「★★★★」カテゴリーアーカイブ

感想メモ:白いネコは何をくれた?

白いネコは何をくれた?
白いネコは何をくれた?
  • 発売元: フォレスト出版
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/10/21

★★★★☆

マーケティングの手法として「戦略BASiCS」という考え方について説明している本。
ただし、一般的なビジネス本ではなく、ストーリー形式で書かれているのが特徴。
この点「ザ・ゴール」「リーダーになる人の たった1つの習慣
「福」に憑かれた男」などと似ている。

復習がてら「戦略BASiCS」についてメモしておく。

1 Battlefield:戦場

  • どこで、誰と戦っているのか?
  • 戦場と競合の定義
  • どこで、と誰と、はセットで考える
  • 以下の全てはその戦場の競合との比較において考える

2 Asset:独自資産

  • 自分らしさとは何?
  • 自分は何を持っているのか?
  • DNAは過去の中にある
  • →キャリア自分史を作る(仕事内容、感想)
  • →意味付け:何を学んだ、活用できる?適性?どんなとき力を発揮できた?
  • 個人の経験は独自資産
  • 独自資産は強み、差別化の原泉
  • ハード資産とソフト資産
  • 規模はハードな独自資産
  • 人、文化はソフト資産

3 Strength:強み・差別化

  • 独自資産が生み出す強みを活かして戦う
  • 強みは弱み、弱みは強み
  • 3つの軸
     1手軽軸 早い、安い、便利
     2商品 品質→高価格
     3密着軸 個々の顧客に密着
  • 簡単にマネされるのは独自資産に立脚していないから

4 Customer:顧客

  • 年齢、性別よりも求める価値=ニーズで分類する
  • 顧客を絞れば戦場、競合が決まる
  • 自分の強みを重視してくれる顧客を選ぶ

5 Selling message:メッセージ

  • 何をどう伝えるか
  • 広告、商品、価格、POP…
  • 顧客の目に触れるものは全てメッセージ
  • 自分は誰だと世の中に宣言するのか?

付録で、主人公が行った自分の棚卸ワークを体験することができる。
定期的に自分を見直すという作業は、普通に暮らしているとなかなかできない。
だからこそ、必要なことなのだろうと感じた。
オススメ度は★4つです。良い本でした。

ちなみにこの本は、「あなたは“今日と同じ明日”で満足ですか?」の川井さんのオススメでした。
ありがとうございます。

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感想メモ:口ベタなあなたを救う しゃべる名刺

口ベタなあなたを救う しゃべる名刺
口ベタなあなたを救う しゃべる名刺
  • 発売元: 日本実業出版社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2008/12/20

★★★★☆

タイトルから、名刺の作り方が書いてあるんだろうなー
と思って読んでみたところ、それ以上の内容含まれていた。
名刺にしゃべらせるということは、読んだ相手の心を
つかむことができる中身を考えなくてはいけないからだ。

自分は何ができるのか?強みは何か?
どんな人を顧客にしたいのか?
こういったことを知るには、まず自分が何者なのかを
知らなくてはならない。

自分の過去や家族などを見つめ直すというプロセスを踏むのは、
白いネコは何をくれた?」の手法とよく似ている。
自分が勝負すべき戦場はどこなのか、
自分は何を持っているのか、強みは何なのかを
考えた上で、顧客を考えるという流れは、
マーケティングのあるべき姿なのかもしれない。

もう一点おもしろかったのは、著者の辿ってきた道筋。
勤めていた会社を30後半で辞め、何もないままに独立するに至り、
試行錯誤の末にたどり着いたのが、この「しゃべる名刺」なのだという。
なぜそういったリスキーな道を進んだのかは、読んでみて欲しい。

自分が使っている名刺が、いかに何も考えていない適当なものかが良くわかった。
遊びでプライベートの名刺も作ってみようかな、とか思った。
オススメ度は★4つです。おもしろい本でした。

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感想メモ:仕事の哲学

仕事の哲学 (ドラッカー名言集)
仕事の哲学 (ドラッカー名言集)
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2003/08/01

★★★★☆

もしドラで妙なブームになっているドラッガー先生。
以前から有名だったわけだが、裾野が広がった今日この頃。
この本は、1ページに3~5行ずつドラッガー先生の言葉が紹介されている。
字数的にはかなり少ないので、どんどん読んでいける。

しかしなめてはいけない。
やはりドラッガー先生の本は、読むタイミングによって
得られるものが違うのだ。
学生時代に読むのと、社会人に成りたてで読むのと、
何年か働いてから読むのと、何十年か働いてから読むのでは
響き方が違うはず。

ということで目を通し直してみたら、頷けることが増えていた。
以前は、書いてあることに自分のレベルが達していなかったのだな。

仕事の関係に人間関係がからむと、時間はさらに必要になる。
急げば摩擦を生じる。あらゆる組織が、仕事の関係と
人間関係の複合の上に成り立つ。
ともに働く人が多いほど、その相互作用だけで多くの時間が費やされる。
仕事や成果や業績に割ける時間がそれだけ減る。

他にも、時間管理、イノベーション、リーダーシップなど、分野は様々。
仕事を始める前の学生さんも、始めたての新入社員も、
しばらく経っている人も、全員にオススメできる本。
読むタイミングによって、そのときに応じたヒントが得られるでしょう。
「ドラッガー」って言いたいだけの人も、そうでない人もぜひ一冊。
オススメ度は★4つです。良い本です。

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感想メモ:「ニンジンから宇宙へ」

「ニンジンから宇宙へ」―よみがえる母なる大地
  • 発売元: なずな出版部
  • 発売日: 1996/10

★★★★☆

農薬はいいものではのはわかるが、
無農薬のものは値段が高いし、
ある程度はしょうがない。
という考えの人が多いのではないだろうか。

この本では、農薬や化学肥料がなぜ良くないのかという理由、
そして無農薬の農業の可能性大切さを教えてくれる。

農業は、土だ。
土は、何でできているのか?
いわれてみると知らない。
石が砕けたもの?ではなかった。

そう、土のほとんどが草の化けたものなのです。
(中略)
表土は石の粉ではなく、植物の化けものなのです。

知らなかった…

また、土には理想の養分バランスがあり、
そういう土で作られると、
すばらしい野菜ができるそうだ。

これを化学肥料で達成しようとすると、続かない。
農作物が育つということは、土の養分が移動するということ。
その失った養分が回復しないのだ。

こうした努力はそれこそ十年単位での試行錯誤を経ての結果だ。
なんども挫折しそうになったそうだが、やり切ることができたのは
なぜなのだろう。

奇跡のリンゴ」と共に、読んでおくと良い本。
オススメ度は★4つです。良い本でした。

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感想メモ:なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?

なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?
なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?
  • 発売元: 青志社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2007/09/21

★★★★☆

筆者は長時間労働高収入でバリバリやっていたが、
それでいいのかと考え直し、人生これでいいのかと考え直した。
その結果が「週に4時間働く」というワークスタイルだ。

これはただ楽をしているという話ではない。

  • アウトソース可能なことは徹底的にアウトソースする
  • 自分が価値を生み出しているの強みを把握しそれ以外のことは極力しない

というような考えられた戦略に基づいている。

まず、自分についての理解が最初のステップだ。
以下のような質問が書かれている。

  • 恐れているために、先延ばしにしていことは?
  • 先延ばしにすると損害は?
  • 何を待っている?
  • 自分が決して失敗することがないとしたら、何をする?
  • 死ぬ前にしたいこと?
  • 毎日したいこと?
  • ずっと学んでみたかったこと?
  • 心臓発作がおきて2時間しか働けないとしたら何をする?
  • 自分が生産性が高いように思い込んでいる仕事は?
どうでもいいことはどうでもいいことでしかない。
それをどんなにうまくやってのけても、
重要でないことに変わりはない
時間がたくさんかかる仕事が、重要というわけではない

何をやるかは、いかにやるかより、はるかに重要
パレートの法則。ごもっともすぎる。耳が痛い。

パーキンソンの法則
1仕事を重要なことに制限すると、仕事時間が短くなる
2仕事時間を短くすると、仕事が重要なことに制限される

どれも、考えさせられることばかりだ。
仕事は人生のかなりの部分を割くことになる。
一度考え直してみるのも、悪いことではない。
ということで、オススメ度は★4つです。

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感想メモ:性格は捨てられる

性格は捨てられる
性格は捨てられる
  • 発売元: 中経出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2008/07/16

★★★★☆

  • 性格とは、自分の変えられない本質(個性)がまとった、
    刺激に対する反応パターンの集合体である
  • 一つ一つのパターンは、過去の反応の蓄積なので、
    現在の状況では役に立たないものであることもある
  • こういったパターンを検証して変えていくことにより、
    その集合体であるところの性格も変えられる

といった内容だと読んだ。

人それぞれ、心のなかにある「パート」は違います。
ですから、それらのパートが集まって作り上げた「性格」によって、
出来事を取り入れる時の内容が変わるのです。

この
刺激に対する反応については「7つの習慣」
でも語られている。反応には選択の余地がある、という話だ。
そして、その反応を選択しようという努力の積み重ねが、
人を形作っていくという話も、そうなんだろうと感じた。

小さなことでも、続けてみれば積もってくるのがわかります。
そして振り返ったとき、「私って、こんなにできることがあるんだ!」
という自信が湧いてきます。

自分自身を振り返っても、10年前とは結構違う性格に
なっている気がするし。

著者本人も、かつては周りにきつく当たる性格だったのが、
NLPとの出会いによって性格を変えられることを
身をもって学んだのだという。

後半はワークが多くなるが、前半の話だけでも読む価値がある。
オススメ度は★4つです。

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感想メモ:アインシュタイン・ファクター

アインシュタイン・ファクター
アインシュタイン・ファクター
  • 発売元: きこ書房
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2009/05/25

★★★★☆

天才は生まれた時から天才なのではなく、なっていくもの。
では、どうやったら天才に近づくことができるのだろうか?
天才と言われる人たちは、どんなことをしていたのだろうか?
ポイントは、潜在意識や右脳の力を使うこと、であるようだ。

電磁気のファラデーの法則で有名なファラデーは、
驚いたことに、数学をあまり理解していなかったらしい。
彼のノートを研究した学者のたどり着いた結論は、
散歩に行った景色について書かれていたりして困ったという。
彼がたどり着いた結論は以下の通り。

ただ単に頭に浮かんだことを認知していっただけです。
彼のアイディアは、筋道立てて生み出されたものではなく、
彼自身の経験から無秩序に湧き出てきたものだったのです。

かのアインシュタインも、こう言っているらしい。

私は数学的な法則を使う代わりに、主に視覚的なイメージや
感情で物事を考えている

ベンゼン環、夢で出てきた蛇のイメージから見出されたという。
新しいものを生み出すような作業の場合、
左脳的な分析よりも右脳的なイメージの方が相性がよいのだろう。

では、右脳の力を使うといっても、どうすればいいのだろうか。
ここでは、様々な方法が紹介されている。

  • イメージ・ストリーミング
  • イメージの解釈
  • 夢を
  • 天才になりきる
  • フォトリーディング

イメージ・ストリーミングというのが、この本の中で
大きなポイントになっているテクニックなので、復習がてら引用する。

  1. 頭の中に浮かんだイメージは、大きな声で、ほかの人、
    あるいはボイスレコーダーに向かって説明しなければならない。
    小さな声では、効果がない。
  2. 説明するときには、体中の全五感を使わなければならない。
    例えば、雪の積もった山を見たら、外見だけでなく、
    雪を口に入れたらどんな味がするか、手触りや匂いはどうか、
    山頂を吹く風の音はどうかなどについても説明することが必要。
  3. 説明は、全て現在形で話さなければならない。

声を出すのは、自分が説明している声を聞くことで、
見ているイメージが明確になるというフィードバックがかかる、
ということらしい。
説明することで理解が深まる、というのは体験からも頷ける。

遺伝や外部からの刺激ではなく、むしろ私たち自身の自発的な表現行動が
フィードバックの輪を作り、これこそが私たちの脳の大部分を発達させる
ものであるということです。

まとめる。
天才は、右脳でイメージし、それを解釈するということを行っているようだ。
普通の人は頭の中でイメージする、ということはあまりしない。
しかしこれは、訓練次第でできるようになる。
それがイメージ・ストリーミング。
このイメージを解釈する訓練をすることで、
問題解決や新しいものを生み出すことに役立つ。

神田昌典氏の全脳思考がこの方法を参考にしているので、
参考にするとよいかもしれない。
オススメ度は★4つです。おもしろかったです。

アインシュタイン・ファクター
アインシュタイン・ファクター
  • 発売元: きこ書房
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2009/05/25

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感想メモ:最強の集中術

最強の集中術
最強の集中術
  • 発売元: エクスナレッジ
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/03/26

★★★★☆

子供の頃は、1つのゲームをずっと遊んだり、
1冊の本を繰り返し読んだり、
集中力が持続する時間が長かった気がする。
それに比べて、今はどうも集中力が減っているような…

この本は、注意力の分野で30年以上研究している権威
(そういう人がいるそうだ)の本。
確かに、集中力、注意力を保つ秘訣があるならぜひ知りたい。
タイトルには集中術とあるが「注意力を管理するスキル」
とも言えるだろう。

集中力が不足する状態には、
1.興奮が不足しているボーッとした状態
2.興奮が過剰な状態
と、二つあるそうだ。
大人が集中できない場合というのは、どうも後者である気がする。

というのも、「パソコンの使い方に注意」という項目で
思い切り思い当たったからだ。

神経がたかぶっているときは、新しいアプリケーションを開いて、
いろいろな作業をはじめたくなる。アドレナリン過剰の脳は、
いくらでも仕事をほしがるのだ。
脳の要求を退け、あくまでも冷静に考えよう。
興奮状態にあるときは、刺激が少ないほど集中力が高まるのだ。

確かに!
これはアドレナリン過剰で集中力を欠いている状態だったのか。
ブラウザやメーラーやtwitterアプリは特に刺激が強いので、
不要なときは意識的に閉じておくべきなのだろう。

というようなことを以前考え、
Thinkというアプリを使っていたのを思い出した。
そして、MacJournalを使っているのが、全画面表示ができるから
というのが一つの理由だったのを思い出した。
Think+PresentYourAppsで作業用の環境が作れた

また使い始めてみよう。

先延ばし、不安、怒り(緊張の高まり)に対処するには、
まず、これらはすべて恐怖心に根ざすものであることを理解する必要がある。
また先延ばしは、衝動性や注意力の
散漫性と深く結びついていることも分かった。

先延ばしは誰もがなじみ深いものだと思うが、
実は根深く、そして手強いものであるようだ。
それでは、先延ばしをなくすにはどうすればいい?

階段全体を見る必要はない、ただ最初の一段を上がればいい
〜マーティン・ルーサー・キング〜

小さい一歩を踏み出す、ということだ。
(参考:脳が教える! 1つの習慣
他にも載っていたが割愛。

次は、注意力をコントロールすることで、
他人へも影響を及ぼすことができる、という例。

そして実験した結果、この方法が実際に効果的であることを発見する。
彼女は、自分にとって望ましい行動には注意を向け、
望ましくない行動は無視することにしたのだ。

この例は、夫の行動を変えるというものだが、
実は野口整体の野口晴哉先生の本にも、
子育ての方法として書かれているのはおもしろい。

自分の集中力がベストの状態を知ること。
自分が興奮が不足側なのか過剰側なのかを考えること。
その考え方を知るだけでも、この本を読んだ価値があるだろう。
オススメ度は★4つです。

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感想メモ:インナーゲームオブストレス

ストレスに打ち勝つ!インナーゲームオブストレス
ストレスに打ち勝つ!インナーゲームオブストレス
  • 発売元: 日刊スポーツ出版社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2010/06/23

★★★★☆

インナーゲームは、元々はテニスを教えるためのものとして生まれた。
自分に指示を出し、そして自分にダメ出しをする、司令塔であるセルフ1。
その命令や罵倒を受けつつ、健気に実行するセルフ2。
と、自分の中には2人の自分がいる、というもの。
詳細はこちらを参照されたい。

この考え方はをゴルフやスキーにも適用できることを示したのが
インナーゴルフ、インナースキー。
そして更には、日々の生活におけるストレスとの戦いにも使える!
というのがこの、インナーゲームオブストレス。

「ストレスがない人なんていない、
パフォーマンスを得るにはストレスが必要だ」
という考え方もある。しかし、この本では

「ストレスは百害あって一利なし」

としている。
ストレスに対する人間の反応はいまだ動物的なものだから、
仕事のストレスに対しては的外れな対応なのだ。

それでは、どうやってストレスに対処するか。
いろいろな考え方、ツールが紹介されている。

ストレスと戦ったり、逆に管理しようとしても、うまくいきません。
もっと知的で積極的なゴールを設定しなければなりません。
それは「あなたが本当にしたいことに焦点を当てる」ということです。
  • 4つのR
    rest(休息)、relaxation(リラックス)、
    recreation(レクリエーション)、reflection(熟慮)
この4つの要素は単に「あればいい」というレベルのものではなく、
「絶対的に人生と健康に不可欠なもの」なのですが、
多くの人は、最初はそのことを理解するのに手こずるものです。
  • ACTトライアングル
    現実をあるがままに認識(Awareness)し、自ら行動を選択(Choise)し、
    自分自身のリソース(セルフ2のリソース)を信頼(Trust)する。
  • STOP
    step back 一歩下がって距離を置く
    think 考える
    organize your thoughts 考えを整理する
    proceed 前進する
  • PLEトライアングル
    Performance 成績
    Learning 習得
    Enjoyment 喜び
あなたは、起きてもいない不幸への恐怖によって
人生の楽しみを台なしにしてしまったりしていませんか?

ストレスは自分(セルフ1)が作っていて、
それは変えられるということを知るだけでも、
良い影響があるのではないかと感じた。
オススメ度は★4つ。良い本でした。

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感想メモ:第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

第1感  「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)
第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)
  • 発売元: 光文社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2006/02/23

★★★★☆

・適応性無意識≒直感≠無意識

うまく説明できないけれども結構正しい、いわゆる直感。
そもそもどういうものなのか?
どんなときに働いて、どんなときに働かないのか?
間違うことはないのか?
そんなおもしろそうな話題がちりばめられている本。

この本では、直感のことを「輪切り」と表現している。

「輪切り」は、様々な状況や行動のパターンを、
ごく断片的な観察から読み取って瞬間的かつ無意識のうちに
認識する能力のこと。

一体頭の中で、何が行われているのだろうか?

実は、大量の情報を瞬時に処理するのではなく、
不要な情報を削って大事なところに集中しているようだ。
人は選択肢が多すぎると、逆に判断できなくなってしまうからだ。

プロスポーツ選手が体験するいわゆるゾーン体験で、
周りの音がなくなってボールしか見えなくなった、
というのは不要な情報を遮断する事で必要な情報への
集中を高めているのかもしれない。

直感は、分析的な思考よりもはるかに高速で判断する事ができる。
が、万能ではない。
真実に、ではなく経験に基づいているので、間違えるのだ。
直感(と思わしき判断)にも先入観が入り込むのだ。

個人的には、どうも左脳と右脳の働かせ方の違いな気がする。
しかし左脳と右脳について知らないはずがない著者が
このことについてほとんど触れていないことから考えると、
もっと複雑なプロセスなのかもしれない。

というように「直感」について様々な情報が書かれている。
著者は「天才!」「急に売れ始めるにはワケがある」のマルコム・グラッドウェル。
オススメ度は★4つです。さすが、おもしろかったです。

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