「本」カテゴリーアーカイブ

感想メモ:論理的思考と交渉のスキル

論理的思考と交渉のスキル (光文社新書)
論理的思考と交渉のスキル (光文社新書)
  • 発売元: 光文社
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2003/01

★★★☆☆

ビジネスでものを書いたりプレゼンをしたりする場合、
主張に対して理由がないと受け入れてもらえない。
どうやったら論理的な文章を書いたりプレゼンしたりできるか。
が前半。

後半はビジネスで交渉を行う際の考え方などについて。

前半はいわゆるロジカルシンキングで、元祖は
考える技術・書く技術」とほぼ同じ。こちらを読めば良い。

後半は交渉について。
必ずBATNA(Best Alternative to Negotiated Agreement)、
つまり次善策をもって交渉に臨むべき、という点は参考になった。

他にも、実際に交渉するケースを想定して、
どのように応対すればいいかなどが紹介されている。

個人的には、ロジカルシンキングと交渉の本を
それぞれ読んだ方がよいという印象。
限られた時間になんとか知識を得る必要がある、
などの場合には適当かと思う。

オススメ度は★3つとします。

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感想メモ:マインドマップ会議術

マインドマップ会議術―会議の質を劇的に高める「1枚の地図」
マインドマップ会議術―会議の質を劇的に高める「1枚の地図」
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2009/09/18

★★★☆☆

日頃参加する会議の進め方には何の不満もない、
という恵まれた環境にいる人は少ないだろう。

何かしら会議のあり方について疑問を持ちつつも、
どうすればよいかわからずに過ごしている。
という人が一般的ではなかろうか。

そんな中で、会議はマインドマップを使ってやると
いいですよ、という提案がこの本。
コンサルタント、ファシリテーターである著者が
自らの体験を踏まえてその理由とやり方を説明している。

内容が「5つの教訓」という形でまとまっていたので引用する。

  1. 「質の低い会議」は、個人とチームと「今」と「未来」を蝕んでいく
  2. ファシリテーションはテクニックに走ると、「落とし穴」に落ちる
  3. ファシリテーターは、”技”だ
  4. 「技」から「道具」へ。マインドマップがファシリテーターの代わりをしてくれる
  5. マインドマップ会議なら、「質の高い会議」が誰でも実現できる。

結果として参加、理解、納得、行動につながるとのこと。

本の後半では実際にどのように会議を進めていくのか、
どのようにマインドマップを作っていくのかなどが説明されている。

マインドマップは個人で作るものかと思っていたが、
こういう使い方もあると学んだ。

実際に使ってみて、その効果を体感してみたいのだが、
気になった点がいくつかある。
・本を読んだだけの素人がうまく会議を回せる?
・マインドマップを知らない年配の人が多い会議で、
いきなりカラフルなマインドマップが受け入れられる?

おそらく、受け入れる素地がない組織で定着させるには、
インストラクターかコンサルタントという形で専門家に
入ってもらうことが必要な気がする。
とりあえず若い人でやるミーティングで試してみるのが良いかな。
本のオススメ度は★3つとします。

マインドマップ会議術―会議の質を劇的に高める「1枚の地図」
マインドマップ会議術―会議の質を劇的に高める「1枚の地図」
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2009/09/18

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感想メモ:全脳思考

全脳思考
全脳思考
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 2,100
  • 発売日: 2009/06/12
  • 発売日: 2009/06/12

★★★★☆

ビジネスにおけるオーソドックスな戦略とは、過去の事例の分析から
近い将来を予測し、その前提における最善の手法を取る、というものだ。

この方法は確かに有効で、根拠の説明も
ロジカルに行えることから、関係者の理解も得やすい。

しかしこの方法では、今まで存在しない、過去の延長線上にない
新しいモノを生み出すことは難しい。

それではどうすれば、過去の制約に囚われないような
クリエイティブな発想ができるのだろうか?

その答えの一つとなるであろう手法が、
神田昌典氏の提唱するこの「全脳思考モデル」である。

簡単にまとめると、その商品・サービスを利用する
具体的な顧客を思い浮かべ、その人が120%満足する姿を思い浮かべる。
そこから逆算して、何が起きたのかを想像していく、
といったプロセスをたどるものだ。

こうすることで、過去の事例の制約を外れ、
より広い視点に立ったクリエイティブな発想が得られる。

具体的な顧客を想定するという点においては、
ペルソナに似ているとも言える。
(想定と実際の人という違いはある)

また、スピーチの手法も紹介されている。

  1. オープニング
  2. テーマ
  3. プレミス(前提)
  4. バックグラウンド
  5. プルーフ1,2,3
  6. コンクルージョン

長さは、プルーフをどれだけ掘り下げるかで調節できる。
プルーフの説明は、ピラミッドストラクチャーを取る。
(参考:考える技術・書く技術
こういった型を覚えていると、とても使い勝手が良い。

こちらも本筋とは外れるが、紹介されていた
プレゼンの準備の手法もおもしろかった。

  • 寝る前に、プレゼンに使うプロジェクターを思い浮かべ、
    そこにプレゼンのスライドを投影する
  • クライアントが頷いて満足しているイメージを思い浮かべながら眠る
  • 目覚めた時にスライドに何が書かれていたかを考えて、
    思いついたことを書き出す

他にも、U理論についての説明も盛り込まれていたりと、
450ページを超えるため内容的には数冊分のボリュームがある。
個人的には、ちょっと詰め込みすぎな印象を持った。
むしろ数冊に分かれていて、一つ一つの内容についてもう少し
説明してもらった方が理解が深まるのではないかと感じた。

YouTubeに神田氏自身がこの「全脳思考」について
説明している動画がいくつか上がっている。
本を読む前に見るとよくわからないかもしれないが、
見てみるとよいかもしれない。

動画には、特設サイトからアクセスできる。
『全脳思考』特設サイト【より理解するための無料コンテンツ】

ということで、いろいろなヒントが得られる良い本。
ただ、上に書いた点が悩ましかったので、★4つ。

全脳思考
全脳思考
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 2,100
  • 発売日: 2009/06/12
  • 発売日: 2009/06/12

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感想メモ:効率が10倍アップする新・知的生産術

効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2007/12/14

★★★★☆

なぜか今更の紹介。
勝間和代氏のlifehack紹介本、だと私は捉えている。

テイストは無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法の流れを引いている。
つまり、具体的な商品名とその使い方まで挙げて
ノウハウを紹介しているところが特徴。

「知的生産」ということで、内容は勉強に限らず
情報(インプット、アウトプット)、IT、フレームワーク、
生活習慣など多岐にわたっている。
例えば下に挙げるものは、勝間氏の他の本で見かけることもあり、
有名になっているのではなかろうか。

  • Giveの5乗
  • アウトプットの比率は5割を目標に
  • フォトリーディング
  • 親指シフト

もうひとつ特徴的な部分は、巻末の商品、本、オーディオブックなどの
紹介リストがとても充実していること。
なぜかこの部分だけがカラーになっている。

こちらも今ふり返ってみると、自分の考え方に
かなり影響を与えている本だということがわかった。
このあたりまでは、勝間氏の本は全部買っていた。
(その後はあまりに多くなってきたので買わなくなった)

本全体としては、読んだ結果として具体的なアクションを
起こしやすい形で紹介されていることがポイントだと感じた。
いくら良い内容でも、その結果として人生が何も変わらないなら
意味がないわけだから。

ということで、人生に影響を与えてくれた良い本でした。★4つ。

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感想メモ:無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法

無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
  • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2007/04/05

★★★★☆

勝間和代氏の初期の著作。
この10倍シリーズでブレイクしたのだった。

勉強本としての特徴は、理念よりも具体的な手法の紹介が多いところ。
例えば、MP3プレーヤーやノートパソコンや速読やマインドマップなど、
具体的なツールの使い方が説明されている。
そういう意味ではSTUDY HACKS!に近い。

勉強するべき分野としては、英語、会計、IT、経済を勧めている。
とてもオーソドックスな品揃えだ。

なぜ勉強するのか、といった理念やモチベーションの立て方は他の本に譲り、
(例えば夢をかなえる勉強法
この本は、紹介されている具体的な手法を取り入れてみる、
という使い方がよいと思う。

私がマインドマップとフォトリーディングを知ったのは、この本だった気がする。
現状この2つは生活になじんでいるものなので、
そう思うと、かなり影響を受けた本なのだなぁ。

ということで、良い本だった。★4つ。

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感想メモ:億万長者 富の法則

億万長者 富の法則
億万長者 富の法則
  • 発売元: 中経出版
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2009/04/08

★★★☆☆

なかなかキャッチーなタイトルだ。

その内容はどうかと言うと、自分の才能を活かして成功した
億万長者と呼ばれる人たちを8つのパターンに分類し、
それぞれのタイプの代表的な人物とその特徴について説明している。
その8つとは、以下の通り。

  • クリエイター
  • スター
  • サポーター
  • ディールメーカー(交渉人)
  • トレーダー
  • アキュムレーター(蓄財家)
  • ロード(支配者)
  • メカニック

自分がこの中のどのパターンに当てはまるかがわからないと、
この本を読む意味は半減してしまう。
しかし、自分のこととはいえ、自分の適性がどこにあるかを
しっかり把握している人は、決して多くはないのではないかと思う。
自分がどういうことに適性があるかを考え直す機会になるかも。

8つの特徴をすべて覚えきれないと思ったし、覚える必要もない気がする。
「成功する人」と言っても様々なタイプの人がいて、
それぞれの人が得意とするやり方がある。
という気付きが得られればよいのかもしれない。★3つ。

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感想メモ:日本語と韓国語

日本語と韓国語 (文春新書)
日本語と韓国語 (文春新書)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2002/03

★★★☆☆

日本語はどの言語とも似ていないと言われるが、
韓国語とは文章の構造や単語など、共通する部分が多い。

そういった日本語と韓国語の共通点や異なる点、
言語の文化的な背景や最近の風潮などを説明している本。

歴史的な背景などから、複雑な関係にある日本と韓国だが、
お隣の国であることに代わりはなく、知っておいた方が良いことは多い。
例えば、韓国の人は「朝鮮」と言われるのを嫌うそうだが(例:高麗人参)、
北朝鮮の人は「朝鮮」と言う言葉に悪い意味は感じないそうだ。

同時に、タイトル通り日本語と韓国語についての雑学的な知識も得られる。
例えば日本で同音異義語の釜、鎌、鎌などが韓国語でも同音異義語である、とか。
しかし漢字は同じでも意味は異なるものもあるようだ。

日本人として知っておいた方が良いことは多いと思った。
読んでおくとよいと思う。★3つ。

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感想メモ:成功の実現

成功の実現
成功の実現
  • 発売元: 日本経営合理化協会出版局
  • 価格: ¥ 10,290
  • 発売日: 1988/09

★★★★★

東郷平八郎、ロックフェラー三世夫妻、松下幸之助、稲盛和夫など、
多くの人々が師事してきた中村天風氏。
ここでも既に何冊か紹介している。
君に成功を贈るほんとうの心の力

この本は、氏の話を1冊にまとめた集大成、といった趣の本。
10,290円という値段が目を引くが、それだけのすばらしい本だと感じた。

氏は、「心を常に積極的たらしめるべき」としている。
そしてその積極的精神は、後天的に手に入れられるそうだ。
そのためには以下の点を気をつけるとのこと。

  • 自分の心が積極的かを常にチェック
  • 他の人の消極的な言動に自分の心を同化させない
  • 同情はしても、一緒に悩んだり悲しんだりしない
     勇気づけ鼓舞することを考える
  • 取り越し苦労をしない
     自分の運命の墓穴を掘っている!
  • どんなときにでも本心良心に悖った言動はしない
     後ろめたいことはしない

同時に、以下のことにも気をつける。

  • 努めて気分を明るく朗らかに、いきいきと
  • 気分がいいときも良くないときも!
  • 言葉に気をつける
    →消極的な言葉は絶対使わない 感謝を先にする

それと、次の文章もとてもよいと思った。
最初の3行を心がけているだけでも随分違うと思う。
が、それが難しい。

今日一日
怒らず 怖れず 悲しまず
正直 親切 愉快に
力と 勇気と 信念とを持って
自己の人生に対する責務を果たし
恒に平和と愛とを失わざる
立派な人間として生きることを
厳かに誓います

なぜ人間は自分の心を自由にできないのか?
とてもおもしろいトピックだが、次の3つが原因とのこと。

  1. 潜在意識に消極的なものがたまっている
  2. 神経系統の生活機能が衰えた(神経過敏)
  3. 行き当たりばったりに生きている

日常暮らしていると否定的な言葉のシャワーを浴びてしまうので、
意識的に潜在意識をクリーニングする必要があるということ。
その方法も書かれていた。
また、心がショックを受けにくくする体の保ち方、というのも載っていた。
これは試してみたところよさそうなので、取り入れてみることにする。

ということで、図書館で借りた読んでみたのだが、
この値段にも関わらず買ってもいいと思った。
1回読むだけではなく、何度も読み直す価値がある本。
文句なし、オススメの★5つ。

成功の実現
成功の実現
  • 発売元: 日本経営合理化協会出版局
  • 価格: ¥ 10,290
  • 発売日: 1988/09

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感想メモ:きっと、よくなる!

きっと、よくなる!
きっと、よくなる!
  • 発売元: サンマーク出版
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2005/01/16

★★★★☆

「ユダヤ人大富豪の教え」や「幸せな小金持ち」シリーズなどで有名な
本田健氏の本。
本田氏自身の経験談を元に、人生を生きていく上でのヒントとなるような
エッセンスを抽出しているという形。

本田氏は、二十歳のときにアメリカに渡り、
平和についての講演をして回ったという。
このことは「ユダヤ人大富豪の教え」など他の著書にも書かれていた。

若い頃から有名だったんだな、と思っていたらそうではなく、
これは新聞広告に募集記事が出ていたので、それを見て応募したのだそうだ。
普通、大学生ぐらいの歳で、「アメリカに平和について講演をする」
という募集に応募しようとするだろうか?
しかし間違いないのは、手を上げなければチャンスはやってこないということだ。
その行動力が素晴らしい。

他、気になったフレーズは以下の通り。

目の前にあることを心から楽しんでいくこと、それがひいては、
将来の自分をもっと幸せにしていきます。

「自分は、お金に制限されずに人生を生きる!」と決意することが、
少なくとも最初に精神的に自由になる第一歩です。

失敗したときの挫折感を感じないための防波堤が、言い訳なのです。

「自分の本質に合わないことは、やらない!」と決めることです。

幸せの源泉とは、それをやっているだけで幸せになれることです。
その周辺には、いろいろな仕事の可能性があるのです。

批判の本質は、その人の意見表明です。
その人がいっていることは、単にその人が感じたことで、
真実かどうかは関係ありません。

時間をつぶすという言葉がありますが、それは緩慢な自殺です。

それ以来、「自分が好きかどうか」「もっていて楽しいかどうか」という基準で
物を買うようになりました。

そして、つねに目標を追い求める躍動感を幸せと勘違いしてしまいます。
しかし、そういう生き方をしていては、いつまでたっても幸せになれません。

幸せは、日常生活の中で、ふと気付くものです。

教えてもらったのは、「どんなことでも、自ら意図的に選択してやる」ということです。

各項目間で矛盾する部分もあったりするのだが、意図的なのだろう。
軽く読めて、心に残る部分がいろいろあった。おもしろかった。★4つ。

きっと、よくなる!
きっと、よくなる!
  • 発売元: サンマーク出版
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2005/01/16

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感想メモ:裸でも生きる

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)
裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2007/09/22

★★★★★

著者の山口絵里子さんの半生を描いた本。
というと月並みだが、この山口さんの生き方は、
とにかく人並み外れている。

本人は「私なんか」と語るが、なんかどころではなく、
本当にすごい。尊敬する。
引き込まれるように読んでしまった。

  • 小学校でイジメにあう
  • 強くなりたいという思いから、高校は有数の強豪校の「男子」柔道部に入部。
    文字通り血を吐くような練習に耐え、全国7位に
  • その後教育を変えたいという思いから政治家を志す。偏差値40から3ヶ月で慶応へ
  • 途上国の姿が自分の目で見たいからと、
    最貧国単身バングラデシュへ。一人で2年暮らす。
  • バングラデシュの大学院へ

これで前半くらい。
とにかく、行動力が半端ではない。
ツテもないのに一人でバングラデシュに行って暮らす?
当然何度も痛い目に遭っている。
それでもやり遂げてしまう。

こういった人になるには、ある種の飢餓感が必要であるように思える。
普通に不自由なく暮らせる日本では、
こういった人はなかなかいな出てきにくい。
彼女を彼女たらしめているそ情熱を支えるものは、
一体何なのだろう?

ちょっと長いが引用。

ただ、そんな周りの声の中、私が拠り所にしたことは、
たとえば尊敬する人の言葉でも、すばらしい本でも何でもなく、
自分自身だった。

自分は一体何をしてきたんだ。
他人と比べて一番になるなんてそんなちっぽけなことに全力を注ぎ、
泣いたり笑ったり。
こんな幸福な星の下に生まれておいて、
周りを気にして自分ができることにも挑戦せず、したいことも我慢して、
色んな制約条件を自分自身の中だけでつくりだし、自分の心の声から無意識に
耳を背け、時間とともに流れていく。
バングラデシュのみんなに比べて山ほど選択肢が広がっている私の人生の中、
自分が彼らにできることはなんだろう。
それは、まず自分自身が信じる道を生きることだった。

頭では納得できても、それを行動に移せる人というのは
ほんの一握りで、だからこそその生き方は心を打つのだろう。
ぜひ読むべき。刺激を受けること請け合い。
ということでオススメの★5つ!

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