- 名経営者が、なぜ失敗するのか?
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- 発売元: 日経BP社
- 価格: ¥ 2,310
- 発売日: 2004/06/24
★★★☆☆
経営者がバカだからじゃないよ、という本。(はしょりすぎ)
マジメな書評を求める人は、以下を参照されたい。
関連:
- 感想メモ:挑戦する経営―千本倖生の起業哲学 ★★★★★
その他の書評などはこちら。
→Socialtunes – haru
★★★☆☆
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★★★★☆
生命の持つロバストネス(頑丈さ)には、知れば知るほど感心させられる。この生命が進化の末に獲得してきたロバストネスの仕組みについて、それを実際に技術として実用化した例を交えながら説明されている。
内容は下のようなもの。
長年の進化の果てに獲得された仕組みだけに、感心させられる例が多かった。
他に、生命の仕組みを技術として用いている例を紹介している本としては、赤池学氏の「自然に学ぶものづくり」「昆虫力」などがある。★4つ。
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★★★★☆
アイデアを生み出すための方法について、アイデアが命である広告業界で活躍した著者が記した本。基本的にヤングの「アイデアのつくり方」を踏襲しているが、もう一歩深く説明している感じ。(「アイデアのつくり方」についてはレビュー済み
→感想メモ:アイデアのつくり方)
プラスされている内容は、「楽しむ」「自分を信じる」「興味を持つ」「質問を変えてみる」などの要素。これらはまさにアイデアを考える際のヒントとなる、心構えのようなもの。
「アイデアのつくり方」と合わせて、次に読むとよいと思う。
関連エントリー
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★★★★★
アイデアを作り出すための方法について書かれた、非常に薄い本。全部で100ページくらいで、しかも解説が1/4くらいあるので本編はもっと薄い。実質 60ページくらい。ビックリ。しかし内容的に薄いわけでは全くなく、むしろ無駄がそぎ落とされまくりエッセンスが凝縮された感じだ。「アイデアのヒント」と合わせてオススメ。
この本のエッセンスの一つは「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」という原理。人は、自ら勝手に「これはこれにしか使わない」と制約をつけてしまっている。この制約を外し、いかに異なるものの関連性を見つけ出せるか、ということだろう。
もう一つのエッセンスは、アイデアを生み出す5つのステップについて。それは
の5つ。アイデアの部品となるパーツ(情報)をできる限り集め、考え抜き、あとは一旦忘れて無意識に任せるというもの。
「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ」とは頭の片隅に留めておいてよいことだと思うし、5つのステップも知っておいて損はない。無意識に新しい組み合わせを思いつく過程には、睡眠中の脳の活動も関わっているのではないかと思った。オススメの★5つ。
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★★★★☆
皆さんご存知Googleという会社についての本。Stanfordの学生2人がページランクという手法を使った検索エンジンを開発して、コンテンツ連動のオンライン広告によってメキメキ成長して来て、福利厚生が異常に充実してて倍率が異常に高く天才が集まってますよ、というところはよく知られたところなのでいいだろう。
本なのだからその先がないとしょうがないわけだが、インチキSEOへの対策、グーグル爆弾と呼ばれるイタズラ、個人情報の取り扱いについての係争など、ネタは色々あって楽しめる。
しかしストリートビューの件でもわかる通り、この企業の懸案事項はプライバシー保護とのバランスである。広告ビジネスの成長もさすがに鈍化しているが、もはやインフラとなっている感もあるGoogle、今後どういった方向に進もうとしているのか注目したい。
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★★★★★
社会人なら読むべき 技術屋なら絶対読むべき
企業に勤める人なら読んでおいて損はない有名本。顧客ニーズに応えるためにがんばって性能向上を目指して突っ走っていると、いつの間にか性能が顧客のニーズを追い越してしまい、性能では劣るが別の価値がある安価な技術に対抗できず、足下をすくわれてしまう、という感じの話。PS3とWii、というとわかりやすいか。
レビューはネット上にたくさんあるので、ここにはこれ以上書かない。この辺りを読むといいと思う。
→Life is beautiful: 図解、イノベーションのジレンマ
→イノベーションのジレンマ (クレイトン・クリステンセン) : tokuriki.com
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★★★★★
ドラッカーの本は、読むときの自分のレベルによって印象が変わる。
昔はあまり心に響かなかったが、最近読むと「今ドラッカーが良いこと言った!」と思うようになってきた。
本書はドラッカーの著作の総集編「はじめて読むドラッカー」シリーズ3部作の1冊目である(自己実現編]プロフェッショナルの条件、[マネジメント編]チェンジ・リ−ダーの条件、[社会編]イノベーターの条件)。
本書は、個人が仕事をしていく上で、職業によらず「どう成果を上げるか」について書いているのだが、「自分の強みを知る」「時間を管理する」「重要なことに集中する」など、昨今のライフハック本に書かれていることは大概書かれていることに驚いた。
社会人ならば読んでおいて損はないし、これから社会人になる学生も、目を通しておいて損はない。オススメ。★5つ。
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★★★☆☆
わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 松岡正剛の読書術
こちらの記事を読んで興味を持ち、試してに読んでみたのだが、私には早かったという印象。もっといっぱい本を読んだことがある/読む時間や能力がある上級者向けかなー、と思ったのだが、こちらの「千夜千冊マップ」が超使えそうなことに気づいた。私これでいいや。
ということで、明らかに私よりほかの人のレビューの方が参考になる。上や、こちらなどが良いと思う。
→松岡正剛「ちょっと本気な千夜千冊虎の巻」 – まりおんのらんだむと〜く+
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★★★★☆
かなり旬は過ぎた感があるが、一応。
著者は高橋伸夫、東大経済学部教授。
バブル前後を含め、数十年経済学界に身を置いてきた著者の主張は簡潔だ。
「人は金で動くのではなく、金銭を仕事の動機付けにするのは間違いである。
『お金は年功主義で保証し、仕事で報いる』という日本型年功主義を見直そう」
というもの。
このことを示す上で非常に興味深かったのは、ある実験例で、
被験者にパズルを4セット解かせるというもの。
2セット終わった所で自由時間を入れるのだが、
休憩時までに解いた数に対して報償を支払う場合(A)
と
報酬を支払わない場合(B)
で、自由時間の過ごし方に差が見られるというのである。
(ちなみに休憩時間は実験者は部屋から出て行き、周りに人はいない)
差というのは、
「片方が自由時間にパズルを解かず、休憩を取る割合が多い」
というのだが、
それは、休憩が多いのは報酬が支払われた(A)か?
と思うとそうではなく、なんと(B)の方なのである。
(A)の場合は「報酬のためにパズルを解く」事になるのに対し、
(B)の場合は「パズルを解くこと自体が楽しい」状態になるからなのだろう。
これは誰しも経験がある、
「同じことでもやらされるとたのしくなくなる」
というやつだろう。
人が最高のパフォーマンスを発揮するのは、
お金のためにがんばっているという状態ではなく、
「そのこと自体が好きであるため、いくらやっても苦にならない」
という状態なのだろう。
成果主義ではこういう状態になることの助けにならず、
むしろ年功制で生活に対する保障をした上で、
仕事の内容で報いる日本型年功主義の利点を
再確認することが必要なのだという。
金銭が全くモチベーションになることはない、
と言っているわけではないが、
弊害の方が多いですからやめた方がいいですね、という話だ。
人のパフォーマンスを上げる「動機付け」についての理解が深まる上、
日本型経営についても興味深い、良著でした。
日本で導入された成果主義は、成果主義の皮をかぶった
人件費削減であることが多いので、そこを切り分けてから
議論する必要があるような気もするが。
ちなみに2008年6月の著者のインタビューでは
2004年に出版した『虚妄の成果主義』(日経BP)が思いもよらずベストセラーになったことで成果主義に関する取材をいまだに受けますが、少々辟易しています。経営学者である私の専門は経営組織論や意思決定論で、人事労務問題が専門ではありませんから。もう成果主義ではなくて、専門の企業経営について聞いてくださいと言いたくなります。
From: 「成果主義は失敗だった」と企業は明言せよ:NBonline(日経ビジネス オンライン)
と言ってる。こういう本を出したのだから
しょうがないと思うのだが…
オススメ度は★4つです。
知っておいて損はないです。
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★★★☆☆
「五輪書」って言ってみたいという勢いだけで読んでみた本。
宮本武蔵「五輪書」の中から15編をピックアップし、架空のエピソードを通じてその意味する所の解説を行っている。
原典は抽象的な部分もあり、様々な解釈が可能だろう。この本では、著者が信じる解釈を、具体的なエピソードを通じて(架空だが)描いているため、イメージを伴って内容を想像することができる。
元の文章は膨大であり、150ページ程度の本書が語る部分はその極一部である。しかしながら、宮本武蔵の思想に触れてみるという目的には、適した本だと感じた。★3つ。
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