感想メモ:変な人の書いた世の中の仕組み

斎藤 一人
サンマーク出版 2012-10-17
¥ 1,680

★★★☆☆

斎藤一人氏が書いた、世の中の仕組みについての本。
その仕組みは、至ってシンプル。

まず自分がしあわせになろう。
楽しく過ごそう。
起きることは、すべて乗り越えられる。
自分も人も、得させよう。

など。

しあわせってモノじゃないの。
感じることだから、常に自分のアンテナを
しっかり張ってないと感度が鈍るんです(p27)

しあわせとはどこからやってくるもんだとか、
手に入れるもんだとか思ってるけど、
そうじゃないんです…
しあわせとは思い込みなんです(p30)

ただ、それをやっていてずっとつらいのはダメだよ。
本当にいい方法というのは、お互いにとってもいい方法。
相手にだけいい方法というのはダメなんです(p133)

私に言わせれば、親が子供にすべきことっていうのは
”心配より信頼”なんだよね(p193)

スピリチュアルな話が含まれているので、
苦手な人は合わないかもしれない。

でも、世の中について、こういう見方をすると、
もっと楽に生きていけるかも。

斎藤 一人
サンマーク出版 2012-10-17
¥ 1,680

感想メモ:二宮翁夜話

二宮 尊徳,左方 郁子
徳間書店 1978-11
¥ 1,680

★★★★★

「修身講義録」「人生二度なし」の森信三氏が
思想上大きな影響を受けた本、という流れで読んだ。
これまた、大きな驚きだった。

そもそも、二宮金次郎というと、
銅像のイメージしかない。
しかしそれは、彼の一面を切り取ったものでしかない。

この巻を背負いつつ読書に励む金次郎の姿は、
全部が全部虚像というわけではないけれど、
これはあくまでその後、七十歳まで逞しく生き抜いた
六尺豊かな大男尊徳の出発点でしかないのだ(p26)

ということは、さっぱり知らなかった。

更に、二宮金次郎のすごさは、
実行を重んじた思想家である、ところにあったそうだ。

天に善悪はない。だから稲と雑草を区別せず、
種あるものをみな生育させ、生気あるものをすべて発生させる。
ところが、人道はその天理にしたがいながらも、
善悪の区別をつける… 人道はあくまで人が立てた道だからだ(p45)

人道は天意とは異なる。
人工的に作り上げる道だというの だ。

人道は勤めることを尊しとし、
自然に任せることを尊ばない。
人道で勤めるべきというのは、
己にうち克つという教えなのである(p52)

己にうち克つということは、
我が心の田畑に生ずる草を取り捨て、
我が心の米麦を繁茂させるよう勤めることをいうのである。
これが人道である(p52)

人道は天意ではない不自然なものだから、
放っておくと廃れてしまう。
だから、保つためには、勤めなければならない。

他にも、人生訓と言うべき言葉が並ぶ。

奪うことに益はなく譲ることに益がある、
譲ることに益があり奪うことに益はない、
これが天理だ(p113)

長く富貴を維持し保つ方法は、
ただ私が説く道、推譲の教えがあるだけだ(p119)

大事をなそうと欲すれば、
小さなことを怠らずに努力するべきだ(p173)

ちなみに、これは昭和53年の本!

まだまだ、読んでいない素晴らしい本が
たくさんあるのだろうなぁ。
出会えるのが楽しみだ。

二宮 尊徳,左方 郁子
徳間書店 1978-11
¥ 1,680

感想メモ:「人生二度なし」森信三の世界

神渡 良平
佼成出版社 2001-05
¥ 1,680

★★★★★

修身教授録がすばらしかったので、続いて手に取った。

こちらもすばらしかった。
人生に影響を与える一冊となる気がする。
こういう本と出会えるのは幸せだ。

前半は、森信三氏の人生を時系列で追った伝記。
後半は、氏に影響を受けた人々を紹介し、
間接的に森信三氏の影響の大きさを浮き彫りにしている。

森は、「いかに学問を積んだとしても、
それが現実を変革していく力になり得なければ、何の意味もない」
として、いっそう実学に傾斜していった(p52)

こう言える思想家が、どれだけいるだろうか。

日本を代表する教育界の偉人、
そして思想家にまでなった森信三が、
子どもの教育において何より重視したのが
「立腰」であるというのは、とても興味深い。

心は見えないから、まず見える体の方から
押さえてかからなければならぬ。
それゆえ、心を正そうとしたら、まず体を正し、
物を整えることから始めねばならぬ。
靴を揃えること一つが、いかに重大な意味を持つかわからぬような人間は、
論ずるに足りない(p303)

立腰は一切の事柄に先駆けて必要です。
それは人生において、その子に宝物を与えたことになります(p229)

そして教育においては、何より教師自身が、
いかに人生を真剣に生きているか、
その生き方が問われるとしている。

真実は感動を通してのみ授受せられる。
だがそれには、教師自身の生きた真理に対する
感動こそ、その根源といえよう(p291)

人間の偉さは才能の多少よりも、
自分に授かっている天分を、
生涯かけて出し尽くすかどうかにあるのです(p124)

これは、教師だけに限らず、
誰の心に切り込んでくる言葉ではないか。

「人生二度なし」

人生を良く生きたいという人には、
強くオススメします。

神渡 良平
佼成出版社 2001-05
¥ 1,680

感想メモ:左重心で運動能力は劇的に上がる!

★★★★☆

体は左右対称に見えるが、
中身は決して左右対象ではない。

例えば、右脳と左脳の働きが異なるのは有名。
また、内臓の位置も非対称で、心臓がやや左、
大きな肝臓が右に位置している。

なので、体も左右がそれぞれ
別の働きを持っているのだそうだ!

  • 左股関節は前へ、右股関節は後ろへ力を出しやすい
  • このため、スポーツでは左重心(加重ではない)が大事
  • 顎は引かない。イチローのバット立ての顔の角度
  • 顔は傾けず、水平に保つ

マラソンや陸上のトップ選手も、
左右の腕が別の動きをすることがある。

体の左右は非対称。
左股関節がアクセル、右股関節でブレーキ。

こう知っておくだけでも、
変化があるかもしれない。

運動好きの人にオススメ。

感想メモ:価格の心理学

★★★☆☆

「影響力の武器」のような心理学的な話が、
価格設定においてどのような影響があるか。
また、それにはどのようなパターンがあるか。
といった話を19章にトピックとしてまとめられている。

「チョコレートポット」という架空の商品を考え、
その価格設定の場面を通して考えている。

売り手側は、できるだけ高価な商品と
類似しているように仕向けて、
想定価格を操作できる(p22)

競争相手の選択と、それに合わせたポジショニング次第では、
まったく違う価格設定ができる(p24)

高額予算の顧客の支払額を増やすには、
商品を差別化し、そのような顧客が魅力を感じる
高額品を提供すればよい(p60)

無料サービスを提供すれば顧客が購入を急ぐのは、
何かを無料で手に入れられるチャンスを
逃したくないと思うからである(p199)

「行動経済学」の本で読んだことがある話もあるが、
より現実の場面を意識した、実践的な話である印象。

価格設定というのは、とても繊細で難しい作業。
価格設定に携わる人は、こういったノウハウは
知っていて損はないはずだし、
消費者としても裏側が見えておもしろく読める。

感想メモ:生きている意味

★★★☆☆

タイトルからは、「生きている意味」を問う、
哲学的な本なのかという印象を受ける。

しかしどちらかというと、サブタイトルの
「老年期の空白はこう埋める」
の方が、内容をよく表しているように思える。

人生を10年単位というスパンで考えたときに、
いつ頃に、何を準備する必要があるのか。
そういった内容について、邱永漢氏が書いたコラムを
まとめたもの。

豊かな社会になればなるほど、
人はお金に執着するが、その半面、
生きがいのほうがお金よりもさらに重視
されるようになる(p41)

別途収入として考えられるのは、
(一)不動産賃貸による家賃収入、
(ニ)株式からの配当金、(三)預金、債券の金利、
(四)株式の売買益、(五)アルバイトによる副収入、
(六)講演料、その他雑収入、といったところ(p44)

仕事が面白いか、面白くないかは、
それにかけた時間を短く感じたか、それとも長く感じたか、
によって測定することができる(p53)

退職後の人生設計など、
読んでみてなるほどなぁと思った。
読み終わって驚いたのだが、出版が1992年。
10年どころじゃなくて20年前!

株価や地価、為替レートといった数字は違うものの、
大まかな部分は違和感なし。
さすが、邱永漢氏…

感想メモ:眠れないほど面白い『古事記』

★★★☆☆

「古事記」って言ってみたいお年ごろなので、読んでみた。

天照大神って女だったんだー。
月読って男だったんだー。
逆かと思ってたー。

スサノオってこの二人の弟だったんだー。
大国主ってスサノオの子孫だったんだー。

と、全然知らない人には発見がいっぱいだろう。
(当たり前)

「眠れないほどおもしろい」かと言われると、
健やかに眠れてしまうわけだが、
この本の特徴はそこにはない。
むしろ、初心者が理解しやすいように、
かみくだいてくれているところだろう。

ということで、眠れないほどのおもしろさよりも、
「初めてでも安心」というところを期待して
読まれると良いです。気軽に教養が付く感じ。

感想メモ:かんたんストレッチで外反母趾・巻き爪が治る本

★★★☆☆

外反母趾は、親指を広げれば良い、というものではない。
それでは対症療法であって、解決には至らないからだ。

実は、外反母趾というのは、親指やその手前にある
第1中足骨の”ねじれ”を伴うもので、
単純に親指が外側を向いているというものではない(p18)

足の甲の中にある中足骨の乱れが、外反母趾の原因。
その解決法として、足の歪みを正すために、
ストレッチをしましょう、流れだ。

各種ストレッチが紹介されているのは当然として、
体について、役立つ知識も書かれていた。



つま先、特に親指を反らすと土踏まずが持ち上がっていきます。
これをウィンドラス(巻き上げ)機構と言います。
これは足の構造をより強いものにして、
瞬発力を高めたり、歩く時に足首を安定させる作用があります(p16)



ストレッチは寝る準備を終えてから行い、
終わり次第早めに就寝できれば、
ストレッチ後の正しい状態が安定しやすくなるでしょう(p55)



マッサージやストレッチは
少し物足りないくらいがベスト(p56)

足の状態に不安を持っている人、
体や健康に興味がある人にオススメです。

感想メモ:4つのエネルギー管理術

ジム レーヤー,トニー シュワルツ
阪急コミュニケーションズ 2004-10-22
¥ 1,785

★★★★★

「パフォーマンスを左右するのは、
時間管理の前にエネルギーの管理」

「がんばってる感」と「パフォーマンス」は一致しない。
頭ではわかっていても、つい「がんばってる感」にひたってしまう。
残念ながらそれは、自己満足以外の何物でもない。

そのためのポイントが、
「パフォーマンスアップのための休息」
を意識的に取り入れるということ。

限られた時間に全力投球し、
そのあとは完全に心身を解き放って回復をはかるー
それからまた、新たな挑戦を続けていく。
これが理想形である。(p20)

ライフスタイルを変えるのは難しい。
そこで、儀式の力を借りる。

儀式の存在によって私たちには
無意識に行動できる領域が増え、その分、
主体的な判断が必要な部分にエネルギーを
集中的に注ぎ込むことが可能になるのである。(p24)

エネルギーは消費と回復のサイクルが重要。

「とびきりのアイデアを思いついたとき、
あなたはどこにいましたか」という質問がある。…
一番多かった答えは「シャワーを浴びていた」「ベッドの中」
「散歩をしていた」「音楽を聴いていた」などだった…
「仕事中だったと答えた人はほとんどゼロに近かった」(p145)

後半、本の内容は、人生において何を目標とするのか、
といったミッションステートメント的なところにも及び、
読み手によっては、人生を変える力を持った一冊。

なんだか疲れている…
自分をコントロールできていない気がする…

そんな人に特にオススメです。
スタンフォードの自分を変える教室」と併せて読むと、
更に理解が深まるでしょう。

ジム レーヤー,トニー シュワルツ
阪急コミュニケーションズ 2004-10-22
¥ 1,785

感想メモ:修身教授録

森 信三
致知出版社 1989-03-01
¥ 2,415

★★★★★

昔の日本人は、今の日本人が失いつつあるものを
持っていたように思う。
逆ももちろんあるのだろうが、失った部分ものの中に、
とても大事なものがあるような気がする。

それは、過去に日本を訪れた外人が、
驚きをもって本国へ伝えた言葉に含まれるようなもの。
それは、果たして現在にも言える言葉なのだろうか?

ふと考えてしまう。

その根底にあるのは日本文化の流れ。
それを伝えてきたものの一つが「修身(道徳)」という
科目であったように思う。

今の教育の現場で、どういった授業が
行われているのかは知らないが、
この「修身教授録」は、その中でも
特上のものであることは間違いない。

「人生二度なし」など、
襟元を正さざるを得ない言葉が並ぶ。

かく自分に対して必然的に与えられた事柄については、
ひとり好悪の感情をもって対しないのみか、
さらに一歩すすめて、これを「天命」として
謹んでお受けするといつことが大切だと思うのです。(p13)

平素自分が受けている恩恵については、
その程度が深いものほど、かえって容易に
気付きがたいのが常であります。(p25)

かくして人生の根本は、何よりもまず真の志を
打ち立てるところに始まるわけであります。(p54)

真に志が立ったら、自分に必要な一切の知識は、
自ら求めて止まないからであります。(p92)

われわれの人間生活は、その半ばはこれを読書に費やし、
他の半分は、かくして知り得たところを実践して、
それを現実の上に実現していくことだとも言えましょう。(p63)

人間の生涯を通じて実現せられる価値は、
その人が人生における自分の使命の意義を、
いかほど深く自覚して生きるか否かに
比例するとも言えましょう。(p91)

人間は自ら気付き、自ら克服した事柄のみが、
自己を形作る支柱となるのです。(p134)

われわれが気品のある人間になるためには、
何よりもまず根本のこころの曇りを
払うようにしなければならぬ…
しかしさらに大切なことは、慎独、
すなわち人間がただ一人いる場合にも、
深く己れを慎むということです(p332)

人間の性格上の問題としては、
自分の欠点を反省して、これを除くという努力が、
実はそのまま、長所を伸ばすということになるわけです(p351)

「一度しかない人生を、真剣に生きているか?」
と問われて、はい、と迷いなく言えるだろうか。

言葉というのは、発する人の全人格を通じてその重みを増す。
本も、もちろんすばらしいものだが、
講義の動画があれば、日本の教育にとって、
すばらしい財産になっただろうなぁ。

森 信三
致知出版社 1989-03-01
¥ 2,415

読んできた本の内容をまとめて紹介。