感想メモ:そうそう、これが欲しかった!

そうそう、これが欲しかった!―感性価値を創るマーケティング
そうそう、これが欲しかった!―感性価値を創るマーケティング
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2007/07

★★★★☆

「感性のマーケティング」の小阪裕司氏。
「ワクワク系マーケティング」による感性価値創造を
提唱している小阪氏。
前半では、感性価値創造を行う方法について、
後半では、どのようにして感性価値創造を企業内で推進していくか、
という難しい問題に答えている。

前半の感性価値創造についてキーワードだけ書いておく。

感性価値の創造の3つのパターン

  • 伝達:良さを正しく伝える
  • 増幅:+αにより良さを強める
  • 転換:想定外の良さを引き出す

感性価値創造プロセスの3つのフレームワーク

  • 感性消費行動のデザイン
  • 関係性のマネジメント
  • 感性ナレッジのマネジメント

それぞれについて、内容の説明、実行ステップ、
実例がついているので、読めば理解できるはず。

後半の企業内での推進については、やや説明は少ない。
しかし、辛抱強く、わかりやすく、成果を見せる、など
組織を動かす上でキーとなるポイントが説明されている。

一人が本を読んでおもしろいと思っても、
組織を動かせなければ効果は限られたものになる。
辛抱強く活動していくことが必要なのだろう。

本書では感性価値創造について、どちらかというと理論的に書かれている。
他の本でわかりにくかった部分を、この本で補足することができるだろう。
また、実際に感性価値創造により売上や利益率が上がっている例が
複数示されているので、結果を出しているという説得力がある。
ビジネスをしている人は読んで損はない本。
オススメ度は★4つです。

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