仏頂面

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仏は慈悲深いので、決してムスッとした顔ではなく慈愛に満ちた表情であるはず。 とするとなぜ「仏頂面」というのだろうか。今日はこの深遠な謎に隠された、驚くべき真実迫ってみたい。

1.仏頂≠仏
仏頂さんがいるわけです。よく間違えられるのだけど、仏様とは全然関係なし。なのに誰もが「あ、仏関係の人ですか?」と聞いてくるため、否定するのに疲れていつも機嫌を損ねた顔をしている。
→仏頂面

2.仏頂=仏界の頂点
仏界も、秩序を守るためにハイアラキーが存在する。その仏界の頂点に君臨するのが、キングオブ仏、すなわち仏頂である。 仏頂ともなると「ボク仏頂!部長じゃないよ!クマー!」などと軽薄な感じではまずいので、常に荘厳な空気を醸し出すことが要求される。 そこで元来陽気な仏頂なのだが、人前では重々しい態度で過ごしている。周囲がこの表情を評して「仏頂面」と言う。 そんな仏頂が唯一素の自分をさらけ出せるのが、愛犬「ニルヴァーナ」の肉球をぷにぷにしながら踊り狂うときだけである。

3.仏の頭頂部
仏様は、実は上部から見下ろすと頭頂部にちっちゃい顔が付いている。普段はパーマのかかった頭髪に埋もれているが、その髪をかき分けるとなんと顔が!しかもムスッとしてる!
→仏頂面

4.アブドゥル・ザ・仏頂面
そりゃブッチャーや、という話。

さーて、答えはと・・・

仏頂面の「仏頂」は「仏頂尊」のことで、仏頂尊とはお釈迦様の頭上(仏頂)に宿る広大無辺の功徳から生まれた仏である。
仏頂尊の面相は知恵に優れ、威厳に満ちているが、無愛想で不機嫌にも見えることから「仏頂面」という言葉が生まれたとされる。
また、嫌そうな顔つきの「不承面(ぶしょうづら)」が転じ「仏頂面」になったとする説や、ふて腐れた顔つきの「不貞面(ふてづら)」から「仏頂面」になったとする説もある。
仏頂面の正確な語源は未詳のため、音変化した後に「仏頂面」の字が当てられたとも考えられる。
From: 仏頂面(ぶっちょうづら) - 語源由来辞典

なるほど。仏頂尊というのがいると。と思ったら「不承面」説もあると。 まぁ、なんというか、まだ定説はないようですね。

皆さんも新たな説を提唱すると、採用されるチャンスですよ!