感想メモ:あなたの話はなぜ「通じない」のか

あなたの話はなぜ「通じない」のか
あなたの話はなぜ「通じない」のか
  • 発売元: 筑摩書房
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2003/10

★★★★☆

話が通じない。

といっても様々なレベルがある。
理屈が通っていないというケースもあれば、
そもそも信用されていないというケースもある。

そんな中、自分のいいたいことを、
反感を買うことなく相手に受け入れてもらうにはどうすればいいだろうか?

そんな問いに、ベネッセコーポレーションで進研ゼミの小論文を担当し、
後に独立した山田ズーニー氏が自身の経験談を踏まえて語る。

  • 自分のメディア力を上げる
    「あの人が言うことなら確かだろう」と信頼されるメディアになる、ということ。
    それにはまず、自分がどう見られているかを意識する必要がある。
  • 相手にとっての意味を考える
    ダメ出しに感情で反発するのではなく、相手と共通する思いを探し、
    そこを土台にする。
    共通する思いがゼロ、というケースはまずない。
  • 論理
    基本は
    テーマ→問い→意見→理由
    の流れ。
    人の話を聞くときもこの流れでシンプルに考えると整理しやすい。
  • 問いの立て方
    適切な問いが思考を広げ、また目的を具体化する。
    問いを立てる力が非常に大事。
  • 問いを助けるツール
    ・5W1H。WHYは本質を問う。ここぞというときに。
    ・100本ノック
    テーマについて問いを100個考えてみる
    ・時間、空間、人の3軸
    過去現在未来、他社他業種他地方他国、自分相手先輩後輩など。

他にも、なぜ正論は受け入れられないのか?
もつれて感情的になりそうな相手に共感する/してもらうには?
など、誰しもが悩む問題に対して、
経験談を交えて実用的な答えを示している。

いくら自分が正いこと/良いことをしていると思っても、
そのことを周りの人に理解してもらっていないと不幸なことになる。
相手のことを考えましょう。
良い本。★4つ。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です