画面が映らなくなったiMac(27-inch Late 2013)からデータをバックアップして、HDDを初期化する方法

ある日気付いたら、iMacがシステムごと落ちていた。
再起動したところ、モニタの黒い画面の中央に、
青や白の縦縞が何本も現れ、芸術的な画面になってしまった。

iMac-backup-initialization01.JPG

程なくして、何度起動させようとしても、画面が映らなくなってしまった。
ということで、長く活躍してくれた2013年モデルのiMacさんも、
ついにその役目を終えることとなった。

買い換えるにあたり、やらなくてはいけないことは2つ。

  1. データの救出
  2. 内蔵HDDの初期化(捨てるため)

画面が映らないという制約のため、思いの外苦戦した。
後世のため、検討内容と結果を書いておく。

ちなみに、Appleの電話サポート申し込もうとしたら、
「無償テクニカルサポートの期間は過ぎています」と、
門前払いされてしまった。2013年モデルだし、そりゃそうか。

作戦候補

  1. 外部モニタ接続 (モニタがあれば2,000円くらい)
  2. ターゲットモードで起動 (5,000円以上)
  3. 画面を外して内蔵HDDを取り出す(難:3500円くらい)

1は、「おかしくなったのはiMacの液晶モニタあるいは画面の表示機能であって、
システムはちゃんと動いている」
という場合に有効な作戦。

2と3は、「画面だけじゃなくてシステムもおかしくなっていて、
システムも起動していない」
という、より深刻な場合にも有効な作戦。

どの作戦を選ぶべきか

「システムはちゃんと動いているかどうか」を調べるには、
別のマシンからsshやvncでiMacにアクセスして、
応答が返ってくるかで判別できる。
リモートアクセスや画面共有を許可していて、
IPアドレスがわかっていれば、かな...

もし、内部的に動いているかわからない場合は、
残念ながら 1.から試してみることになる。
(sshやvncじゃなくても、ping打てばいいような気もしてきたが、
確認しなかったので、置いておく。
IPアドレスがわからなければ、それもできないし)

で、sshやvncでiMacにアクセスするには、
Finderを開いて、⌘+K を押す。
すると下のような「サーバへ接続」というウインドウが出てくる。

iMac-backup-initialization04.png

vnc://192.168.1.2

とか

ssh://192.168.1.2

のように打ち込んで「接続」を押すと、
接続を試みてくれる。
(IPアドレスは、接続先のiMacのアドレスに置き換えること)

応答が返ってきたら、内部のシステムは起動しているから、
1.を試してみる価値がある。
ダメだったら、システムも起動していないので、試すのは2.か3.、ということになる。

それぞれ説明していく。

1. 外部モニタ接続

システムがちゃんと動いている場合、
どのご家庭にも1台くらい転がっているモニタを接続すれば、
普通に画面が映るようだ。

外部モニターに接続して電源ボタンを押したら、iMacはあっさり起動。
故障箇所も液晶パネルまたはグラフィックチップと無事に(?)判明しました。

ASCII.jp:iMacが壊れた 修理に出す前にやることは

外部モニターをどこかから調達できれば、
iMacとケーブルでつなげばいい。
iMac(Late 2013)はThunderboltポートがある。
iMac (27-inch, Late 2013) - 技術仕様

Thunderboltのポートは、mini Displayport のケーブルがつながる。
モニタ側のポートを確認して、つながるケーブルを準備する。
例えば、mini Displayport ↔︎ HDMI とか、mini Displayport ↔︎ Displayport とか。

  • mini Displayport ↔︎ HDMIケーブル
  • mini Displayport ↔︎ Displayportケーブル

これなら1000円前後で買える。

入手できたら、iMacとモニタをケーブルでつなぎ、Macを起動する。

私のケースは、10回くらい再起動を試みたのち、
「最後にもう一度だけがんばってくれ...!」と念じながら(大事)起動させたところ、
iMacさんが最後の力を振り絞って起動してくれて、外部モニタに起動画面が現れた。

バックアップ

起動してしまえば、バックアップは簡単。
TimeMachineに「今すぐバックアップを作成」してもいいし、
外付けHDDにでも直接コピーしてもいいし、

初期化

PCリサイクルはこちらから申し込む。
家庭系PCリサイクル回収申込(1/6)

(リサイクルプログラムについて知りたい人はこちら。
MacとiPadのリサイクル - リサイクルプログラム - Apple(日本)

ポイントは、

  • リサイクルシールがないと回収が有償になってしまうこと
  • リサイクルに出す前に、データはこっちで消去する必要があること

の2つ。

ということで、内部ディスクを初期化したい。
データだけのディスクであれば、そのまま初期化できるのだが、
システムが入っているディスクの消去には、
鬼門の再起動が必要となってしまう...

ということで、泣く泣く再起動。
「ジャーン」と鳴ったら⌘+Rを押しながら、「起動してくれ!」と強く念じる(大事)
十分強く念じられていたら起動するので、以下に従って内蔵HDDを消去する。

33cee6f187e14f66243dc1134023b526 消去後、メニューのりんごマークの[システム終了]で電源を切る。 Macを廃棄する場合は以上で終わり。
MacのHDDデータを完全に消去する方法

400GBくらいのディスクの消去に5,6時間くらいかかった。

これでディスクの消去は終了!

2. ターゲットモードで起動

1でケーブルを買って外部モニタにつないでも、
システムが起動してくれなかった、という悲しいケースでは、
ターゲットモードで起動して外部ディスクとして認識させる、
という方法を取らざるを得ない。

これには、他のMacとiMacを、
FirewireケーブルまたはThunderboltケーブルでつなぐ必要がある。
普通Thunderboltケーブルなんて持ってないので、
多くの人は買うことになるだろう。
そしてこのケーブルが妙に高い。

0.5mで3500円以上する('20年7月現在)。
でもしょうがない。

ターゲットモードで起動するには、
iMacをTを押しながら起動するだけ。
うまくいくと、Thunderboltのアイコンが
画面内をゆっくりと移動するらしい。
起動しなくなったMacからターゲットディスクモードでデータを救出|Mac - 週刊アスキー

が、画面が壊れている場合はそれも見えない。
ともあれ、うまくいった場合は別のMacの外付けディスクとして
認識されるはずなので、データをコピーしたり
ディスクユーティリティで消去したり、好きにする。

3. 画面を外して内蔵HDDを取り出す

Thunderboltケーブルとか謎のものを買うくらいだったら、
力で取り出してやる、という肉体派のあなた向けの方法。

しかし、iMacの内蔵HDDを取り出すには、
ピザカッターとかトルクスドライバーとか、
別の謎の道具が必要なので注意。

手順は以下を参照。

iMac 2007は内蔵HDDを交換したことがあるので、
今回もいけるだろ、とやってみた。
ところが、ピザローラー?をケチってマイナスドライバーを使って
画面を外そうとしたところ、画面の端がバリバリと割れたのですぐに断念した。
ちゃんとした道具を使った方がいいと思う。

後で知ったのだが、1300円くらいで画面を剥がす道具は買える模様。
Prying and Opening Tool Assortment [IF145-364-1] |秋葉館.com Mac専門店

画面と本体は、接着剤でくっついているだけらしいので、
薄くて固いものを間に差し込んで、ザリザリ接着剤を削ればいいっぽい。
固いプラカードでよかったのかな...

こういった注意書きを読んでもイケると思える、
腕に自信がある人は、やってみるといいでしょう。
iMac Late2015のSSD換装の失敗談(ディスプレイをダメにしない為に)

HDDを取り出せたら、以下のようなHDDスタンド(2,500円くらい)に挿せば、
外部ディスクとして認識されるので、バックアップを取るなり
消去するなりご自由にどうぞ。


ということで、画面が映らなくなったiMacから、
データを取り出したり消去したりする方法をいくつか説明した。

  1. 外部モニタ接続 (モニタがあれば2,000円くらい)
  2. ターゲットモードで起動 (5,000円以上)
  3. 画面を外して内蔵HDDを取り出す(難:3500円くらい)

モニタと一体型で、シンプルな構成であるiMacだが、
モニタがイカれてしまうと、かなり困ることがわかった。

最終的には、データは全部救出し、消去もできたのだが、
今回の作業の中で一番のポイントは、
「起動してくれ!」と強く念じたら、長年の信頼関係から
この熱い想いが通じたこと
だった。

だからこそ、1. で済んだのだが、これが成功しなかったら、
2.か3.という茨の道を進むことになっていた。
日頃の信頼関係がモノをいう、そのことを強く感じた出来事だった。

ありがとうiMac。君のことは忘れない。

<追記>
新しいMac miniに環境を写し終え、「写真」アプリを立ち上げたら、
ライブラリが見つからず。
なんとiMacの内蔵HDDの中にライブラリがあった・・・?
10年以上の写真とか全部なくなっちゃった・・・?

一瞬血の気が引くも、TimeMachineの中身を探してみたら、
iMacさんが挙動不審になる直前に日付で
ホーム > ピクチャ の中に「写真ライブラリ.photoslibrary」を発見!
取り出して、無事復元完了。

あーあせった...
<追記終わり>

ガッツゴリラ

この最も大事な位置にガッツポーズをするゴリラが表示されていることに何の意味があるのだろうか?答え:何もありません。こんなところまでお読みいただきありがとうございました。

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このブログ記事について

このページは、2020年7月13日 18:57に書かれたブログ記事です。

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