感想メモ:トップ1%の人だけが実践している思考の法則

★★★★☆

イノベーションを起こせるのと起こせないのなら、
起こせる方がいいに決まっている。

一方で、解決されるべき問題が困難だからこそ、
解決されていないわけで、簡単にクリアできるという
ものではない。

時間やコストはできるだけ小さく。
それでいて、勝率は上げたい。

どうすれば?

という問いに対する答えとして、
5Aサイクルのプロセスを早く回すこと、
というのがこの本の答え。

  • 顧客の抱える問題の「認知」(Awareness)
  • 問題解決のための従来と異なる「アプローチ」(Approach)
  • アイデアのスピーディーな「実行」(Action)
  • 仮説と実行結果の差異に対する「分析」(Analysis)
  • マーケットニーズに合わせた柔軟な「適応」(Adjustment)

お金も時間もかけた渾身の一撃でコケるより、
小さなトライアンドエラーで、
走りながら修正するということ。

より早く成功したいのであれば極端な話、
より早く失敗することです。(p35)

この方式は、大きな組織では難しい。
そこに、ベンチャーが付け入る隙がある。

多くの優れたビジョナリー・カンパニーの設立時の様子を調べると、
「とりあえず会社を作った、そして、アイデアを探した」
というのが実態だったのです。(p78)

立派な理念やアイデアがあれば成功するのではない。
成功するまで続けられる試行錯誤力と、変化対応力こそが、
成功のキーなのだろう。

P203のまとめが、簡潔にまとまっていて良い感じ。
ここを読んでから本文に戻った方が、
理解が早く深くなりそう。

ビジネスを立ち上げたい人に、特にオススメです。