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スポーツや健康好きに贈る、身体についてなるほど!と思える5冊

早速行ってみよう!


外からは同じような動きに見えても、意識は全然違ったり

 

身体は左右対称ではない!

 

クリストファー・マクドゥーガル
日本放送出版協会 2010-02-23
¥ 2,160

感想メモ:BORN TO RUN 走るために生まれた

ベアフットランニングブームの火付け役

 

NHKスペシャル取材班
角川書店(角川グループパブリッシング) 2013-02-09
¥ 843

フォアフット着地について。

 

前田 和男
新潮社 2003-08
¥ 734

足の骨とか、知ってる?

 

舌の位置とか、マニアックで楽しい。

 

成瀬 悟策
誠信書房 2007-02-09
¥ 3,024

心と身体はつながっている 入門編としては感想メモ:姿勢のふしぎでもOK

 

野口 晴哉
筑摩書房 2002-06
¥ 648

野口先生は神。

 

有吉 与志恵
祥伝社 2009-07-28
¥ 1,404

足のケアの方法

 

心と身体はつながっているどころか、
身体が心をコントロールしている?

 

藤本靖
BABジャパン 2010-08-09
¥ 1,620

目や耳の使い方がおもしろかった。

 

操体法の初歩。お子さんがいる方にも。


ということで、全然5冊じゃありませんでした!
でも全部おもしろかったですよ。マニア向けかも。

感想メモ:首を治せば病気が消える

松井 孝嘉
ワニブックス 2007-03
¥ 1,365

★★★★★

自律神経失調症、うつ病など、
心の病気とされているものは、
完治が難しいとされている。

知人にも例はあるし、
そうなのだろうな、と思っていた。

しかし、もしこれらの原因が
「首の凝り」
であるのだとしたら、首を治すことで、
症状も完治させることができる…

「頸性神経筋症候群」
というのがその病名。

何より、今まで有効な打ち手が少なかったことに対し、
明るい可能性が示されているのだ。
事例も豊富だ。これはすごい話だ。

IT系にうつや自律神経失調が多く見られるのも、
ずっとPCを使ったうつむいた姿勢で
首に負担がかかりやすいということで説明がつく。

うつむいた姿勢は、
まっすぐな状態よりも、通常の三倍、
首に負担がかかる(p54)

画面に集中して姿勢を崩す、
点ではゲームも同じだ。

私は、「ゲーム脳」ではなく、
「ゲーム首」という言葉を
提唱したいと思います。(p55)

ゲームで脳が変わる、とかではなく、
首に悪い、という話であれば納得がいく。

他にも、頚性神経筋症候群であるのに、
慢性疲労症候群、繊維筋痛症などと
誤診されているケースもあるようだ。

「頸性神経筋症候群」
おそらくこれから知名度が上がっていきそう。
覚えておこう。

重要な知識を新たに得ることができました。
オススメ度は★5つです!

松井 孝嘉
ワニブックス 2007-03
¥ 1,365


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感想メモ:「また、必ず会おう」と誰もが言った。

喜多川 泰
サンマーク出版 2010-11-18
¥ 1,470

★★★★☆

高校生活での夏休み。
熊本から東京へ日帰りで出てきたが、
夕方の帰りの飛行機に乗り遅れてしまった。
財布の中には3000円ほど。
訪ねる知り合いも泊まるあてもない・・・

そんな状況になったら、どうするだろうか。
「なんでオレがこんな目に・・・」と
途方に暮れるだろうか。
それとも「きっと一生忘れられない体験になる!」
と前向きに考えられるだろうか。

主人公の秋月くんも、始めはモロに前者だった。
しかし、人々との出会いが彼を変えていく。
そんなストーリー。

「手紙屋」の喜多川さんらしく、物語に乗せて、
若者へのメッセージが伝えられている。
もちろん、大人にこそ響くメッセージも
あるわけで、我が身を振り返ったり。

オススメ度は★5つです。
とても良い本でした。

喜多川 泰
サンマーク出版 2010-11-18
¥ 1,470

参考:
「「また、必ず会おう」と誰もが言った」喜多川 泰 – 【本ナビ】本のソムリエの一日一冊ビジネス書評


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感想メモ:ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇

ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇
ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇
  • 著者: 本田 健
  • 発売元: 大和書房
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2011/06/27

★★★★★

性格分析は多々あるが、この本に出てくる4つのマトリクスは
とてもわかりやすく、かつ納得できた。

感情のない人はいない。
オトナになると感情よりも論理が優先されるっぽくなるが、
感情がなくなるなんてありえない。

人生を動かしているのは、感情だ。
それは、人をよくも悪くも支配するといっていいほどの力を持つ。
にもかかわらず、私たちのほとんどがそのことをよく知らず、
感情を無視して生きている。

紹介されている性格の分類はシンプル。
ポジティブ/ネガティブ、自立/依存の2軸。
かけ合わせて、4つの組み合わせができる。
つまり、ポジティブ自立、ネガティブ自立、
ポジティブ依存、ネガティブ依存。

おもしろいのは、対角同士で引き合うということと、
一人の人の中にも全ての要素が存在し、
相手との関係によって、場所が変わる
(相手の対角になる)ということ。

こういった人間関係の心の動きが理解できれば、
様々なところで応用が効くはず。
人が関与しないことなど、ほとんどないのだから。

以下、メモした部分。
分量が多いのは、良い本である証拠。

すべての[ポジティブ自立]の人は、
[ネガティブ依存]から振り切れて、
[ポジティブ自立]になるからだよ。
同じように、すべての[ネガティブ自立]の人たちは、
昔、[ポジティブ依存]だったのだ。
[ポジティブ][ネガティブ][自立][依存]になったのは、
人が痛みに耐えきれなくなったからだよ。
マトリックスの対極にいくのは、
その二人がそれぞれ同じ痛みを
かかえているからなんだ。
「願望実現の五つの条件]
1)自分の夢である
2)心からワクワクする
3)自分だけでなく、人のためにもなる
4)まわりもワクワクする
5)将来にわたって人を幸せにする
障害の本質は、その人がどれだけ本気で
夢に向かっているかのテストみたいな
ものだといっていいだろう。
そのテストを軽く乗り越えられるかどうかで、
夢が実現するかが決まる。
ライフワークとは、君のエネルギーが
全開になっている状態だ。
自分が心から楽しんでいて、充足している。
それが仕事をしているときか、
何か別の活動をしているときかはあまり関係ない。
このマトリックスを上手に活用する一番の鍵は、
相手を[センター]にいざなうことだ。
結果的に、[自立]型の人からはエネルギーの無駄遣いが減り、
[依存]型の人からはエネルギーが出てくる。
そのためには、自分が相手との中間地点に
飛び込まなければならない。
相手が[ネガティブ依存]に見えたら、相手の感情を感じてみる。
相手が[ポジティブ自立]だという場合は、
『この人は何を怖がっているのだろう?』と考えてみる。
相手が[ネガティブ自立]なら、『この人は、なぜそんなに過剰な責任を感じて、
コントロールばかりしようとするのだろう』、
[ポジティブ依存]なら、『なぜ、そんなにオドオドしなければいけないんだろう』
と感じてみる。

オトナの世界は論理で動いているように見えて、
感情に理屈の皮をかぶせているだけのことも多い。
人間関係の理屈は、ぜひ知っておくべき。
オススメ度は★5つです。

ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇
ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇
  • 著者: 本田 健
  • 発売元: 大和書房
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2011/06/27

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感想メモ:富を手にする「ただひとつ」の法則

富を手にする「ただひとつ」の法則
富を手にする「ただひとつ」の法則
  • 著者: ウォレス・D・ワトルズ
  • 発売元: フォレスト出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2005/07/22

★★★★★

望んでもいない幸運が舞い込んできて、
人生超うまく行った。

というようなケースは、残念ながら
宝くじの一等が当たる確率ぐらいに少ない。

一方、いわゆる「成功している人」というのは、
成功する前から、目指す姿を描き、
それを実現するための道のりを進んできた結果として、
その状態に到達してきたのだろう。

つまり、逆に言えば、
「望んでいないことは叶わない/叶いにくい」

奥ゆかしい日本人である我々は、自分が現状とは違った姿で
羽ばたいているのを想像することなど、
あまりないのではなかろうか?

■望んでいるものを思い描く

想像できないということは、
いざチャンスがあったとしても、
自分にブレーキをかけてしまうだろう。
それはつまり、準備ができていないということだ。

想像するといっても、どうすればいいのだろうか?

実際に、望んだものにいつも囲まれている状況を想像してください。
それらを自分のものとして、自由に使っていると想像してください。
じっさいに手に入れたと考えて、それを利用してみてください。
イメージが明確で具体的になるまでじっくりと考え、
そこにあるすべてを所有しているという「精神的態度」をとってください。
望みどおりの環境と経済力が与えられたと想像し、
その状態が続いている、と思ってください。
ただし、たんなる夢想や空想で終わらせるのではなく、
それがまさに実現されようとしているという「確信」と、
みずからの手で実現させる「決意」を」強く持ちつづけることを、
忘れないでください。

自分が何を望んでいるのかを十分に考え、
それを映像化するなどして、鮮明に思い描く。
実現した状態の感覚を、リアルに想像してみる。

ポイントは、それが絵空事ではなく
「実現するのだ」という確信と、
「実現させるのだ」という決意
確かに、いつか宝くじが当たればいいなぁ、
ではイマイチだろう。

■「感謝すること大事」な理由

最良の形や性質を帯び、すぐれたものに注意を向けると、
すぐれたものが身の回りに集まってきて、
あなた自身とてもよい状態になるでしょう。
われわれは《思考する存在》ですが、
《思考する存在》とはみずからの思考した形をとるものなのです。
感謝の心は、常に善なるものに向けられているため、
善なるものになろうとします。

暗いことばかり考えていれば、暗くなる。
感謝は善い部分に意識を向けることなので、
習慣づければ心も善いものに近づく、と。

この話題については、心を鍛える言葉も参考になる。

■仕事について

希望する仕事についたあなた自身のイメージを脳裏に浮かべ、
決意と確信を持って今の仕事に「働きかけ」てみてください。
そうすれば、かならずや望む仕事が手に入れられることでしょう。
やりたいことをやってみるのが人生です。
気の進まないことばかりさせられて、
やりたいことができないならば、
心から生きる喜びを感じることはできません。
それに、やりたいことなら、かならずできるはずです。
やりたいという気持ちは、それができるという証なのです。

うーん、その通りですなぁ。

潜在意識。コンフォートゾーン宝地図思考の現実化
今まで読んだ本でも目にしたことがある
内容ではあるのだが、なぜかこの本はとても腑に落ちた。

この本がうまく書かれているのか、
今までの蓄積があったからなのかはわからないが、
人生について考えさせられる、良い本だった。

こういうことを考える時間も取らないといけませんな。
オススメ度は★5つです!

富を手にする「ただひとつ」の法則
富を手にする「ただひとつ」の法則
  • 著者: ウォレス・D・ワトルズ
  • 発売元: フォレスト出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2005/07/22

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感想メモ:斎藤一人の人を動かす

斎藤一人の人を動かす
斎藤一人の人を動かす
  • 著者: 永松 茂久
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2011/01

★★★★★

「人を動かす」のは難しい。

自分を動かすのすら難しい。
権威に頼るのもひとつの方法だが、
自分に権威がない場合には使えない。

そうではなく、人の心を動かす。
それにはどうしたらいいのか。

そういったテーマについて、
斎藤一人のお弟子さんである著者が、
一人氏の言葉をまとめたのがこの本。

読み進めていて、
出てくる言葉の一つ一つが、
ああ、その通りだな、と思えるのがすごい。

人間関係については、
本田健氏も達人だと思うが、
斎藤一人氏もすごい。

著者の永松氏も、
斎藤一人氏の心を動かしたという
すごい人なのだが、
斎藤一人氏に様々なことを
教えてもらえるというのは、
本当に貴重な機会だ。

そして、その体験の幾分かを追体験できる、
この本もとても良い本だと思う。

以下、頷かされた部分。
(強調部分は私)

「人を動かす」とは、まず自分自身を
動かすことから始まる
徳っていうのはさ、
「人が楽しんでくれるのが自分の楽しみ」
って思えた時に通帳の中にチャリンってたまるんだ。
見返りなんて期待しないことなんだよ。
もっとわかりやすく言うとな、
「あなたの願いを叶えます」
ってものが、人の心を動かすんだよ。
いいかい、ものにするってことは、
知識を使って行動して初めて身につくんだよ。
そしてその結果を人に伝える。
そしてその人たちがどう変わったかを
教えてくれた人に報告するんだよ。
いいか。何度も言うけど、目の前だぞ。
年寄りも若い子も大切にするんだぞ。
決して威張るんじゃないよ。
目の前に出てきた人が天命で、
お前の会うべき人
なんだよ。
その天命にまかせて人事を尽くすんだよ。
器量のある人っていうのは、
素直に、相手の手柄を認めて、
「すごいな」と言える人
なんだよ。
こういう人ってカッコイイんだよね。
そんな人だから、部下がついてくるんだよ。
本当の幸せっていうのは人の笑顔を
見ること
なんだよ。
商売のコツも人生のコツも幸せのコツもな、
相手に得をさせること
だな。
つまりは人に喜ばれる存在になることだな
自分の幸せと人の幸せは表と裏の関係だという。
つまり、本当の幸せは
どちらもハッピーになった時に初めて成り立つもので、
またそうじゃないと、継続しないという。
どんなに攻撃されることがあっても、
自分の中からわき出る優しさを我慢するな。
いいことをやってる人が負けちゃだめだよ

とても心に響く言葉が多い本だった。
オススメの★5つです。

キーワード:
自己重要感、魂の徳、ヘッドピン

斎藤一人の人を動かす
斎藤一人の人を動かす
  • 著者: 永松 茂久
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2011/01

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感想メモ:スイッチ!

スイッチ!
スイッチ!
  • 著者: チップ・ハース , ダン・ハース
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 1,995
  • 発売日: 2010/08/06

★★★★★

人間の理性、はかなり非力だ。
勉強しようと思ったら部屋の掃除を始めていたり、
部屋の掃除をしていたはずなのに、
気づいたら発掘されたマンガを読んでいたり。

思い当たるでしょう?

理性は、「めんどくさい」という感情に、
いとも簡単に負けてしまうのだ。
この本では、理性と感情の関係を、
「象使い」「象」に例えているのが素晴らしい。
確かに力関係はそんな感じだ。象の圧勝

この本のポイントは、
「理性だけ、感情だけに頼って
自分や人を変えようとしても、
うまくいかない」

ということ。

自分でも他人でも組織でも、変えたいと思ったら、
象使い(理性)だけでなく、象(感情)にも働きかけること。

更に、ついそう行動してしまうように
環境を整えられれば、変えられる!
ということが、豊富な実例を伴って解説されている。
その例を読んでいくだけでもおもしろい。

自分を変えたい。
人を変えたい。
組織を変えたい。

どの場合も、まずはこの一冊。
超オススメの★5つです。必読!

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感想メモ:永遠の0 (ゼロ)

永遠の0 (ゼロ)
永遠の0 (ゼロ)
  • 著者: 百田 尚樹
  • 発売元: 太田出版
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2006/08/24

★★★★★

特攻で祖父を亡くした姉弟が、
生前の祖父を知る人々を訪ね、
それぞれの口から、祖父についての様々な話を聞く。

彼がどのような人間だったのか、
何を考え、どう生き、そして、
どのような最期を迎えたのか。

最初は「憶病者」という言葉を聞き、
暗い気持ちになった二人だが、
話を聞くにつれ、その裏にある強い信念、
そして愛を知る。

不覚にも、読んでいる最中に、
何度も目から汗が出てしまった。
外で読んでいたので、困った困った。

改めて、どこに心を動かされたのか?
と振り返ると、ここ、というシーンがあるわけではない。

しかし、戦争という、現代の日常から遠く離れた状況で、
文字通り自らの命を賭して戦った人たちがいたこと。
命を落とした多くの人たちには、皆大事な人がいたであろうこと。
そういったことを思い馳せると、今、こうして生きていること自体が
幸せなことなのだと気づかされた。

久しぶりに小説を読んだけど、
今まで読んだ中でも5本の指に入る小説だった。
とてもおもしろかった。オススメ度は★5つです!

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感想メモ:BORN TO RUN 走るために生まれた

BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”
BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”
  • 発売元: 日本放送出版協会
  • 価格: ¥ 2,100
  • 発売日: 2010/02/23

★★★★★

〜ややネタバレ注意〜

  • 180cm超、90kgオーバー、
    走ると故障して当たり前と診断された著者が、
    どのようにして何十kmも走れるようになったのか?
  • 人は走るために直立歩行するようになった?
  • メキシコの奥地で開催された、
    ウルトラマラソンのトップ選手達と
    タウラマラ族の選手達とのレースの結果は?

というコンテンツが織りなされている。
いずれも興味深いものばかり。

特に、「高価なランニングシューズを履くほど、
足を故障する確率が上がる」
という話は衝撃的。
ショックを吸収するクッションがあると、
必要以上に踵を踏み込むよう、走り方が変わる。
そしてそれは、人の足が持つ自然のアーチ構造を
無視した走り方になってしまうというのだ。

「人は走るために直立歩行するようになった」
という主張もとてもおもしろい。
人間は動物と比べ、短距離走が速いわけではない。
しかし、そこそこのスピードでの長距離走においては、
かなりの能力を持っているのだ。
その能力を何に使ったのかは、読んでみてのお楽しみ。

更に、レースの話も熱い。
レースの開催に至るまでのストーリーもさることながら、
レースの模様は読んでいて興奮した。おもしろい!

というように、運動好きの私としては、
久しぶりに引き込まれるおもしろさだった。

ただし、本だから、架空の人物が追加されていたり、
脚色されているのかと思っていたら、
巻末にサイトの紹介がされていたので、見てみた。
BORNTORUN.ORG – A RUNNING RE-EVOLUTION IS AFOOT – FAN SITE

すると、登場人物のサイトがあるじゃないですか!
Barefoot Tedのサイト→Barefoot Ted’s Adventures
Scott Jurekのサイト→Scott Jurek
Caballo Blancoのサイトも!!→Caballoblanco
そのサイト内には例のレースについても書かれている!!
Canyon of dreams–March 5, 2006 Copper Canyon Run: Results

驚いた。
ホンモノじゃないですか。

そして、リンクを辿っていくと、
おそらく裸足に近い感触で走れるのであろう、
サンダルが売られている。
Luna Sandals – Instructions

この形、どこかでみたことがあるような…?

ああ、草履だ。

日本にもかつて、恐るべき距離を走りまくる
長距離ランナー集団がいた。
言うまでもなく、飛脚。

彼らは当然、ランニングシューズなんか持ってない。
履いていたのは、草履だ。
仮に飛脚がランニングシューズを履いていたら、
故障が増えていたのだろうか??

今までランニングシューズの存在を
疑ったことなどなかったが、
こういう話を読むと、自分で試してみたくなる。
うーん、草履っぽいもので走ってみたい。

ということで、オススメ度は★5つです!
おもしろかった!

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感想メモ:傷つかない技術

傷つかない技術
傷つかない技術
  • 著者: エリック・メイゼル
  • 発売元: 創元社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2009/03/10

★★★★★

人の恐怖の中でも「批判される恐怖」というのは
とりわけ大きなものではなかろうか。
特に人前で受ける批判であれば、なおさらだ。

「7つの習慣」には
「刺激と反応の間には選択の余地がある」
というようなことが書かれていた。
しかし、面と向かって批判されたときに、
「そうだ。私はこの批判に対する反応を選択することができる」
なんて冷静に対応できる人が、一体どれだけいるのだろうか?

実際には、脊髄反射的にカッとなり、売り言葉に買い言葉、
自己防衛的に反撃してしまい、後で後悔、というのが
よくあるパターンではなかろうか。

批判に過剰反応しない方がいい。
確かにそうだろう。わかる。
でも、どうすればそうなれるのだろう?

そう考えたことがある人にとって、この本は読む価値がある。

3種類の批判

  • 現実としての批判 実際に発生した批判
  • 想像上の批判 まだ起きていないことへの恐れ
  • 自分自身への批判 低い自己評価、欠点をあげつらう

重要なのは、これら三つ、全てを取り除く必要があるということ。
そして特に重要なのが、3の自分自身への批判
なぜなら、自分自身からは逃げようがないから。
繰り返し自分を責めることは、自分の元気をなくし、
怯えさせ、行動から尻込みさせるからだ。

自己批判には、ある種麻薬的な部分もある。
しかし本物の麻薬と同様、自分をダメにするものだと
考えた方が良いようだ。

事実と自己批判を切り離そう。
それには、自分の心の対話をコントロールする必要がある。
まずは、心の中でどんな言葉を使っているか、
確認することから始めてみよう。

この本では、批判の対処法としては、
「批判へ対処するための6つのカギ」
としてまとめられている。

1.「主体性のカギ」
自分に向けられた批判に対して
効果的に対処しなければならない理由を明確にする。

あなたが自分の人生の方針に確信を持っているか
いないかにかかわらず、人生の岐路に際して決定を下す人間は
自分自身しかいないことを肝に銘じる必要であり、
したがって他人の言うことは
いくらか差し引いて受け取ることが肝要なのです。

自分の人生を決めるのは自分。
他の人が自分の人生を支配しているわけではない。
全ての人の批判を真に受ける必要は、全くない。

2.「状況判断のカギ」
直面している事態の重大さを、瞬時に判断できるように。

そのコメントが「自分にとって」検討に値するものなのか
どうかを判断することです。

批判を受けると自動的に防御姿勢に入ってしまいがちだ。
しかし、そもそもその防御が必要なのか、疑ってみよう。
「批判を評価する」のだ。

3.「心の態度のカギ」
超然として批判に動じない態度を身につける。

有害な批判に対するもっとも有効な対抗手段、
それは自分自身に確信を持つこと、
自分の選択と方針に確信を持つこと、
また自分の選択と方針を軌道修正する
自分の能力に確信を持つことです。

「批判されても動じない態度」を身に付ける、ということ。

4.「感情コントロールのカギ」
批判に反応する際、心をコントロールする術を身につけ、
自分自身との対話を自分が意図した方向に沿って進むようにする。

それは、あなたが自分自身に向かって発している言葉を
冷静にはっきりと認識すること、自分の心の中の対話の
どの部分が有害でマイナスなものなのかを理性的に見極めること、
そのような有害でマイナスなものを消し去る強さを持つこと、を意味します。

感情をコントロールするとは、
自分自身との対話の内容を変えることで、
「批判されている!」
と感じる回数を減らすこと。

5.「パーソナリティのコントロールのカギ」
自分のパーソナリティーを把握し、コントロールできるようになる。

それは、彼女が自分の心の中の対話をコントロールし、
勝手に浮かんでくるマイナスの言葉を
より肯定的な言葉に置き換えられることであり、
これは批判対処法の中でも特に重要なものです。

自分が批判されたときにどう反応する事が多いか、
パーソナリティを把握し、どう改善するべきか考えよう。

6.「行動のカギ」
自分を傷つける批判に対処するため、
どんな行動をとることができるかを学ぶ。

あなたはその批判が正しいと反射的に考えて傷つくのではなく、
「自分はこの批判をどう考えるのか?」
という問いかけをした上でそれに答える余裕を持たなくてはなりません。
このような問いかけを自分にすることで、
批判そのものとあなたの本能的で反射的な反応の間に
バッファー(緩衝地帯)を作ることができます。
現実を直視して自分に必要な行動を決定するには
勇気が必要ですが、決定した「必要な行動」を実行に移すには
もっと大きな勇気が必要です。そのためのテクニックの一つは
「私は目の前にあるこの行動に今すぐ着手する」
とこころの中で言うことです。

心の中で、「今すぐやる」と唱えよう。

「フェアかアンフェアか」、「正確か正確でないか」
といった言葉は常に状況を全体として正しく場合することを妨げます。
あなたがすべきことは周囲の状況を含め、
適切なバランス感覚を持って批判の内容を把握することと
それによって自分が何をすべきかを判断することなのです。

これはちょっと意外だが、余計な視点なのだそうだ。

日本人は、意見に対する批判も、人格批判と受け止める傾向にある。
というのも、批判をされることに慣れていないからだろう。
「慣れ」というのは上達のための強力なツールなので、
この本に書かれている「6つのカギ」を実生活で試すことで、
批判されたときの対応を変えていきたい。
オススメ度は★5つ、オススメです。

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