感想メモ:「原因」と「結果」の法則

「原因」と「結果」の法則
「原因」と「結果」の法則
  • 発売元: サンマーク出版
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2003/04

★★★★☆

成功本の古典

 「7つの習慣」のスティーブン・コビー、ナポレオン・ヒル、
その他数々の自己啓発本の名著が本書に影響を受けていると言う。

 主張としては、「原因」としての「思い」こそが、
「結果」としての「人生」を作り上げている、というもの。
つまり「人生は自分の考え方次第」ということだ。

 その他の部分については、こちらの記事が大変参考になる。
http://www.shiawasehp.net/diary/200701/01.html

 本としてのボリュームも少なめで、サラッと読める。
その分印象が薄くなりがちなので、繰り返し読むと良い。
こういった分野に興味があるなら、目を通しておくべき本。★4つ。
ちなみに続編が何冊かあるらしい。知らなかった。

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感想メモ:人生のすべてを決める鋭い「直感力」

人生のすべてを決める鋭い「直感力」―問題解決の“最強のツール”が身につく本!
人生のすべてを決める鋭い「直感力」―問題解決の“最強のツール”が身につく本!
  • 著者: リン・A. ロビンソン
  • 発売元: 三笠書房
  • 発売日: 2008/05

★★★★☆

直感はあなどれない

 この本では、直感を問題解決、想像力、意思決定など
様々なことに使っていくと良い、と説く。

 直感というと、不思議に当たるかも知れないけど、
根拠がないのでイマイチ信用できない、というイメージが一般的かと思う。

 しかしそもそも、人間の脳が既に十分信用できないのだ。
行動経済学の本などを読むと、脳の弱点はよくわかる。
「理性的に」判断したからといって、未来を正しく見通すことなど
できやしないのだから。

 潜在意識は過去の記憶のデータベース、と行ったのは誰だったか。
直感は、そのデータベースから合致したものが浮かんでくるというものであれば、
適当にこじつける理性よりも信頼性は高いとも言える。

 他には、直感を用いる際のヒント的な記述が多い。

  • 直感による判断は、身体感覚の変化に注意する
  • 脳をクリアに保つためにはパワーナップが有効
  • 夢(夜見る方)を活用する
  • 将来を決定する

 しかし公の場で、直感を元に判断した、と説明するのは難しい。
「根拠は?」「勘です/なんとなくです」
既に実績や地位が確立された人以外には、許されにくい感じだ。
言い訳を準備した上で、感情的に悔いのない判断を下すために、
直感を有効活用するのはいいことに思える。

 ちなみに翻訳は本田健氏。★4つ。

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感想メモ:2010年日本の経営

2010年日本の経営―ビジョナリー・エクセレンスへの地図 (未来創発2010)
2010年日本の経営―ビジョナリー・エクセレンスへの地図 (未来創発2010)
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2006/11

★★★☆☆

NRIによる2010年代に求められる企業経営像の提言

その内容は

「理念・ビジョンを、非正規社員を含む多様化する人材に浸透させ、
組織へのコミットメントを高める」

というもの。
どの企業も行おうとしているような、非常に正攻法なものである。
裏を返せば、いかにそれが形骸化し実現できていないか、
ということでもある。

本書では、この目標を実現するために、
どのようなステップを踏むとよいかを説明しているが、疑問は単純に、
「できるの?」
である。

言うは易し、行うは難し。
「いいことだとは思ってやってみたけど根付きませんでした」
というケースがいかに多いことか。

結局、「何で必要なの必要なの?」と従業員全員が納得しないと、
根付かないだろう。

他に印象に残ったこと。

Q:今の仕事にやりがいを感じている理由
管理職以外の従業員:38%
管理職のトップ:仕事内容がやりたいことに近い37%
役員のトップ:給与水準27%

…あれ?

主張そのものには賛成なのだが、ケースバイケースであることが
多いのではないかと思う。★3つ。

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感想メモ:人が集まる !行列ができる !講座、イベントの作り方

人が集まる !行列ができる !講座、イベントの作り方 (講談社プラスアルファ新書)
人が集まる !行列ができる !講座、イベントの作り方 (講談社プラスアルファ新書)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 840
  • 発売日: 2007/04/20

★★★☆☆

イベント集客BEFORE/AFTER

大田区の男女平等推進センターの主催講座という、
なかなか人が集まりにくそうな講座において企画を担当し、
定員オーバーの応募者数を連発するまでになった著者。
今では「人が集まる講座作り」という講師の依頼が多くなっているとのこと。

本の内容としては、人が集まるチラシ作りの説明がメイン。
チラシのBEFORE/AFTERが多く掲載されていて、
どの点が良くて、どの点が悪いのかが示されていてわかりやすい。

以下メモ。

  • タイトルの重要性
  • タイトルなどに、「斜体」は絶対に使ってはダメ。わかりにくいのです。
  • タイトルのヒント
     年配者:「自立」「教養」「健康」「自分史」
     全体:「○○になる3つのコツ」「○○する方法」
     若者:「ココロ」「キモチ」「ヨロコビ」
     女性:「女を磨く」「ココロとカラダ」「ごほうび」「心理学」
     主婦:「保育付き」「再就職」「パソコン」「収納上手」
  • ひとつチラシにフォントは三つまでが原則です。
  • タイトルの書体は太ゴシックがおすすめです。
  • タイトルは上から三分の一の部分が勝負
  • 必ず縦型のデザインにする
  • イラストはできるだけ入れる
  • チラシのあらゆるところに読ませる工夫を
  • タイトル、日程、開催場所、申し込み方法の四つを目立たせることが大切。
  • チラシは必ず表裏両面を使います。

 実際にチラシを作成する際に、ヒントとなるような知識が
たくさん得られると感じた。
何年にもわたる試行錯誤の結果を、1日で得られるのはありがたい。
本って便利。★3つ。


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感想メモ:ゆらぐ脳

ゆらぐ脳
ゆらぐ脳
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,300
  • 発売日: 2008/08/07

★★★★☆

最先端の脳研究と池谷氏のグチ

 最先端の脳の研究内容の紹介と共に、池谷氏の独創的な脳研究へスタンスが
かいま見られる。

 そのスタンスは、脳研究の主流である分子生物学的な考え方から離れる。
「仮説の検証」というからも一歩距離を置き、
意図せずに得られる「偶然」の結果を、意図的に起こしやすくしている。

  • 目的を明確に定めたら分からなくなることも多いのではないのか
  • ともかく何が起こるか分からないから、いろいろ試してみなければ
  • 他分野の発表にこそヒントが転がっていまる
  • 私のモットーは「科学的な論理を詰める」よりも
    「好奇心」を先に走らせること

 他にも、一般に信じられている学説が実は覆されているというトリビアも。

  • 男女の一日に使用する単語数は女性が3倍多い、わけではない
  • 脳梁の太さは女性の方が太い、わけではない

 脳梁の話は思い切り信じてました。

 池谷氏の著書は昔のものから読んでいるが、Scienceの、
しかもarticle(すごいやつ)で論文が掲載されたりと、
研究者として着実にステップアップしているようだ。

 思考も徐々に変化しているのが読み取れ、過去の著作を読んでいる
人にとってはおもしろいところだろう。
そうでない人にとっては、脳と科学について軽く読める本
(本人は「グチを集めた」と言っている)。★3つ寄りの4つ。

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感想メモ:仕事がどんどんうまくいくスピード整理術

仕事がどんどんうまくいくスピード整理術 (JBシリーズ)
仕事がどんどんうまくいくスピード整理術 (JBシリーズ)
  • 発売元: 実業之日本社
  • 発売日: 2005/08/06

★★★☆☆

ビジネスのlifehack本

 机の整理の仕方、ビジネスファッション、手帳の使い方、スケジュールの組み方など、
ビジネス上のコツを集めたlifehack本。

 こういった本は結構出ているので、いくつか読んだことがあれば、
かなり重なる部分が出てきてしまうもの。

というわけで、私がメモしたぶ部分は以下の所だけだった。

・靴は柔らかいもの(アシックスのワラジ)
・社内主義より社外主義

 ビジネスlifehack本を読んだことがなければ、という感じ。★3つ。

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感想メモ:ワクワクしながら夢を叶える宝地図活用術

ワクワクしながら夢を叶える宝地図活用術
ワクワクしながら夢を叶える宝地図活用術
  • 発売元: ゴマブックス
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2005/09/17

★★★★☆

宝地図活用だけでなく、日々の考え方の参考にも

 「幸せな宝地図であなたの夢がかなう」の続編。
宝地図を活用する上で役に立つ補助ツールの紹介、というのがメイン。

 それはそれで参考になるのだが、私の印象に残ったのは、本の終盤に書かれた
「宝地図とそのツールを使うことで生き方がどう変わるか」
という部分だった。

 著者の望月氏は、この宝地図と、レイキという気功の事業を行っているそうだ。
しかし、そこにたどり着くまでの道は決して平坦ではなく、
借金を数千万抱え、月末が越せるかという日々も経験していたとのこと。

 そんな中でも、周りの人々に助けられていること、
それまでの経験があったからこそ現在に繋がっていることなど、
感謝を大切にして過ごされているように見受けられる。

 結局のところ、そういった心のあり方こそが、その人の生き方を
左右する一番の要素である気がする。
この宝地図というものは、その心のあり方を前向きにすることで
日々の暮らしをイキイキとするもの、として捉えるのがよいのだろう。

以下、メモ。

竹内均氏

  • 自分の好きなことをしている時
  • それで生活できること
  • それで他人の尊敬を受けること

この3拍子揃ったとき、人は間違いなく幸せである

  • 「夢に一歩踏み出すために、今、何ができるのか?何が重要なのか?
    行動の決断をする」ことが大切

 まず「幸せな宝地図で・・・」を読んでから読むと良い。★4つ。

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感想メモ:即戦力の人心術

即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ
即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ
  • 発売元: 三笠書房
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/09

★★★★★

 理想のマネージメントとはこういうものなのだろう。

 著者は米海軍で最高と謳われた戦艦ベンフォルドの艦長である。
しかし彼が艦長に就任する前は、平凡な一戦艦だったという。
しかし彼が就任して半年で、米海軍随一の実力を持つ戦艦となったという。
その後1年半、メンバーは更に実力に磨きをかけ、
米海軍で最も信頼の高い戦艦として活躍したそうだ。

 本書には、その際に著者が心がけた行動指針や哲学、
そしてその結果何が起きたかという実例が示されている。

 この夢のような躍進の秘訣はなんだろう?と、誰もが気になるところだろう。
しかしその内容は、奇策を弄しているのではなく、至ってオーソドックスである。

  • 部下を信頼する
  • 行動で示す
  • 良いアイデアは即座に採用する
  • 風通しの良い関係を持つ
  • 300人近い部下の顔と名前を全て一致させる
  • 無意味な規則を捨てる勇気を持つ
  • 楽しむことを奨励する

 一つ一つは不可能とは思えないことばかりだが、それが積み重なることで、
部下の能力を100%引き出すことが可能な強靭な組織となったのだ。

 ほとんどの組織が、メンバー全員の力を100%活かすことはできていない。
しかしそれに近づくことができるとすれば、本書に書かれているやり方に近いものであるはずだ。
これを実行に移すことが簡単ではないのは、なぜなのだろう。

 タイトルの「術」という文字からは、テクニックに近いイメージを受けたが、
いい方向に予想を裏切ってくれた。読むべき。★5つ。

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感想メモ:「気分」の力で人生うまくいく!

「気分」の力で人生うまくいく!
「気分」の力で人生うまくいく!
  • 発売元: 講談社
  • 発売日: 2005/09/22

★★★★☆

 「人は心が望んでいるものを引き寄せている」という「引きつける法則」を元に、
心を前向きな状態(「バルブが開いた」状態≒積極的な心≒「箱」から出た状態≒ブラス思考)
にする/保つための考え方を、ステップを追って説明している。

  1. 望んでいないことをはっきりさせる
  2. 望んでいることをはっきりさせる
  3. 望みを感じられる状態にする
  4. あとは待つだけ!

 望んでいるようで「望んでいないこと」に焦点をあてている、
というケースもある。例えば
「風邪を引かないようにしよう」→風邪を引くことをイメージ
「健康になろう」→健康でないことをイメージ
「お金が欲しい」→お金がないことをイメージ
というように。

 「考えると暗くなる」望みではなく、「考えるとワクワクする」望みを、
1日5分でもいいから考えるようにすると、気分良く過ごせるし、
良い出来事を引きつけることができる、とのこと。

 「自分が何を望んでいるかを感じられる状態にする」
「ワクワクすることを考える時間を長くする」
という点が心に残った。

 「心の状態がその人の人生を左右する」ということは、
時代や国を超えて語られていることである。
それだけ多くの人によって確かめられていることなのだろう。
★4つ。

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感想メモ:客家大富豪 18の金言

客家大富豪 18の金言
客家大富豪 18の金言
  • 発売元: 講談社
  • 発売日: 2007/10/25

★★★★☆

 主人公が客家の大富豪と出会い、その秘伝を伝授されるというストーリー。
形式としては『「福」に憑かれた男』「お金持ち脳になる10の習慣」や
「マスターの教え」と同じだが、こちらは変えている部分はあるものの、
事実に即しているとのこと。

 「金言」の中身については、こちらで詳しく紹介されている。
客家(ハッカ)大富豪 18の金言-1
客家(ハッカ)大富豪 18の金言-2
客家(ハッカ)大富豪 18の金言-3

 この「金言」は基本的に「ビジネスの秘訣」としての言葉なのだが、
上に挙げた本にあるような、「心の持ちよう」といった面についても触れられている。
たとえば「「ありがとう」は必ず声に出すべし」や「笑顔はコストゼロの最良戦略」といったものである。
ただしこれらも、目的がビジネスにあると強く意識されている。

 個人的な好みとしては『「福」に憑かれた男』の方がしっくりくるのだが、
ビジネスに適用しやすい知識を求めている人にはこちらの方が良いかもしれない。
良い本。★4つ。

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読んできた本の内容をまとめて紹介。