社会人になるときに読むべき本10冊

「社会人になるにあたって、知っておいた方が良いこと」
はいろいろあるものだ。

仕事を始めると、学生の頃と比べて自由時間が格段に減る。
体当たりで学ぶのも新人らしくて良いのだが、
人生は時間でできているのだから、何よりも大事。

  • 知っておいた方が良いこと
  • 知らないと困ること

どちらも、本から学べることは多い。

社会人に生活も10年を超え、今思えば
「これをもっと早く知っていたら….」
と思われる本を、厳選して10冊ピックアップしてみた。

こういうことを教えてくれる先輩がいるといいのだが、
そういう先輩がいる確率は、それほど高くないみたいなので。

ちなみに、これ系の記事としては
新社会人が読んどけと思う本のリスト – I 慣性という名の惰性 I
が有名。あ、もうかなり前になるなぁ…

で、ワタシ版ということになるのだけど、
やはり好き嫌いはあるもの。かなり違うもんですなと。

資料作成/論理思考はこれが基本

1.

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 2,940
  • 発売日: 1999/03

感想メモ:考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

資料作成はこれだけでOKでしょう。
厚い本なので、実際に資料を作るときに参考にして、
何回でも読もう。机に置いておくといいですね。

ロジカルシンキングとかは、
大体これが種本ですな。

アイデア出し、企画、まとめ、なんでも使える万能ツール マインドマップ

2.

ザ・マインドマップ
ザ・マインドマップ
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2005/11/03

感想メモ:ザ・マインドマップ

思考を促進するツール、だろうか。
とりあえず読んでみて、試しに色々と
描いてみるとよいでしょう。
ルールがいくつかありますが、あまり硬く
考え過ぎない方が良いと思います。

情報の構造の視覚化という意味では、
ゆるいピラミッドルールと
言えるかもしれないですな。

マインドマップ、受験勉強のときに知っていたら、
かなり効率化が上がったんじゃないかなと思うんですよね。
資格試験を受けるときとかにも、お役立ちなはず。

見る人のことを考えたプレゼンを学ぶ2冊

3.

マッキンゼー流図解の技術
マッキンゼー流図解の技術
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2004/08/20

感想メモ:マッキンゼー流図解の技術

4.

プレゼンテーション Zen
プレゼンテーション Zen
  • 発売元: ピアソンエデュケーション
  • 価格: ¥ 2,415
  • 発売日: 2009/09/07

感想メモ:プレゼンテーション Zen

理系なら(本当はそれ以外の人も)、
適切なグラフを用いた、プレゼン資料を作ろう。
時系列を示すなら折れ線、
割合を示すならパイチャート、など。

プレゼンテーションZENは、
印象的なカッコいいプレゼンを学べる。
MITメディアラボ石井教授のプレゼンは、
まさにこの本の手法だと思います。
MIT教授 石井裕氏による基調講演

情報詰め込みすぎの、字が小さいスライドは、
ラリホーでしかない。いや、ラリホーマか。
(どっちでもいい)

他人とうまく付き合うために読んでおくべき2冊

4.

影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
  • 発売元: 誠信書房
  • 価格: ¥ 2,940
  • 発売日: 2007/09/14

感想メモ:影響力の武器

5.

自分の小さな「箱」から脱出する方法
自分の小さな「箱」から脱出する方法
  • 発売元: 大和書房
  • スタジオ: 大和書房
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2006/10/19

感想メモ:自分の小さな「箱」から脱出する方法

共に鉄板。それも、とても硬い。
影響力の武器」の6つのパターンは、
ぜひとも知っておくべき。
仕事、プライベート、あらゆる人間関係で
活用する機会があるはず。

つまるところ、仕事は一人ではできない。
頭のキレも確かに大事だが、
仕事をする上で最も大事なのは、実は人間性。
「箱」は人間力を高める本。

余裕があれば、
報酬主義をこえて
も加えたい。

人生・価値観を変える2冊

6.

君と会えたから・・・
君と会えたから・・・
  • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 価格: ¥ 1,428
  • 発売日: 2006/07/10

感想メモ:君と会えたから・・・

7.

上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え
上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え
  • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2009/02/18

感想メモ:上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え

喜多川泰さんの本を読んだことがない人は、
ぜひ読んでみることをオススメします。
まずはこの2冊をどうぞ。

脳の仕組みを理解し、習慣化を助けてくれる2冊

8.

脳が教える! 1つの習慣
脳が教える! 1つの習慣
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2008/07/05

感想メモ:脳が教える! 1つの習慣

9.

ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則
ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則
  • 発売元: 日本実業出版社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2010/06/24

感想メモ:ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則

人間は感情があるけれども、動物でもある。
脳の仕組みを知っておくことは、
自分をうまく操縦するための必修科目、と思う。

3:1の法則」は、いわゆるプラス思考について、
スピリチュアルな根性論ではなく、
学問的に研究した結果が書かれている。
自分の感情をコントロールするやり方も書かれている。
人生を好転させる「新・陽転思考」」もオススメ。

あと1冊かー。じゃあこれかな。
10.

ウケる技術
ウケる技術
  • 発売元: オーエス出版社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2003/07/19

感想メモ:ウケる技術

キラリと光る発言ができるようになりたいものです。
勢いが大事ですよ。

あ。数え直してみたら、11冊ある!
ヒィー!!

あ。4が二つある。


と厳選されたオススメの本たちを紹介してきた。
しかし、何よりも大事なことがあって。

それは「行動すること」

前もって脳内シミュレーションもするのも大事だが、
仕事は、感情もパラメータとして入るので、
シミュレーション通りにいかないことが多いはず。

ものすごい天才なら話は別だが、
凡人はtry and errorを繰り返しすことが、
何よりも大事。

この文章を読んで、そうかなと思うだけでなく、
試しに1冊でも読んでみる。
そして、自分で判断する。
その繰り返しが経験値を高め、
レベルアップにつながるのでしょう。

というわけで、本館の方に書いたエントリーの焼き直しなのだが、
本の話なのだから、こちらの別館にまとめた方がよかろうということで、
ちょっと直して再アップ。

この激動の時代に社会人を迎える皆さん、
がんばってください。
何かの助けになれば幸いでござる。

関連エントリー:

感想メモ:環境問題はなぜウソがまかり通るのか2

環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 (Yosensha Paperbacks)
環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 (Yosensha Paperbacks)
  • 著者: 武田 邦彦
  • 発売元: 洋泉社
  • 価格: ¥ 1,000
  • 発売日: 2007/09/12

★★★★☆

京都議定書の二酸化炭素削減目標は、
本のソムリエさんの言う通り、
実は政治的な側面が強い。
【本ナビ】「環境問題はなぜウソがまかり通るのか2」武田 邦彦

そして、日本はこの駆け引きに、
無類の弱さを見せてしまった。

日本は1990年比で、CO2排出量を
6%マイナスするという約束をした。
しかし日本は既に省エネの優等生なので、
GDPあたりで見れば、CO2排出量は
他の先進国の半分以下だ。
(参考:世界のエネルギーCO2排出量(2008年)

従って、巨額の排出権を購入して
目標を達成したところで、
CO2排出に対する寄与はとても小さい。

何のために、何兆円という税金を使うのだろう?
もっと他に大事な使い道があるはずと思う。
震災後の今という時期なら、なおさらだ。

他の話題は、前作に引き続き
ペットボトルなどのリサイクル、
バイオ燃料などについて。

環境問題というと、かけがえのない地球だから、
反論は許されない、という風潮があるのは確か。
日本人はまじめなので、ついがんばってやってしまう。

しかし、そういったがんばりさえも、
懐に入れようとする人もいるのだ。
やはり、知識は必要。
オススメ度は★4つです。

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感想メモ:ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する

ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書)
ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書)
    著者: 島田 紳助

  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2007/05

★★★☆☆

やりたいことがあって、そのために必要な人を探す。
というのはよくあるケースだろう。
そうではなく、まず信頼できる人がいて、
その人とビジネスをする。

と、著者の島田紳助はこの本で語っている。

別の言い方をすれば、一緒にビジネスをするなら、
こいつにだったら裏切られても仕方ないと思えるくらい
好きになった人間とやるべきなのだ。

島田紳助といえば、「行列のできる法律相談所」など
トークの印象が強いが、副業であるビジネスも
多くの成功を収めている人だ。

その島田紳助が、サイドビジネスの指南書として書いたのがこの本。

ビジネスに勝つためにも、自分自身の楽しみのために、
仲間の幸せのためにビジネスをするのだ。
さらにいえば、ちょっとでも世のためになればいいと考えながら
ビジネスができたらもっといい。

上のような理念的なことも頷ける。
しかしそれ以上に感じるのは、
常にビジネスのことを考えながら世の中のことを観察し、
分析している人なのだなということ。

漫才でも同じで、先輩や他の芸人の芸を
徹底的に分析するというスタイルだったそうだ。

自分がもう一度漫才の世界で成功できるか、
一からやり直すわけには行かない。
だから、能力を証明するためにビジネスをしている。
そのように語っているが、実際に能力がある人なのだと
感じさせられる本だった。

ビジネスのセンスがある人の考え方に触れることができる、
ためになる本でした。オススメ度は★3つです。
よいと感じた人は、同じ島田紳助の本、自己プロデュース力もオススメです。

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感想メモ:もどってきたアミ―小さな宇宙人

もどってきたアミ―小さな宇宙人 (徳間文庫)
もどってきたアミ―小さな宇宙人 (徳間文庫)
  • 著者: エンリケ・バリオス
  • 発売元: 徳間書店
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2005/08

★★★☆☆

アミ小さな宇宙人の続編。
ストーリーは前回と同じような感じ。
「愛こそが宇宙の法。それに従って生きよう」
という主張。

確かに、それが理想の世界なのだろうと思う。
しかし、世間擦れしたオトナとしては、
実現に向けた筋道と、その実現可能性を考えて
どんよりとしてしまう。

それじゃあいけないとは思いつつも、
解決方法が思いつかない。
とすると、この本のように、
まずは子供から伝えていくのが、
良いのかもしれない。

オススメ度は★3つです。

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感想メモ:環境問題はなぜウソがまかり通るのか

環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)
環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)
  • 著者: 武田 邦彦
  • 発売元: 洋泉社
  • 価格: ¥ 1,000
  • 発売日: 2007/02

★★★★☆

リサイクル、環境ホルモン、地球温暖化。
これらについて、一般的に信じられていることが実はウソ!
というショッキングなことが書かれている。著者は武田邦彦教授。

リサイクル

リサイクルで最も身近なものであろう、
ペットボトルのリサイクルについて、
次のようなことが書かれている。

我々がせっせと、やれ「燃えるごみ」だの「燃えないごみ」だのと言って
一生懸命分別しているが、回収される量は10分の1、再利用される量は
実に100分の1程度にすぎないのが実態だ。

この数字には異論がある。
ちょっと調べてみたところ、私はこちらの話が一番確からしいと感じた。
元東大教授、国連大学副学長の安井氏のサイト。
最新ペットボトルのリサイクル 市民のための環境学ガイド

しかし、いずれにしてもリサイクルで14.3万トンが国内で製品になっているが、
これを「リサイクルされたのが3万トン」と表現するのは、いかにもひどい曲解。
この3万トンが、協議会から「捏造」だとされている数値。

最新ペットボトルのリサイクル 市民のための環境学ガイド

結論としては、ペットボトルのリサイクルは、
化石燃料の節約という意味でやる意味は十分ある、
というもの。

リサイクル全般についても、安井氏のサイトの文章がとてもためになるので、
興味がある人は一読されたい。
リサイクルを見る視点 その1
リサイクルを見る視点 その2
リサイクルを見る視点 その3

環境ホルモン

環境ホルモンに関しては、どうも騒がれたほどの影響は認められない、
という結論であるようだ。
同じ安井氏のサイトでも同じ結論になっている。
環境ホルモン終焉決定的
あれだけ騒いで、本当になんだったのだろう??

ということで、環境問題について一般的に信じられている話が
正しくなかったりする、という気づきが得られた。
ただし、内容の正確性については疑問があることに注意。
それを踏まえて読むとして、オススメ度は★4つです。

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感想メモ:怒らないこと

怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)
怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)
    著者: アルボムッレ スマナサーラ

  • 発売元: サンガ
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2006/07/18

★★★★☆

怒るのは良くない。自分を滅ぼすだけ。
上機嫌でいた方がいいに決まってる。

頭ではわかっているけど、でもねぇ。
例えば、やってもいないことで難癖つけられたら、
そりゃカッときますわねぇ…

でも著者のスマナサーラさん(スリランカ上乗仏教長老)は、
こうおっしゃるんです。

怒りの条件が揃ってないときに怒らないのは、
べつに褒められるほどのことではありません。
本当に「怒りがない」ということは、
怒る条件が揃っていても怒らないことなのです。
みんなにけなされているときでも、ニコニコできることなのです。

「7つの習慣」にも
「刺激と反応の間に空白をおいて、反応を選択しなさい」
みたいなことが書いてあるけど、
みんなにけなされてるときに怒らない、なんてできる気がしない。
どうすればいいの?

怒った瞬間に、「これは怒りだ。怒りだ」と観てください。
そうすると、怒りは生まれたその瞬間で消えてしまうはずです。

レコーディングダイエットのようなものでしょうか(違)。
もう、不満は言わない」のブレスレットの方が近いか。
とりあえず、明日から気をつけてみたいと思います。

あと、自分が怒ってなくても怒ってる人には
どう対応したらいいんだろうか。

「ちょっとまって下さい。気持ちではなくて、
何が問題なのか、なぜ問題なのか、そのポイントだけ
おっしゃってください」

これも、自分がヒートアップしながら言ったのでは、
あまり効果がないのだろうなぁ…

あとは「笑い」で怒りを追放するのが良いみたい。

「怒り」と「笑い」は両立しませんから、
怒らないでいるために、とにかくよく
笑うようにしてみてください。

正直、できる気がしない。
けど、少しでもその境地に近づけたら、
すばらしい気がするので、チャレンジしてみたい。

怒っている人や、自分をののしった人に対して怒らないことに
一回でも挑戦したら、相手が味方に変わり、誰も損することなく
勝てることに驚くはずです。

いつかその驚きを感じてみたいもの。
オススメ度は★4つです。
反省させられる本でした。

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感想メモ:スポーツに効く!体幹トレーニング

スポーツに効く!体幹トレーニング―トップアスリートが実践するピラティスの効能
スポーツに効く!体幹トレーニング―トップアスリートが実践するピラティスの効能
    著者: 本橋 恵美

  • 発売元: スキージャーナル
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2009/06

★★★☆☆

ピラティス。
耳にしたことはあるけど、中身はよく知らない。
なんかヨガっぽい感じ?

というのが多くの人の印象ではなかろうか。

この本は、プロスポーツ選手にも指導をしている
ピラティスのインストラクター本橋さんが、
よく知らない人向けに、ピラティスとはどういうものかを紹介している本。

◯インナーマッスル、インナーユニット
ピラティスでは、体幹部、特にインナーマッスル、
その内側のインナーユニットを鍛える
ことで、
身体をバランス良く使えるようになることを目指している。

著者の本橋さんは、阪神の下柳投手など、
プロスポーツに選手にも指導しているが、
プロのアスリートでも、ピラティスのトレーニングはつらく感じるとのこと。
プロ選手のように、大きな力を出すアウターマッスルが非常に発達していると、
そちらに頼ってしまうのだ。

◯腹圧と胸式呼吸
腹圧を高めることを重視していて、
お腹を凹ませた状態(スクープという)を基本とするのも、
ピラティスの特徴的。「ドローイング」と同じ。

おもしろいのは、「胸式呼吸」が基本だということ。
なんとなく、
「腹式呼吸は善!胸式呼吸カコワルイ!」
といった先入観があるが、
お腹を凹ませ、腹圧を高めた状態を保って呼吸するには、
胸式呼吸にならざるをえないのだ。

かと言って腹式呼吸が悪いというわけではなく、
リラックスしたいときには腹式呼吸の方が良い
ケースによって使い分けが必要ということだ。

ということで、ピラティスについての基礎知識を得ることができた。
オススメ度は★3つです。
健康、スポーツ好きの人は、ぜひ。

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感想メモ:アミ小さな宇宙人

アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)
アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)
    著者: エンリケ・バリオス

  • 発売元: 徳間書店
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 2005/08

★★★☆☆

喜多川泰さんの「上京物語」の巻末オススメ本リストに
載っていたのが読み始めたきっかけ。

遠い宇宙から来た宇宙人「アミ」に、
少年ペドロが「宇宙の法則」を教えてもらう
経験について描かれたファンタジー。

と言葉にすると訳がわからないが、
世界をより良くにしたい、という目的で
書かれた本だということが、読んでいるとよくわかる。
さくらももこの挿し絵が良い感じ。

理想としては確かにそうなのかもしれないが、
実現可能性を考えてどんよりしてしまうのは、
汚れた大人になってしまっているからなのだろうか。

皆さんは読んでどう感じる/感じただろうか。
子供に読んでもらいたい本である気がする。
読む時期は、小学生ぐらいがよいのかな。
いや、世の中に冷めてくる、大人に近づいてからこそ読むべきか。

などと書いていたら、2巻3巻とあるらしい!
知らなかった!読んでみよう。
今のところのオススメ度は★3つです。

ちなみに、アミの言葉をつぶやくbotがある。
アミ小さな宇宙人 (amibot) on Twitter

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感想メモ:一瞬で恐怖を消す技術

一瞬で恐怖を消す技術 ~恐怖を力に変える7つのステップ~
一瞬で恐怖を消す技術 ~恐怖を力に変える7つのステップ~
  • 著者: マイケル・ボルダック
  • 発売元: フォレスト出版
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2010/11/08

★★★★☆

仕事にせよプライベートにせよ、
成果を出す確率は、トライする数に比例する。
しかしほとんどの人がトライの数を増やせない。
それは「失敗・拒絶に対する恐怖」があるから。

ということで、この本のテーマは
拒絶に対する恐怖のコントロール

これはとても難しい。単純に、恐いからだ。
しかし「拒絶は成功の前提条件」と考えれば、
考え方は変えられるかもしれない。
最終的には、次のような状態になるのが理想。

『拒絶の利用』は、拒絶されればされるほど
成功も得られるということを理解した上で、
成功するために多くの拒絶を受け入れる姿勢です。

じゃあ、どうすれば拒絶を恐れなくなれるのだろう?

拒絶に対して満足できるようになるための方法は、
『ノー』という言葉を何度も何度も繰り返しただ聞いて、
それでも満足することなのです。

やっぱり拒絶される経験なりをシミュレーションなりで、
耐性をつけるしかないようだ。

次は、精神状態をピークに持っていく4ステップ。
ここ一番で実力を発揮できる人と言うのは、
無意識にこういうことをしているのではないかな。

  1. 感謝しているものを10項目考える
  2. 望んでいることを心に描く
  3. おまじないを唱えて確信する
  4. 「行動する」と自分で決める

他には、
「恐怖と感謝はお互いに共存できない」
「情報提供マーケティング」
という言葉が印象に残った。

ということで、とても納得できる内容でした。
高額なセミナーがあり、そちらへの誘導という面があるとしても、
読む価値は十分ある本でした。
オススメ度は★4つです。

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感想メモ:幸運を呼ぶサイエンス

幸運を呼ぶサイエンス―「意識」の力は現実を変える
幸運を呼ぶサイエンス―「意識」の力は現実を変える
  • 著者: 松田 綾子
  • 発売元: グラフ社
  • 発売日: 2005/09

★★★☆☆

まえがきや装丁からは、成功や幸運についてわかりやすく説明する、
柔らかい感じの本なのかと思われた。

しかし読み進めていくと、
ポジティブ思考や「引き寄せの法則」といった話を、
「波動」というキーワードつながりで
量子力学から説明を試みる
という、
予想の斜め上を行く本だった。驚いた。

数式こそ出てこないものの、コペンハーゲン解釈とか、
かなり踏み込んだところまで書かれている。
そのため、量子力学の理解が深まったりするのだが、
それはこの本の主旨ではない気もするのが難しいところだ。

「波動」について

心の水面に、なるべくいい波を立てて、
まわりの人にもいい影響を与えるようにして暮らしていると、
必ずどこかにぶつかって、
元よりももっと気持ちのいい波が返ってきます。

波は引き合い、干渉し合う。光のように、自分自身とも。
だから、プラスの言葉や考え方をしていくことで、
プラスの波動を持つ人と引き合い、強め合う、
という理解であるようだ。

様々な未来

量子力学の「状態の重ね合わせ」の話から、
可能性は低くとも、様々な未来があり得るのだと言っている。
そう考えることができれば、やる前から「ムリだ」と諦めることなく、
行動を起こせるようになるかもしれない。


というように、おもしろい考え方をしている。
しかし、これをサイエンスというかについては、
異論がある人もいるだろう。
特に、理系の人にはひっかかると思われる。
オススメ度は★3つです。

似た系統の話として、プラス思考についての研究結果をまとめた
ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」や
心のなかの幸福のバケツ」がある。
個人的には、こちらをオススメします。

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読んできた本の内容をまとめて紹介。