感想メモ:プレゼンテーションzenデザイン

プレゼンテーションzenデザイン
プレゼンテーションzenデザイン
  • 著者: ガー・レイノルズ
  • 発売元: ピアソン桐原
  • 価格: ¥ 2,520
  • 発売日: 2010/06/25

★★★★☆

前作「プレゼンテーションZEN」が、
シンプルかつ印象に残るプレゼンテーションの
基本を示したものだとすると、今回はその実践編。

  • 情報を詰め込みすぎない
  • 画像を効果的に使う
  • スライドは副、スピーカーが主
  • 配布資料はスライドとは別

といった基本をベースに

  • テキストの使い方(フォント、バランス)
  • 色彩の使い方
  • 画像の使い方

などが、豊富な実例とともに説明されている。
前作からのことだが、画像の背景としての使い方が象徴的。

上達には、優れた例をマネすることが近道だ。
この本には良い見本が多く示されているので、
良いものを見る目が鍛えられるはず。
デザインはセンスだと思われがちだが、
きっと同じことで、良いものに多く触れることで、
センスを磨くことはできるだろう。

プレゼンの機会があれば、この本を参考にしてみよう。
画像をうまく使ったプレゼンテーションをする人は、
日本ではとても少ないので、ちょっと取り入れるだけでも、
印象に残るプレゼンができるだろう。

そういう意味では、必要なときに手に取れるところに
持っておくと良い本でしょう。
グラフの作りかたについては、マッキンゼー流図解の技術もあるといいですな。

オススメ度は★4つです。
とても参考になりました!
一つ悩みどころは、iStockphotoは確かに良い写真が
いっぱいあるのだけど、高いところ。

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感想メモ:残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
  • 著者: 橘 玲
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2010/09/28

★★★☆☆

著者は投資の「黄金の羽根」シリーズの橘玲氏。
この本は、投資とは直接関係のない、
生き方の提案といった内容となっている。

  • 日本企業は、評判社会でできている
  • 評判がいい人が出世する
  • 評判は努力とは比例しない
  • 良い評判は築くのに時間がかかり、
    悪い評判は一瞬で広まる。

こういった仕組み上の問題から、
日本企業で生きていくと、多くの人が不幸になる構造になっている
というのが著者の指摘。
確かにそうである気がする。

おもしろかったのが、その補強のデータとして、
バブル期と現在の日本企業の従業員の会社への姿勢を比較し、
「日本人は昔から会社が嫌い」
としているデータ。バブル期だって会社が嫌いだったのね。
逆に意外なのが、むしろアメリカ人の愛社精神があるということ。
そうなのかー。

ムラ社会的な日本企業では、常にまわりの目を気にしながら曖昧な基準で競争し、
大きな成果をあげても金銭的な報酬で報われることはない。
会社を辞めると再就職の道は閉ざされているから、
過酷なノルマと重圧にひたすら耐えるしかない。
「社畜」化は、日本的経営にもともと組み込まれたメカニズムなのだ。

そんなカゴの中にいると窒息する。
外へ出よう、というのが著者の主張だ。
どうやって?というところは、実際に読んでみてもらいたい。

ただ、矛盾を感じるのは、前半の
「自己啓発は意味がない。
なぜなら自分は変えられないから」

としている部分。

そんなこと言ったら、著書が何を主張しようが、
読者は何も変わらないということにならない?
それでもいい、というのなら、この本は何のため?

頷ける部分と納得いかない部分のせめぎ合いの結果、
オススメ度は★3つとしました。
読み進められたし、結論については賛成なのですが、
前半の内容と矛盾するように感じてしまいました。

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感想メモ:史上最強の人生戦略マニュアル

史上最強の人生戦略マニュアル
史上最強の人生戦略マニュアル
  • 著者: フィリップ・マグロー
  • 発売元: きこ書房
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2008/09/27

★★☆☆☆

内容はその通りだと思うし、この本に忠実に従って、
一つ一つ人生の変革に取り組んでいけば、
人生が変わるのかもしれない。

しかし、私は何回かトライしようとしたが、結局挫折した。
これは、本が悪いわけでも私が悪いだけでもなく、
私とは相性が悪かった、ということで結論づけた。
なぜなら、訳者の勝間和代氏のように、
「人生が変わった!」という人もいるからだ。

どちらかというと、すごく熱意があるマジメな人に
合うのではないかと感じた。

ということで、人にオススメできるかというと、
あまりできないので、★2つとします。

内容にほとんど触れなかったが、女子勉さんの書評がよくまとめられていて
オススメです!と丸投げが得意な当サイトです!こんにちは!
【書評】厳しいけれど役に立つー史上最強の人生戦略マニュアル | 女子勉

ちなみに、私が「人生変わった」と思う本はというと、
下に上げているような本になります。

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感想メモ:ダンドリ・整理術 モノグサ私の方法

こんなに簡単! こんなに役立つ! ダンドリ・整理術 モノグサ私の方法 (アスカビジネス)
こんなに簡単! こんなに役立つ! ダンドリ・整理術 モノグサ私の方法 (アスカビジネス)
  • 発売元: 明日香出版社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2010/02/04

★★☆☆☆

「整理術」「効率化」といった本は多々あるが、
人には好みがあり個性がある。
本で紹介されているのは、著者の好み、
個性にあったやり方なので、そのままで100%合うことはない。

そこで、色々な本で紹介されている方法を試し、
カスタマイズされた「オレ流」を組み上げていく過程を楽しむ。
という私のような楽しみ方もありますよと。

アクションを起こさなければ、
いくらリストをつくっても無意味ですが、
つい怠りがちになるのが、
②のサーベイランスです。
それが、強引にデッドラインを設定することで、
カイゼンされたのです。

残念ながら私のテイストには、あまり合わなかった。
ので、オススメ度は★2つです。
次は合うものに出会えるかな。

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感想メモ:突破者―戦後史の陰を駆け抜けた五十年

突破者―戦後史の陰を駆け抜けた五十年
突破者―戦後史の陰を駆け抜けた五十年
  • 発売元: 南風社
  • 発売日: 1996/10

★★★☆☆

著者は宮崎学。
という名前を聞いて思い出すのは、グリコ森永事件。
犯人とされていたような気がする。

という程度の記憶しかなかったのだが、
この本に書かれた半生を読んで、
犯人ではなかったらしいと初めて知った。
記憶はいい加減ですな…

宮崎氏は裏社会を生きてきた人だ。
日頃足を踏み入れる事のない世界の話は、かなり衝撃的だ。
ヤクザ同士の抗争の現場に居合わせたことのある人など、
ほとんどいないだろう。

いえ、特に居合わせたくはないです。はい。

で、そういう世界に生きてきた人というのは、
普通の人とはタフさが違う気がする。
しかしそれは、本で語られているように、
差別や犯罪、命の危険をくぐり抜けた代償として、
身につけなければならなかったもの。

日本人は甘い、タフさが足りないという意見がある。
しかし裏社会に生きる人たちは、
途上国に住む人たち以上にタフに見える。

過酷な環境に育てば、確かにタフにはなるだろう。
しかし恵まれた環境に育てば必ずスポイルされるわけでもない。
ものすごいタフな人たちもいる。
それは、過酷な環境に育ったからといって、
タフに社会を生き抜く人ばかり育つ話ではないのと同じだろう。

なんか話が遠くへ来てしまった。要は、
「治安の良い環境に生きるメリットを失わずに、
タフさを身につけるにはどうしたらよかろうか」

ということについて考えさせられましたよということ。

オススメ度は★3つです。
かなりボリュームがある本なので、
時間があるときに取り組むと良いと思います。

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感想メモ:黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 究極の資産運用編

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 究極の資産運用編
黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 究極の資産運用編
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,995
  • 発売日: 2008/07/26

★★★★☆

日本経済は震災のダメージは避けられず、
投資は海外の方がいいのかな~、
などと考えている人もいるのでは。

この本は、そういったこれから海外投資を考えている人を対象に、
海外に口座を作るメリットデメリット、
ETFを中心にしたポートフォリオの組み方など、
実践的な情報が満載。

知識として勉強するもよし、
実際に一歩踏み出してみるもよし。
黄金の扉が開けるのかもしれないし、
開けないかもしれない。

為替リスクに対して中立でいたいのであれば、
この通過バスケットが理想的なポートフォリオになるでしょう。
ETFとはExchanged Traded Fundsの略で、
株式市場に上場された投資信託のことです。
ADRはAmerican Depositary Receiptsの略で、「米国預託証券」のことです。
ADRは海外(アメリカ以外)
株式をアメリカ人投資家がドル建てで取引できるようにした仕組みで、
バンクオブニューヨークなどの信託銀行が現物株式を預託し、
それを担保に証券(Receipt)を発行します。
GDRはGlobal Depositary Receiptsの略で、
ADR以外の世界の預託証券を総称しますが、
その多くはロンドン市場に上場されています。
REIT(上場不動産信託)はReal Estate Investment Trustsの略で、
不動産から得られるキャッシュフロー(賃料)を証券化し、
株式市場に上場したものです。

略語って正式名称知らないよね。

まぁ、やってみるのが一番の勉強。
転ぶときは、なるべく痛い思いをしないように
転びたいものですな。

オススメ度は、★4つです。
投資に興味がある人には特にオススメ。
ちなみに、著者グループである「海外投資を楽しむ会」はこちら。
AIC:海外投資を楽しむ会

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感想メモ:アミ 3度めの約束―愛はすべてをこえて

アミ 3度めの約束―愛はすべてをこえて (徳間文庫)
アミ 3度めの約束―愛はすべてをこえて (徳間文庫)
  • 発売元: 徳間書店
  • 価格: ¥ 720
  • 発売日: 2005/09

★★★☆☆

アミ小さな宇宙人もどってきたアミ―小さな宇宙人に続く、
シリーズ最終巻である、第3巻。

メッセージは、これまで2冊と同じ、
「愛こそが宇宙の法」
いうもの。なんかこれだけ読むと強烈にうさん臭いが、
熱心に世界を良い世界にするために説いているので、
そういう心配はいらないです。

感想は、やはり前作前々作と同じ。
書いてあることはすばらしいし、
実現したらステキだと思う。

でも、どうやったら実現するのかなぁ、とか、
論理的な矛盾点を指摘したくなっちゃったり。
スレちゃったのかしら。

やはり、世界に対するロマン性が冷めきっていない、
子供か若者の時期に読む方が、
余計な雑念なくメッセージを受け取れるのではないかと思う。

ちなみにタイトルは、イラストを描いている
さくらももこの提案だそうだ。

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感想メモ:四十九日のレシピ

四十九日のレシピ
四十九日のレシピ
    著者: 伊吹有喜

  • 発売元: ポプラ社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2010/02/16

★★★★☆

読んでいて、何度も目から汗が出そうになった。
危険な本。

内容については、本のソムリエさんの書評で
簡潔にまとめてくださっているので
(→「君と会えたから・・・」
こちらでは、感じたことを書くに留めようと思う。

身近であればあるほど、感謝すべきであっても
そのありがたみを「当たり前」と捉えてしまいがち。
そして、失って初めて後悔する。

日頃から、全てに対して感謝の心を持って暮らすのが
あるべき姿なのだろうが、俗世にまみれた人間としては、
なかなかそうはいかない。

しかし、こういった本を読むことで、
その曇った目が開くのが開眼したりする。
ただしその効果も期間限定なので、
また元に戻ってしまう。

どうすれば、自分を変えられるのか。
結局、いかに感謝の気持ちを持つことを、
習慣化にできるかなのだろう。

という思考をするのも初めてではないのだが、
それもまた無駄ではなく、少しずつでも
前進しているのだと信じて生きていこうか。

オススメ度は★4つです。
グイグイ読み進めてしまう、良い本でした。
同じテーマの本として、喜多川泰さんの「君と会えたから・・・」も
強くオススメします。

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感想メモ:ロスト・シンボル 上・下

ロスト・シンボル 上
ロスト・シンボル 上
    著者: ダン・ブラウン

  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2010/03/03
  • 発売日: 2010/03/03
ロスト・シンボル 下
ロスト・シンボル 下
    著者: ダン・ブラウン

  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2010/03/03

★★★☆☆

ダ・ヴィンチ・コード」のダン・ブラウンの作品。
今度の舞台はワシントンDCで、お題はフリー・メイソン。
主人公は「ダ・ヴィンチ・コード」と同じラングドン教授。

小説なので内容に触れるとネタバレになるので説明しないが、
さすがの力量で、どんどん読み進めてしまう本になっている。

生粋の日本人であるところの私としては、
フリー・メイソンとか言われてもピンと来ず、
ウンチクを十分楽しめない部分があるのが残念。

読み進めていると、
「これってどれくらい現実なの?」
という疑問が湧いてくると思いますが、
まぁ、よくわかりません。
ネットで調べると、陰謀説とか色々楽しい情報が
出てくると思います。Let’s dive!

腕の確かな著者による娯楽小説として、
気楽に楽しむとよろしいのではないかと思います。
オススメ度は★3つです。
映画映えしそうな感じでございました。

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感想メモ:イノセント・ゲリラの祝祭

イノセント・ゲリラの祝祭
イノセント・ゲリラの祝祭
    著者: 海堂 尊

  • 発売元: 宝島社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/11/07

★★★☆☆

チーム・バチスタの栄光」などの海堂尊氏の作品。

フィクションでありながら、
現実の医療問題を取り上げているのが
「バチスタ」の特徴だった。
それこそが、死因の特定についての、
現行制度の問題提起と代替制度の提案だった。

海堂氏は、ブルーバックスの「死因不明社会」という本で、
科学ジャーナリスト賞を受賞している。
そこでは、同じ問題について、法制度などをより広い範囲で
カバーしたものとなっている。

本作は、その内容を「バチスタ」の舞台上で表現したもので、
日本での解剖率の低さ、地域による医療格差、
現状に即していない法制度の問題点などが、
読んでいくだけで理解できるようになっている。

だからこそ、主人公は「バチスタ」と同じく、
田口センセイと白鳥のコンビなのだろう。

海堂氏の作品が好きな人なら間違いなく楽しめるし、
現在の医療制度についての勉強にもなる、良い本でした。
オススメ度は★4つです。

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読んできた本の内容をまとめて紹介。