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感想メモ:サブプライム問題とは何か

サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 (宝島社新書 254) (宝島社新書 254)
サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 (宝島社新書 254) (宝島社新書 254)
  • 発売元: 宝島社
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2007/11/09

★★★★☆

 ーサブプライム問題ー

 わかったようなわからないような、アレな感じですませている人が、結構多いのではないか。本書は「一般の人にもわかりやすいように」というコンセプトで書かれているため、問題の基本的な骨格が掴めるように大きな流れを説明することを重視している。実際、読んでみてわかりやすかった。

 ということで、サブプライムローン問題の流れをザックリ書くと、以下のような感じだ。

  • NINJA(No Income No Job and Asset:仕事・収入・資産がない人)な人たち向けの住宅ローン=サブプライムローン
  • サブプライムローンの支払いを証券化したCDO(Collateralized Debt Obligation:資産担保化証券)という非常に危なっかしい商品が、なぜかトリプルAの格付けをゲットしまくり
  • 銀行がこの危ない商品を、企業への融資に華麗に紛れこませる
  • これを見抜いたえらい人が「あれマジヤバい」と発言
  • みんな爆売り。抱え込んでいた銀行が天文学的に強烈なダメージを食らう
    →ドカーン\(^o^)/

適当なので、情報の三次ご利用の際にはきちんと本を読んで確認しましょう。

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Socialtunes – haru

感想メモ:ウケる技術

ウケる技術
ウケる技術
  • 発売元: オーエス出版社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2003/07/19

★★★★☆

 読むだけでもおもしろいのだが、実践すると使えることに気付く、二度おいしい本。紹介されている6の戦略と38の技術を身に付けねば!などと身構える必要は全くなく、おもしろいと思ったところだけ記憶に留めれば良し。

 おもしろいことで評価が高い友人にこの本を貸したところ、「ガイジン化」(ギャグを放つときはガイジン風にテンションを高く保つ)に深く共感していたのが印象的だった。

 同じことを言ってもウケる人とウケない人がいるように、やはり「ギャグを言うぞ!」という気合いと勢いが重要だと深く信じ込むことこそが勢いを産むのだと、周りを見ていて思う。

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感想メモ:上達の法則

上達の法則—効率のよい努力を科学する (PHP新書)
上達の法則—効率のよい努力を科学する (PHP新書)
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 714
  • 発売日: 2002/05

★★★★☆

 何でも覚えがよく、すぐに上達する人がいる。
特に、既にある分野での上級者である人が、他の分野にも専門分野の知識・経験を活かしてすぐに上達することが多い。
「一芸万事に通ず」というやつだ。

これはどうしてなのだろうか?また、自分がなるべく効率よく上達するためには、どうすればいいのだろうか?
このような内容が、いわゆる「上級者」に共通してみられる要素を抽出するとともに、知識や記憶を行う脳の仕組みにも触れながら書かれている。

 つまるところ、上達というのは肉体:ハードウェアではなく脳:ソフトウェアの問題である。
いかにコツを見抜き、不要な情報をそぎ落としエッセンスをシンプルに把握するか、ということだと考える。
「上達」は、年齢を問わず生きている上で常に必要であるため、読んでおいて損はないと思えた。

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感想メモ:STUDY HACKS!

STUDY HACKS!
STUDY HACKS!
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/02/28

★★★★☆

 思想としては、おおむね他のいわゆる勉強本と共通の部分が多い。ので、他のものを読んだことがある人は、個別のツールやテクニックの紹介として読むと良いだろう。私がメモしたのは以下の項目。

  • WIKIで自分辞書作り
  • はてブのタグ検索、TECHNORATIの検索結果のRSS購読
  • 手帳へのメモの仕組み
  • 環境整備の重要性
  • シータ波:知らない場所で危機感から発する→喫茶店
  • スポットライト効果、黄色い照明で集中力UP
  • スティックタイプのアロマ NEAL’S YARD REMEDIES
  • コクヨ色彩の達人
  • アフォーダンスの概念

 こういった本を読むことで、日頃から効率や集中力を高めることを意識し始めると、日常の行動も変わってくる。そういう小さな行動の積み重ねこそが、このような本を読む一番大きな意味なのだろう。

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感想メモ:天皇の戦争責任

天皇の戦争責任
天皇の戦争責任
  • 発売元: 径書房
  • 発売日: 2000/11

★★★★☆

 かなり分厚い本なのだが、著者がいずれも賢い人たちなのでそれほど苦労せずに読めた。対談形式だけに、議論がかみ合っていなかったりして多少読みにくい部分もあったが。

 要点は以下のようなもの。

・今までのような「日本は悪かった=天皇に戦争責任がある=革新派」対「日本は正しかった=戦争責任はない=保守派」という二者択一では、そこから先に進むことはできない
・どちらの意見も極端すぎて、一般の人の感覚とは結びつかない
・戦争には仕方がない部分もあった。しかし悪い点もあった
・そういったところから一般的な共通認識を作り上げることで、日本がこれから国際社会を生き抜いていく土台が作られることになるのだろう

 今までなんとなく「考えておいたほうがいいんだろうな〜」と思いつつもそのまま過ごしてきた問題なので、こういう信頼を置ける人たちが書いているものがあるのは非常にありがたい。

 読み返す価値がある本。★4つ。