感想メモ:人生のすべてを決める鋭い「直感力」

人生のすべてを決める鋭い「直感力」―問題解決の“最強のツール”が身につく本!
人生のすべてを決める鋭い「直感力」―問題解決の“最強のツール”が身につく本!
  • 著者: リン・A. ロビンソン
  • 発売元: 三笠書房
  • 発売日: 2008/05

★★★★☆

直感はあなどれない

 この本では、直感を問題解決、想像力、意思決定など
様々なことに使っていくと良い、と説く。

 直感というと、不思議に当たるかも知れないけど、
根拠がないのでイマイチ信用できない、というイメージが一般的かと思う。

 しかしそもそも、人間の脳が既に十分信用できないのだ。
行動経済学の本などを読むと、脳の弱点はよくわかる。
「理性的に」判断したからといって、未来を正しく見通すことなど
できやしないのだから。

 潜在意識は過去の記憶のデータベース、と行ったのは誰だったか。
直感は、そのデータベースから合致したものが浮かんでくるというものであれば、
適当にこじつける理性よりも信頼性は高いとも言える。

 他には、直感を用いる際のヒント的な記述が多い。

  • 直感による判断は、身体感覚の変化に注意する
  • 脳をクリアに保つためにはパワーナップが有効
  • 夢(夜見る方)を活用する
  • 将来を決定する

 しかし公の場で、直感を元に判断した、と説明するのは難しい。
「根拠は?」「勘です/なんとなくです」
既に実績や地位が確立された人以外には、許されにくい感じだ。
言い訳を準備した上で、感情的に悔いのない判断を下すために、
直感を有効活用するのはいいことに思える。

 ちなみに翻訳は本田健氏。★4つ。

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