徴だ。この考え方のポイントは、「意味」は我々が作り出しているのではなく、物に属すると捉えていることである。我々は見つけ出すだけでいいのだ。

 私がここから連想したことがいくつかある。一つは、「アイデアのヒント」における、「アイデアはそこにたくさんあり、見つけられるのを待っている」という考え方だ。アフォーダンスの考え方に当てはめれば、我々の身の回りの全てのものは、アイデアのアフォーダンスに満ちているということになる。我々は見つけるだけでいいのだ。 (参考:読書メモ:アイデアのヒント (うむらうす)

 もう一つは、UIは触れる人が誰でも同じ「意味」を見出せるようなものが、本来のUIなのだろうということだ。説明書を見なくても、どこをどうするのか直感的にわかる。これがUIの理想だろう。


関連エントリー:
読書メモ:アフォーダンス-新しい認知の理論

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名経営者が、なぜ失敗するのか?
名経営者が、なぜ失敗するのか?
  • 発売元: 日経BP社
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2004/06/24

★★★☆☆

経営者がバカだからじゃないよ、という本。(はしょりすぎ)

マジメな書評を求める人は、以下を参照されたい。


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読書メモ:したたかな生命

したたかな生命
したたかな生命
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2007/11/16

★★★★☆

 生命の持つロバストネス(頑丈さ)には、知れば知るほど感心させられる。この生命が進化の末に獲得してきたロバストネスの仕組みについて、それを実際に技術として実用化した例を交えながら説明されている。

 内容は下のようなもの。

  • システム制御方法:netative/positive feedback, feedforward
  • 冗長性、多様性、モジュール構造、デカップリング
  • ロバストネスのトレードオフ

 長年の進化の果てに獲得された仕組みだけに、感心させられる例が多かった。

 他に、生命の仕組みを技術として用いている例を紹介している本としては、赤池学氏の「自然に学ぶものづくり」「昆虫力」などがある。


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読書メモ:アイデアのヒント

アイデアのヒント
アイデアのヒント
  • 発売元: 阪急コミュニケーションズ
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2003/01

★★★★☆

 アイデアを生み出すための方法について、アイデアが命である広告業界で活躍した著者が記した本。基本的にヤングの「アイデアのつくり方」を踏襲しているが、もう一歩深く説明している感じ。(「アイデアのつくり方」についてはレビュー済み →読書メモ:アイデアのつくり方

 プラスされている内容は、「楽しむ」「自分を信じる」「興味を持つ」「質問を変えてみる」などの要素。これらはまさにアイデアを考える際のヒントとなる、心構えのようなもの。

 「アイデアのつくり方」と合わせて、次に読むとよいと思う。


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読書メモ:アイデアのつくり方

アイデアのつくり方
アイデアのつくり方
  • 発売元: ティビーエス・ブリタニカ
  • 価格: ¥ 816
  • 発売日: 1988/03

★★★★★

 アイデアを作り出すための方法について書かれた、非常に薄い本。全部で100ページくらいで、しかも解説が1/4くらいあるので本編はもっと薄い。実質 60ページくらい。ビックリ。しかし内容的に薄いわけでは全くなく、むしろ無駄がそぎ落とされまくりエッセンスが凝縮された感じだ。「アイデアのヒント」と合わせてオススメ。

 この本のエッセンスの一つは「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」という原理。人は、自ら勝手に「これはこれにしか使わない」と制約をつけてしまっている。この制約を外し、いかに異なるものの関連性を見つけ出せるか、ということだろう。

 もう一つのエッセンスは、アイデアを生み出す5つのステップについて。それは

  1. 資料収集
  2. 情報の咀嚼
  3. 寝かせる
  4. アイデアを思いつく
  5. アイデアを鍛える

 の5つ。アイデアの部品となるパーツ(情報)をできる限り集め、考え抜き、あとは一旦忘れて無意識に任せるというもの。

 「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ」とは頭の片隅に留めておいてよいことだと思うし、5つのステップも知っておいて損はない。無意識に新しい組み合わせを思いつく過程には、睡眠中の脳の活動も関わっているのではないかと思った。


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読書メモ:グーグル革命の衝撃

グーグル革命の衝撃 (NHKスペシャル)
グーグル革命の衝撃 (NHKスペシャル)
  • 発売元: 日本放送出版協会
  • 価格: ¥ 1,050
  • 発売日: 2007/05

★★★★☆

 皆さんご存知Googleという会社についての本。Stanfordの学生2人がページランクという手法を使った検索エンジンを開発して、コンテンツ連動のオンライン広告によってメキメキ成長して来て、福利厚生が異常に充実してて倍率が異常に高く天才が集まってますよ、というところはよく知られたところなのでいいだろう。

 本なのだからその先がないとしょうがないわけだが、インチキSEOへの対策、グーグル爆弾と呼ばれるイタズラ、個人情報の取り扱いについての係争など、ネタは色々あって楽しめる。

 しかしストリートビューの件でもわかる通り、この企業の懸案事項はプライバシー保護とのバランスである。広告ビジネスの成長もさすがに鈍化しているが、もはやインフラとなっている感もあるGoogle、今後どういった方向に進もうとしているのか注目したい。


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★★★★★

企業に勤める人なら読んでおいて損はない有名本。

顧客ニーズに応えるためにがんばって性能向上を目指して突っ走っていると、いつの間にか性能が顧客のニーズを追い越してしまい、性能では劣るが別の価値がある安価な技術に対抗できず、足下をすくわれてしまう、という感じの話。PS3とWii、というとわかりやすいか。

レビューはネット上にたくさんあるので、ここにはこれ以上書かない。この辺りを読むといいと思う。
Life is beautiful: 図解、イノベーションのジレンマ
イノベーションのジレンマ (クレイトン・クリステンセン) : tokuriki.com


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★★★★☆

 ドラッカーの本は、読むときの自分のレベルによって印象が変わる。 昔はあまり心に響かなかったが、最近読むと「今ドラッカーが良いこと言った!」と思うようになってきた。

 本書はドラッカーの著作の総集編「はじめて読むドラッカー」シリーズ3部作の1冊目である(自己実現編]プロフェッショナルの条件、[マネジメント編]チェンジ・リ−ダーの条件、[社会編]イノベーターの条件)。

 本書は、個人が仕事をしていく上で、職業によらず「どう成果を上げるか」について書いているのだが、「自分の強みを知る」「時間を管理する」「重要なことに集中する」など、昨今のライフハック本に書かれていることは大概書かれていることに驚いた。

 社会人ならば読んでおいて損はないし、これから社会人になる学生も、目を通しておいて損はない。オススメ。


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ちょっと本気な千夜千冊虎の巻—読書術免許皆伝
ちょっと本気な千夜千冊虎の巻—読書術免許皆伝
  • 発売元: 求龍堂
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2007/06

★★★☆☆

わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 松岡正剛の読書術
こちらの記事を読んで興味を持ち、試してに読んでみたのだが、私には早かったという印象。もっといっぱい本を読んだことがある/読む時間や能力がある上級者向けかなー、と思ったのだが、こちらの「千夜千冊マップ」が超使えそうなことに気づいた。私これでいいや。

千夜千冊マップ

ということで、明らかに私よりほかの人のレビューの方が参考になる。上や、こちらなどが良いと思う。
松岡正剛「ちょっと本気な千夜千冊虎の巻」 - まりおんのらんだむと〜く+


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読書メモ:虚妄の成果主義

虚妄の成果主義--日本型年功制復活のススメ
虚妄の成果主義--日本型年功制復活のススメ
  • 発売元: 日経BP社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2004/01

★★★★☆

 かなり旬は過ぎた感があるが、一応。

 著者は高橋伸夫、東大経済学部教授。バブル前後を含め、数十年経済学界に身を置いてきた著者の主張は簡潔。

「人は金で動くのではなく、金銭を仕事の動機付けにするのは間違いである。 『お金は年功主義で保証し、仕事で報いる』という日本型年功主義を見直そう」
というものだ。

このことを示す上で非常に興味深かったのはある実験例で、 被験者にパズルを4セット解かせるというものである。 2セット終わった所で自由時間を入れるのだが、 休憩時までに解いた数に対して報償を支払う場合(A)と、 2.支払わない場合(B)で、自由時間の過ごし方に差が見られるというのである。 ちなみに休憩時間は実験者は部屋から出て行き、周りに人はいない。

違いというのは、片方が自由時間にパズルを解かず、休憩を取る割合が多いというのだが、 休憩が多いのは報酬が支払われた(A)ではなく、(B)なのである。 (A)の場合は「報酬のためにパズルを解く」事になるのに対し、 (B)の場合は「パズルを解くこと自体が楽しい」状態になるからなのだろう。 これは誰にでも経験があることではないだろうか。

人が最高のパフォーマンスを発揮するのは、お金のためにがんばっているという状態ではなく、 「そのこと自体が好きであるため、いくらやっても苦にならない」という状態だろうということは想像に難くない。 成果主義ではこういう状態になることの助けにならず、むしろ年功制で生活に対する保障をした上で、 仕事の内容で報いる日本型年功主義の利点を再確認することが必要なのだという。

金銭が全くモチベーションになることはないと言っているわけではないが、 弊害の方が多いですからやめた方がいいですねという話である。 自分を含め、人のパフォーマンスを上げる「動機付け」についての理解が深まる上、 日本型経営について興味深い記述もある、良著でした。

 日本で導入された成果主義は、成果主義の皮をかぶった人件費削減であることが多いので、そこを切り分けてから議論する必要があるような気もする。

 ちなみに2008年6月の著者のインタビューでは

2004年に出版した『虚妄の成果主義』(日経BP)が思いもよらずベストセラーになったことで成果主義に関する取材をいまだに受けますが、少々辟易しています。経営学者である私の専門は経営組織論や意思決定論で、人事労務問題が専門ではありませんから。もう成果主義ではなくて、専門の企業経営について聞いてくださいと言いたくなります。
From: 「成果主義は失敗だった」と企業は明言せよ:NBonline(日経ビジネス オンライン)

と言ってる。こういう本を出したのだからしょうがないと思うのだが。


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宮本武蔵の『五輪書』が面白いほどわかる本
  • 発売元: 中経出版
  • 価格: ¥ 1,050
  • 発売日: 2002/10

★★★☆☆

 「五輪書」って言ってみたいという勢いだけで読んでみた本。  宮本武蔵「五輪書」の中から15編をピックアップし、架空のエピソードを通じてその意味する所の解説を行っている本。  原典は抽象的な部分もあり、様々な解釈が可能だろう。この本では、著者が信じる解釈を、具体的なエピソードを通じて(架空だが)描いているため、イメージを伴って内容を想像することができる。  元の文章は膨大であり、150ページ程度の本書が語る部分はその極一部である。しかしながら、宮本武蔵の思想に触れてみるという目的には、適した本だと感じた。


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反省 私たちはなぜ失敗したのか?
反省 私たちはなぜ失敗したのか?
  • 発売元: アスコム
  • 発売日: 2007/06/15

★★★☆☆

 鈴木宗男と佐藤優が「反省」をキーワードに、いわゆる国策捜査で逮捕された件と、そこに至る状況について振り返っている。「外務省の官僚があそこまでひどいと予想できなくて反省」というように、反省と言いつつ反省ではない記述も多いのだが、まぁそれは大した問題ではあるまい。

 この本に書かれている外務省官僚の姿というのは、何割か差し引いて考えてみも、相当ひどいものだ。一般ピーポーである私には、外務官僚の裏の姿など検証できないので、「そういうものなのかねー」と思うしかないわけだが、まぁ幾分かは真実も含まれているのだろう。知らんけど。

 どれぐらい本当だかよくわからないので★3つ。別の立場からの記事も読んでみたいものだ。


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読書メモ:「残業ゼロ」の仕事力

「残業ゼロ」の仕事力
「残業ゼロ」の仕事力
  • 発売元: 日本能率協会マネジメント 出版情報事業
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2007/12/22

★★★☆☆

以下のような内容だった。

  • 残業を前提条件とするから効率が下がる
  • 欧米に比べ日本のホワイトカラーの仕事の効率は低い
  • 効率を上げる余地は絶対にある!仕事のスピードは努力すれば必ず上がる
  • 自分でデッドラインを切ることでスピードを意識する
  • 「会社にとって正しいこと」を優先
  • まずやってみる、結果に修正をかけていく
  • 小さな失敗は問題としない。最後に成功すればいい
  • 良いことはためらいなくパクる
  • 出来た時間は自分の人生のために投資する
  • 仕事は結果を出すゲーム。のめりこまずに冷静に引いて見る

単純作業以外の仕事の効率は、工夫次第で数倍以上にできる可能性があると思う。自分のやり方を見直す機会とするのが良いだろうと思う。


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フリーエージェント社会の到来—「雇われない生き方」は何を変えるか
フリーエージェント社会の到来—「雇われない生き方」は何を変えるか
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2002/04

★★★☆☆

 組織で働くのではなく、フリーランスのように個人で働くフリーエージェントが、アメリカでは3300万人を超えるとしている。そしてフリーエージェント社会が今後の趨勢である、というのが主張。

 著者も語っている通り、その実現可能性というより議論の土台としての主張だと思う。なぜなら、フリーエージェントとしての生き方が組織で働くよりもリスクが高いのは間違いなく、誰もがそのリスクを負って働くことを好むわけでもないからだ。フリーエージェントとして生きるには、組織で働くよりも多くの能力と行動力と根性を要する。それらを持つ人にとってはフリーエージェントは時間を有効に使える生き方となるだろうが、万人にはオススメできまい。

 しかしインターネットというツールがある現在では、フリーエージェントになる敷居は下がっているのは確か。セカンドライフとしてのフリーエージェントという意見、正社員と派遣社員(一種のフリーエージェント)の問題についてなど、考えさせられる意見も見られた。余裕があれば、知識として目を通しておくと良い感じ。


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読書メモ:頭のいい段取りの技術

頭のいい段取りの技術
頭のいい段取りの技術
  • 発売元: 日本実業出版社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2007/12/20

★★★★☆

「段取りはサービス精神である」
「その根底にあるのは、絶対に成功させるという決意である」
なるほど。付け加えるなら「失敗を極度に嫌うプライド」か。

 ということで、常人にはマネできないほどの熱意で効率化を追求してきた著者が、効率化の精神やノウハウを紹介している。効率化のためのlifehack集として読むこともできるし、仕事やプライベートで的確に求められるアウトプットを出すヒント集としても読める。内容をざっと書くと以下のようになる。

  • ゴールを明確に設定する
  • 時間には余裕を持たせる
  • 文章やプレゼンではまずポイントを示す
  • トラブル回避のため事前の確認を徹底する
  • 複雑な工程は最も足が長いものを中心に据える(クリティカルパス)

 書かれている全てのことを実行するのは不可能だ(著者は家族旅行の下見に現地まで車で行ったとのこと)。従って、自分に合いそうなものをピックアップし、試してみることになる。ちなみに、私は「なるほど、試してみよう」と思うものが多かったので★4つ。

 ちなみに本書はdankogai氏が「1分で読了した」と言いつつ激賞している。買ってもらうためには褒めるのが最良の策なのはわかるが・・・


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スティーブ・ジョブズ-偶像復活
スティーブ・ジョブズ-偶像復活
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2005/11/05

★★★★☆

 Appleの創始者にしてAppleを一度クビになり、NeXT、Pixerの経営陣を経てAppleに帰ってきたカリスマ。技術とデザインに長けた天才的な経営者、というイメージが彼にはある。しかし彼の内面はもっと複雑であるということが、この本を読んでわかった。

 彼の周囲の人を巻き込むカリスマ性を持つ一方で、自分と意見が合わない者なら、長年会社を支えてきた部下に対してすら、かなり厳しい、むしろ人の血が通っていないかのような仕打ちをしたりする。人を惹きつける魅力はあるのだろうが、彼の下で働くのは相当つらそうだ。

 彼のプレゼンテーションの才能は、掛け値なしに天性のものだ。一方、技術については、彼はさほど精通している訳ではないようだ。デザインに対するこだわりは尋常ではなく、それはしばしば技術的な限界を超えた要求となって現れ、結果として設計ミスの製品となって現れる。最近はかなりヒットが多いが、以前は売れないものを作っていたのだ。

 にしても、コンピューター、アニメ、音楽と3つの分野で大ヒットを飛ばした彼の業績というのは掛け値なしにすばらしいものだ。Appleに興味がある人は面白く読めると思う。ただし、長いので読むのに時間がかかるのが難点。


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読書メモ:空気を読む力

空気を読む力—急場を凌ぐコミュニケーションの極意 (アスキー新書 056)
空気を読む力—急場を凌ぐコミュニケーションの極意 (アスキー新書 056)
  • 発売元: アスキー
  • 価格: ¥ 760
  • 発売日: 2008/03/10

★★☆☆☆

 ただ空気が読める人になるというだけではなく、会議や飲み会などでそれとなく自分の評価を上げることができる技術の紹介。

 という触れ込みなのだが、事例の羅列に終始していて、一つ一つの密度が薄いため、印象に残らない。同じジャンルの本としては「ウケる技術」の方がずっと読後の印象が強い。

 コミュニケーションは相手の反応を予想するのが大事だとか、無茶ブリをされたときの対処パターンとか、拾えるところはあるのだが、特に内容に興味がある人以外にはあまりオススメしない。


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読書メモ:「手帳ブログ」のススメ

「手帳ブログ」のススメ
「手帳ブログ」のススメ
  • 発売元: 翔泳社
  • 価格: ¥ 1,449
  • 発売日: 2006/04/20

★★★☆☆

「シゴタノ!」の大橋悦男夫さんの本。

 「ブログを書く」目的をまずは「自分のため」と設定し、自分の考えや試行の記録、あるいは考えを発展させるツールとしての、ブログの活用を勧めている。  内容は、ブログを作成する手順から、飽きず挫折せずに続けていくための心構えや方法について。体験に基づくノウハウやアドバイスが書かれている。

 しかし、私の場合長年サイトを持っており、動機も既に「まずは自分のため」というところに落ち着いている。飽きずに挫折しないということも、なんとなく乗り越えて来ている。なので、新しい発見満載というよりはむしろ「やっぱそうだよねー」という確認が多かった。ということで、これからブログを始める人をメインの対象とした本である。

 ブログへの取り組み方に一つの正解があるわけではない。長くブログを続けているサイトほど、中の人に共通するスタンスが見えてくるが、基本的に自分のサイトで何をするかは自由である。参考にするものはしつつ、好きなようにやればいいのでは、と思う。


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読書メモ:良い経済学 悪い経済学

良い経済学 悪い経済学 (日経ビジネス人文庫)
良い経済学 悪い経済学 (日経ビジネス人文庫)
  • 発売元: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2000/11/07

★★★☆☆

 前後に経済学関連の本をいくつか挙げているが、この本は古典的な経済学の立場から、巷にはびこるインチキ経済学を斬る、というスタンス。

 例えば、「アメリカが貿易赤字により賃金が低下した」というストーリーに意味はない、と説く。アメリカの輸出入の額はGDPの10%に満たないので、貿易赤字だけでは賃金低下の1/20しか説明できない。従って、不景気の主原因はGDPの90%を占める国内景気なのであり、貿易摩擦というシナリオは、国外に悪者を作り出し人々の目をそらさせる、不正確だが理解しやすいストーリーだと説いている。

 短編の論文集なので、各章の連続性がなかったりと読みにくい部分もあるが、経済学のシロウトには新鮮な視点が提供されていておもしろい。


関連エントリー:

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脳を活かす!必勝の時間攻略法 (講談社現代新書)
脳を活かす!必勝の時間攻略法 (講談社現代新書)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2003/06/21

★★★☆☆

 国Iに受かったりNHKのアナウンサーだったり議員の秘書だったり医者だったりする、スーパーマン的な肩書きを持つ著者の勉強法の紹介。

 「一日の時間=(24h - 睡眠 - 無駄な時間)×脳の活性度」

 上の式を前提として効率化を図るという方針。睡眠は削る弊害が大きい。無駄な時間を削るのはほどほどに。一番重要なのは脳の活性度、従って脳の性質や特徴を理解することが重要ですよ、という主張。

 内容については、よくまとめられている書評があるので、こちらを参照されたい。 →http://pitecan.com/bib/Yoshida_TimeManagement.html

 こういった本は「ノウハウのピックアップではなく、理念を理解することが大事」という但し書きと共に書かれていることが多いが、結局はノウハウのピックアップにならざるを得ない。書かれていることすべてに、完全に同意できるというケースがあればいいが、そんなことはほとんどないからだ。
 人には好みがあるので、万人に合う方法というのは存在しないといってもいい。従って、自分の性に合いそうなものは試してみて、良ければ取り入れる、合わなければ捨てる、というのがこういった本の使い方なのだと思う。


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サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 (宝島社新書 254) (宝島社新書 254)
サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 (宝島社新書 254) (宝島社新書 254)
  • 発売元: 宝島社
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2007/11/09

★★★★☆

「サブプライム問題」

 わかったようなわからないような、アレな感じですませている人が多いのではないか。本書は素人にもわかりやすいように、というコンセプトで書かれているため、問題の基本的な骨格が掴めるよう大きな流れを重視している。実際、読んでみてわかりやすかった。

 ということで、サブプライムローン問題の流れをザックリ書くと、以下のような感じだ。

・NINJA(No Income No Job and Asset:仕事・収入・資産がない人)な人たち向けの住宅ローン=サブプライムローン
・サブプライムローンの支払いを証券化したCDO(Collateralized Debt Obligation:資産担保化証券)という非常に危なっかしい商品が、なぜかトリプルAの格付けをゲットしまくり
・銀行がこの危ない商品を、企業への融資に華麗に紛れこませる
・これを見抜いたえらい人が「あれマジヤバい」と発言
・みんな爆売り。抱え込んでいた銀行が天文学的に強烈なダメージを食らう
→ドカーン\(^o^)/

適当なので、情報の三次ご利用の際にはきちんと本を読んで確認しましょう。

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セイラー教授の行動経済学入門
セイラー教授の行動経済学入門
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2007/10/27

★★★★★

 経済学の守備範囲を超える例外について、いくつもの例を挙げて説明している本。

 経済学では「人は全ての選択肢を考慮し、その中から最適なものを選択する」としている。しかしこれは、社会主義の前提と同様ムリがある。現実の人は、そんなに賢い存在ではない。

 例えば、必要以上に現状維持を好むし(現状維持バイアス)、理論的な最適な行動以上に損を避けようとする(損失回避)。あるいは、期待値の最大化とはほど遠い行動を取ってしまう(ギャンブル)。そしてその理由は、人間が理性的な計算よりも心理的な判断に拠って行動してしまうからである。

 古典的な経済学では心理的な要素を重要視しないのに対し、行動経済学では心理的な要素も考慮し、先に挙げたような経済学の前提に修正を加えようとする。私には、その試みは非常にまっとうであるように思えるのだ。★5つ。 オススメ。


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読書メモ:ウケる技術

ウケる技術
ウケる技術
  • 発売元: オーエス出版社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2003/07/19

★★★★☆

読むだけでもおもしろいのだが、実は実践すると使えることに気付き、二度おいしい本。紹介されている6の戦略と38の技術を身に付けねば!などと身構える必要は全くなく、おもしろいと思ったところだけ記憶に留めれば良し。

おもしろいことで評価が高い友人にこの本を貸したところ、「ガイジン化」(ギャグを放つときはガイジン風にテンションを高く保つ)に深く共感していたのが印象的だった。同じことを言ってもウケる人とウケない人がいるように、やはり「ギャグを言うぞ!」という気合いと勢いが重要だと深く信じ込むことこそが勢いを産むのだと、周りを見ていて思う。

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ランチの行列に並んではいけない
ランチの行列に並んではいけない
  • 発売元: 青春出版社
  • 価格: ¥ 767
  • 発売日: 2006/11/02

★★★☆☆

時間を効率よく使う考え方+TIP集。 いわゆるLifehack本に類すると言えようか。 朝素早くでかけるコツとか、通勤電車での時間の使い方とか、そういった内容。好きな人は、ネタを拾って試してみるといいだろう。  私がメモしたのは以下のようなところ。

  • PODCASTの活用
  • 手帳+4色ボールペン
  • 残業を前提とせず、締め切りから逆算して効率よく→トリンプの例
  • お風呂にホワイトボードを持ち込む

 時間の活用といったものは習慣なので、日頃から意識していると生活は変わってくる。しかし行きつくところは皆それほど変わりはないようで、本屋で軽く立ち読みしてみても、内容は大体似通って来るものだと感じる。 例えば「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」「TIME HACKS!」など。

 人それぞれなので、書いてあることすべてが自分に合うわけはない。読んでみて、試してみたいと思ったものを拾っていけば良いのではなかろうか。

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読書メモ:上達の法則

上達の法則—効率のよい努力を科学する (PHP新書)
上達の法則—効率のよい努力を科学する (PHP新書)
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 714
  • 発売日: 2002/05

★★★★☆

 何でも覚えがよく、すぐに上達する人がいる。 特に、既にある分野での上級者である人が、他の分野にも専門分野の知識・経験を活かしてすぐに上達することが多い。 「一芸万事に通ず」というやつだ。 これはどうしてなのだろうか?また、自分がなるべく効率よく上達するためには、どうすればいいのだろうか? このような内容が、いわゆる「上級者」に共通してみられる要素を抽出するとともに、知識や記憶を行う脳の仕組みにも触れながら書かれている。

 つまるところ、上達というのは肉体:ハードウェアではなく脳:ソフトウェアの問題である。 いかにコツを見抜き、不要な情報をそぎ落としエッセンスをシンプルに把握するか、ということだと考える。 「上達」は、年齢を問わず生きている上で常に必要であるため、読んでおいて損はないと思えた。

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読書メモ:ランチタイムの経済学

ランチタイムの経済学—日常生活の謎をやさしく解き明かす (日経ビジネス人文庫)
ランチタイムの経済学—日常生活の謎をやさしく解き明かす (日経ビジネス人文庫)
  • 発売元: 日本経済新聞社
  • 価格: ¥ 900
  • 発売日: 2004/09

★★☆☆☆

 私は経済学の拠って立つ前提に疑問を持ってしまっている。

 それは例えば「人は全ての選択肢を考慮し、最適な行動を選択する」といったようなものだ。んなわけないと。人はもうちょっと愚かなので、その辺を考慮するモデル化が必要だと思う(経済学すべてがおかしいと言っている訳ではない)。

 従って、この本に書かれているような、その前提に基づき導き出された結論にも、自動的に疑問を持ってしまう。その結論が直感に反するものである場合、なおさらだ。その前提を、より現実的なものになるよう修正を加えた場合、結論はどの程度変わってくるのだろうか。その辺が知りたい。

 こんな考えを持っている私には、「セイラー教授の行動経済学入門」の方がはるかにしっくりきたのだった。


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読書メモ:STUDY HACKS!

STUDY HACKS!
STUDY HACKS!
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/02/28

★★★★☆

 思想としては、おおむね他のいわゆる勉強本と共通の部分が多い。ので、他のものを読んだことがある人は、個別のツールやテクニックの紹介として読むと良いだろう。私がメモしたのは以下の項目。

  • WIKIで自分辞書作り
  • はてブのタグ検索、TECHNORATIの検索結果のRSS購読
  • 手帳へのメモの仕組み
  • 環境整備の重要性
  • シータ波:知らない場所で危機感から発する→喫茶店
  • スポットライト効果、黄色い照明で集中力UP
  • スティックタイプのアロマ NEAL'S YARD REMEDIES
  • コクヨ色彩の達人
  • アフォーダンスの概念

 こういった本を読むことで、日頃から効率や集中力を高めることを意識し始めると、日常の行動も変わってくる。そういう小さな行動の積み重ねこそが、このような本を読む一番大きな意味なのだろう。

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発売元: 岩波書店
価格: ¥ 1,050
発売日: 2007/06
posted with Socialtunes at 2008/06/01
 

★★★☆☆

QED(量子電磁力学)の内容を、ノーベル賞物理学者のリチャード・ファインマン教授が素人にもわかるように説明した講義の内容。こんな硬派な内容なので、量子力学に多少なりとも興味がある人以外には全くオススメできない。多少興味がある私でも、ファインマン図には興味が湧かず、途中からどうでも良くなった。

 とはいえ、へぇ〜な情報も色々と含まれていた。私の記憶に残ったのは以下の点。小学校で習うことは、近似であって正確ではなかったのだな、と。

  • 光は最短経路しか進まない、のではない!直進以外にも、考えられる全ての経路を進みうる(最短とそれに近い経路以外は互いにキャンセルされ、寄与が小さいだけ)
  • 鏡も、最短距離一点だけで反射するのではない!
  • 鏡を最短距離の部分だけを小さく残しても、反射する光は弱くなる!
    →他の部分も反射に寄与している
  • 二重スリットで「波束が収縮」する問題は、「粒子の存在確率は、最初の状態と最後の状態を正確に定義する必要がある」と考えると当たり前になる
  • 一枚目のスリットを通過した時点で測定を行えば、そこが「最初の状態」となるので、スリットを通る前に計算した存在確率とは「最初の状態」が異なるから

読み返してみると、やっぱり相当読者を選ぶようだ。

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★★★☆☆

セレンディピティという言葉になじみがない人は、本書でどういう概念かが語源から把握できる。知っている人には、著者のセレンディピティを生み出したいときに用いる一連の手続き(決まっているわけではない)などが紹介されているので、そのあたりが参考になると思う。

 その手続き(流れは)以下のようなもの。

感動→観察→記録→ネーミング→課題の認識→連想→情報交換→ファイリング→行動範囲の拡大→仮説→検証→発見→創造

 ある課題を頭の中にインプットし、他のものを眺めている時にもひっかかるようにしておくことで、結びつけの確率を高めるということかと理解した。軽く読める本。

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Socialtunesで読書管理を始めてみたで書いた通り、読書メモをつけ始めた。
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ただ書いていてもつまらないので、バックアップも兼ねてこちらでも上げていくことにした。
このSocialtunesというサイトはどうやら個人でされているらしいのだ。→SOLVALOU.NET。いっぱい書いたあげくデータが飛んだら泣くからな・・・。

うまい具合に、作ったもののほったらかしにしてある「本」カテゴリを発見したので、こちらに上げていく。

ちなみに「モノ系ソーシャル」ということで対象は本だけではない。そしてこれをやっている人はAmazonでの履歴が「ぺた」としてさらされる。ということは・・・

Amazonで微妙なものをチェックしていると、その履歴がでかでかとトップページにさらされたりするということだ!

Amazonで微妙グッズをチェックする習慣があるお友達は要注意だぞ!

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リンクが切れてた

昨日のSocialtunes紹介記事で、リンク切れがあったので直した。
Socialtunesで読書管理を始めてみた (うむらうす)

Socialtunes上の自分のページはこうでした。
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いや、Socialtunesおもしろいですね。しばらく遊ぶぞー。
惜しいのは、ヘルプが建設中なところ。

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Socialtunesで読書管理を始めてみた

Socialtunesというのを始めてみた。
Socialtunes - haru

つまるところ、読書管理というやつだ。 気に入った本はマインドマップを描いたりしているのだが、描くのも時間がかかるので数は限られてくる。 しかし、それほどでもない本についてもメモを残しておきたいのだ。

suVeneのあれ: 読書管理・欲しい本管理の為のウェブサービスとか などを参考に、webサービスをいくつか見てみたのだが、最終的に上のSocialtunesに落ち着いた。 使い方はこちらのレビューを参考にしていく予定。
シゴタノ! - Socialtunes読書管理のススメ
ガツガツメモして行こうと思っている。

しかしこのSocialtnes、用語が独特だ。 「ぺた」というのが基本用語となっているのだが、初心者は「10の15乗?そんなに本読まないといけないの?」と戸惑い、尻込みしてしまう(←しまわない)。 よく読むと「ぺた」というのはAmazonでのブラウズ履歴らしい。 チェックした本が記録されているので、あとで見直すと思い出せるということなのだろう。

「もちぺた」「ほしぺた」「なうぺた」というのがあって、おそらく順番に「持っているもの」「欲しいもの」だろうが、「なうぺた」ってなんだ。ナウいのか(死語)? どうやら「今現在読んでいるもの」みたい。おしいな。

フォトリーディングを試し始めてしばらく経つが、本の読み方が変わった。
フォトリーディング - 精読からの解放 (うむらうす)

今までの数倍の速度で本を消費している気がする。 ので、おもしろい本を大量に求めているのだ。 オススメなどがあればコメントをもらえるとうれしい。

本って本っっっとーにいいものですね。←Σ(゚Д゚)ひどいオチ!

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★★★★★

 体というのは不思議なもので、自分が体について持っているイメージの中でしか動かない。れが実際の体の構造とは違ったイメージでも、だ。

 例えば、股関節が太ももの外側にあると思っている人は、そこで体重を支えようとする。しかしそこには関節はないので、常に太もも外側の筋肉が無駄にがんばって縮まり続けることになる。すると太もも外側の筋肉は硬くなり、膝を外側に引っ張り続ける。これが年単位で続くと、立派なO脚の出来上がりだ。

 上の話は私のことで、誤ったイメージを持っていたおかげで体が歪んでしまったのだ。体の仕組みについて、正しい知識・イメージを持っていることがは非常に大事だ。

 この本はイラストが豊富で、体、特に骨格について正しいイメージを持つことを助けてくれる。いかに自分の体について何も知らずにいたか、驚くだろう。

 環椎後頭関節(AO関節)について意識的に生活していれば、首の凝りが減っていくだろう。
 胸鎖関節についてイメージができれば、腕の使い方が変わるだろう。
 股関節について正しい知識を持てれば、太ももの筋肉が柔らかくなるだろう。

 ということで、私としては、とても気付きが多い本だった。


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記憶

「天皇の戦争責任」を読んだ

ガッツゴリラ

この最も大事な位置にガッツポーズをするゴリラが表示されていることに何の意味があるのだろうか?答え:何もありません。こんなところまでお読みいただきありがとうございました。

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