★★★★☆
著者の樺沢さんは、年に何冊も本を出したり、
YouTubeを一日複数本投稿したり、
異常に手数が多い。
それは、集中力の賜物なのだそうだ。
集中力
集中力は、「今、ここにとどまる力」であり、
「誘惑をコントロールする力」
「誘惑をはねのける力」でもあるのです。
なるほど、確かに集中力がないときは、
すぐスマホの誘惑に負けてしまう気がする。
スマホが机に乗っているだけで、
集中力や認知機能が低下する
トレーニング
大人になってからも、
ワーキングメモリを鍛えられるそうだ。
ワーキングメモリを鍛える9つの方法
1. 睡眠
2. 運動
3. 自然に親しむ
4. 読書 ワーキングメモリと読解力は相関関係がある
5. 記憶力を使う
6. 暗算
7. ボードゲーム
8. 料理
9. マインドフルネス
「脳トレは、そのトレーニングが上手くなるだけ」
という話もあるが、5、6あたりはちゃんと
鍛えられている気がする。
身体もそうだが、負荷をかけると
それに対応できるようになる。
「有酸素運動」と「脳トレ」を一緒に行う
「デュアルタスク」に関しては、
極めて高い脳トレ効果が得られる…
「運動」+「認知課題」のデュアルタスクを
行うと、前頭葉の血流が増える…
これも興味深いが、問題はどうやって
動きながら脳トレを行うかだろう。
走ったり歩いたりすると揺れるので、
エアロバイクくらいしか思いつかない。
作業効率
音楽は、「学習」「記憶」「読解」
などにはマイナスに、
「作業」「運動」にはプラスに働きます。
音楽をかけながらの作業は、
種類を選ぶということ。
これも経験則に一致する。
人間の覚醒のリズムは、
各精度の高い状態が約90分続き、
そののち、各精度の低い状態が
20分続く。それが、1日で
何度も繰り返されています。常に「各個撃破」を意識し、
目の前の仕事に全力であたる。
それが、最も勝率を高める、
そしてミスや失敗を減らす
戦い方と言えるのです。
回復
「ボーッとしている時間」=
「デフォルトモード・ネットワークが
稼働する時間」が少ないと、
私たちの脳の前頭前野が司っている、
物事を深く考える機能が低下してしまいます。
効率厨としてはこの辺が苦手だが、
これは効率を高めるための休息なのだと
自分に言い聞かせて、ボーッとしたい。
筆者流のToDoリストも一味捻りが入っていて、
参考になる人もいるだろう。
色々と参考になる点がある良い本でした。