感想メモ:ベスト・パートナーになるために

★★★★★

世界に平和と幸せをもたらす本

相手のためを思っているのに、なぜか相手が怒ってしまった。
ものすごくつまらないことがきっかけなのに、
なぜかカチンと来て大げんかに発展してしまった。

異性との関係で、誰しも思い当たる経験があるのではないだろうか。

タイトルは、相手が自分と同じ価値観を持っていると期待するから、
わかってくれないという怒りが生じる。
だから、異性は異星人だと思おう(←うまいこと言った)!
そうすれば相手の思考パターンが違うことも受け入れられるでしょ、という意味。
そして、読み進めていくと、どんな風に違うのか、
どう接すればうまく付きあっていけるのかが理解できる。

男女が互いに異性についての知識を持てば、
男女関係のもつれの大部分が解消するだろう。
そして男女間の争いは、世の中の争いの
かなりの部分を占めているだろうから、
この本は世界に平和をもたらす本だと思うのだ。

男性は問題解決が生きがいの「ミスターフィクサー」。
女性はパートナーの成長を生きがいとする「教育委員長」。
この特性を理解するだけで、相手の行動の理由が読めるようになる。
そしてそれが嫌がらせでなく、善意から出ているのだということも。

このような男女の特徴の差は、脳の構造から違っていることに起因する。
(女性の方が左右の脳をつなぐ脳梁が太い、というのは間違いらしいが)

男性は、愛する女性が悩みや心配事を抱えている時に、
調停屋、つまり”ミスター・フィクサー”になろうとする。

女性は、親しい男性が何か誤りを犯した時、
”教育委員長”になろうとする。

男性は、精神的に不安定な状態に陥ると自分以外の何者にも
注意を払わなくなることによって自己防衛しようとする。

彼女が単に”感情移入”を望んでいるのにもかかわらず、
男は彼女が具体的な”解決策”を欲しがっていると勘違いしているのだ。

世の一般的な男性にとっては、目標を達成するということが
もっとも大切なのである。

彼女達にとって、人生でもっとも大切な根本原理は
コミュニケーションである。自分の思いを誰かに伝え、
分かち合うことの方が目的や成功を達成するよりも
はるかに大切だと思っている。

薄々感づいていることではあるが、あらためてまとまっていると、理解しやすい。

男性が行うべき「九十八の小さな愛情アプローチリスト」が、
非常に参考になる。これが全部達成できている人なら、
女性にモテモテ間違いなしだ。
ハンサムというわけでもないのに女性に好かれる男性、
あるいは逆というのは、こういうスキルを多く持っている人なのだろう。

あと、翻訳と解説が大島渚監督なのが気になった。

既にパートナーがいる人、これから見つける人、すべての人にオススメ。
オススメ度★5つ!

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