2006年11月アーカイブ

うまく書けない

 レストラン・レビューですが、やっぱり私には難しいので非公開にしました。
 ネガティブな情報を、後味悪くなく伝えるのは難しいですね。それくらいなら、黙っていた方が面倒が少ないです。
 でも、ひどいと思う店はたまにあります。その情報共有をしたい、という思いもあるのですが。

文学賞の選考委員

 新しい話題ではないのですが、このシリーズの中のこの記事を読んで、ちょっと衝撃を受けました。

 選考委員やっているから、見識の高い人なんだろう、という無意識でしている判断は、この場合正しくないみたいです。

 ちょっと抜粋。

豊崎 直木賞選考委員の渡辺淳一先生なんて『永遠の仔』(天童荒太 121回候補作*1999)とか、編集者から口立てでストーリーを教えてもらった噂もあります。有名なんですって、ジュンちゃんは、読まないことで。凄いのは、ちゃんと明言してること、じぶんは○百ページ以上のものは読みませんと、世の中のどんなことだって、そんなに長い枚数掛けて書くようなことはありませんと。じゃあ、じぶんの『失楽園』なんてあの長さはどうなんだ(笑)、あんなもんこそ薄く語れっつーの! 他人の振りばかり見て、我が身を顧みない日本のオジサンがここに。

ちょー助

 複数のメンバーがいるグループで飲み会などをセッティングしようとしたとき、メンバーがあまり暇人でない場合、調整に手間取ることがよくあります。メインアカウントでないのか、メールの返事さえ週に1回くらいだったりして。

 そんな時に役に立つのが、ちょー助です。ユーザビリティが良く、ネットが普通に使える人なら、直感的に使い方がわかります。おすすめです。

誇大妄想

 ある休日のバッティング・センターで、中年男性と子供の会話を聞きました。子供は、小学校の1年生くらいの男の子なのですが、男性は子供に向かって、「お前は、本当に馬鹿だなあ。だから、お前はダメだって言うんだよ」と、いかにも馬鹿にした風情で、笑いながら言っていました。子供は、何も言わず、恥ずかしそうに申し訳なさそうに笑っていました。

 私はそれを見たとき、あんな小さな子供に馬鹿だとか馬鹿じゃないとか判定して、オッサンこそ馬鹿じゃないのか、と憤慨したのですが、一方でふと、あの子は馬鹿と言われ続けて、根拠もなく自分が馬鹿だと思い込んでしまわないだろうかと、少し心配になりました。

 これほど露骨ではないかもしれませんが、他人を貶めることで自分の優位を確保したい人は、多い気がします。そういう人と一緒にいると、その人の価値観を自分の中に取り込んで、「自分にも何かできるかもしれない」という気持ちが失せてしまうので、選べるものなら、離れた方がいいと思います。「何かやりたい、何かできるはず」という気持ちを、年齢を重ねた上で維持していくことは、そうした妨害がなくても、大変だからです。大体、高校生くらいまでに、勉強だの恋愛だのの競争に疲れて、「自分はこの程度」と見切りをつけてしまったりしますからね。

 自己に対する幻想が大きすぎるのも、また醜いものですが、でもやはり「私なんて何をやっても無駄」よりは、「オレってすごいんだぜー」の方がマシかと思います。誇大妄想を持ち続けられるのも、一つの才能と言えましょう。

 というわけで、頑張っている人にエールを。

e-Tax

 東京国税局から、「国税電子申告・納税システムをご利用ください」という封書が届きました。

 私は今年、確定申告をしました。確定申告をするには、


  1. 用紙に手書きで記入して、持参または郵送
  2. 税務署のタッチパネルで作成
  3. ホームページから作成して印刷、持参または郵送
  4. e-Taxで申請

という4つの方法があり、3番目のホームページの確定申告書等作成コーナーを使うのが、一番便利であるように思います。

 税務署は、4番目のe-Taxの利用促進をはかって、今回の封書を発送しているようですが、あまり普及していません。その数値を探していたところ、isologueさんが素晴らしい記事を書かれているのを発見し、もう書くことはないわーと、お腹がいっぱいになりました。

 私は、e-Taxをやめるべきだとは思いません。事前に自宅で手続きしておけば、送信ボタンで申請が完了し、平日に税務署に出向く必要がなくなるなら、それに越したことはないと思うからです。ただ、現在は手数料が1500円だとか、ICカードリーダを買って来いだとかの謎の出費があり、謎の書類を事前に提出するという手間が増えるというのに、e-Taxに乗り換えるメリットはゼロです。そもそも、「確定申告やろう」と思い立ってから、実際に申告ができるまでに最短でも2-4週間かかるので、最終日に出せればいいや、とlast minutesで行動を開始する多くの納税者が、進んでe-Taxに乗り換えることはないですよね。

 納税者の手間が増えるのであれば、普及のために、何かしらのメリットを提供した方がいいのではないかと思うわけですが、どちらかというと、税務署はそうした仕組みを考えるよりは、こうしたお知らせを発送したり(これもコストがかかっていますよね)、税務署員から利用を薦めるように電話したりという行動を取っているように見えるので、あまり好ましく見えなかったりするわけです。

蛙男商会

 Youtubeが素人の面白ビデオで成り立つとはとても思えないわけですが、クリエータ自身がYoutubeに作品を公開していることもあるわけで。
FROGMAN SHOW、面白いです。

ゆで卵

 おでんや味付き卵を作るたびに、ゆで卵をキレイに剥くにはどうしたらいいのか、悩みます。googleさんに訊くと、方法はいろいろあるようですが、最近私の中で確立してきた方法は、以下のようなものです。

  1. 古い卵を使う。買ってから、1週間以上経っているもの。生卵の賞味期限は長いので、冷蔵庫で保存していれば、軽く2ヶ月はもちます。よく硫化水素の匂いを「卵が腐ったような」と形容しますが、そういえば、卵が腐っているのを嗅いだことがないです。
  2. ゆでる前に、卵のお尻にコルクスクリューで小さい穴を開ける。
  3. 水に酢を少量加えて、水から茹でる。
  4. 茹で終わったら、お湯を捨てて、鍋を振って卵殻にヒビを入れる。
  5. 水を入れて急冷。卵が冷め切らないうちに殻を剥く。
 卵殻膜と卵白の間に水を入れるために、あれこれやってますが、結局一番のポイントは古い卵を使う、ということにあるような気がします。

生協5:生協法

第九条  組合は、その行う事業によつて、その組合員及び会員(以下組合員と総称する。)に最大の奉仕をすることを目的とし、営利を目的としてその事業を行つてはならない。

 生協には、平成17年3月現在で日本全国の1116組合に6000万人近い組合員が所属し、店舗と共同購入を合わせた購買活動での総取扱高は2.9兆円(生協制度見直し検討会資料)に上ります。日本の総世帯の3割で利用があるそうで、思ったよりもずっと巨大でした。

 冒頭に引用しましたように、生協は1948年に制定された消費生活協同組合法によって非営利の法人として活動することが定められており、消費生活協同組合資金の貸付に関する法律などによって、優遇措置が取られています。

 歴史的には、戦後食料の安定供給のために発足し、その後昭和40年代に公害問題の高まりの中で食の安全を追求して、急成長しました。化学合成添加物を使用しないハムなど、生協が開発した意義深い食品も数多くあり、現在の自然食志向をリードしてきたとも言えるでしょう。しかし、その後、生協の意義が社会的に共有されにくくなり、通常の食料品販売業者と変わらないのに優遇措置はおかしい、というバッシングが起こっては消えるようになります。今年になって、生協法が60年ぶりに改正される予定で、多少変化の兆しが見られるようですが。

 生協は、かつての郵便局や国鉄と同じく、民間企業がうらやむ素晴らしい資産を有しながらも、それを最大限生かす気がない組織なのかなあというのが私の感想です。生協は、ロイヤリティの高い顧客を大量に有し、優良な生産者と長年の信頼関係を築き上げ、金融機関からの信用も高く、消費動向を予測できる大量の過去データも持っていますが、既存の仕組みを変えたり、新しい試みに挑戦したりすることには、あまり積極的ではないように見えます。

 長らく、スーパーや食品会社は悪で、生協は優良な生産者と消費者が相互に支え合って行く活動という位置づけで、消費者にも一定の貢献を要求しているようですが、この図式自体、今も有効なのかと問われれば、疑問があります。生協が追求している食の安全や味の良さを、消費者の要求として汲んで、ビジネスをしていきたいと思う民間業者もいるでしょうし、そうした業者は消費者に不便さを強要しないでしょうが、そこに何かしらの道義の欠如を感じる人はいないでしょう。生協のルールが参加の必要条件です、ということであれば、私のような面倒臭がりは、失礼致しました、で退散すればいいだけの話ではあるのですが、消費者に求めるものが変化してもいいんじゃないのか、と思うわけです。

 生協が提供しているサービスは、多くの消費者が支持しているものですし、これまで築き上げて来た様々なネットワークは維持されるべきだとは思いますが、そうしたサービスが生協という形でしか運営できない理由は私にはよくわからず、いずれは民営化されるような気がします。それがいつになるかは、誰かがロビー活動をするとか、あるいは生協に対する関心が高まるか次第という感じでしょうか。

 現在の私にとっての生協宅配のサービスの悪さが、経営の体質的な問題であるなら、早く民営化してサービス向上していただきたい、と思ってしまいますが、共済は残って欲しい。というより、サービスの良い事業者があればいいだけのような気もします。調べてみた限りでは、おいしっくすだけですね、土日配送、時間指定アリなのは。でも、新しい事業者が事業を興すよりも、生協を民営化した方が簡単で、生協を民営化するよりも、土日配達と時間指定をアリにする方がさらに簡単なわけで、もうちょっとどうにかなってくれるといいなあと、思います。

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