読書メモ:アレクサンダー・テクニーク

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 体というのは不思議なもので、自分が体について持っているイメージの中でしか動かない。れが実際の体の構造とは違ったイメージでも、だ。

 例えば、股関節が太ももの外側にあると思っている人は、そこで体重を支えようとする。しかしそこには関節はないので、常に太もも外側の筋肉が無駄にがんばって縮まり続けることになる。すると太もも外側の筋肉は硬くなり、膝を外側に引っ張り続ける。これが年単位で続くと、立派なO脚の出来上がりだ。

 上の話は私のことで、誤ったイメージを持っていたおかげで体が歪んでしまったのだ。体の仕組みについて、正しい知識・イメージを持っていることがは非常に大事だ。

 この本はイラストが豊富で、体、特に骨格について正しいイメージを持つことを助けてくれる。いかに自分の体について何も知らずにいたか、驚くだろう。

 環椎後頭関節(AO関節)について意識的に生活していれば、首の凝りが減っていくだろう。
 胸鎖関節についてイメージができれば、腕の使い方が変わるだろう。
 股関節について正しい知識を持てれば、太ももの筋肉が柔らかくなるだろう。

 ということで、私としては、とても気付きが多い本だった。


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