テニスのサーブは左手がキモだ

と思う理由を書こう。


2006 AIG OPEN Rog Practice Day2 pt4より

スピン0:30〜 フラット0:16〜
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★見るポイント

フラットとスピン、この二つの振りができれば、1st、2ndの振り分けができることになるので、動きをじっくり観察してみよう。 ちなみに、観察の基本は実際にマネしてみること。 マネするということは、その動きを理解することにつながるからだ。

さて、まず二つのサーブの違いを見つけよう。 ざっと見るだけでもいろいろ見つけられるだろう。例えば・・・

  • 体の向き フラット:前向き スピン:前ではなく右斜め向き 10〜14枚目
  • 振り抜く方向 フラット:前 スピン:斜め前(ちょうど撮影者方向) 12〜15枚目
  • トスの位置 フラット:左足よりかなり前  スピン:左足の真上くらい 1枚目

しかし、スイングという一瞬の動きの中で、体の何ヶ所も気にしているのは大変である。 そこで、私がこの写真の中で一番注目したのは、左手の動きだ。 そしてこの左手の動きを理解することが、 サーブの動きを理解する大きな助けになると考えている。 また、左手のコントロールがサーブ全体のコントロールになることを示したい。

ということで、以下左手の動きを中心に見てみよう。

始動は左手主導

左手は、一連のスイングの中で、一番早く大きく動き出す(3枚目〜)。

3
4

右手も動いてはいるが、左手の動きと比べると小さい。 連続写真を通してみると明らかだが、 まず左手が先に動き、左手が止まるタイミングで右手がスイングされていく。 つまり、サーブのスイングは左手(腕)で始動し、 右手のスイングに移っていくと考えられる。

早速、左手の動きを実際にマネして試してみよう。 トップの位置(トロフィーポーズ)から左手(正確には左肘)を下ろしてみる。 すると、反射で勝手に右肘が上がり、手先とラケットは背中側に落ちるのがわかる。

従って、左手の動きを意識すれば「右手を上げよう」「ラケットを背中に落とそう」などと意識をする必要はなく、 スムーズにスイングの始動を行うことが出来ることを意味するのだ。 これは個人的にはかなり画期的な感じだ。

ちなみに、右腕のスイングを行うときに、右腕の動きの制御を意識するのは、動きにブレーキをかけることに他ならない。 例えるならアクセルをかけながらブレーキを踏んでいるようなもので、効率が悪い。 むしろ、スイングを行う部位をできる限り脱力することが、 効率の良い力の伝達につながる。 このことは、他のスイング、特に野球のピッチングによく当てはまる。


ここまでのまとめ

★スイングは左手始動。右手はあまり意識しない。

左手の振り下ろし→引き寄せ

次に注目するのは、2つのスイングでは左手を振り下ろす方向が違っていることだ。 5〜7あたりで見てみると、フラットでは前方に、スピンでは斜め前に左手を振り下ろしている

5
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7

左肘が腰の位置の近くまで降りると、8からは左手の動きは止まり、 ゆっくりと体に引き寄せる動きになる。 わかりづらいのだが、このとき手のひらの向きが、 地面を向いている方向(下向き)から空を向く方向(上向き)に変わっている。 後述するが、実はこの手のひらの向きにも意味がある。

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9
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ここまでで、左手は次のような動きをしていた。

トップで真上に上がっている
 ↓
前方又は斜め前方へ、手のひらを下にして肘を腰の高さ近くまで振り下ろす
 ↓
手のひらを上に向け、体に引き寄せる

ここまでのまとめ

・フラットとスピンで左手を振り下ろす方向が異なる
・振り下ろすのは左肘が腰の高さ近くまで
・その後手のひらを下向きから上向きに回し、左手全体を体に引き寄せる

左手の動きの意味

さて、これらの動きにはどういう意味があるのだろうか? ではまたもや、実際にこの動きをマネしながら考えてみよう。 トロフィーポーズから、左手を前の方へゆっくりと振り下ろし、胸の高さあたりに来たら、 手のひらを返して体の方に向け、体に引き寄せる。腕の動きは止めない。

やってみると、上半身が左腕の方向に引き寄せられるのがわかるだろう。 これは、左腕を下ろした勢いが、上半身の動きに変換されたことを意味する。 腕は5kg程の重さがあるので、振り下ろすと結構勢いがつくのだ。 ちなみにこの動き、野球のピッチャーの左手の使い方とほぼ同じである。

次に、この動きに右腕の振りを連動させてみる。このときあまり右腕には力を入れない。

やってみると、左腕を下ろした方向に、右腕を振り下ろしやすいのがわかるだろう。
つまり、左腕の動きは右腕を振る勢いを生み出すのだ。

この「左腕を下ろした方向に」というのがもう一つのポイントだ。 左腕を前に下ろせば右腕も前に、左腕を斜め前に下ろせば右腕も斜め前に振り下ろせるのだ。 つまり、左腕の振り下ろしは、スイングの方向を決める役割も果たしているのだ。

ご明察通り、フラットサーブでは左手が前方に、スピンでは右斜め前方に下ろされているのはそういう意味なのだ。
つまり、左腕を下ろす向きでスイングの方向を変えられるのだ。

左手の回転と右手の回内

さて、上で手のひらを下向きから手前向きに返すと書いたが、これにはどういう意味があるのだろう? それでは実際に、手のひらを返さない場合と返す場合を比べてみよう。

トロフィーポーズから、左手を前方に降り下ろし、手のひらを返さずに下に向けたまま、体へ引き寄せる。 この引き寄せる動きに合わせて右腕を振る。確かにこれでも、右腕の勢いは付くだろう。
次に、トロフィーポーズから左手を前方に降り下ろし、手のひらを上向きに返して引き寄せる。 そして引き寄せる動きに合わせて右腕を振る。こちらも、右腕の勢いは付く。

さて、違いはわかっただろうか? わからない場合は、左右の肩の位置、上半身の傾きに気をつけて何回か繰り返してみて欲しい。

私の考えを言うと、手のひらを返す方が、左肩が下がりやすく+右肩が上がりやすくなっているはず。 言い換えれば、左脇腹が縮みやすく+右脇腹が伸びやすくなっているはず。 更に、左の手のひらを返す(反時計回りに回転させる)と、 体の仕組み上、右の手のひらも同じ方向(反時計回り)に回転しやすくなるのだ。

スイングの途中で、右手が反時計回りに回転する・・・ そう。回内(プロネーション)というやつである。

つまり、なんてことはない。 回内させたかったら、左の手のひらを返してやればよかったのだ。
→★左手のひらを下向きから上向きに返すことで、勝手に右手の回内(プロネーション)が起きる


まとめ
サーブのスイングにおいて、左手は以下のような動きをする。

トップで真上に上がっている
 ↓
前方又は斜め前方へ、手のひらを下にして胸の高さぐらいまで下ろす
 ↓
手のひらを上に向け、体に引き寄せる

この際に注意することは以下の通り。

  • スイングは左手始動。右手はあまり意識しない。
  • 左腕の動きは右腕を振る勢いを生み出す
  • 左腕を下ろす向きでスイングの方向を変えられる
  • 左手のひらを下向きから上向きに返すことで、勝手に右手の回内(プロネーション)が起きる

右腕のスイングを制御するのに左手を使うというのは、体全体のバランスが取れるという効果もある。 右腕ばかりに気を取られると全体のバランスが崩れるからだ。 他人の動きを見ているとよくわかるだろう。

ということで、今日はここまで。さあ、試してみてくれ。 うまくいっても礼はいらんよ。うまくいかなくても文句もいらんよ。

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このブログ記事について

このページは、2007年10月21日 01:02に書かれたブログ記事です。

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