感想メモ:ライフサイクル イノベーション

ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション
ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション
  • 発売元: 翔泳社
  • 価格: ¥ 2,100
  • 発売日: 2006/05/16

★★★☆☆

キャズム」のジェフリー・ムーアによる、イノベーション論。

テクノロジーは、導入、成長市場、成熟市場、衰退市場と
成熟化のライフサイクルをたどる。
一般的に「イノベーション」というと、その製品を作り上げるまでの
話と考えられているが、成長市場以降の市場においても、
様々なタイプのイノベーションがありますよ、
適切なものを選択して勝負していきましょう、というもの。

では、どうやって適切な土俵を選択すればよいのだろう?

戦略立案においては、コンプレックス・システム型で行くか、
ボリューム・オペレーション型で行くかという
質問に最初に答えなければならない。

消費者との取引を対象とするのがボリューム・オペレーション、
企業間の取引を対象とするのがコンプレックス・オペレーション。
ざっくり、BtoC、BtoBと考えるとわかりやすい。

そして、市場や製品について分析して、勝負する土俵を決めるという
プロセスを踏む。

特定の市場カテゴリーにおいて、
設定した期間内で、選択したイノベーション・タイプにフォーカスし、
競合他社よりはるかに優位な位置に立ち、
顧客やパートナーが競合他社を有効な選択肢とみなさなくなるようにする。

確かに、結果としてこれができればすばらしい。
問題は、どう実現するか…

「イノベーションに様々なタイプがある」というのは気づきだった。
14種類紹介されているが、理解できたとは口が裂けても言えない。
ちょっと私には難しかったので、オススメ度は★3つです。
イノベーション論に興味がある人は読んでみるとよいでしょう。
もしまだであれば、「イノベーションのジレンマ」の方を、
先に読んだ方がよいと思います。

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感想メモ:自分の小さな「箱」から脱出する方法

自分の小さな「箱」から脱出する方法
自分の小さな「箱」から脱出する方法
  • 発売元: 大和書房
  • スタジオ: 大和書房
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2006/10/19

★★★★★

箱: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいるで興味を持って読んでみた。
人を動かす」と共に、人間関係の基本を学べる、とても良い本。

「箱」という言葉は、自己防衛反応が起こってしまった状態、
というような意味合いと理解した。
この状態では良好なコミュニケーションを行うことはできない。
売り言葉に買い言葉で、敵対関係がエスカレートするだけだ。

では、態度を硬化させ、人間関係の障害となってしまう、
「箱」に入らずにいるには、どうしたらいいのだろう?

それは、心を平和に保てるようにすること。
そのためには、自分の心に背かないこと。
するべきと思うことはする、しないべきことはしない。
そうすれば、自分を正当化する必要がなくなる。
それは誰のためでもなく、自分の心の平和のため。

こう考えることで、偽善と思わるんじゃないか、
などと余計なことは気にせず、楽に動けるようになった。

この本を読んだのは結構前なのだが、上のようなことに気をつけて
生活するようになった。
すると周りからも、「感じが変わった」と言われたりするようになった。
私にとって、それだけの影響力を持つ本だった。

オススメ度は★5つです。
すべての人にオススメできる、すばらしい本です。

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感想メモ:人を動かす

人を動かす 新装版
人を動かす 新装版
  • 発売元: 創元社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 1999/10/31

★★★★★

全世界で何千万部と読まれている、
人間関係の心得について書かれた、
デール・カーネギーの名著。

友人関係、夫婦関係、親子関係、など、
あらゆる人間関係において役立つ知識が満載。
なんとなく経験的には感じていることが、
きちんと言葉にしてまとめられている。
頷きすぎて、ムチ打ちになるかと思った(言い過ぎ)。

人を動かす秘訣は、間違いなく、一つしかないのである。
すなわち、みずから動きたくなる気持を起こさせることーー
これが、秘訣だ。

まさに、これに尽きる。
「言われたからやる」ではなく、「やりたいからやる」状態であること。
あとはどのようにして達成するか、ということになる。
そしてこれは同時に、自分を動かすときの秘訣でもある。

以下に書かれていることは、理屈ではわかっていても、
つい忘れがちになってしまうこと。
繰り返し思い出すことで、習慣づけていくしかないのかな。

○人を動かす三原則

  1. 批判も非難もしない。苦情もいわない。
  2. 率直で、誠実な評価を与える。
  3. 強い欲求を起させる。
何かすばらしいアイディアが浮かんだ場合、
そのアイディアを相手に思いつかせるようにしむけ、
それを自由に料理させてみてはどうか。

○人に好かれる六原則

  1. 誠実な関心を寄せる。
  2. 笑顔で接する。
  3. 名前は、当人にとって、最も快い、最も大切なひびきを持つことばであることを忘れない。
  4. 聞き手にまわる。
  5. 相手の関心を見抜いて話題にする。
  6. 重要感を与えるーー誠意をこめて。
"最初に頭をもたげる自己防衛本能に押し流されてはならない"

これが、とてもとても大事。
皆がこのことを実践できれば、
世の中から不毛な争いは消えてなくなるはず。
まぁ、おそらく期待できないが。

ということで、これらを多く実践できている人ほど、
人間力が優れている、とも言えるでしょう。

道は開けると共に、未読の人はぜひ一読することをオススメします。
オススメ度は貫禄の★5つです。

注意すべきは、この本を人に勧めると、読んでいるのに実践できていない、
ということが赤裸々になるという罠。
気をつけましょう→私

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感想メモ:野村克也 知略と戦略

野村克也 知略と戦略
野村克也 知略と戦略
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2009/11/05

★★★☆☆

野村監督の本は何冊か読んでいるが、やはりこの人はすごい。
日本の野球界の監督としては、トップの実力の持ち主だろう。

選手としても超一流だった。
人がやっていないことをやってきた人。
パイオニアだ。

そのベースは、やはり知性。
だからこそ、他の人に対しても知性も評価するのだろう。

どういう人を本物というのか、自分なりに考えると、
ああ本物だ、と感じるのはやはり『知性』ですよ。

他の人がそうしているからと言って鵜呑みにせず、
自分が正しいと考えた道を追求する姿勢。
自分の頭で考えて、実行する。
当たり前のことだが、なかなかできないものだ。
しばらく意識してみようと思う。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:TREASURE トレジャー

TREASURE  トレジャー
TREASURE  トレジャー
  • 発売元: 飛鳥新社
  • 価格: ¥ 1,500
  • 発売日: 2010/07/24

★★★★★

著者は、「オレンジレッスン。」などの犬飼ターボ氏。
この本も同じく小説形式で、居酒屋チェーンの企業に務めていた主人公が、
メンターの教えを受けながら、独立して自分のお店を持つというストーリー。

こういうお話には、よく信頼できるメンターが現れる。
しかし、そんなにメンターというような人ってどこにいるんだろう?
メンターこないかなー、と出てくるのを待つのは、
空から少女が降ってきたり、引き出しから未来型ハイテクネコ型ロボットが
出てくるのを待つようなものではなかろうか(言い過ぎ)。

要するに、行動することだろう。
怖くても、めんどくさくても、行動することだろう。
私が読んだメッセージはこういうことだった。
あとはブレない理念を持つこと。

久しぶりに引き込まれる本でした。
オススメ度は★5つです。おもしろかった!
同じ形式では、福島正伸氏の「リーダーになる人の たった1つの習慣」、
成功者の告白
もオススメ。

著書犬飼ターボ公式HPでは、主人公のモデル小林さんと、
著者の犬飼氏の対談の映像が見られる。
こちらもオススメ。

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感想メモ:オレンジレッスン。

オレンジレッスン。―あなたはどんどん幸せに成功する!
オレンジレッスン。―あなたはどんどん幸せに成功する!
  • 発売元: 徳間書店
  • 発売日: 2006/10
  • 売上ランキング: 123708

★★★★☆

 物語形式で、幸せになる心の持ち方、考え方について説明している本。
形式としては「 「福」に憑かれた男」「上京物語」と似ている。
が、こちらの方が自分の心のあり方に重点が置かれている

 この本における特徴的な考え方は、
男性的:与えるエネルギー:マーズ

女性的:受け入れるエネルギー:ヴィーナス
両者のバランスが必要と説くところ。

バランスが崩れマーズが強くなりすぎると、
自分にも他人にも厳しさを押し付け、
女性的な感受性を失う「がまん」になってしまう。

ヴィーナスが強くなりすぎると、人に頼りがちで相手に依存してしまい、
自分で何かを実現する力を失ってしまう「くっつき」になる、
という分類はおもしろい。

 他には
「今感謝できることはなんだろう?」
「将来の成功のために、この経験から何を学ぶことができるだろうか?」
と自分に質問するということが出てくるが、
実践すれば良い習慣になるだろうと感じた。

 「大好きなことをしてお金持ちになる」ともジャンルは似ているが、
この「オレンジレッスン」の方が自らの内面の問題点を洗い出し
バランスを取ることに重点を置いている。
ストーリーのある読み物としてもおもしろく読めた。
オススメ度は★4つです。

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感想メモ:八月のトルネード

八月のトルネード
八月のトルネード
  • 発売元: ベストセラーズ
  • 価格: ¥ 1,500
  • 発売日: 2009/05/16

★★★☆☆

野茂英雄の渡米、2009年第2回WBCの優勝など、
野球についての記事をまとめた本。

今では、日本人メジャーリーガーも10人を超え、珍しいものではなくなった。
その一人目が野茂だったのは、良いことだったのだと思う。
メジャー両リーグでノーヒットノーランを達成したことなど、
野茂の功績は、イチローに次いですごいものだと思う。

他にも、駒大苫小牧、清原、山井の完全試合目前の交代など、
色々な話が出てくる。野球好きの人であればおもしろく読めるでしょう。
オススメ度は★3つです。

野茂すごいなぁ。

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感想メモ:2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート

2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート
2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート
  • 発売元: かんき出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2009/07/07

★★★☆☆

会社とは、利益を生み出さなければ存続できない。
著者の長谷川氏は、2000社を超える企業の再生を手がけ、
赤字企業の大半を建て直したそうだ。すごい。

その長谷川氏が27歳からつけているという、気づきを書き記したメモ。
その中から140程度のキーフレーズを抜き出したのがこの本。
本のタイプとしては、ドラッカーの「仕事の哲学」に近い。

経営者と一般社員の一番の差は、利益に対する姿勢であるように思う。
コスト感覚と言い換えてもいいかもしれない。
長谷川氏は、当然ながら利益と、売上をもたらす営業を重視している。

だからどこかで「1円に苦労し、1円に笑う体験」をして
コスト感覚を養っておいて欲しいのです。

そして、変化に対応する力。

生き抜くことに成功している会社は、
刻々と変わる社内外の経営環境を見極めて
自分の会社を変化させることができる力がある。

以下は、長谷川氏の口ぐせだそうだ。

  • 不人気を覚悟する
  • ためらわない
  • ひるまない
  • 誠意を持って、事に当たる
  • 毅然とした態度を貫きとおす
  • 忍耐強く行う
  • これを実行すれば、人はついてくるだろうと思わせる言葉だ。
    次は、リーダーの心得7か条。こちらも、心に留めておきたい。

    1. 原理・原則を重視する。
    2. 悪い情報を隠さない。
    3. 敏速に行動する
    4. 会議は最小限に減らす。
    5. 自ら仕事を作り出す。
    6. 信賞必罰が実行できる。
    7. セクショナリズムに陥らない。

    最後にもう一つ、人財になるための8つの言葉。

    • 人柄がよくなろう
    • 人知れず努力しよう
    • 雑学を学ぼう
    • 人の眼をしっかり見て話し、明確な答えを返そう
    • 金の切れ目が縁の切れ目と割り切ろう
    • どんなに信じ合っても裏切りがある
    • 本物は絶対に生き残る
    • 出る杭は打たれるが出すぎた杭は打たれない

    読んでいくと、企業再生と言っても何か特別なことをするわけではなく、
    基本に忠実になる、ということであるようだ。
    それだけ、基本をしっかりする、というのは難しいということか。
    オススメ度は★3つです。基本を身に付けましょう、ということで。

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    感想メモ:後世への最大遺物・デンマルク国の話

    後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)
    後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)
    • 発売元: 岩波書店
    • 価格: ¥ 525
    • 発売日: 1976/01

    ★★★☆☆

    人生において、この世に何を遺すのか。

    聞いたことがある問いかもしれない。
    例えば7つの習慣で、ミッションステートメントの作り方として。
    MIT石井教授も、講演の中で「自身の情熱の源は死だ」と言っていた。

    とはいえ、日常で腰をすえて考えることは、
    あまりないトピックかもしれない。
    そんなトピックについて、内村鑑三の講演が2篇、収録されている。

    それで何もかならずしも後世よひとが私を褒めたってくれいというのではない、
    私の名誉を遺したいというのではない、
    ただ私がドレだけこの世を愛し、ドレだけ私の同胞を思ったかという記念物を
    この世に置いて往きたいのである、
    すなわち英語でいうMementoを残したいのである。

    金、事業、思想。
    著述と教育。

    講演で述べられているのはこういったものだ。
    冒頭で述べたMIT石井教授は「思想」という答えだった。
    あなたは、この世に何を遺したいだろうか。
    たまにはお茶でもしながら考えてみましょうか。
    オススメ度は★3つです。

    私?そうですねぇ・・・

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    感想メモ:未来は、えらべる!

    未来は、えらべる! バシャール 本田健
    未来は、えらべる! バシャール 本田健
    • 発売元: ヴォイス
    • 価格: ¥ 1,470
    • 発売日: 2010/03/25

    ★★★★☆

    「ワクワクすることをして生きる。」
    確かにできればいいけど、そんなこと言われてもねぇ・・・
    と感じてしまう我々の疑問を、本田健氏が代表してバシャールに質問している。

    ちなみに二人は、16年前に、本田健氏がバシャールの考え方に触れて
    衝撃を受けた、という関係なのだそうだ。

    「その瞬間その瞬間において、自分の選べる選択肢の中で、
    一番ワクワクするものを選んで下さい」と言っているのです。

    そして、ワクワクすることを選ぶのには勇気がいるのでは、
    という質問に、バシャールは「勇気は要らない」という。

    観念を変えるためには、勇気がいるかもしれませんが、
    「これが真実だ」とすでに思っていることを行動に移すのに、勇気はいりません。
    ですから、「勇気が必要だ」と感じているうちは、その人は、
    その行動を起こすのに必要な考え方をまだ信じていない、
    ということになります。
    勇気は「進んで行動を起こそう」という「気持ち」にはさせてくれます。
    しかし、実際に行動を起こす原動力になっているのは、「確信」です。
    ただ、このふたつが非常に短い時間に起きるので、本人は
    「自分は勇気を奮いたたせて行動した」と感じるかもしれません。

    できるとわかっていることをするのに勇気なんか要らないでしょ?
    ということらしい。そして、勇気が必要だと感じている時点では、
    その行動を起こすべきではないと。
    なぜなら、それは自分ができると確信できていないということだから。

    起きたこと自体には意味はありません。
    「起きたことにどんな意味を持たせるか」によって、
    その出来事から受け取るものが決まるのです。

    これはその通り。
    マイナスに取ろうと思えば、いくらでも取ることができる。
    ポジティブについては、以下の本がオススメ。
    ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則

    集中して、忘れる。これが実現化の方法です。
    自動的に、努力することなしに、毎瞬、毎日、こうすればいいのです。

    潜在意識の活用の話だと思われる。

    バシャール?宇宙人って?
    と思ってしまうのはわかるが、宇宙人が言うことはすべてがいかがわしい、
    ということでもない。読んでみて、自分の判断でよいと思ったところを
    取り入れていけばいいじゃないか、というのが私の感想。

    ワクワクを基準に考える、というのは、
    我慢を美徳とする日本人は、触れておいて損はない考え方。
    オススメ度は★4つです。おもしろかったです。

    関連:


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    Socialtunes – haru

    読んできた本の内容をまとめて紹介。