感想メモ:イチロー心理

イチロー心理
イチロー心理
  • 発売元: 東邦出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2010/03

★★★☆☆

見開き2ページの、1ページ目にイチローの言葉、
2ページ目にその解説、というスタイルで78項目並べられている。
「イチロー思考」シリーズの第5弾らしい。
ちなみに1〜4は、「思考」「頭脳」「哲学」「脳力」。
おそらくこれらの単語にはそれほど意味はないと思われる。

1ページの解説なので、当然深い話にはならない。
それでも、さすがイチローいいこと言った!
というところはあるので、そういう言葉を拾えばよいかと思う。

私が拾ったのは次の言葉たち。

「トレーニングって、なぜ、やるものなんでしょうか?
『これだけやったのだから』って、レベル低いですね」
「一番の逆境を経験できる機会なんてそうはありません。
すべてを困難な状況に持っていった上で目標を達成できたら、
その経験は大きな武器となりますから」
「僕は気に入った店を見つけると、そこに通い詰めになるんです。
もう、毎日のように行ってしまう」

イチローが昼食に毎日カレーを食べているというエピソードを
知っていた私は、上の話もなるほどな、そういう執着心が、
物事を凡人を遥かに超えるレベルまで突き詰める資質なのかもしれない、
と読んだわけだが、次の話を読んで仰天した。

「僕は去年のシーズン中、途中からカレーは食べてないんです。
日本から来てくれた昔からの知り合いの方に讃岐うどんを頂いたんですけど、
それがメチャクチャ美味しかったんですよ。今まで食べていたうどんと違って
コシがあって、僕のお昼はカレーからうどんになっちゃったんです。」

なんと!!
私の中ではイチローと言えばカレーだったのに!
それが讃岐うどんになってしまった。
ま、だからなんだと言う話ではある。

サラサラっと読めるので、イチローに興味がある人はぜひ。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:インナーゲームオブストレス

ストレスに打ち勝つ!インナーゲームオブストレス
ストレスに打ち勝つ!インナーゲームオブストレス
  • 発売元: 日刊スポーツ出版社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2010/06/23

★★★★☆

インナーゲームは、元々はテニスを教えるためのものとして生まれた。
自分に指示を出し、そして自分にダメ出しをする、司令塔であるセルフ1。
その命令や罵倒を受けつつ、健気に実行するセルフ2。
と、自分の中には2人の自分がいる、というもの。
詳細はこちらを参照されたい。

この考え方はをゴルフやスキーにも適用できることを示したのが
インナーゴルフ、インナースキー。
そして更には、日々の生活におけるストレスとの戦いにも使える!
というのがこの、インナーゲームオブストレス。

「ストレスがない人なんていない、
パフォーマンスを得るにはストレスが必要だ」
という考え方もある。しかし、この本では

「ストレスは百害あって一利なし」

としている。
ストレスに対する人間の反応はいまだ動物的なものだから、
仕事のストレスに対しては的外れな対応なのだ。

それでは、どうやってストレスに対処するか。
いろいろな考え方、ツールが紹介されている。

ストレスと戦ったり、逆に管理しようとしても、うまくいきません。
もっと知的で積極的なゴールを設定しなければなりません。
それは「あなたが本当にしたいことに焦点を当てる」ということです。
  • 4つのR
    rest(休息)、relaxation(リラックス)、
    recreation(レクリエーション)、reflection(熟慮)
この4つの要素は単に「あればいい」というレベルのものではなく、
「絶対的に人生と健康に不可欠なもの」なのですが、
多くの人は、最初はそのことを理解するのに手こずるものです。
  • ACTトライアングル
    現実をあるがままに認識(Awareness)し、自ら行動を選択(Choise)し、
    自分自身のリソース(セルフ2のリソース)を信頼(Trust)する。
  • STOP
    step back 一歩下がって距離を置く
    think 考える
    organize your thoughts 考えを整理する
    proceed 前進する
  • PLEトライアングル
    Performance 成績
    Learning 習得
    Enjoyment 喜び
あなたは、起きてもいない不幸への恐怖によって
人生の楽しみを台なしにしてしまったりしていませんか?

ストレスは自分(セルフ1)が作っていて、
それは変えられるということを知るだけでも、
良い影響があるのではないかと感じた。
オススメ度は★4つ。良い本でした。

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感想メモ:エースの品格 一流と二流の違いとは

エースの品格 一流と二流の違いとは (Clickシリーズ)
エースの品格 一流と二流の違いとは (Clickシリーズ)
  • 発売元: 小学館
  • 価格: ¥ 1,050
  • 発売日: 2008/05/15

★★★☆☆

野村監督が語る、一流選手達の姿勢、哲学、
監督やコーチとして人を育てる方法など。

野球の選手としてプレイをし、また監督としてチームを導き
チームの優勝を目指す、という経験を通じての言葉だが、
他の分野にも全く問題なく通用する言葉が多い。
というのも、彼の哲学として、野球も人間形成が基本だと
しているからだ。

特に人を育てるという部分は、ほとんどの関係することであり、
頷ける部分は多いのではないか。

「根気よく、粘り強く」などと口にするのは簡単だが、そうはいかない。
人間は壁にぶつかると、都合のい理由を見つけて自分を騙し、納得させ、
あるいは逃避してその場をしのいでいくものだ。
そこからはもはや努力は生まれない。

物事に取り組む際の内面が、成果を左右するのは
どの分野でも同じであるようだ。

選手たちには「自分の可能性を自分で限定するな」と言いつけてある。
「どうせ俺はこんなもの」と思ったとたん、現状維持どころか
人間の力は落ちていく一方だ。

次の失敗についての考え方だって、
研究についても同じだし、ビジネスだって同じ。

私は、「失敗」と書いて「成長」と読むことにしている。
まさに読んで字の如し。失敗を生かせる者はそれを放置する者に勝る。
それが「変化」となって現れる。

次も同じく。

言い換えれば、他者と自分の「差」を明確に認め、
それをもとに独自の道を模索していくこと。
そして変化することを恐れず、勇気をもって行動していくことが
プロフェッショナルに求められる資質だと思う。
人は失敗して初めて自分の間違いに気がつくものだ。
その前に指示を出したところで選手は耳を貸さない。
(中略)
選手自身の知識欲、向上心が最高潮に高まった時を見計らい、
コーチは集中的に指導を行う。聞き入れ態勢が万全に整っているからだ。

野村監督関連の本はどれも結構おもしろい気がする。
やはり、あれだけものを考えてやってきた人の
頭の中を知ることができるというのが、
楽しいことだからなのだろう。
オススメ度は★3つです。野球好きは+1補正です。

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感想メモ:第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

第1感  「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)
第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)
  • 発売元: 光文社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2006/02/23

★★★★☆

・適応性無意識≒直感≠無意識

うまく説明できないけれども結構正しい、いわゆる直感。
そもそもどういうものなのか?
どんなときに働いて、どんなときに働かないのか?
間違うことはないのか?
そんなおもしろそうな話題がちりばめられている本。

この本では、直感のことを「輪切り」と表現している。

「輪切り」は、様々な状況や行動のパターンを、
ごく断片的な観察から読み取って瞬間的かつ無意識のうちに
認識する能力のこと。

一体頭の中で、何が行われているのだろうか?

実は、大量の情報を瞬時に処理するのではなく、
不要な情報を削って大事なところに集中しているようだ。
人は選択肢が多すぎると、逆に判断できなくなってしまうからだ。

プロスポーツ選手が体験するいわゆるゾーン体験で、
周りの音がなくなってボールしか見えなくなった、
というのは不要な情報を遮断する事で必要な情報への
集中を高めているのかもしれない。

直感は、分析的な思考よりもはるかに高速で判断する事ができる。
が、万能ではない。
真実に、ではなく経験に基づいているので、間違えるのだ。
直感(と思わしき判断)にも先入観が入り込むのだ。

個人的には、どうも左脳と右脳の働かせ方の違いな気がする。
しかし左脳と右脳について知らないはずがない著者が
このことについてほとんど触れていないことから考えると、
もっと複雑なプロセスなのかもしれない。

というように「直感」について様々な情報が書かれている。
著者は「天才!」「急に売れ始めるにはワケがある」のマルコム・グラッドウェル。
オススメ度は★4つです。さすが、おもしろかったです。

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感想メモ:不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)
不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 756
  • 発売日: 2008/01/18

★★★☆☆

覇気がない。助け合いがない。みんな楽しくなさそう。
多くの職場が当てはまることだとは思う。
それでも、読んでいて思い当たることが多く、心が痛かった。

そして、この問題の最大の不幸は、
子供たちの未来に与える影響です。
大人が楽しく働いていない姿を見て育った子供が、
どうして職を持つことに夢を持てるでしょうか。

それはそうなのだろう。
だけど、一体どうすればいいんだろう?

グーグルやサイバーエージェントヨリタ歯科クリニックといった、
協力し合える風土作りの工夫をしている会社の
例を引きながら、どうすれば協力し合える
「機嫌が良い職場」を作れるのかについて書かれている。

組織は人が多い。
組織風土というのは長年をかけて培われたもので、
多くの人によって育まれてきた根が深いものだ。
トップダウンで、変えるぞ!という気合いを持って
取り組まないと変わらないんだろうな〜。
などと思いながら読んだら、暗い気持ちになってきた。

問題点をきちんと指摘して、その対策も書かれている。
問題は、思い当たることが多すぎるということ。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣

なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣 (PHP文庫)
なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣 (PHP文庫)
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 660
  • 発売日: 2003/04/02

★★★★☆

能率向上プログラム「PEP」を紹介している、いわゆるライフハック本。
この手の本は色々読んでいるが、この本はアタリの部類だ。
読んでみると、思い当たる節がかなり多いかった。

本書の語るエッセンスはシンプルだ。

すぐにやる

これに尽きる。

タスクを先伸ばしすると、同じタスクに
何度も時間をかけることになる。
一方で、下す判断は大して変わらない。

要するに、時間の無駄である。

しかし恐ろしいことに、頭ではわかっていたとしても、
人にはタスクを先伸ばしにする習性がある。
疑うなら、一日でいいから、自分がどれくらい
意思決定を先伸ばしにしたかを数えてみると良い。
おぞましい結果が得られるはずだ。

初めて触れたり読んだりしたときに、とりかかること。

なぜこれができないのだろう?
私は比較的しっかり整理をしている方だが、
それでもこう問われると、できてない。

個人的な考えは以下の通りだ。
人は、タスクの大きさがわかっていないと、
とりかかるのに心理的なハードルを強く感じる。
そしてこう思うのだ。
「めんどくさい」と。

従って、この心理的なハードルをいかに下げるか、
つまり「めんどくささ」をいかに撃退するかが
仕事術の極意であるように思う。
気が向いたらこの辺について何か書いてみようかな。
ニーズがあればね。

割れ窓理論の通り、一度タスクがたまり始めると、
積み上げることに対する罪悪感は小さくなっていく。
例えば、メール、机の上。思い当たる節はないだろうか?

ということは、打つべき手は、
きれいな状態を保てるシステムを作る
ということか。

結局、秘訣としては、
すぐやる習慣を身につける
ということだ。

以下の、トレーは3つ用意するという方法は、
試してみようかと思う。
「未処理」「保留」「処理済み」

他、GTD、HACKSシリーズ、好きなものを取り入れて、
自分なりのやり方を確立するのが良いだろう。
オススメ度は★4つ。良い本でした。

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感想メモ:裸でも生きる2

裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける (講談社BIZ)
裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける (講談社BIZ)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,400
  • 発売日: 2009/10/01

★★★★☆

マザーハウスの創業者山口絵里子さんの
裸でも生きる」の続編。

前回は、バングラデシュでのバッグの生産に至るまでが書かれていた。
日本では想像もつかないような、様々な問題を乗り越えて、
やっと生産に至っていた。その後も問題は起こるのだが・・・

今回はお隣のネパールでの”闘い”を描いている。
本当に、まさに闘い。

いやー、本当にすごい。本には「私は普通」と書かれているが、
「わが家の常識世間の非常識」であって、全く普通じゃないです。

山口さんは、なぜこんな思いをしても進んでいけるのだろうか?

人間、最初から自分に与えられた使命、そして、
自らが突き動かされる使命を持って生まれてくるわけではない。
人生とは、私はまさにその使命を探すための長い道のりなんじゃないかと思う。

そのためにも、それを探す姿勢は常に持ち続けていたいものだ。

0から1を立ち上げるには、強い信念が必要であると同時に、
それを継続するには、一種の自分自身へのマインドマネージメントが
必要だと思う。必ずうまくいくんだ、とひたすらイメージする。

というところからも、起業家の社長さん、の中でも山口さんは
特になのだろうが、の大変さが伝わってくる。

こちらで山口さんのインタビューが見られる。
社長テレビ・メディア:社長チャンネル:山口 絵理子:株式会社マザーハウス
この人のどこに、こんなエネルギーが潜んでいるのか。
カップヌードルをぶっつぶせ!にある通り、創業者というのは異能の人なのかもしれない。

オススメ度は★4つです。
姿勢を正さずにはいられません。

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感想メモ:急に売れ始めるにはワケがある

急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫 ク 2-1)
急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫 ク 2-1)
  • 発売元: ソフトバンククリエイティブ
  • 価格: ¥ 819
  • 発売日: 2007/06/23

★★★★★

それまで特に大きな変化ではなかったのが、
ある点を超えた瞬間、雪崩のように広まっていく。
この転換点のことをティッピング・ポイントと呼んでいる。

それは商品の売上の急上昇かもれないし、病気の蔓延かもしれない。
分野が違っても現象として同じなのであれば、
同じメカニズムとして説明できるのではないか?
そして更には、このティッピング・ポイントを
狙って引き起こすことはできるのだろうか?

そうした研究の結果をまとめたのがこの本。
著者は「天才! 」のマルコム・グラッドウェル氏。

ティッピング・ポイントの発生には、
コネクター、メイヴン、セールスマンという3種類の人が
大きな役割を果たすという。

コネクターとは、人と結びつくのが趣味のような、
異常に交友関係が広いハブのような人。

発想なり製品なりがコネクターに近づけば近づくほど、
力と機会が増えるということも意味する。

口コミとは、いかにコネクターと呼ばれるような
広い交友関係を持つ人にたどり着くかという勝負になる。

メイヴンとは、通な人のこと。
データバンクであり、それを他人に教えたがっている。
この人の言うことなら確かだろう、という人。一種のオタク?

セールスマンとは、他人の行動を促す人。
これも一種の才能に基づく技術であるようだ。

感情や気分を上手に表現できる人は、他の人よりもはるかに
感情の感染力が強いということなのだ。

一方、アイデア自身にも「粘りの要素」が必要。
つまり、人の記憶に残り、行動を促すような
ものであることが必要。

そして環境も、人の行動に影響を与える力を持っている。
これが「背景の力」と呼んでいるもの。
割れ窓理論と言い換えてもいい。

背景の小さな変化が爆発的な伝染においても重要な要素だということ。
人の持つ個性よりも環境の方がはるかに影響が大きい、
という実はかなりラジカルな主張。

ティッピング・ポイントは人を介して起こるもの。
正しい場所に集中してちょっと押してやること。
それで世界は傾く、とのこと。

反発と受け入れ、一気に伝染していくものとそうでないもの、
これらを画する一線は、ときに見かけよりもはるかに幅が狭いのである。

以上。かなりおもしろかった。読んでおいて損はなし。

オススメ度は★5つです!

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感想メモ:アルケミスト

アルケミスト (海外シリーズ)
アルケミスト (海外シリーズ)
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2001/12

★★★☆☆

人生や運命、夢といったテーマについて、
童話風のストーリーで描かれている。

物語形式には、説明的に書かれているよりも
記憶に残りやすいという利点がある。
「もしドラ」も喜多川泰さんの一連の作品もこの形式。

というように、いわゆる自己啓発的な内容をストーリーに乗せるのは
最近の流れだが、この本は1988年にブラジルで発刊されたもので、
そういった流れの源流といったポジション。

では、なぜ人は自分の夢に立ち向かわないのでしょうか?

それには4つのハードルがあると著者は言う。
これらのことを、抽象的に語ったのがこの本だ。

それはこの世には、誰もが理解する一つのことばがあるということだった。
(中略)
それは熱中するということばであり、愛と目的をもってものごとを
達成するということばであり、信じていることや、望んでいることを
追求するということばでもあった。

喜多川泰さんの「上京物語」にオススメの本として
書かれていたので読んでみたわけだが、
途中からかなり遠い世界に話が進んでしまい、
私にはついていけなかくなってしまった。

メッセージとしては理解できるし、共感できる。
しかしもう少し近い世界の話である方が
私には理解しやすい、ということだろう。

同カテゴリーの本としては、
「賢者の書」「君と会えたから…」「地上最強の商人」を勧めます。
オススメ度は★3つです。
名著として読んでおくとよいでしょう。

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感想メモ:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2009/12/04

★★★★☆

ストーリーを持つ物語というのは、記憶に定着しやすい。
身近な例を用いて語られると、内容についても身近に感じる。
「マンガでわかる」シリーズや「萌え」シリーズ、
「あさきゆめみし」も同じ系列だと捉えている。

さて、ダイヤモンド社発のミリオンセラーとなった「もしドラ」は、
この両者を兼ね備えている。
ドラッガーさんは、これだけ有名なのだから、
きっといいことを言っているに違いない。
いつかは読んではみたい。けど、敷板が高い・・・
と思っている人が、それだけ多かったということだろう。

内容については、ドラッガーさんが言っている通りなので特に触れない。
高校野球を場面に語られているので、高校野球に詳しい人(体験者)は
そちらのリアリティが気になってしまうだろう。というか、なってしまった。
それは本としては些末な部分なのだけど。

はじめてのドラッガー、という位置づけて読んでみると良いのでは。
あるいは、ドラッガーを題材にしたエンターテイメント小説として。
(→ドラッカー先生は聞く耳を持たない 高校野球の女子マネージャーが体得したマネジメントの神髄

ドラッガーさんはいいこと言ってる。オススメ度は★4つです。
ちなみに著者の岩崎夏海さんはハックルベリーに会いに行くの管理人さん。
ぼくの名前 – ハックルベリーに会いに行く

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読んできた本の内容をまとめて紹介。