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感想メモ:超! 自分マネジメント整理術

超! 自分マネジメント整理術 行動科学で3倍の成果を上げる方法
超! 自分マネジメント整理術 行動科学で3倍の成果を上げる方法
  • 発売元: インデックス・コミュニケーションズ
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2008/08/25

★★★★☆

行動科学で自分をマネジメントする

 石田淳氏による、自分をマネジメントする方法について書かれた本。

 石田氏は他にも行動科学についての著作があるが、
それらは組織など他人のマネジメントについてという意味合いが強かった。
一方本書は、全編を通じて自分のマネジメントに焦点が当てられている。

 その最たるものである「整理」を軸に、仕事、環境、頭の中の整理法を、
わかりやすく説明している。

 「誰でも同じ成果が得られる」ことがウリの行動科学だけあり、
デスクの整理法一つとっても、方針は間違えようがないくらい明快だ(後述)

 それぞれの項目に対して小ネタが並んでいる方式なので、
やりやすいものからピックアップするとよいだろう。

 私がメモしたのは以下の部分。

  • 大人も時間割りを作って自分をマネジメントすればいい
  • 行動の直後に「ごほうび」を(ポイントカードで十分)
  • 「整理された状態」をビジュアル化する(写真、イラスト)
  • 情報収集はあくまで何かを得るための「手段」でしかない

 小さなアクションから始めて習慣づけるのは「1つの習慣」と同じ。
行動科学マネジメントの要諦である、適切な時期でのフィードバックは
知っていて損はない手法。
自分を操る術は誰しも欲しいもの。読んでおくとよいと思う。★4つ。

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Socialtunes – haru

感想メモ:「夢」が「現実」に変わる言葉

「夢」が「現実」に変わる言葉
「夢」が「現実」に変わる言葉
  • 発売元: 三笠書房
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2008/11/18

★★★★☆

うなずかざるを得ない言葉の数々

 1ページに1フレーズ、+1か2ページで解説、という形式。
個人的には、あまりこういう形式の本は頭に残らないので
好きではないのだが、本書はなるほどと思わせる言葉が多かった。

  • できるかできないか ではなく やるかやらないか
  • 「できる」か「できないか」で考えると、結論は「できない」になる
  • 「やる」と決めたら「どうしたらできるか」だけ考える
  • とことんやるだけで、勝手に自分らしくなる
  • いかなる失敗も、人生の中では糧にしかならない
  • 「できなかった後悔」より、「やらなかった後悔」の方がつらい
  • 競争は、他人とするものではなく、「昨日の自分」とするもの
  • あきらめない限り、人生に失敗はない
  • 「できない理由」解決すれば「できる理由」
  • 万策尽きたとき「あきらめない」という名案がある
  • やりたいことほど、疲れない
  • どんなときでも、手法は百万通りある
  • 習慣になるまでを楽しむ
  • 本気になるほど本物になる
  • 自分が苦しんだことが誰かの役に立つ
  • 偶然は努力の結果
  • 話すことばを変えると、人生が変わる

 福島氏が他の本でも述べていることだが、
「あきらめるのは自分」
「あきらめなければ成功してしまう」
という言葉は心に強く残った。

 最後の「話すことばを変えると、人生が変わる」というのは、
考え方の習慣が変わるということで、確かに人生が変わりそうだ。
口ぐせをきっかけにするのは、自己暗示的にもなるだろう。
斎藤一人氏の「ツイてる」も同じ考え方か。

 かなりすばやく読める本だが、同時に印象にも残った。★4つ。

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感想メモ:さあ、才能(じぶん)に目覚めよう

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
  • 発売元: 日本経済新聞出版社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2001/12/01

★★★★☆

 自分の才能を考えるきっかけになる

 業績が上がっている企業では、「業務が自分が向いている」と
感じている人の割合が高いそうだ。
このため、従業員がイキイキと働き、持っている力を多く発揮できているのだろう。

 一方、企業での人事育成は「弱みの補強」が多く、「強みの強化」が少ない。
後者の方がコストをかけずに効果が大きいのだから、
こちらにフォーカスすべき、というのが本書の主張である。

 そのためには、自分の才能を知らないといけませんね、
ということで多くの調査結果を基にStrengthFinderというツールを作ったそうだ。
本を買うとシリアルが付いていて、オンラインで試せるという仕組み。

 才能とは、繰り返し強化された無意識の思考・感動・行動のパターンである

という定義もおもしろかった。

自分の才能とはなんだろう?それを活かしているのだろうか?
という、意識せずに暮らしていることを考え直す良いきっかけを
与えてくれる本。★4つ。

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感想メモ:まず、ルールを破れ

まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う
まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う
  • 発売元: 日本経済新聞社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2000/10/20

★★★★☆

8万人の調査結果に基づく「すぐれたマネージャー」とは?

 調査会社のギャラップによる、8万人のマネージャーと
100万人の従業員に対して行った調査結果。
そこから導き出されたすぐれたマネージャー像は、
以下の言葉に集約されている。

「人はそんなに変わりようがない
 足りないものを植えつけようとして時間を無駄にするな
 そのなかにあるものを引き出す努力をしろ
 これこそ本当に難しい」

 つまり、「弱点を補う」のではなく「長所を引き出し、
適材適所で働いてもらう」ということだ。
理屈ではわかっても、なかなかできることではないのが難しいところ。
多くの組織で、いまだ「いかに弱点を補強するか」に
焦点を当てた研修が組まれているのではないだろうか。

 長所を引き出すには、その人の才能を知ることが必要となる。
このあたりについては、続編である「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」に
より詳細な説明がある。

 ちなみにこの本では、マネージャーはリーダーの延長線上にあると見ている。
一方で、リーダーシップとマネージメントは異なるというのも一つの見方。

 組織は結局人である。
その人の扱い方について、理論は多くあるが、完璧な答えはない。
何を信じるかはそれぞれだが、知らないものを信じることはできない。
いろいろと学んでいるうちに、共通した部分が見えてくるのではないか。
ということで、知っていてもよいと思う。★4つ。

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感想メモ:イラスト版からだのつかい方・ととのえ方

イラスト版からだのつかい方・ととのえ方―子どもとマスターする42の操体法
イラスト版からだのつかい方・ととのえ方―子どもとマスターする42の操体法
  • 発売元: 合同出版
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2008/03

★★★★☆

 子供に体の使い方を教える親のための本だが、
大人が読んでも体についての理解が深まる

 前半は、操体法の説明というよりも、
子どもに日常生活での体の使い方を
教えることを目的としている本。
例えば「立つ」「歩く」「座る」
「荷物を持つ」「ボールを投げる」など。

 後半は、操体法に基づき体の歪みを
整える方法についての説明となっている。

これも、お母さんが子どもに行う
というイメージで書かれているので、
非常にあっさりとした説明になっている。
以下にプロの方の書評があり、非常に参考になる。
操体関連新刊:からだのつかいかた・ととえかた イラスト版 – 操体医科学研究所@書庫

 すごく軽く読めるが、結構奥深い。★4つ。

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感想メモ:コークの味は国ごとに違うべきか

コークの味は国ごとに違うべきか
コークの味は国ごとに違うべきか
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 2,000
  • 発売日: 2009/04/23

★★★★☆

The World is not flat

 The world is flat(フラット化した社会)は、
トーマス・フリードマンによる「テクノロジーにより
国境を越えた社会のつながりが広がっていること」を示す言葉。

 一方本書の著者ゲマワットHBS教授は、
世界はまだグローバル化しておらず、
セミ・グローバライゼーションの段階に留まっている。
そして数十年はこのセミ・グローバライゼーションの状態が続くと述べる。
つまり、本書の内容を一言でいうと「The world is not flat」だ。

 実際に社会を見てみると、グローバル化は限定的なものである。
GDPに対する貿易の額は、アメリカでも10%程度というのが
クルーグマン教授の示すことだし、本書でも「ほぼ10%」という見方が
示されている。

 なぜか。

 隔たりがあるからである。
その隔たりを、本書では4種類に分類している
CAGE(Caltural,Administrative,Geographical,Economic)。
こういった隔たりを考慮せずにただ「グローバル化」と息巻いても
うまくいきませんよ、というのが本書の主張だ。

 ではどうすればいいか、に関しては詳細に書かれているので読んで欲しい。
タイトルにある通り「コークの味は国ごとに違うべきか」という点については、
「Yes」という答えになるのだろう。
世界はグローバル化しているのだから、同じ商品同じ広告同じ戦略で行けばOK、
なんて話はないということだ。

 
 内容はすばらしいが、マジメに読むとかなり時間がかかる。
私も、世界はまだ大部分がflatではないと思った。★4つ。

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感想メモ:写真 図解 操体法の実際

写真 図解 操体法の実際 (健康双書ワイド版)
写真 図解 操体法の実際 (健康双書ワイド版)
  • 発売元: 農山漁村文化協会
  • 価格: ¥ 1,700
  • 発売日: 2005/04

★★★★☆

 1980年の本で内容的にはやや古く、第1世代の操体法のやり方が説明されている。
(「楽な方」「瞬間脱力」など。参考:操体法について

 今から操体法について本を読むのなら、他の本から入った方が良いかもしれない。

 ただこの古いやり方にも十分使い道があることがわかったので、
いずれ書く予定。体や健康に興味がある人には★4つ。

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感想メモ:3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術

3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術
3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術
  • 発売元: サンマーク出版
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2008/06/17

★★★★☆

 交渉の本質は、良い人間関係を作ること

 筆者は1万以上の豊富な経験と知識を元に、
ユダヤ人、アメリカ人、イタリア人、スペイン人、フランス人、
アラブ人など様々な人の交渉スタイルの長所(短所)を説明している。

 この本から学ぶべきは、彼が出会った最高のネゴシエーターとしている、
ユダヤ人の交渉スタイルだろう。

  • 相手のことは事前に徹底的に調べ、それでいてそうは感じさせない
  • 自然に相手の警戒を解く話術と雰囲気作り
  • 相手を思いやっていることを自然と伝え、交渉の土台となる信頼関係を築く
  • お互いに納得できる条件を目指す

 交渉というのはゼロサムゲームになりそうだが、
「相手がして欲しいことをタイミング良くするのが、スムーズな交渉のコツ」
だというのだ。

 などと言いつつ、普通の人は日常的に外国人と交渉する機会などないわけだが、
日本人が相手の交渉であっても基本は同じである。

「この人のためならなんとかしてあげたい」
「この人となら一緒に仕事をしたい」
と思ってもらえるような人こそが、理想のネゴシエーターなのだろう。

 前出のユダヤ人は、このことを
「交渉の本質というのは、良い人間関係を作ること」
と表現している。
もちろん、理想だけに簡単ではなかろうが。

 おもしろく読めた。★4つ。

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感想メモ:ちょっとアホ!理論

ちょっとアホ!理論 倒産寸前だったのに超V字回復できちゃった!
ちょっとアホ!理論 倒産寸前だったのに超V字回復できちゃった!
  • 発売元: 現代書林
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2006/05/30

★★★★☆

 同じアホなら?

 業績悪化。様々な対策を試し、どれも効かない。倒産の危機。モチベーションの低下。ストレスによる重度の胃潰瘍。

 古着屋の社長である著者が、そんなギリギリの逆境でたどり着いた答えが、
 「アホになる」
 ということだった。

 別に仕事を全部おちゃらけてやる、ということではない。
お客様、社員、自分。皆が「楽しいか」を判断基準とするという
価値観の転換だった。

 「楽しんでもらう」「喜んでもらう」という視点は、商売の基本である。
いかに楽しんでもらうかを考え抜いた末に、アイデアが生まれる。
そのアイデアを、熱意を持ってやり切る。
そこに、ここまでやるか!?という感動が生まれる。
そこに、人が集まる。

 カリスマ的な社長の元で「ちょっとアホ!」な集団として一丸となった結果、
業績は見事なV字回復を見せ、以来好調を続けているとのこと。

 
 ここで描かれている話を毛嫌いする人は、一定割合いるだろう(Amazonの書評を見ればわかる)。
いわゆるビジネスライクな世界とは相容れないからだ。
しかし、だからといってそれが価値がないことにはならない。
個人が心の中で「熱くなれる楽しさ」を求めて暮らすことに、
何の問題があるだろうか?

 「ABC」(あたりまえのことをバカになってちゃんとやる)の実例なのかもしれない。★4つ。

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感想メモ:READING HACKS!読書ハック!

READING HACKS!読書ハック!―超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣
READING HACKS!読書ハック!―超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/10

★★★★☆

 ビジネスマンが大量の情報を処理し、アウトプットを行うための読書のやり方について書かれた本。内容としては「レバレッジ・リーディング」、フォトリーディング本、勝間和代本に共通する部分が多い。例えば、アウトプットを重視、多読推奨、目次読書、読書メモ作り、トピックリーディングなど。

 一方、細かく具体的なHACKの紹介やITツール活用などは「HACKS!」シリーズ本らしいところ。例えば想- IMAGINE Book Search書評メタ検索は使っていなかったので、試してみたい。また「読むべき本」の紹介もあり、読書のネタとしても使える。

 ★4つ。本が好きな人は読むべき。最後に、「ブックストッパー」も紹介されているが、使い勝手は「ほんたった」が最強だと確信している。

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