感想メモ:腹だけ痩せる技術

植森美緒
メディアファクトリー 2012-04-27
¥ 777

★★★☆☆

ぽっこりお腹を凹ませたい。しかし、

  • 腹筋を鍛えてもお腹は痩せない
  • 走ってもお腹は痩せない

とのこと。
そのお腹痩せを実現する鍵が、ドローイン。

ドローインとは、お腹を凹ませること。
同じ人でも、お腹の力を抜いて膨らませたときと、
お腹を凹ませたときでは、ウエストのサイズは
5cmは違うだろう。

「お腹に力が入って凹ませた状態」
を体に覚えさせる、ということが、
この本のポイント。

同じ日常生活を過ごしていても、
お腹を凹ませているのといないのでは、
消費カロリーがかなり違うらしい。

例えば、同じ速さで同じ時間歩いても、
お腹を凹ませているだけで、消費カロリーが
30%以上アップする
そうだ。効果バツグンだ!

1000Wの電子レンジやドライヤーよりも、
ずっと働いているトイレの便座保温の方が電気代に効く、
というように理解すればよいだろう。

効果は間違いない。となると問題は、
「どうやってお腹を凹ませた状態で過ごせるようになるか」
ということになる。ここが最大の難関だろう。

なるべく努力せずに、習慣づけたいところで、
生活の中でできるドローインの方法が紹介されている。
最初は努力が必要ですな。

お腹が気になる人には、オススメです。

植森美緒
メディアファクトリー 2012-04-27
¥ 777


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感想メモ:100歳までボケずに歩ける「脳トレ」ボール体操

★★★☆☆

タイトルを見ると「高齢者向け?」と思うが、中身は、
ピラティスの小さいボールを使ったエクササイズ。
日頃運動する機会が少ない、デスクワークが多い人に
いいのではないかと感じた。

体を使うと、脳の血流も活発になる
むしろ、脳を活発にせずに体を動かす方が難しい。
というかたぶんできない。

ウォーキングでアイデアが出る、というような知見も、
このことと関係があるだろう。
「勉強に運動をすると成績も上がる」ということを、
学校単位の実験で示したデータもある。
感想メモ:脳を鍛えるには運動しかない!
感想メモ:ブレイン・ルール

本では様々なエクササイズが紹介されている。
個人的に良いと思ったのは、エクササイズではなく、
「椅子の座面にボールを置きその上に座る」
というボールの使い方。
ボールの上は不安定だから、悪い姿勢をしたくても、
つらくてできないのだ。

エクササイズは、自分でやろうと思ってやらなければならない。
でも上に座るだけなら、がんばらなくて良いところがすばらしい。
これが続けるポイントだと思う。

本にボールもついていて1050円なので、オトクな感じです。


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感想メモ:決めて断つ

黒田 博樹
ベストセラーズ 2012-04-21
¥ 1,470

★★★☆☆

日本では広島のエースとして活躍。
ドジャースで4年間安定した活躍を見せ、
12年からヤンキースへ移籍した黒田投手。

顔や投球フォーム以外はあまり知らなかったのだが、
どういう性格で、どのように育ってきた人なのか、
この本を読んで知ることができた。

非常に慎重で自制が強い。
派手ではなく着実に積み重ねていくタイプ。
力のピッチャーによく見られる、自信家ではない。
それは、高校の頃は補欠だったという意外な事実が、
彼の野球観を形作っている大きな要素だからなのかもしれない。

私が興味を持ったのは、
広島からドジャースへ、ドジャースからヤンキースへと
移籍するときの決断に関する部分。
特にヤンキースへの移籍については、相当悩んだようだ。

出版サイドも、ここがこの本の核だと思ったからこそ、
このタイトルにしたのだろう。

どの道でも、一流の人には一流である理由がある。
と再確認できた本でした。

黒田 博樹
ベストセラーズ 2012-04-21
¥ 1,470


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感想メモ:人生教習所

垣根 涼介
中央公論新社 2011-09-30
¥ 1,785

★★★☆☆

小笠原諸島で行われる、
「新しい認知を確立させ、新しい生き方の指針となるセミナー」。
全国から参加者が集まったそのセミナーにおける、
参加者の行動や内面が描かれている。

4人のタイプが異なる中心人物がいて、
誰もが、誰かしらに共感する部分があるように
書かれていると感じた。

何も問題を抱えずに生きている人なんていない。
それならば、そんな自分をどのように認識し、
どのような姿勢で生きていくか

それこそが、その人の人生の質を
規定するものなのだろう。

そして、そんなこと言われても、すぐに
はい、そうですか、と自分の考え方を
変えられる人なんていない。

この物語を読むことで、自分のなかにある
何かに気づくヒントを得る機会となれば、
読んだ価値は十分あると言えるだろう。

私の中に刺さったのは以下の部分。

無意味な心の規制さえはずせば、
足の竦みなどなくなる。

ただし、その自由と引き換えにするもの……つまりは覚悟だ。

私がこの本を読んで連想したのは、喜多川泰氏の著作。
この本がおもしろいと思った人は、
喜多川氏の作品がヒットする確率は高いでしょう。

垣根 涼介
中央公論新社 2011-09-30
¥ 1,785


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感想メモ:荷重関節をゆるめれば「腰・首・ひざ」の痛みの9割は自分で治せる!

★★★☆☆

直前に読んでいた本が
「腰痛、肩こりはなぜ治らないのか?」
という本で、こちらの本は
「「腰・首・ひざ」の痛みは9割は自分で治せる!」。

相反するようなタイトル。
どういうことだろう?
と思いながら読んでみた。

読んでみたら、
「治らないのか」は「トリガーポイント療法」で、
「9割は自分で治せる」は「関節包内矯正」で、
他では治らなかった患者さんもたちまち治るという、
手段は違うものの、似通った内容だった。

「関節包内矯正」は、簡単に言うと、
関節のあたりにアプローチすることで、
関節の動きのひっかかりを取る、というもの。

本では、自分でできる関節調整方法として、
テニスボール(をガムテープで束ねたもの)を
使うエクササイズが紹介されている。
興味がある人は試してみると良いかと思います。


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感想メモ:腰痛、肩こりはなぜ治らないのか?

★★★☆☆

筋肉の痛みには、
「トリガーポイント」と呼ばれる
痛みの核のようなものがある。

このトリガーポイントに対処することで、
すぐに驚くほど痛みが軽減する、
というのが「トリガーポイント療法」

強い痛みを定常的に抱えた患者さんにとって、
痛みを消してあげることは何より助かることに違いない。
そういう意味で、この「トリガーポイント療法」は
とても有効なものだろう。

一方で、打撲などのケガでなければ、
痛みが出ていることには原因がある。
そして、それは痛む場所とは違う場合もが多い。

痛みを消すというのはあくまで対症療法なのであり、
その原因をつきとめた上での改善との両輪で治療を行わないと、
再発の確率が高くなってしまうだろう。

とはいえ、実際に受けてみないと
わからない部分もあるのでしょうね。
オススメ度は★3つです。


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感想メモ:「老けない体」は股関節で決まる!

★★★☆☆

足腰の強さは健康のバロメーター。
足腰の健康を保つ上では、股関節がとても大事。
そのためには、きちんとした歩き方で、
股関節を使って歩くこと。

まとめるとこのような感じ。
まったくその通り。

筋肉の一つ一つを説明するといった専門的な内容ではなく、
一般の人を前提としているので、
体についての知識がない人でも安心して読める本。

逆に、もっと詳しい情報を知りたい人にとっては
多少物足りないかもしれない。

歩き方と共に見逃せないのは姿勢。
自分の体を守れるのは自分だけ。
いたわってあげましょう。
オススメ度は★3つです。


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感想メモ:頭を5cmずらせば腰痛・肩こりはすっきり治る!

★★★★☆

タイトルに惹かれて読んでみた。
もっともだ、というのが読んでみた感想。

「姿勢が悪い」といってまず思いつくのは、猫背の姿勢。
しかし実は、椅子にふんぞり返って座っている姿勢も、
背骨を垂直にすれば、同じ頭が出ている姿勢になる。
猫背もふんぞり返っているのも、実は同じ崩れた姿勢なのだ。

頭の移動5〜15cm、背中の前傾10〜30度
わずかな数字に見えるが、この程度で体のバランスは崩れ、
その結果肩こりや腰痛につながってしまうのだ。

それは、以下のような流れ。

1 多くの場合、頭の位置から姿勢は崩れる。
2 頭の位置変化から、背中が丸まって頭突き出し姿勢になり、
首から肩が硬化する
3 頭突き出し姿勢を補正するため、体全体の姿勢は崩れる

以下、おもしろかった部分。

実は、後頭部のつけねの筋肉の間には太い神経がとおっています。

後頭部のつけねの筋肉が緊張すると、この大後頭神経が刺激され、
その結果、後頭部から頭頂部にかけて頭痛がおきると考えられます。
モデルにおける「正しい」姿勢→衣装などをより美しく見せる姿勢
ダンサーにおける「正しい」姿勢→表現したい演技などが寄り際立つ姿勢
仕事における「正しい」姿勢→楽に仕事が続けられる姿勢

数分でできる姿勢矯正エクササイズも紹介されているので、
興味がある人は試してみると良いと思う。

オススメ度は★4つです。
個人的には、足や腰の歪みから頭の位置がずれる、
という流れもあるのだと思います。


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感想メモ:世界で勝負する仕事術

★★★☆☆

東芝でフラッシュメモリの開発を行い、その後東大に移った竹内氏。
内容としては、氏のこれまでのキャリアをなぞる形になっている。
東芝在籍中にスタンフォードのMBAを取っているのだが、
そこでの刺激が大きなポイントになっているようだ。

スタンフォードMBAホルダーを持ってしても、
大企業の組織を変えることは難しかったようだ。
結果として、東芝を離れることになる。

人なしカネなし、まさにゼロからのスタートとなった東大で、
一年で成果を出すという活躍もすばらしい。
それもたまたまではなく、出そうと狙ってやっている。
そしてそれには、周りの人の助けがあった。

守りに入って生きていて、のけぞって後ろに倒れそうになると、
人は案外冷たいものです。
その一方、果敢に挑戦し、前のめりになって、
つんのめりそうになると、人は手を差し伸べてくれる。

私が読んだ、コアとなるメッセージは以下のところ。

跳ばないで待っているより、跳んで失敗した方が
断然学ぶものが多いのです。
最後の勝ち残るのは、リスクを恐がらずに跳んで、
たくさん失敗した人です。

「世界で勝負する」仕事は挑戦なしにはありえない

理系の人、技術者の人が、
起業や大学での研究の進め方、又はキャリア論として
読むのが良いかなと思います。
オススメ度は★3つです。


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感想メモ:人生を好転させるたった2つのこと

★★★★☆

いきなりその「2つ」を書いてしまうのは
あまりにもひどいので書かないが
(と言いながらちょっと書いちゃうけど)、

「自分が情熱を持てること」を見つけて、
それに向けてがんばりましょう

ということ。
ソース」や本田健氏の本を読んだ人には
なじみのある考え方かもしれない。

以下、頷かされた部分。

「あなたがいつも報われずに苦しんでいるのは、
自分の好きなことをやっていないからなのでは
ないでしょうか」
人間は成功そのものより、その余韻に浸りたくて
がんばっているのです。
ならば、その感情を先取りして、
初めから喜んでしまいましょう。
大切なのは、自分だけでなく別の誰かにも
喜びをもたらすことです。
「自分以外の誰かのためにやる」という利他の精神がなければ、
あなたを成長させるような進展も大きな成果も決して望めません。

「人生の舵を自分が握っているか?」
と聞かれるとドキッとする人も多いだろう。
オススメ度は★4つです。

最後に、なでしこジャパンの宮間選手の言葉。

「朝、目が覚めた時、もしその日一番やりたいことが
サッカーじゃなかったら、私はその日に引退する」

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読んできた本の内容をまとめて紹介。