「健康」タグアーカイブ

感想メモ:舌は下ではなく上に

★★★★☆

何も食べたり飲んだりしていないとき、
舌はどこにありますか?
どこに触れていますか?

舌の位置を正すことで、
姿勢、睡眠、歯並びなど、
様々な良い効果が得られますよ

というのがこの本の主張です。

口呼吸ではなく鼻呼吸を習慣づけることがとても大事。
そのためには舌に変なクセがなく、
正しい位置にあることが必要となってきます。(P31)

口呼吸が良くないのは有名ですね。
では、舌の正しい位置とは?

舌の先を上の前歯の付け根辺りにある
スポットと呼ばれる丸い膨らみに当てて、
舌全体を口蓋にぴったりと密着させる状態
(p39)

この状態を「舌の吸盤化」というそうです。

舌を口蓋につけて唇を閉じている状態が、
姿勢の安定性に大きな影響を与えている(P45)

これもおもしろいです。

頚椎は頭のかなり後ろの方にあるので、
頭蓋骨には、常に前に落ちる力がかかっている。
それを、舌を口蓋に密着させることで、
貝柱のように支える、ということみたいです。

例えば、WiiFitの重心の揺れを、
舌の位置を変えて見てみると、
違いがよくわかるらしいです。

姿勢に対するアプローチとして「舌の位置」
なんと舌は、抗重力筋だった!えー?
かなり斬新です。

試してみるコストもかからないので、
効果が得られればとても良いですね。

舌の位置の話は「背筋は伸ばすな」にもあったのですが、
著者は違う方みたいですね。

130ページ程度で軽く読めて、
かつおもしろかったです!

感想メモ:姿勢の医学

★★★★☆

50年のキャリアを持つ治療家の、
ノウハウが詰め込まれた本。

残念ながら、体のこと、特に手技のテクニックを
文字で表すのは非常に難しい。
豊富な経験から得られたノウハウなのだが、
一般の人には読んでも、なぜそれが効くのか
理解できないことが多いと思われる。

著者の持つ知識の1%が得られればいい方だろう。
読み手を選ぶ本かもしれない。

ただ、症状別に一人でもできる調整法が
いくつも紹介されているので、
それらを試してみるだけでも、
その膨大なノウハウの恩恵にあずかれるはず。
それだけでも一読の価値がある。

身体バランス法では、患部に遠い方のツボから操作します。
ヘソを中心にして、体を上下に分け、
上半身が悪ければ足首に近いツボを、
下半身が悪ければ手首に近いツボ、というわけです。

 

かぜの治療は、伸筋と交感神経の緊張をゆるめ、
肺の働きを正常にするための操作です。

プロかそれに近い知識がなければ、
読んで覚えるのは難しそう。

本棚に置いておいて、困ったときに試してみる、
常備薬のような使い方が良さそう。

体は奥が深い。

感想メモ:体幹スイッチランニング

★★★★☆

トライアスロンやランニングのコーチ、
青山氏のランニングレッスン本。DVD付き。

「走る」ということ自体は誰でもできるが、
「長い距離を走る」となると、
体の歪みやフォームの歪みが、
容赦なく体に襲いかかる。

長い距離を、故障なしに走れるようになるのは
簡単なことではない。
特に、正しい知識を持つことが非常に大事。

この本は、そういった知識を持つ良いテキストとなりそう。

動きづくり、つまりは走るのに必要な
カラダの各箇所にスイッチが入っていなければ、
「美しい走り」が実現しないからです。(p8)
「正しく走る」ためには、「正しく立つ」ことが大切です。
正しい立ち方ができていないと、走り込んでも効果は上がらず、
むしろ故障を招いてしまいます。(p10)
1「腕を下で後ろに引く」
2「上体を、やや前傾させる」
3「足は真下に置く」

本の後半は、
正しい立ち方をつくるためのトレーニング、
動きづくりのためのトレーニングが紹介されている。
DVD付きなので、動きを観ながら確かめられる。

基礎から作り上げるという、正攻法な作り。
既に走っている、あるいはこれから走ってみよう、
という人に、特にオススメです。


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:肩こりにさよなら!

★★★☆☆

肩こりと一言で言っても原因は一つではなく、
その対処法も一つではない。
それが、肩こりの対策を複雑なものにしているし、

「肩こり」や「首こり」は、精神的・肉体的なストレス、
コラーゲンやエラスチンが関係する筋膜、
肩こりをおこしてしまうバランスの崩れた筋肉、
体全体のバランスに影響を与える姿勢や歩き方など、
さまざまな要因が悪循環となって生じます。(p21)

筋肉をほぐす
筋膜リリース
エクササイズで姿勢を整える

というアプローチ。
著者の竹井教授は筋膜リリースの名手でもあるので、
筋膜リリースについて、特に参考になる。

コラーゲンがリリースされるには、
筋肉のストレッチングよりも時間がかかります。
1つの方法につき、90〜120秒間ゆっくりと持続的に
伸ばしてください。(p40)
「気の流れ」と呼ぶ人もいますが、「気」は流れません。
「気」の正体は、全身をおおう「筋膜の流れ」です。(p50)
筋膜ラインに沿って、痛い場所を見つけたら、
その場所を、「いた気持ちいい」程度に押してから、
押したまま小さな円を描くようにほぐしてください。(p54)

紹介されているエクササイズを全てこなすことはできないし、
そんなことも期待されていないだろうから、
これ、と思う2つ、3つぐらいを生活に取り入れてみるだけでも、
体は変わってくるのではないかと感じた。

しばらく、自分の体で人体実験してみたい。


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:痛み解消メソッド驚異のエゴスキュー

ピート・エゴスキュー
ロングセラーズ 2008-03-01
¥ 1,785

★★★★★

いくつかの決められたポーズの体操を行うことで、
体に正しい使い方の刺激を与えることで、
正しいあるべき姿勢を取り戻す。

ポーズの数もさほど多くなく、
きちんと続けて行けば、
かなりの体の不調が改善できる。

ジャック・ニクラウスがひどい腰痛に悩まされた際も、
様々な治療の末にこのエゴスキューにたどり着き、
再びゴルフができるようになったそうだ。

対症療法ではなく、体のバランスを整えることで、
結果的に痛みが解消されるという、
原因を元から断つ思想も共感できる。

使われなくなった筋肉は、
意識して刺激を与えないと、
固まって動かなくなり、
しだいに働かなくなってしまうのです。(p27)
ゆがんだ骨格を治すためには、
まず筋肉に正しい刺激を与えてやれば
よいということになります。

筋肉に適切な適量の刺激を与えてやりさえすれば、
簡単に本来の動きを思い出し、
正しく動きはじめます。(p28)
この90度という角度には意味があります。
直角とは、最高の強度と耐久力を与える角度なのです。
これと同じことを、体もしています。(p29)

日本ではかなりマイナーだが、非常に良い内容。
記述はあっさりしているが、続けてやっていくと、
体が変わってくる、噛めば噛むほど味が出る内容。

一時のブームになってしまいやすい健康モノだが、
続いているものにはそれだけの価値があるということ。

健康に不安がある人、気をつけたい人には非常にオススメです。

ピート・エゴスキュー
ロングセラーズ 2008-03-01
¥ 1,785


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:背筋は伸ばすな ― 姿勢のメカニズムとその治し方 ―

★★★☆☆

「背筋を伸ばす」

この本で一番興味深かったのは、
「舌が正しい位置にあると、上あごを支えている」
ということ。貝柱みたいなイメージだろうか。

舌が本来あるべき場所を手っ取り早く言いますと、
上あごのくぼみの中です。
ここを常に舌で満たすことが
できるようになるのが目標です。(p181)

頭は5kg近くもあるから、前に出てしまうと、
その重さを首の後ろの筋肉で支えることになり、
首や肩の筋肉が疲れてこり固まってしまう。

そこで、舌を貝柱みたいにしてみる。
強く押さなくてもいいらしい。
確かに頭が前に出にくい気がする。

ちょっとしばらく実験してみようかと思う。
おもしろい気付きをありがとうございました。


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:強者弱者はふくらはぎで決まる

★★★☆☆

心臓から出ていって足まで降りていった血液は、
フクラハギの筋肉をポンプ代わりとして心臓に戻される。
だから「ふくらはぎは第二の心臓」と言われたりする。

足裏のツボの図を見たことがある人も多いかと思うが、
足裏には反射区があり、そこを揉んで柔らかくしておくと、
全身の体調を整えることもできる。

また、フクラハギも揉むと、当然気持ち良いので、
リラックス効果といった精神面の効果も期待できる。

それだけに、足やふくらはぎのメンテナンスは、
体の健康全体に関わってくる大事なこと
なのだ。

フクラハギを揉む効果としては、
以下のようなものがあげられている。

  • 体力の回復が早い
  • グッスリ眠れる
  • 気力が湧く
  • 体脂肪が燃えやすい
  • 体温が上昇する
  • 臓器の働きも良くなる

揉みすぎると痛くなることぐらいしか、
デメリットはなさそうな感じだ。

お風呂で揉んでおくだけでも、
気付くと体が軽くなっているかも。


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:腹だけ痩せる技術

植森美緒
メディアファクトリー 2012-04-27
¥ 777

★★★☆☆

ぽっこりお腹を凹ませたい。しかし、

  • 腹筋を鍛えてもお腹は痩せない
  • 走ってもお腹は痩せない

とのこと。
そのお腹痩せを実現する鍵が、ドローイン。

ドローインとは、お腹を凹ませること。
同じ人でも、お腹の力を抜いて膨らませたときと、
お腹を凹ませたときでは、ウエストのサイズは
5cmは違うだろう。

「お腹に力が入って凹ませた状態」
を体に覚えさせる、ということが、
この本のポイント。

同じ日常生活を過ごしていても、
お腹を凹ませているのといないのでは、
消費カロリーがかなり違うらしい。

例えば、同じ速さで同じ時間歩いても、
お腹を凹ませているだけで、消費カロリーが
30%以上アップする
そうだ。効果バツグンだ!

1000Wの電子レンジやドライヤーよりも、
ずっと働いているトイレの便座保温の方が電気代に効く、
というように理解すればよいだろう。

効果は間違いない。となると問題は、
「どうやってお腹を凹ませた状態で過ごせるようになるか」
ということになる。ここが最大の難関だろう。

なるべく努力せずに、習慣づけたいところで、
生活の中でできるドローインの方法が紹介されている。
最初は努力が必要ですな。

お腹が気になる人には、オススメです。

植森美緒
メディアファクトリー 2012-04-27
¥ 777


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:荷重関節をゆるめれば「腰・首・ひざ」の痛みの9割は自分で治せる!

★★★☆☆

直前に読んでいた本が
「腰痛、肩こりはなぜ治らないのか?」
という本で、こちらの本は
「「腰・首・ひざ」の痛みは9割は自分で治せる!」。

相反するようなタイトル。
どういうことだろう?
と思いながら読んでみた。

読んでみたら、
「治らないのか」は「トリガーポイント療法」で、
「9割は自分で治せる」は「関節包内矯正」で、
他では治らなかった患者さんもたちまち治るという、
手段は違うものの、似通った内容だった。

「関節包内矯正」は、簡単に言うと、
関節のあたりにアプローチすることで、
関節の動きのひっかかりを取る、というもの。

本では、自分でできる関節調整方法として、
テニスボール(をガムテープで束ねたもの)を
使うエクササイズが紹介されている。
興味がある人は試してみると良いかと思います。


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:腰痛、肩こりはなぜ治らないのか?

★★★☆☆

筋肉の痛みには、
「トリガーポイント」と呼ばれる
痛みの核のようなものがある。

このトリガーポイントに対処することで、
すぐに驚くほど痛みが軽減する、
というのが「トリガーポイント療法」

強い痛みを定常的に抱えた患者さんにとって、
痛みを消してあげることは何より助かることに違いない。
そういう意味で、この「トリガーポイント療法」は
とても有効なものだろう。

一方で、打撲などのケガでなければ、
痛みが出ていることには原因がある。
そして、それは痛む場所とは違う場合もが多い。

痛みを消すというのはあくまで対症療法なのであり、
その原因をつきとめた上での改善との両輪で治療を行わないと、
再発の確率が高くなってしまうだろう。

とはいえ、実際に受けてみないと
わからない部分もあるのでしょうね。
オススメ度は★3つです。


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru