感想メモ:お金持ちになれる人

お金持ちになれる人 (ちくまプリマー新書)
お金持ちになれる人 (ちくまプリマー新書)
  • 発売元: 筑摩書房
  • 価格: ¥ 756
  • 発売日: 2005/07

★★★☆☆

著者は、400冊以上の著作を持ち、お金に関する本も多い邱永漢氏。
どういう人がお金持ちになるのか?
お金を増やすにはどういう方法があるのか?
と言った内容。

「貯蓄十両、儲け百両、見切り千両、無欲万両」

起業家である著者だけに甘い言葉はなく、
実用という視点からの内容が多い。
また、株式投資や不動産投資についての説明は
簡潔でわかりやすい。

不動産というように、土地だけは動かすことのできない位置にあるので、
「一にロケーション、二にロケーション、三にロケーション」と
考えてきたからです。
一つの銘柄を買う時に一ぺんに買ってしまわないで、
二回か三回に分けて仕入れをします。
売る場合にも同じことが言えます。
すぐに私は、成長株かどうかを決める基準は
何かということに気がつきました。
第一は時の流れであり、第二は業種であり、第三は社長の器です。
「株の儲けは知恵が一〇%で、あとは全てガマン料である」

日本は、お金についての教育が
全くといっていいほどなされていない。
それどころか、お金はいやしいもので、
ガツガツするのはみっともない、
お金持ちはケチで薄情、といった固定観念がある。

しかしお金はあった方がいいのは確かだし、
なくなると困るののも確かなので、
知識を持っておいた方がいいのはまちがいない。
ということでオススメ度は★3つです。

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感想メモ:「体幹」ランニング

「体幹」ランニング (MouRa)
「体幹」ランニング (MouRa)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2007/11/28

★★★☆☆

有森裕子らオリンピック選手から市民ランナーまで
数多くのランナーを指導してきた金哲彦氏。
体を効率良く使うことで、楽に、早く、
故障することなく走れるようになる、という。

体幹を使ったランニング。
とても理に適っていると思う。
重要なのは、丹田、肩甲骨、骨盤。
これらを活用するための簡単なトレーニングが紹介されている。

運動の本全般に関わることだが、
本で読んでどれだけ身につけられるかが問題。
幸い、この本に関しては、特集サイトで動画が豊富に観られる。
(特集が終わったようで見られません)
ランニング、金哲彦|「体幹」ランニング

内容についてもだいたい書かれているので、
本を買うよりもイメージがつかめて良いような気もする。
特に参考になったのが、下の2ページの動画。
ランニング、金哲彦|「体幹」ランニング(上から2つ目の)
第6回 実践編2〜さぁ、体幹で走ってみよう!

言っていることは非常に正論だし、
できればすばらしいに違いない。
ただ、本を読んでマスターできるかが問題。
やはり運動は、直接指導を受けないと難しい。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:起業の着眼点

起業の着眼点 (PHP新書)
起業の着眼点 (PHP新書)
  • 発売元: PHP研究所
  • 発売日: 2006/05

★★★☆☆

作家で経営コンサルタントの邱 永漢氏。
多い時には年に10近くもビジネスを始めるという。
その氏が経験から語る、起業のポイントとは?


私の理解では、きちんと種銭を準備し、リスクを把握した上で、
時流に乗った小さい機動性のある商売を見つける、
ということであるようだ。

スキマがあるようになれば、スキマを埋める新しい商売が
必ず現れてきます。

一旦、採用されて入社した会社で偶然に就いた仕事が
その人の一生の仕事になってしまうことが日本では珍しくないどころか、
就職コースの主流になるということになると、
世にも稀な就職習慣だということになります。

日本の職業選択が変わっているのは納得した。
終身雇用とも言っていられない世の中ではあるものの、
新卒で就職できないと人生オワタ的な言説がまだまだ根強い。

就活を始める前に、世の中にある様々な職業や生き方について、
もっと教えておくべきなんじゃなかろうか。
新しい気づきを得られた本でした。オススメ度は★3つ。

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感想メモ:ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。

ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。
ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。
  • 発売元: ヴォイス
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 1999/10/01

★★★★★

仕事は楽しい方がいいに違いない。
残念ながら、仕事はつらい、つまらない、大変なもの。
でも世の中そういうもんだろう?という価値観が一般的。

しかし、仕事が好きで楽しくて、いくらやっても疲れない!
もっとやりたい!という方が、よっぽど成果も付いてくるだろう。
でも、そんなの可能なのかしら?

可能だ、というのが本書の主張。

その人が「ワクワクする」ことすべてを大事にする。
やりたくないことをするのがストレスの原因なので、
極力やらないように努力する。
すべてのワクワクを同時に追求し、分かち合う。
すると仕事とお金はあとから付いてくる。

一見そんなにうまくいくもんですかね?と思ってしまうが、
実例も多く挙げられているので、この生き方でうまく行く人が
多いというのも事実であるようだ。

うまくいくもんか、そんなに世の中甘くない、と思ってしまうのは、
「努力→苦労→報われる」という価値観が
染みついてしまっている証拠なのかもしれない。

人生がアンバランスでマイナス因子がたくさんあると、
思考が混乱して最良の選択が出来なくなります。

なるべくプラス因子で周りを囲むということ。
ここ数年、「混乱」というものがどういうものなのか
わかるようになってきた。全然うれしくないが。

自分のワクワクに気づき、それを充分に生活の中で生かしきり、
最終的にはそれを使って社会や人生に貢献すること。
それがこの世に生を受けた、あなたの存在意義なのです。

どうやらこのワクワクを見つけるところがキーであるようだ。

無理矢理にヤル気を出す必要があるのは、
したくないことをしなければならないときだけです。

ストレスの最大の原因は、やることが多すぎることではありません。
やりたくないことをやることがストレスの本当の原因です。

確かに・・・その通り。

数多くあるワクワクが何かを見つけます。
つぎにそれをすべて同時に生活に取り入れ実行します。
それぞれのワクワクに同じ量の情熱を注ぎます。
目標ではなく、方向を定めて、小さな一歩を踏み出します。

何も、毎週何時間もかけてしなくてはいけないということではない。
運動が好きな人は、近くを散歩するだけでもよし。
そうした小さな一歩が大事なのだという。

  1. 人生のあらゆる面において自分が持つワクワクの「すべて」を見つける。
  2. 発見したワクワクは、ひとつ残らず「すべて」、現在の生活に生かす。
  3. 自分がワクワクすることを自分自身や人のために無条件に使う。

人生をワクワクしながら暮らすようになれば、
当人やその周りの人もきっと楽しく幸せになる気がする。
少しずつでもいいから、ワクワクすることを
生活に取り入れてみようと思います。

人生を変える力を持った本だと感じた。
とても心に響いたので、★5つ!

ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。
ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。
  • 発売元: ヴォイス
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 1999/10/01

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感想メモ:手取り1655円が1850万円になった営業マンが明かす月収1万倍仕事術

手取り1655円が1850万円になった営業マンが明かす月収1万倍仕事術
手取り1655円が1850万円になった営業マンが明かす月収1万倍仕事術
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,500
  • 発売日: 2009/06/19

★★★★☆

年収10倍」という本もあったが、1万倍とはまたキャッチー。
とはいえ、さすがに月収20万が20億とかになる訳ではなく、
1655円が1850万になったとのこと。それでも十分すごいが。

内容は、著者が実践し効果をあげた、
5つのツールとその使い方、考え方の紹介。
営業職の人に最適化されたツールだが、
考え方は誰でも適用できる。

私の理解では、ポイントは以下の通り。

  • 結果ではなく行動にフォーカスする
  • ポイント制で行動を定量化しつつゲーム感覚に
  • 目標を書き出す。着手も評価する
  • 混乱を整理するため頭の中すべて書き出す
  • 人に話すフレーズを見つけるために本を読む

行動科学マネジメント」と「思考は現実化する」と
GTDとが合わさったような印象を受けた。

なぜなら成功した理由は、大量行動したことにあるからです。
そして、もう1つの理由は、同時に実行したことです。

結果にフォーカスすると、自分に左右できない
原因による失敗でもつらく感じてしまう。
しかし行動であれば純粋に自分自身で左右できるので、
やればやっただけ成果が見える。

  1. 成果ではなく「行動そのもの」にフォーカスすること
  2. 「行動するための」時間と、「考えるための」時間を明確に分けること
  3. 最大の原因である「混乱状態を整理」すること

どれも頷ける。
1は既出だが、2・3もとても大事だと感じている。

できなかったらハードルを下げてもいいんです!
新しいことにトライしている、そしてそれを続けようと
していること自体を前向きに評価しましょう。

「着手した時点で仕事の7割は完了する」と言われるように、
着手することはとても大切です。

これまでチェックリストで着手はあまり評価していなかったので、
これからはマークも決めてもっと評価しようと思った。

  1. 目標が挑戦するに足るかどうかを検証する
  2. 次に「やる」と決め手実行する
  3. 大量に行動しつつ、試行錯誤しながらよりよい手段を探っていく

やろうかやるまいか迷った場合、100点満点で40点取れそうだったら
とにかくやってみる

以下個人的な気づき。
目標に期日を設けて書くことになんとなく抵抗があるのは、
結果にとらわれているから。
行動することで間違いなく目標に近づくのだから、
失敗したって構わないという気持ちで書くといい。

書かずに行動しなければ、確実に達成できない。
いかに行動を起こすかにフォーカスする。

今まで読んできた本の良いところをまとめてくれた感じがする。
おもしろかったので、オススメ度は★4つ。良い本です。

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感想メモ:心をひらく体のレッスン―フェルデンクライスの自己開発法

心をひらく体のレッスン―フェルデンクライスの自己開発法
心をひらく体のレッスン―フェルデンクライスの自己開発法
  • 発売元: 一光社
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2001/10

★★☆☆☆

フェルデンクライスメソッドとは、こういうもの。
フェルデンクライスメソッドとは?

フェルデンクライスメソッドは、私たちの感じとる能力を高め、ひとりひとりの生活をより充実した快適なものにします。「自分自身でいること」がもっと素晴らしいものになるのです。

興味があったので本を借りてみたのだが、
そのレッスンは、深い身体感覚を得るもので、
文字で表現するのはとても難しそう。

そこにあえて、写真もなく文字だけで表現しているので、
なんとなく雰囲気は感じたのだが、
メソッドについて理解することはできなかった。
わかったのは、実際にレッスンに行ってみないと
何もわからないな、ということだった。

しかしこういうのが好きな私は、ぜひ行ってみたいと興味を持った。
こういう分野に特に興味がない普通の人には、オススメ度は★2つ。

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感想メモ:「人間力」の科学

「人間力」の科学
「人間力」の科学
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2009/03/14

★★★★★

感性のマーケティングの小阪裕司氏。
「バルバロッサな人」という連載の内容をまとめたもの。
脳科学などの学問の研究結果のビジネスへの適用を考える、
という切り口がおもしろい。

「世の中のしくみ」「脳のチカラ」
「能力の活かし方」「時代が求めているもの」
という各テーマについて、いくつも研究が紹介されている。
面白いと思ったところをいくつか抜粋してみる。

いや、失敗するからこそいいのだ。
失敗し、それを乗り越える経験を積み重ねなければ
何事もクリエイトできない。

失敗を許さないことは、実はより大きな失敗に向かっている。

第一に、新しい物事はなかなか広まらない
第二に、新しい物事に真っ先に取り組む人たちは、集団内における少数派
第三に、物事が広がっていくにはキーパーソンが必要

正しいことだからといって、すぐに広がるわけではない。
がまんして活動を続けることが大事ですよ、ということ。

人をやる気にさせようとするとき、
成果を出してから報酬を与えても効果的でない。
行動した直後に報酬をあげることが必要なのだ。

誤解しやすいのは、「ごほうび」に金銭的に価値のあるものを
設定しようとすることである。
あくまで脳に対する報酬なのだから、些細なことで構わない。

報酬については、行動科学マネジメントに詳しい。
PST(Positive、Sokuji、Tashika。2つはなぜか日本語)
と同じことを言っている。

ここで活かすべき学びは、常に「印象」という最終判断を司るものは、
細かな認知部位なのだということだ。
どれかひとつができているだけでは、全体の印象は良くならない。
どれかひとつに致命的な問題があると、全体の印象も変わってしまう。

細かいことに手を抜くと、そこもしっかり見られてますよと。

情報を整理し、組織化するには五つの基準しかないとワーマンは言う。

  • カテゴリー
  • 時間
  • 位置
  • アルファベット
  • 連続順(階層)

超整理法は使用頻度だと思うが、それはどこに入るのだろう。

  • 自己開示について

自己開示をすると、親密感が増す。
これはブログを読んでいると、会ったことがなくても
知り合いのように感じることからもわかる。

しかし、自己誇示的すぎても自己卑下的すぎても、好感度は低くなる。
自己誇示が60%、自己卑下が40%の割合でmixされていると、
最も好感度が高まるのだそうだ。
これはおもしろい。

  • 利他性について

支援をしてもらえる人とは?
逆説的だが、支援を求めずに利他的な行動をすることなのだろう。

個人的にはこういうの大好き!
久しぶりに読んでいてワクワクした本でした。
ということで、オススメ度は★5つ!

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聖幸さんチョイス「フレッシュマンが読んでおきたい10冊」

書店、twitter、Ustreamを通じて僕が伝えた「フレッシュマンが読んでおきたい10冊」:[俺100]

俺と100冊の成功本の聖幸さんによるピックアップ10冊。
このサイトでもいくつか紹介している本が入っているが、
読んでないものもあったので読む本リスト入り。
とりあえず「社員心得帖」と「フランクリン自伝」あたりから行こうかな。

ということで、何かお題を与えてみると、いずれ反映されるかもです。

感想メモ:「できる人」の時間整理術&片づけ術

「できる人」の時間整理術&片づけ術
「できる人」の時間整理術&片づけ術
  • 発売元: ベストセラーズ
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2008/12/16

★★★☆☆

仕事術の本にはいくつかのパターンがある。
例えば、根本的な考え方を説明し、
実用は各人のシチュエーションによるとするもの、
あるいは具体的なライフハック的なネタの紹介に重点を置くもの。

前者としては、グーグル時代の情報整理術が良い例(オススメ)。
後者は一般的で例には事欠かないが、本書もこちらに属する。
こういった本は、いくつか試してみて
気に行ったら取り入れるという使い方で良いかと思う。

こういう本を既に色々読んでいるせいか、
残念ながらあまり新しい発見はなかった。
良いと思うものは既に試したことがあるものが多かったからだ。

そんな中で、おもしろいと思ったのは以下のもの。

移動中にオススメなのが、プレゼンやスピーチの練習です。
車窓や中吊り広告を見て、たまたま目にした事物を「お題」にして、
頭の中でスピーチを考えてみるのです。

とはいえ、「時間は貴重なものだから、
うまく使うことが非常に大事」という主旨にはとても同意。
いまだうまくできているとは言い難いし、
うまく使えるようになりたいものだ。

ということで、オススメ度は★3つです。

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感想メモ:面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。

★★★★☆

ほっかほっか亭ほっかほっか亭の創業、おはちおはち、魚がし日本一
立ち上げにも関わった栗原幹雄氏。
フレッシュネスバーガーの創業者でもある氏による、
フレッシュネスバーガー立ち上げのストーリー。

彼はまず動き、走りながら修正するという考え方の行動派であるようだ。
フレッシュネスバーガーについては、理想とするイメージを描き、
そのイメージに現実を合わせていくという考え方で作られている。

アイデアはいつ浮かんでくるかわからない。
だから僕はいつもスケッチブックを持ち歩いている。
その場で絵に描くのだ。

まずやってみてあとで軌道修正すればいい。
自分の意志で行動を選ぶことが大事なのだ。

ハンバーガーには全くの素人であったとのことだが、
ほっかほっか亭での経験に裏打ちされた、
飲食業界の勘所の知識、読みも成功の大きな要因だろう。

一方で、本を読み進めていると、
この人は他のことでもうまく行くのではないかと思える。
そしてそれは、冒頭に上げたような経歴によって証明されている。

また、彼の言葉の端々から、仕事に対する取り組み方が伝わってくる。

仕事はお金を得る手段だけれど、それだけじゃない。
大きな括りで言えば、遊び。それも大人が真剣に打ち込む
価値のある遊びだと僕は捉えている。

では、仕事を楽しくするとはいったいどういうことか。
単純に言ってしまえば、自分の興味のあることや
得意なことを仕事にすることだ。

人に喜んでもらえると、自分も嬉しくなる。
それが仕事の原点なのではないか。

たいていのことは真剣に取り組めば取り組むほど、楽しくなるものだ。
その間に、これ、というものを見出したなら、迷わずそれに取り組むことだ。

他にも以下の点が参考になった。

オリジナリティを目指すなら、
最初に半分の人を切り捨てる発想が必要なのだ。

もし、最近アイデアが生まれなくなったと嘆いている人は、
遊びが足りていないのかもしれない。

ただ、そんな出会いも単なる偶然というよりは、
それまでのすべての体験の積み重ねの中で
いつか天職というものに出会うのではないかと思うのだ。

本来、強みとは自分では弱みと思っているものの中にあると
僕は思っている。

いつもながら、引用が多いということは良い本だったという証。
おもしろい本でした。オススメ度は★4つ。

関連:


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Socialtunes – haru

読んできた本の内容をまとめて紹介。